八ヶ岳プチ縦走(赤岳〜横岳〜西天狗岳)
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- GPS
- 16:32
- 距離
- 22.1km
- 登り
- 2,129m
- 下り
- 1,989m
コースタイム
7:00 美濃戸口
9:00 行者小屋
文三郎尾根
11:45 赤岳山頂
13:00 地蔵の頭
13:50 三叉峰
14:10 横岳
14:50 硫黄岳山荘
15:25 硫黄岳
16:10 夏沢峠
16:35 オーレン小屋
二日目
8:00 オーレン小屋
8:50 夏沢峠
9:50 蓑冠山
10:10 根石岳
10:20 白石新道分岐
10:45 東天狗岳
11:10 西天狗岳
12:45 第一展望台
13:50 唐沢鉱泉分岐
14:40 唐沢鉱泉
天候 | 一日目 曇りのち雨 二日目 雨、一時吹雪のち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
車一台をデポして美濃戸山荘へ。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
美濃戸山荘駐車場 一日1000円、一泊二日は2000円。 美濃戸山荘への道は凸凹が多いので 車高の低い車は自己責任で乗り入れてください。 オーレン小屋のテント場 1000円。 八ヶ岳山荘の日帰り温泉 500円。 カツカレー 1000円。 |
写真
感想
9月にボランティアメンバーで登る予定だった天狗岳。
雨のために黒百合ヒュッテで撤退したのだが、
その時のメンバーのお二人tooswさんとNさんが「赤岳に連れてってください」
とお声がかかりました。連れてってといわれても
過去に二回行ったことがあるだけですが…
きつい登山に挑戦してみたいそうだ。
(ムムム、ドМ?)
折角の連休だから前回行けなかった天狗も周ってしまおう!と
八ヶ岳プチ縦走が決定しました。私はテン泊、彼らは小屋泊。
始めは唐沢から入って美濃戸に降りる計画でしたが、天気の関係で
逆ルートに直前で変更しました。
深夜2:30。
唐沢鉱泉で合流し仮眠をとりtooswさんの車をデポして
私の車で6時過ぎに美濃戸口に向かって出発。
7:00に登山開始。
歩き始めてしばらくして、私が車内にヘッデンを忘れたことに気がつく。
出だしから、残念ポイント…
過去の二度は日帰り装備だったので何ともなかったこの道が
今日は20圓離謄麈饒備でペースがあがらない。
行者小屋に着いた時間がコースタイムよりオーバーしたので
阿弥陀岳は回避するプランを選択した。申し訳なく思う。
文三郎尾根は、去年は通らなかったので今回が二度目になるが
やっぱり、マムート階段にはピリピリする。風が穏やかなのは救いだ。
ここからは赤岳への核心部。
今年は、外岩も経験したし体重移動の勉強も少しした。
重い荷物を背負ってもうまくクリアしたいところ。
何となく登っていた昨年までとは少し違う感覚。
富士山も見えたが笠を被っている。
それは明日は100%雨が降るという予兆だそうだ。
そしてついに(というか、まずは)赤岳に到着。
その時は順調と思っていたが
今、考えるとコースタイムを大幅に遅れている。
そしてここからが今回の山行のチャレンジだ。
地蔵の頭を越えると、とんでもない岩場が目の前に現れる。
レコでも写真の少ない箇所、あっても高度感がいまいち伝わらない箇所である。
「本当にここを、この荷物背負って歩くのか!?」
一瞬、泣きそうになる…
しかし、いつの日か、八ヶ岳全縦走をしようと思っているので
絶対に越えなければいけない。
今日は風も穏やかだしチャンスである。
日帰りの荷物とは違うバランスと幅。
慎重に体重移動を行う。
片方の足に体重が乗るまで次の足は動かさない。
クライミングの時の三点支持を丁寧に繰り返す。
が、長い…
今まで、数メートルの難所は通過してきたが
ここは本当に難所が続く。
岩の段差が高いところでは特に気を使う。
ペースが上がらないことに申し訳なく思うも、
絶対にミスは許されない、ミスれば、(´゜ェ゜)チーン
足場の広いところに出ると安心する。
ついに横岳に到着。
難所はここまでと思っていたらまだ続く。
台座の頭を抜けるまでは安心できない。
そこを抜けた途端に疲れと冷えがやってくる。
そして雨も降りだした。
もし難所で雨に降られていたら、考えるだけでも恐ろしい。
目的のオーレン小屋まではまだまだ。
硫黄岳への緩やかな登りがとてもきつく感じる。
「重い。」声に出てしまう。
ここでこの重みを感じることができるのは
ここでしかできない。贅沢だ。と考えるようにする。
きつい時こそ笑う。
硫黄岳に到着する。
ここから後1時間ほどしたら今日のテン場である。
先ほどの岩場からは一変して歩きやすい道になり
夏沢峠を経てオーレン小屋へ。
雨の中テントを張って、ポトフを作りながらバケットでワインを飲む。
今まで山でここまで食欲がなくなったのは初めてである。
しかし、オリーブオイルとコンソメがよく効いてうまかった。
持ってきたビールも本も登場することもなく落ちてしまった。
二日目。
6時に目が覚める。
思ったほど寒くなかったのでよく眠れたが背中は痛い。
これも、テント泊の楽しみといえばドМと言われるのだろうか(笑)
雨雲は遅くなれば抜けるという予報なので朝はまったり過ごした。
コーヒーとバケットで朝食を済ませてパッキングをする。
小屋泊りのtooswさんとNさんがすばやく準備を終えてテン場にやってきた。
雨の中、テントの撤収を手伝ってくれる。
ご迷惑をかけっぱなしだ。
本日の行程は、前回、周れなかった天狗を目指す。
小屋の方の話によるとこの天候だと結構風が強いので
十分に注意するようにとのこと。
楽勝だと思っていたが気を引き締める。
まずは夏沢峠まで登る。
すでに昨日の夕方レベルまで肩が痛む。
カモシカに遭遇する。
小雨のコケの森が美しい。
八ヶ岳は最高だ。
北八ヶ岳でも東天狗から西天狗までの道のりは険しい。
突風と足場に気をつけなければいけない。
二日目の20圓呂笋呂蠅弔蕕ぁ
よせばいいのに、「お土産のオーレン小屋の水2リットル」
が追加されているので二日目でも重さは変わっていない。
水を含んだテントの分、増量されている?
西天狗岳は眺望もないが、これが今回最後のピークとなると
少し名残惜しい。
ここからもしばらくは気の抜けない岩場が続く。
そこであられが吹雪に変わる。
帽子代わりにしていたバラクラバを装着する。
森の中に歩みを進めると
雲の中から少し青空と太陽が顔を出す。
tooswさんとNさんがから「20團競奪を体験したい」との申し出が。
この二人もドМやな!
結局、唐沢分岐手前から、ゴールまで二人が私のザックを
背負っていってくれた。
今回の山行は、目指す八ヶ岳全縦走のいい下見になった。
自分の足りない部分がたくさん見えた。
tooswさんとNさんに悪い見本もたくさん見てもらったけど
目的の「きつい登山」は満喫して楽しんでくれた様子。
彼らにとってもチャレンジ。
私にとってもチャレンジ。
いい仲間(ドМ仲間?)を持ったものだ。
山を始めた年から赤岳には毎年登っている。
今年も去年より成長した自分を八ヶ岳に見せることができたかな…
いや、今年は落第やな。
また、来年、がんばろう。
最後にカメ足の私にお付き合いいただいた
tooswさん、Nさん、どうもありがとうございました!
追記
ログデータはtooswさんからいただきました!
tooswさん、ありがとう!
終始、緊張感が伝わってきますね。
ピリピリ感がなんともええ感じです。
後々、充実感、達成感として記憶に残る山行というのは、その緊張感がそうしている。
最近、そう思います。
って、なんのこっちゃみたいなコメントしてしまいました
senrakuyaさん、こんばんは!
無事のご帰還なによりです。
キツイけど充実感たっぷりな感じ、
うらやましい限りです。
師匠がそんな状況の中、わたしは
ロープウェイでピューでした。
すみませんf^_^;
いやいや、伝わりますよ
ホンマに今、じわ〜〜って感動がよみがえります
でも、へ垂れ満開やったし、次はもっとかっこよく行きたいです
し、師匠って
マジでやめてくださいよ〜
一泊だけであんだけバテてたらあきません。
eechanさんを見習います
きつい山行体験してみたいなんて、すごく親近感を持ってしまうんですが
「挑戦!」とか「勝負!」なんて言葉が好きじゃないのに、身体が上げる悲鳴に耳を澄ましている自分もいるんですよね〜
八ヶ岳
白い赤岳、横岳も見てみたいです
いろんな山行の中に、「きついの」ってのものあるだけでいつもきついのはやってませんよ。
でも「挑戦」するのはワクワクします!
冬の南八ヶ岳…凍てついた、あの横岳の辺りを歩くなんてビレイ無しでできるんやろか〜
現時点の技量でソロではちょっと、考えられません…観るだけにしときます
こんばんは
ピリッとした山行
よい刺激をいただきました。
自らこのような山行に向かっていけるように・・・
扉を開いて、意識を変えていかないと。
いやいや
山は人それぞれなんで、別に向かっていかんでもいいと思いますよ(笑)
高いところが凄い、長い距離が凄い、重いのが凄い、
そんなものは無いと思います
みんな、自分の山を登ればいいと思います
churaさんと歩いた山々も私の扉をたくさん開けてくれてますよ
こんばんは☆
senrakuyaさんもMだったとは
20Kg!!めちゃくちゃ重いじゃないですか〜
私はとてもじゃないけどそんなの担いで登れません
テント装備で岩稜ってやっぱ身軽の時より怖いですよね!夏に縦走した時にヒシヒシと感じました
11月に入ると八ヶ岳は寒いですネ
5日に天狗岳方面から縦走してこられた方にお会いしたのですが、その方も4日はみぞれが降ってかなり寒かったといわれていました!レコのお写真からも寒さが伝わってきます
私も冬用のテント装備を買い足して早く冬テンデビューしたいです
一般的に、過酷なことを好むことを「ドМ」表現されていますが、私は実はSです
これは私の持論なのですが、「過酷な山を敢えて自分に課す」これは自分の意思で課しているから「S」です
受け身ではないからね〜
・・・ってどうでもええか
お金かけてないから20圓砲覆辰討靴泙Δ世韻任
でも、高校の山岳会の男子は30埣瓦阿辰栃垢い燭海箸あるので
全然、リアル山男にはかないません
たしかに11月の八ヶ岳はもう、いつ雪が降ってもおかしくないですね!
関西の山とは違うのでその辺はシビアに計画しないと!
私も氷点下、予想の装備で行きました
あまりの楽しさにいてもたってもいられず、senrakuyaさんにコメント送るために登録しました!!
リベンジ八ヶ岳、うらやましい!ハードコース無事帰還なによりです。tさんもNさんもドMですね。。。写真から楽しさ伝わってきました!く〜!
私はせっせと丹沢行ってますが、またご一緒できるとうれしいです!
慣れたらアップしようかな〜〜
コメント、ありがとう!
トニーもドМ好きなん?
そうなんやったら、今度、声かけるわ
丹沢、登ってるんやな〜!
また、UPしてや
こんにちは
硫黄岳からオーレン小屋までほぼご一緒だったNsawaど申します。
オーレン小屋のお風呂で一緒に入ったお友達とお話ししました。お風呂に入れば良かったのに〜ってw
来年は縦走したいと考えておりますが、20キロの荷はあり得ませんw
またどこかでお会いするかも知れません。その時はよろしくお願いします。
あ〜〜!!
超人のお方ですね!!
てか、ほぼ一緒って、全然、私たちの方がブチ抜かれてましたやん(笑)
あの時は小屋番さんにお伝えいただきましてありがとうございました。おかげさまでスムーズに受付がすみました。
貧しいテント泊の身でしたので、あの日は湯冷めが怖くてパスさせていただきました
私も全縦走は企んでいて、下見のつもりで今回、歩きました。
食糧や宿泊を小屋にしないで自己完結型で水だけ補充したいところですが、ちょっと装備の内容、季節など検討事項が出てきましたね。
Nsawaさんなら、ワンデイで全縦走やってしまいそう
こちらこそ、またお会いした時はよろしくお願いしたします!
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