七面山から安倍東山稜縦走 0泊2日 浅間原までで敗退
- GPS
- 16:14
- 距離
- 49.0km
- 登り
- 4,030m
- 下り
- 4,142m
コースタイム
22:39 安住坊 -(0:39)-
23:18 明浄坊 -(0:27)-
23:45 奥の院 0:06-(0:12)-
0:18 敬慎院 -(0:33)-
0:51 七面山 -(0:52)-
1:43 P1964m 1:53-(0:28)-
2:21 四ノ池 -(0:35)-
2:56 八紘嶺 -(0:30)-
3:26 富士見台 -(0:23)-
3:49 安倍峠手前トイレ 3:57-(0:09)-
4:06 安倍峠 -(0:29)-
4:35 バラの段 -(0:22)-
4:57 わさび沢の頭 -(0:19)-
5:16 大笹ノ頭 5:35-(0:19)-
5:54 奥大光山 -(0:23)-
6:17 大光山 -(0:17)-
6:34 刈安峠 -(0:53)-
7:27 十枚山 -(0:15)-
7:42 十枚峠 -(0:29)-
8:11 水場往復 8:25-(0:19)-
8:44 下十枚山 -(0:22)-
9:06 岩岳 -(0:26)-
9:32 地蔵峠 -(0:50)-
10:22 青笹山 -(0:21)-
10:43 浅間原 -(0:07)-
10:50 撤退ポイント -(0:05)-
10:55 浅間原 -(0:30)-
11:25 P966m付近 11:34-(0:50)-
12:24 途中の沢 -(0:06)-
12:30 林道沢山石津線 -(0:14)-
12:44 林道黒沢線分岐 -(0:08)-
12:52 下渡集落 12:56-(0:07)-
13:03 下渡BS -(1:10)-
13:54 平野原BS
歩行時間15:09+休憩時間1:25=全行程16:34
沿面距離(GPS):50.4 km
累積標高差(高度計):+4,270 m、-4,360 m
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
○七面山北参道登山口〜七面山 21:20ごろ到着しましたが、登山口が今ひとつ分からず車で10分ほどウロウロしてしまいました。 緑色で大きく案内板があるのですが、今ひとつピンときませんでした。俵屋観光の所が入口です。 寺の境内を通り一の鳥居をくぐり登山道となります。 急登ですがジグザグに切ってあり、一定の傾斜で高度を上げていきます。要所に「丁目」の表示がありますが、終点とそこが何丁目かを事前に調べていなかったため目安になりませんでした。 一の鳥居の赤門をくぐってから奥の院までは、標高差1330m、沿面距離5.4kmです。 一旦平坦となり、敬慎院を過ぎて展望台から林道へ。登山道になってからまた傾斜が増します。七面山までは230mほどの登りとなります。 ○七面山〜八紘嶺〜安倍峠 一度高度を落とし、希望峰まで70mほどの登り返しとなります。希望峰までは、良く歩かれているようです。 希望峰から先、踏み跡はやや薄くなりますが、ピンクやキラキラテープが要所要所にあり、道迷いの心配はそれほどないと思います。1964mピークまでは、細かいアップダウンをいくつも通過していきます。コルからは、70mほど登り返して1964mピークとなります。 1964mピークからは、小さなアップダウンをこなしていき徐々に高度を下げます。最低鞍部付近が四ノ池となります。四ノ池から八紘嶺まで登り返しとなりますが、細かなアップダウンを繰り返しながらの登りとなります。 八紘嶺山頂が近づくと、傾斜も増して大きな段差の登りで泣かされます。 この間倒木が多く、またいだり迂回したりなどが多く難儀しました。 八紘嶺山頂からは、道が格段に良くなりますが、側面が切れ落ちているところが多数あります。急斜面を下るところもあります。 富士見台のところは崩壊が進んでいて、巻き道に変更されているようです。標識など見あたりませんでした。 富士見台からさらに下ると分岐があります。直進すると梅ヶ島温泉方面に行ってしまい下りすぎます。左折して安倍峠駐車場方面に行きます。稜線に登り返してから下降します。やがて右手にトイレが見えます。稜線を直進する踏み跡がありますので、夜間は見落とさないように!。 安倍峠駐車場には、トイレやベンチなどがあります。タンクに溜めた水もありましたが、飲用は?です。 しばらく舗装路を登ると、ゲートがあり、すぐに安倍峠への下降路が右手にあります。 下ってすぐに安倍峠です。 ○安倍峠〜大光山〜十枚山 200mほど足場の悪い急登をこなし、バラの段のだましピークとなります。再度登りなおすとバラの段です。補助ロープが要所要所にあります。 100mほど下降し登り返すとワサビ沢の頭です。その先さらに登りが続きますのでピークの途中といった感じです。下降中足場が悪く濡れていたため予定時間をオーバーしてしまいました。 上り調子で細かいアップダウンをこなしていくと大笹ノ頭となり、一気に140mほど下り、登り返すこと70mほどで奥大光山です。走りやすいトレイルですが大木が倒れていることも多く、ストレスとなりました。 大光山までは、小ピークを数個超していき崩壊地を左手に見ながら、急登をひと登りします。 大光山を超えるとすぐに分岐となりますので、刈安峠・十枚山方面へ左折します。一度小ピークを越えると刈安峠まで一気に下降します。刈安峠先から走りやすいトレイルがしばらく続き、鞍部に出ます。そこから十枚山まで280mの標高差がありますが、途中何度か小ピークをこなしますので、実際の上りは330mほどです。 ○十枚山〜青笹山〜浅間原 一気に130mほど下降して一度小ピークをこなすと十枚峠となります。水場は西側の下降路を600m標高差160mほど下ります。軽く走り下りて8分、登り返しで14分ほど要しました。 十枚峠からは170mほど高度を戻し下十枚山です。 1682mピーク、1652mピーク(岩岳)と超えながら高度を落としていき、岩岳からは標高差240mほど下降します。下降路は徐々に傾斜を増していきます。コルの部分が地蔵峠です。岩岳から地蔵峠までのコースタイムは30分(山と高原地図)となっていましたが、この距離と高低差、歩きにくさを考えると、45分くらいくらいではないでしょうか。 地蔵峠10番〜青笹山20番の表示があります。仏谷山12番まで90mの急登をこなし、しばし平坦となります。地蔵峠からは登山者も多く青笹山までたくさんの人とすれ違いました。一旦細島峠へ下降後、青笹山まで標高差120mほどですが、細かいアップダウンが続き実際の累積標高差は、200mほどになります。青笹山に近づくと、笹原の気持ちよいトレイルとなります。 青笹山〜浅間原間は、良く刈り払われた笹藪を下降します。傾斜も緩やかで、足元に集中せず走れる区間です。 大きな送電鉄塔に出たと所が浅間原です。ここから平野への下降路があります。途中にも下降路がありましたが、笹藪に覆われていました。 鉄塔から先に進むと分岐があり、下渡方面の下降路と真富士山方面とを分けます。こちらが正式な浅間原のようです。 ○浅間原〜下渡BS〜平野原BS 下渡へは、送電鉄塔と数回出合います。送電線下の部分は、刈り払われていて、登山道が分かりにくい個所がありました。ピンクテープが所々にあり、「渡←→浅間原」の案内板もありますので、外さないように下ります。 標高640m付近で尾根から外れ、沢に下降します。小さな沢を二つ渡ると、舗装された林道「沢山石津線」に出ます。林道をしばし下ると林道黒沢線と合流し、時期里に下ります。県道に交差したところが下渡バス停です。待ち時間が1時間以上あったので、平野原バス停まで行きました。 |
写真
感想
安倍川の東側南北にきれいに延びる稜線が以前より気になっていて、晩秋になったら歩いてみようと思っていました。山と渓谷社「静岡県の山」を読むと、「安倍東山稜」と呼ぶそうで、駿府城北の浅間神社まで登山道が整備されていることが分かりました。
ヤマレコやネット上のブログにも縦走の記録があり、ローカルなトレラン大会まであるようです。
この山稜と七面山は尾根で繋がっているため、できれば一気に走破したい思いがありました。山と高原地図には七面山から地蔵峠までのコースタイムが載っていました。そこから先は「静岡県の山」で調べましたが、青笹山までしか分かりませんでした。残りの行程は、距離と標高差からおおよそのタイムを割り出して工程表を作成しました。
静岡駅19:40のワイドビューふじかわに間に合えば、甲府自宅まで乗り継ぎ無しで快適に帰れますので、到着時間を19:00に設定。逆算して七面山北参道登山口を22:00出発としました。21時間のロングトレッキングです。
このルートは全くの初見。過去どのピークも一度も歩いた事なし。フリークライミングでいうところの「オンサイト」トライです。ネットなどで下調べをある程度しているので、「フラッシング」なのかもしれませんが、気分的にはオンサイトでした。
天気も良さそうなのでなるべく夜間の行動時間を少なくしたため、厳しい時間設定となりました。
計画書は、以下URLにあります。
http://www.yamareco.com/modules/yr_plan/detail-59158.html
浅間原から先笹藪区間があることは事前調査である程度承知していたのですが、まさかあれほどひどいとは「想定外」。帰宅後調べたら20分くらい厳しい藪こぎをすれば後は快適ということが分かり、がっかりでした。
体調・気力ともに十分だったのに、もったいないことをしました。
もう少し事前調査をしっかりしておくべきでした。これで、オンサイト(orフラッシング)は一生無しです。来年春リベンジしようかなぁ。
○食料、水分
自家製エナジージェル約750ml持参。約450ml消費。
ベスパHYPER 5個(3個消費)。アミノバイタルPRO顆粒タイプ6個(3個消費)。
大福、草餅、よもぎ餅、ようかん、チーズなど。塩飴。
水0.5リットル持参。奥の院までで全て消費。2リットル補給(無料)。十枚峠水場までで1リットル消費。1リットル補給。浅間峠から下山途中1リットル破棄。下山時点で0.3リットル余り。合計2.2リットル消費。
水筒にホット麦茶0.5リットル持参。十枚峠までで全て消費。
○装備
ザック(14+3リットル)、ハイドレーションパック×2、スマートフォン、ハンドタオル、心拍計GPSウオッチ、デジカメ、家の鍵、財布、お金、充電用リチュウムイオンバッテリ(大)、靴擦れ保護パッド、伸縮テーピング、地図(コピー)、ヘッドライト、ゴミ袋、熊鈴、ポール、9リットルの撥水スタッフバック。
トレランシューズ、五本指ソックス、ドライタイプブリーフ、短パン、レッグサポータ、ロングパンツ、撥水ノースリーブシャッツ、ドライTシャッツ、ドライロングシャッツ、軽量ウィンドウジャケット、アームサポータ、防寒手袋、着替えのシャッツ、ゴミ袋。
○未使用のもの
ペーパー、免許証、保険証、クレジットカード、レスキューシート、予備コンタクトレンズ、鏡、予備ヘッドライト、レインウエア上、レインウエア下、速乾タオル、テーピング、耳当て、インナー手袋、ファーストエイドと薬少々、伸縮テーピング予備、ライター。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
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こんなに長いと下調べも大変ですね。
ご実家エスケープは無しでしたか。
お疲れ様でした。
心拍数103はSuunto-Ambit2?
GPSは樹林帯ではどうでしょうか?
地蔵峠くらいが半分なので後半戦の第一ラウンドでKOされたような感じです。
夜間区間があると、そちらばかり気になって、明るい時間帯の情報収集がいいかげんになってしまいました。
特に今回、後半戦の縦走路の情報がイマイチ良いものに出会えず、なんとかなるさ状態でした。
Suunto Ambit2 HR正解です。サファイヤガラス仕様の定価7万円超えのやつです。半年間小遣いを貯めてやっと買いました。
地元に還元せず通販で買ってしまったので、既ショップには内緒でお願いします。
以前使用していたポラールのやつは、買って1ヶ月でガラスに傷が付いてしまったのでサファイヤガラスのものにしました。
GPSの性能よさげです。
奈良田から大門沢の林道は、ポラールやスマートフォンだとメチャクチャな場所を歩いていたのにAmbit2は正確です。スタートまでの測位がメチャクチャ早いのがgoodです。
標高も気圧計とGPSのハイブリット測高が働いてくれるので、気圧計だけの標高表示よりも正確です。多少高めに出る傾向があるようです。
同時に3つの情報を表示できるのですが、上と下の文字が小さすぎで老眼の私にはちょっと辛いです。
qwg01230さん、こんばんは
レコ待っていました!!!
少々残念な結果になってしまいましたが16時間半のトレイルは充実した一日だったでしょうね
Suunto Ambit2 HRって凄い時計ですね 値段も凄いですが・・・。 これでヤマレコの地図もログ出来るなら便利ですね!
もしもリベンジするのなら静岡県人として真冬でも付き合いますので言ってくださいね
由比がご実家なんですか?
僕も父の実家が由比の入山という地区なんですよ
渋いコースですね。
七面山から十枚山までの計画を考えていたところでした。
アンビットはよいですね。GPSのスタートの時間が
ガーミンとは比べ物になりません。
せっかく夜中から歩いたのに午前中には下山開始はとってももったいなかったです。今年は甲斐駒の水切れ敗退に続いて2回目の黒星です。
Ambit2は、当初1秒間隔と60秒間隔の2種類のログ採取しかできなく、買う気がなかったのですが、5秒間隔というのが追加アップデートされたので、買ってしまいました。ガーミンfenixと比較して、表面ガラスと測位のスピードなどでAmbit2に軍配があがりました。ログは一度Suuntoのクラウドに自動アップロードしたあと、GPXファイルをパソコンにダウンロードします。
多分来年の春再挑戦すると思いますので、日があえばよろしくお願いします。
ヨメの実家が西倉沢です。私の家の実家は、現在埼玉県入間市(西武球場の近く)です。
十枚山まででもCT15:40ですから、そこから下山すると19時間程度ですね。
今回の一番きついパートでした。七面山は明るい時間帯 にもう一度行きたいです。
ガーミンはGPSで有名な割に口コミを見ると測位までの時間が遅いという書き込みが多いですね。
Ambit2は、見通しが良いと10秒かからないで測位完了します。エクササイズ決めてすぐスタートできるのでストレスないです。
使ってて何点か気にくわない部分も出てきましたが、今のところ致命傷ではありません。
こんばんは、いつも激なレコに しています。
完璧なまでにシステム的に行動されていても、予定通りに行かないこともあるのですね。
計画通りではなくても、内容は充実されているので、私から思えば、十分完走です。(妥協されないので、そうならないとは思いますが)
次々と目標をクリアされている姿が、とても素晴らしいです。
ロング縦走を計画するときは結構入念に調べるのですが、今回は時間不足でした。
コースタイム算出に時間を取られ、水場の調査や、帰りの電車の時間とかばかりに時間がかかり、肝心のルートにあまり注意が行きませんでした。
丁度調べてた日に、ヤマレコのルート検索がダウンしてて、google検索で探していたのも痛手でした。
藪こぎはそれなりの覚悟と格好をしてればいいのですが、例のダニがだんだんと関東地方にも来ているのでこの格好での突撃を躊躇してしまいました。
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