清津峡満寿山/秘境の渓谷を縦走、1日中紅葉漬け!
- GPS
- 11:08
- 距離
- 14.8km
- 登り
- 1,033m
- 下り
- 1,300m
コースタイム
- 山行
- 8:27
- 休憩
- 2:34
- 合計
- 11:01
0801 フィトンチット広場 0811
0817 栄太郎峠分岐
0854 鹿飛橋
0940 高石沢渡渉
1043 鼻
1110 足尾沢橋 1155
1356 日向の肩 1413
1451 満寿山
1518 温泉のぞき
1625 清津峡登山口
1635 清津峡温泉よーへり 1720
1747 清津峡入口BS
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
http://www.minamiechigo.co.jp/ |
コース状況/ 危険箇所等 |
■登山ポストなど 登山ポストは八木沢口側、清津峡温泉側ともに設置されています。 トイレ・水場もあり。 ■危険箇所 ・鹿飛橋〜足尾沢 渓谷沿いのトラバースですが、渓谷側に落ちないよう ・高石沢渡渉 ピンクリボンのついている所から10m程上流が渡りやすい。水量多いので雨後は厳しいかも。 ・足尾沢〜日向の肩 前半の階段は楽。中盤のトラバースを繰り返すところは足場が斜面になっていて落葉の下に滑り易い岩や木の根が隠れているので要注意。後半はロープだらけ。厳しいところは無いがひたすら続くので力尽きないように。足場は少し滑る。 ■詳しい状況はkamimuraさんがルート・レコを上げています。 [url=http://www.yamareco.com/modules/yamainfo/rtinfo.php?rtid=1058]登山ルートWiki[/url] [url=http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-314373.html]清津峡散策レコ[/url] |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ 1
予備電池 1
1/25,000地形図 1
ガイド地図
コンパス 1
笛 1
筆記具 1
保険証 1
飲料 1l
ティッシュ 1
三角巾 1
バンドエイド 1
タオル 1
携帯電話 1
計画書 1
雨具 1
防寒着 1
ストック 1
水筒 1
時計 1
非常食 1
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共同装備 |
ツェルト 1
ファーストエイドキット 1
医薬品
カメラ 2
ビデオカメラ
車 1
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感想
■まとめ
いつも長くなってしまうので最初にまとめます。
ずっと気になっていた紅葉の時期の清津峡縦走コースへ行ってきました。
天気も良く、紅葉も丁度良い頃で、険しい渓谷沿いの登山道を日の出から日没まで(笑)楽しんできました。
コースは険しいトラバースやロープの連続する急登があったりして難しいですが、険しい渓谷、コバルトブルーの清流、岩に映える紅葉といった素晴らしい景観が見れます。人も少なく静かです。フィトンチッド広場でトレッキングの3人組とあったのを除けば、その後の8時間で会ったのは、紅葉ピークの晴天の週末というこれ以上無い条件にもかかわらず、たったの1人だけでした。裏返せば何かあったら自分で何とかしなければならないシビアさがあります。
色々情報をヤマレコに上げて頂いたkamimuraさんには感謝。
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■はじめに
以前、新緑の時期に[url=http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-116400.html]湯沢トレッキング気鯤發い[/url]、紅葉の時期は綺麗だろうなー、と思っていたところ、kamimuraさんが[url=http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-242790.html]こちらのレコ[/url]で清津峡温泉からの縦走路のレコをアップしているのを見てますます行ってみたくなりました。
インターネットで検索してもあまり記録が無く、ある方のブログでは「大変な悪路でコケの生えた古いロープを頼りにしなければならないが、もしそれが切れたら急斜面を谷底にダイブ」なんて紹介があったりしたので二の足を踏んでいたのですが、ロープも新しいものが設置されたらしく、下記のレコなどで状況がわかるようになったので決行しました。
[url=http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-314373.html]道の状況が良く判るレコ[/url]
[url=http://www.yamareco.com/modules/yamainfo/rtinfo.php?rtid=1058]ルートWiki[/url]
これら参考となる情報を上げて頂いたkamimuraさんに感謝です。(でも散歩というにはハード過ぎやしませんか(笑))
■出発
名古屋への出張から戻って来てすぐさま新潟へ出発です(笑)。この時期日が短いので駐車場で車中泊して早朝出発です。
登山口には2時半頃に到着。星が綺麗でしたが、猛烈に寒かったです。車の温度計によると3℃との事。なかなか眠れない。
6時起床。朝食を食べ準備して出発。
■八木沢口〜鹿飛橋
朝靄がかかっていてやや幽玄な感じの中を歩きます。紅葉は良い感じですがガスっていて今一つパッとしません。出発時間を30分遅らせたのもそのためです。
7時半頃になって渓谷沿いのこの道にも光が差し始めると、一気に景色が輝き始めて気分が高揚します。紅葉だけに。・・・・・。
清津川の流れに沿って道があるのですが、場所によっては水際まで降りられたり、数十メートル上を歩いていたりして、細かくアップダウンしています。
フィトンチッド広場はブナに囲まれた広場で気持ち良い所です。
鹿飛橋の手前に古い登山道の崩落部分を高巻くところがあり、ちょっと急でルートの解かり辛い部分がありました。
鹿飛橋には「これより先[color=cc0000][b]超[/b][/color]難コース」との看板があり、超難しいのか・・・今日はここまでにしておこうかな・・・と弱気になりかけます。「超」まで付いているの初めて見ましたよ。
■鹿飛橋〜足尾沢橋
気を取り直して進みます。
鹿飛橋からはしばし急登して、清津川のかなり上の方をトラバースしていきます。高度感はこの部分が一番だったかもしれません。右側は切り立った崖で、樹木越しですが遥か下の方を清津川が流れているのがちらちら見えます。写真を撮る余裕はありません(私は高い所は苦手)。少しして登山道が下り始めると安全な登山道となります。その辺りの紅葉が素晴らしかった。
暫く進むと高石沢の渡渉です。kamimuraさんレコによると少し上流で道を探すと楽に渡れるとあったのでその通りに少し上流で渡ると、滑ることも濡れることもなく渡ることができました。
高石沢を過ぎると小さな沢を渡りますが、そこで滑って足が水没し、靴の中に水が入りました。日向で靴下を絞って再出発。
「鼻」はコースの中間地点。まだ11時手前で、ここまで4時間で来れたので日没までには楽勝で清津峡温泉に降りれそうです。(楽勝ではありませんでした。休憩の時間と日向の肩の急登を計算に入れてなかった・・・)
鼻から30分程で足尾沢橋に到着。ここからは清津川の流れる正面に満寿山の岩壁がそそり立って見えて絶景です。渓谷の両側には柱状節理の岩壁が見られます。核心部はこれがもっと大規模にあるのでしょうが今は登山道が閉鎖されいていけません。
河原まで降りて休憩と昼食。食事中に登山者が一人話すことも無く通過していきましたが、それが唯一鹿飛橋から清津峡温泉の間で出会った登山者でした。紅葉ピークの週末の晴天予想の土曜日にすれ違ったの1人だけってどれだけ秘境なのか。
■足尾沢橋〜日向の肩
食事を終えて12時に出発。
ここまでは水平移動(若干下り)が主だったせいか疲労もほとんどありません。
ここから日向の肩までが今日のコースの一番の核心部分のはず。谷底にダイブするはめにならなけりゃ良いのですが・・・多分この後他の登山者と出会うことは無い・・・気合入れて行きます。
標高700mまでは階段が所々に現れますが、比較的楽な感じです。
標高700〜800mはkamimuraさんのレコにあったようにトラバース主体で、一番気になっていた登山道消失地点はそれ程急な箇所ではなく、硬くも無く脆くも無くで通過することが出来ました。しかしそれ以外の部分で、結構急な斜面(私にとって)をトラバースしていく感じで、ちょっと高度感を感じました。登山道は狭く(あるいは消失?)、滑り易い岩や木の根が落葉に隠れているといった感じなので一歩一歩足場を確認しつつ進まざるを得ませんでした。慣れていればスタスタ行けるもんでしょうか?
標高800mからはロープが出現します。kamimuraさんのレコによるとロープは15箇所、ですが1箇所1箇所登っていけば良いやと考えていたのですが、これがちょっと想像していたのと様子が違っていて、[color=cc0000]「ずっと続く急斜面をロープを乗り継ぎつつ登っていく」[/color]のでした。途中2箇所(860m、920m)平らな所があるのですが、それ以外はほとんどが長い急斜面を一気に登って行きます。地面は土ですがちょっと滑りやすく脆い感じなので腕に力が入ります。雨が降ったら地獄ですね、ここは。最後の方、握力、腕力がちょと尽きかけて来たかな、という感じでした。腕に頼りすぎたのと、基本的に体力不足ですね。
とにかく無事日向の肩へ辿り着きました。これまでずっと日当たりは良くなく展望も無い(景観は良いですが)渓谷沿いに歩いてきたのですが、ここは名前の通り日当たりの良いピークで見晴らしも良く、ここまでの急登の疲労と緊張をリフレッシュしてくれます。
北東には雪化粧の越後三山が見え、2000m級は既に冬仕様になっていました。
■日向の肩〜温泉のぞき
難所も越えたし、後は満寿山から降りるだけ・・・と考えていたのですが甘かったです。といいますか鹿飛橋〜日向の肩の部分ばかりに気が行っていたので、その後適当に下って下山できるものとして、あまり考えていませんでした・・・
なかなか満寿山まで着かず、満寿山を越えても細かいアップダウンを繰り返すばかりで標高900m前後をフラフラしています。いつになったら下りになるんだと思いつつ、降り口である温泉のぞきに着いた時には既に15:16。15:07のバスが行ってしまった・・・どころではなく、2時間もすると日没で真っ暗になってしまいます。ここからまだ630mを下りなければなりません。
(黒岩のぞき、満寿山、温泉のぞきで見晴らしがあります)
■温泉のぞき〜清津峡温泉
しかし、焦って転んでしまっては本末転倒なので結局今までどおり慎重に降ります。630mならいつものペースで1時間半位なので日没前は大丈夫か。
結局、まだ明るいぎりぎりの16:30頃に下山できました。
清津峡の観光トンネルへも行ってみたかったのですが、すでに暗くなり始めているので断念します。結局清津峡の核心部分は見れず仕舞い。
目の前に日帰り温泉のよーへりがありましたので、入ります。300円とは安いです。
■清津峡温泉〜
風呂にも入って汗を落としたし、あとは・・・車まで戻らなければいけません(笑)。
最終バスは18:07、温泉街からバス停まで、kamimuraさんの情報では25分との事だったので17:30分くらいに出て行けば・・・と思っていたのですが、温泉の人に場所を確認がてらに聞いて見ると、「もう出ないと(この時点で17:15)・・・」と言うので少し慌てて出発します。そして・・・バス到着20分前に到着(笑)。道路脇に停留所があるだけで他に何も無く真っ暗で吹きさらしです。少しお腹が減ったので残った食料を片付けたところでバスが到着。越後湯沢駅まで460円でした。越後湯沢でさらにバスを乗り継いで八木沢口まで。330円でした。さらに500mくらい歩いて八木沢登山口の駐車場です。
■最後に
このコースはやはり難しく、私なんかが単独で来るにはやや危険だった気がします。
たまたまここ2週間で両神山八丁尾根やシラケ山へ行って鎖場や悪路に付け焼刃ですが慣れていたことで何とかプラン通りに歩き通せたと思います。
人がほとんど来ず、携帯も通じないので、単独の場合はちょっとした事が深刻な事態になりかねません。
ですので安易に他人に勧められるかどうかは微妙な気がします。初心者はもちろん、中級者でも出来れば単独は避けたほうが良いかと思います。
雨の日は高石沢などの沢が渡れない場合や、日向の肩のロープが厳しくなるので止めるべき。
どこか崩落等して通行不能になっていて、引き返したりビバークする必要があるかもしれない事を頭に入れておくべきです。
半面、険しい渓谷、コバルトブルーの清流、燃えるような紅葉、達成感溢れる急登といった魅力がありますので、もっと歩かれても良いところだと思います。
(11/14修正)
そうですね・・・高石沢まで行く途中で危険を感じたら、引き返して栄太郎峠を越えて越後湯沢へ降りて、残った時間で清津峡トンネルを観光ということにすればよいと思います。高石沢まで問題なければ大丈夫と思います。
●足尾沢橋
清津峡 足尾沢橋 in japan
●フィトンチッド広場
清津峡 フィトンチッド広場 in japan
さすがsako59さん、もう5人の方にお気に入り登録されていますね。
この記録を参考にして少しずつこのコースを訪れてくれる人が増えるといいですよね
今、私の自宅の積雪は1
当然、このコースも雪が白く積もっているはずです。
雪が降ればもう紅葉は終わり
sako59さんが紅葉の時期にこのコースを歩けたことは絶妙のタイミングでしたよね
もう雪の季節ですか。
ここを歩いた日は、日向は暖かかったのですけど 、朝晩は寒かったですからね。
このコース、おっかない思いもして歩いたのですが、また八木沢口から清津峡温泉まで10時間もかかってしまったのですが、変化があって楽しく厳しく飽きない道でした。山あり谷あり川あり沢登りに綱のぼり・・・と。両方の登山口にすぐ温泉があるのも良いです。バスも使えて車の回収も楽ですし。
特に紅葉が良くて、今になっても景色を思い出したり、撮った写真を眺めたりしてしまいますね。
素晴らしかったです。
このコースといい、巻機山の天狗尾根といい、紅葉の綺麗なコースを教えていただきありがとうございます。
あー、でも八海山の屏風沢を登ってさらに八つ峰はもっと修行してからにします。途中で力尽きますので
計画の「清津峡散策」・・・をパッと見で
「津軽海峡」と読んでしまってビックリした後
ちょっと調べましたら清津峡、なんと柱状節理ニョキニョキな渓谷
こんなところにこんなものがあるのね〜〜!!ってことで
レコ楽しみにしてました
「超難コース」ご苦労様でした
渓谷の紅葉どころか、イワウチワまで見つけられて楽しそうな道!
けっこう長く厳しいようですが頑張りましたね==
歩いてみたくなりました〜〜
観光写真で見た展望台みたいなところはトンネルを通らないと行けないのですかね?
谷底ダイブを想像しちゃダメですよ〜〜
津軽海峡冬景色レコではなくスミマセン
柱状節理間近で見てみたいですが、今回のルートだと足尾沢で見れたものくらいでした。観光トンネルの展望台からが一番凄いようですね。
「超難コース」とありますが、よくよく思い返して見ると、標高差も距離も特別きつくは無いですし、日向の肩への登りも難しい訳ではないし、高度感は両脇に木々があるので左程ない(少なくとも登る分には)ので、難しくは無いのかも知れません。筋肉痛も両神山に比べれば大したことありませんでしたし。
ただ、渓谷沿いの道で人も少ないので、何かあったときに一気に重大事故になってしまうからでしょうかね。
鹿飛橋から高石沢までの高巻き道が問題無ければ、大丈夫かな?と思います。写真でみた印象だと、八海山の八つ峰迂回路の方がおっかなそうに見えますが・・・
2年前の秋に黒部峡谷、昨秋に大杉峡谷を踏破して以降、今秋は清津峡谷だと狙い、5年以上レポがあがらないこのコースの状況に不安一杯でしたが、sako59さんのこのレポをバイブルに独学し、本日(11/6)、ソロで踏破してきました。おそらく、9年前にsako59さんが見た絶景とほぼ同じものを、私も今日見れたと思います。とっても危険満載で、今後もこのコースがメジャーとなることはない気がしますが、あんな絶景がごく一部の人にしか見てもらえないのは、なんか残念ですねー。sako59さんの詳細レポ、本当に助かりました。ありがとうございました。(この間、よーへりが閉業し、清津館もコロナ対策で日帰り入浴をやめ、清津渓谷内で日帰り入浴できる場所がなくなったのが、残念至極です)
大昔のレコにコメントありがとうございます
happygoyeahさんのレコも楽しく見させていただきました。
ロマン溢れる良いルートだと思うんですけど厳しい状況ですね・・・登山道が傾いていなければもっとお勧めできるのですが。
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