箒沢公園橋から同角ノ頭再訪 今度はちゃんとドーカク尾根
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- GPS
- --:--
- 距離
- 14.6km
- 登り
- 2,157m
- 下り
- 2,173m
コースタイム
- 山行
- 8:45
- 休憩
- 1:40
- 合計
- 10:25
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
石棚山稜コース以外はすべてバリエーションルートです。ドーカク尾根は丹沢の中でも最難関のコースの一つと言われています。怪我や道迷いのリスクが高いのと体力を相当消費するコースでした。距離や累積標高で測れないところがあります。 箒沢公園橋から最初の河原に出る手前を登り、西丹沢詳細図の破線ルートであるヤセ尾根を利用します。上がってしまえば細尾根歩きとなり穴ノ平沢ノ頭まで連れて行ってくれます。登り応えはあります。そこから400mほど東に向かうとコルになります。西丹沢詳細図では南西に向かうルートには✕印がついていますが、そこを下っていきました。気持ちのいい尾根ですが、末端の数十メートルは崖を下りる形になりますのでお勧めはできません。今回歩いたコースの最初の難関となります。 堰堤群は左岸を利用して穴ノ平橋まで進みました。中ノ沢林道を下り、芋ノ沢ノ頭のとりつきへ向かうため渡渉あります。その前に降りやすいところが見つからず、急斜面を降りました。取付きは堰堤から下ること数十メートルのところに鹿柵がありそこを潜ると古い階段があったのでそこを利用。あとは適当に上がっていきます。鹿柵をいくつか潜るとドーカク尾根に合流してすぐに芋ノ沢ノ頭に到着します。 芋ノ沢ノ頭では山頂を囲むように鹿柵が張り巡らされています。南経由で回り込むも一つ目の直角コーナーから伸びるきれいな尾根を下ってしまいました。戻りなおして鹿柵に沿って北へ向かうと北東に延びる尾根がありますのでそちらを進んでいきます。 ドーカク尾根は支尾根に引き込まれそうになりますが、ピンクテープもありませんので読図が必要不可欠です。また落葉の堆積した白ザレの下りは本当にすべりやすいので注意が必要です。いつも以上に転びましたので途中からチェーンスパイクを着用しました。 キレットでは残地ロープを使用しての数十メートル下ってからの数倍の登り返しがありますし、同角ノ頭へ向かう場合、ロープがないところもあります。そういうところでは腕の筋肉や握力を使って登り降りします。過去の山行で一番上半身の筋肉を使いました。 地図は手書きです。正確さを欠きますので取扱注意でお願いします。 |
写真
感想
大タギリ・遺言棚。丹沢を登るようになって割と早くその存在を知ったものの、丹沢の秘境の一つと言われているだけあってまずは行くまでが大変そうで、そして行ったら行ったでさらにハードな印象しかなく自分には縁遠いところとは思っていましたが、秋口あたりから準備をはじめ今回チャレンジしてきました。
先週、同角ノ頭から南西へ伸びる尾根を見に同角山稜コースへ行き挑戦する気持ちは固まったものの、周回コースの途中でルートを外れたり帰宅後の山行記録では山の名前やコースを微妙に間違えていたりして何となく縁起が悪い気がしないでもない。
山行記録の最後に「山の神様仏さまに感謝です」と書いていながら、名前を間違えられたら山神様もいい気がしないんじゃない?とも思いながらも計画の準備だけは整える。まだ早いだろうか?行けるか?なんて少々気持ちが揺れながらも決行するにはいい時期だしいい天気になりそう。行くしかない。朝、車の中でチラっと時計を見たら4時44分とか、まあ偶然でしょう。遺言棚の名前に引きずられているようなそんな気分。
少々予定外のことはあったものの、出発予定時刻の6時に箒沢公園橋からスタートして、芋ノ沢ノ頭には予定より早めに着いたので、南側の紅葉が見えるところで休憩を長めに取り体を休ませることができました。この後、東へ向かうはずがコンパスは北を指していたので先ほど休憩していたところに戻り、そこから下って行ってしまった。地図とコンパスを見ながら歩いたつもりが恥ずかしながら、正常化バイアスとでもいうのかしばらく進んで降りてしまいました。戻ってみると予定を20分遅れで進むことに。心理的によろしくないが、まだ時間が早いので行けるところまでは先ずは目指します。
山頂の鹿柵に沿って進み北東に延びる尾根にたどり着いてからはより慎重になり、少し進んでは確認を怠らないように注意しながら進めば白ザレのピーク到着。ここからが核心部。時間がもう少し遅く到着していたのなら撤退も考えていたのだが、これなら行けるハズ。ただし順調ならの条件付きではあるのだが。なんてことを考えているうちに緊張感もしっかり高まり、まずは腹ごしらえの塩おにぎりを口にしたが塩気がほぼしない(笑)。食べ終えたら決意を固めていざ大タギリへ。
残地ロープの状態を確認して、30mとも言われる下降を楽しむとかそういう気分もなく黙々とやりきれば、結構な腕の消耗具合。人一人分のスペースから上を眺めれば容赦ない登りが待っていて今度はロープを引っ張りながら登っていく。途中にある一枚岩を登り切りロープが終わっても急登はまだまだ続き、これがまたしんどい。それを何度か繰り返し、支尾根に巻き込まれないように注意しながら歩けば東沢乗越到着。
そして1190pの少し先に行ったところに現れたキレット。確かにロープなし。残されたラストビッグボス。降りるのにも難儀しますが、こちらは木の幹や踏み場がまだ残っていました。登りは落葉の積もった岩場というか崖の様相で、自分のレベルではギリギリ登れた感がありました。
あとはてくてく登っていけば同角ノ頭到着。この瞬間に満足感が爆発。
無事に登り切れたことを山の神様に感謝を捧げて、あとは通ったことのある登山道を黙々歩いて箒沢橋へ。5時までに道の駅山北に到着すれば青唐辛子味噌を購入してからの帰宅となりました。生卵かけご飯や納豆ご飯にちょろっと加えるのも美味しいです。
無事に戻れて山の神様仏さまに感謝です。今回挑戦するにあたってドーカク尾根に行かれた先輩方の山行記録をずいぶんと参考にさせていただきました。ありがとうございました。
激(たぎ)つ血に 十一月の 岩沙参(イワシャジン)
飴いろの 落ち葉は艶の 西日かな
冬の月 身に染むほどの 筋肉痛
冬の月 沁み入るほどに 筋肉痛 (12月3日追加)
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