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Yamareco

記録ID: 380953
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

(大キレット)上高地-槍ヶ岳-北穂-奥穂-前穂-上高地

2013年09月28日(土) ~ 2013年09月30日(月)
 - 拍手
GPS
56:00
距離
33.4km
登り
2,797m
下り
2,795m

コースタイム

day1 上高地5:58-8:53一ノ俣-12:14坊主岩小屋-13:18槍ヶ岳山荘-13:41槍ヶ岳13:56-14:23槍ヶ岳山荘-14:59ヒュッテ大槍
day2 ヒュッテ大槍6:10- 6:58槍ヶ岳山荘-8:43南岳-10:24Hピーク12:00北穂-13:51涸沢-14:19穂高岳山荘
day3 穂高岳山荘6:25-7:01奥穂-7:24馬ノ背-7:37奥穂-8:56紀美子平-9:27前穂9:45-10:23紀美子平-11:47岳沢小屋-12:46前穂高岳登山道自然探勝路出合い -13:59上高地
天候 晴 無風
過去天気図(気象庁) 2013年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
毎日のバスで早朝上高地着
コース状況/
危険箇所等
危険です。特に南岳から奥穂高までは全部危険と思っていいでしょう。危険マークをつけると、登山道が見えなくなるくらい地図が危険マークで埋まります。地図で表現してある危険地点は、その中でも特に、という趣旨かと。穏やかな山域のなんちゃって危険マークとは訳が違います。行くのであれば、いろいろなソースから情報を収集しましょう。
これがどこかというと、もう覚えていない。
2013年09月28日 10:37撮影 by  SC-02B, SAMSUNG
9/28 10:37
これがどこかというと、もう覚えていない。
独特の形状の岩。ツバメ岩ってこのこと?
2013年09月28日 11:15撮影 by  SC-02B, SAMSUNG
9/28 11:15
独特の形状の岩。ツバメ岩ってこのこと?
遠くに穂先が
2013年09月28日 12:05撮影 by  SC-02B, SAMSUNG
9/28 12:05
遠くに穂先が
うーん。ピラミダル。
2013年09月28日 12:32撮影 by  SC-02B, SAMSUNG
9/28 12:32
うーん。ピラミダル。
絵が白化してますが、殺生ヒュッテとヒュッテ大槍の位置関係
2013年09月28日 12:54撮影 by  EX-S600, CASIO COMPUTER CO.,LTD.
9/28 12:54
絵が白化してますが、殺生ヒュッテとヒュッテ大槍の位置関係
槍からアルプス北部の眺め
2013年09月28日 13:41撮影 by  SC-02B, SAMSUNG
9/28 13:41
槍からアルプス北部の眺め
北鎌尾根。人が通るなんてありえない。
2013年09月28日 13:43撮影 by  SC-02B, SAMSUNG
9/28 13:43
北鎌尾根。人が通るなんてありえない。
明日はこの稜線を行きます。
2013年09月28日 13:58撮影 by  SC-02B, SAMSUNG
9/28 13:58
明日はこの稜線を行きます。
お宿あたりから槍
2013年09月28日 16:11撮影 by  SC-02B, SAMSUNG
9/28 16:11
お宿あたりから槍
平べったい三角錐の常念と朝日
2013年09月29日 05:38撮影 by  EX-S600, CASIO COMPUTER CO.,LTD.
9/29 5:38
平べったい三角錐の常念と朝日
朝焼けの槍
2013年09月29日 05:42撮影 by  SC-02B, SAMSUNG
9/29 5:42
朝焼けの槍
ヒュッテ大槍からの日の出 大分昇ってます
2013年09月29日 06:12撮影 by  SC-02B, SAMSUNG
9/29 6:12
ヒュッテ大槍からの日の出 大分昇ってます
もう槍からだいぶ遠ざかってます。
2013年09月29日 08:28撮影 by  SC-02B, SAMSUNG
9/29 8:28
もう槍からだいぶ遠ざかってます。
ビビリっぱなしです。
2013年09月29日 09:25撮影 by  SC-02B, SAMSUNG
9/29 9:25
ビビリっぱなしです。
向こうは笠ヶ岳
2013年09月29日 10:24撮影 by  SC-02B, SAMSUNG
9/29 10:24
向こうは笠ヶ岳
今日来た道を振り返るとこんな感じ。北穂山荘付近。
2013年09月29日 11:53撮影 by  SC-02B, SAMSUNG
9/29 11:53
今日来た道を振り返るとこんな感じ。北穂山荘付近。
涸沢岳はここを登ったところ。
2013年09月29日 13:37撮影 by  SC-02B, SAMSUNG
9/29 13:37
涸沢岳はここを登ったところ。
涸沢岳から、奥穂山荘と奥穂、そしてあれはジャンダルムかな
2013年09月29日 13:57撮影 by  SC-02B, SAMSUNG
9/29 13:57
涸沢岳から、奥穂山荘と奥穂、そしてあれはジャンダルムかな
雲海の向こうに沈む太陽
2013年09月29日 17:31撮影 by  SC-02B, SAMSUNG
9/29 17:31
雲海の向こうに沈む太陽
宵の明星と雲海
2013年09月29日 18:01撮影 by  SC-02B, SAMSUNG
9/29 18:01
宵の明星と雲海
宵の明星とジャンダルムと雲海
2013年09月29日 18:02撮影 by  SC-02B, SAMSUNG
9/29 18:02
宵の明星とジャンダルムと雲海
穂高岳山荘からの日の出1
2013年09月30日 05:37撮影 by  SC-02B, SAMSUNG
9/30 5:37
穂高岳山荘からの日の出1
穂高岳山荘からの日の出2
2013年09月30日 05:37撮影 by  SC-02B, SAMSUNG
9/30 5:37
穂高岳山荘からの日の出2
ジャダルムの先っちょ
2013年09月30日 05:42撮影 by  SC-02B, SAMSUNG
9/30 5:42
ジャダルムの先っちょ
笠ヶ岳の先っちょと稜線が陰になって(たぶん)へっこんでいるところは、(たぶん)どっかのコル
2013年09月30日 05:48撮影 by  SC-02B, SAMSUNG
9/30 5:48
笠ヶ岳の先っちょと稜線が陰になって(たぶん)へっこんでいるところは、(たぶん)どっかのコル
奥穂到着
2013年09月30日 07:01撮影 by  SC-02B, SAMSUNG
9/30 7:01
奥穂到着
馬の背から奥穂
2013年09月30日 07:24撮影 by  SC-02B, SAMSUNG
9/30 7:24
馬の背から奥穂
紅葉
2013年09月30日 08:01撮影 by  SC-02B, SAMSUNG
9/30 8:01
紅葉
まだまだ岩山です
2013年09月30日 08:17撮影 by  SC-02B, SAMSUNG
9/30 8:17
まだまだ岩山です
焼岳の相貌が特徴的です。
2013年09月30日 08:39撮影 by  SC-02B, SAMSUNG
9/30 8:39
焼岳の相貌が特徴的です。
今度あそこにも登ろう
2013年09月30日 09:40撮影 by  SC-02B, SAMSUNG
9/30 9:40
今度あそこにも登ろう
あの山はいわずと知れた・・・。前穂の眺め
2013年09月30日 09:41撮影 by  SC-02B, SAMSUNG
9/30 9:41
あの山はいわずと知れた・・・。前穂の眺め
山々
2013年09月30日 09:43撮影 by  SC-02B, SAMSUNG
9/30 9:43
山々
白い岩山と、植物の色と
2013年09月30日 11:10撮影 by  SC-02B, SAMSUNG
9/30 11:10
白い岩山と、植物の色と
色づいてます
2013年09月30日 11:16撮影 by  SC-02B, SAMSUNG
9/30 11:16
色づいてます
パンフレットによくありそうな絵
2013年09月30日 11:54撮影 by  SC-02B, SAMSUNG
9/30 11:54
パンフレットによくありそうな絵
生でこの風景が見れます。
2013年09月30日 12:57撮影 by  SC-02B, SAMSUNG
9/30 12:57
生でこの風景が見れます。

感想

1日目
 上高地バスターミナルに早朝到着。まず登山届けを出します。靴ひもを結びなおすとか行動食をとりやすいところに装填するだとかの身支度をしているのが寒くてつらいので、それらはそのうち休憩しながら、と思い出発します。ですが、ジャケットのフードまでかぶって、結構なペースで歩いていたのですが、なかなか休憩したくなるほどには体温は上がりません。ゆるゆるの靴ひものまましばらく歩き続けます。ほぼフラットな道を快適に歩いて、9時ごろか、谷に日が差し込むようになるとようやく体があったまり、ようやく身支度も完了。
 前回の北ア縦走で、濡らして不調になったカメラを試しますが、回復の見込みなし。残念ですが下山したら買い替えだな、こりゃ。愛着はあるので心残りですが、安くていいものが電気屋にはあるでしょう。合掌。今回は予備カメラとしてケータイに活躍してもらいます。
 これからは傾斜が次第にきつくなり、高度のせいもあり次第に体が重くなりますが、それでも見込みより早く予定をこなします。本日のお宿のヒュッテ大槍への分岐でしばし、道程を考えて・・・・・、予定では槍ヶ岳は明日朝と思っていましたが、今日このままお宿に直行すると早く着きすぎて手持ち無沙汰に。えぇぃ、今日、槍に行ってしまえ。天気も絶好。ここまで濃緑、紅葉、岩峰の白、と盛りだくさんな風景の変化でしたが、もひとつ欲張ります。
 槍ヶ岳直下では、購入したてのヘルメットをかぶり、安全確保。北アを南部を歩くと、たいていの稜線から同定できる槍に初登頂を目指します。登り終えるのがもったいなくて、わざと後回しにしていた風もありますが、見るたびにいつかは、と思っていたその「いつか」が、今。両手を使って斜面に取り付き、登りました。注意をしないと危険なところはいくつかありますが、それほど長いアタックではないので、集中力が切れるほどではありません。最後のハシゴを上がると、狭いながらも平坦な山頂に。360度の風景と、無風のなか地平線までも見渡せるご褒美。あちこちに点在している雲も風景に表情を加えてくれます。しばし休息。
 団体さんと入れ違うように下山開始し、ヒュッテ大槍へ。この下りの道は、意外と注意力が必要。ヒュッテ大槍の夕ご飯が評判で、それを期待してここにしたのですが、いやぁ、期待以上でした。

2日目
 朝日に燃える槍に向かって出発します。昨日登ってるので、右手に見ながら槍はパス。先を急ぎます。テン場を越えて、(地図見ても、テン場がありそうな感じがしなかったのですが、こうなってんのね、て感じでした)小刻みなアップダウンをこなしながら南岳まで軽快に。ここから大キレットの始まり。ここを歩きたくて歩けなかったのが前回の山行。再挑戦の機会がこんな早くやってくるとは思わなかったのですが、気を引き締めて、下ります。・・・・・・・ビビりっぱなしでした。
 ハシゴを下って、少し平坦なところで、道がどんづまりっぽい。ここを下るのか?!、というところに出て、しばし黙考。行って行けなくはないが、危険すぎる。ここが正規のルートのはずはない、もしこれがルートなら、今回は撤退、と引き返すと、すぐ近くに正規ルートを発見。普通、迷うほどじゃないわな。てことで、山行継続。そして、これから先も、核心の連続。見晴らしは最高。前回の鷲見、水晶もところどころで見えます(たと思う)。あそこを歩いたのか、と感慨深いのですが、あまりそういう気持ちにひたるわけには行きません。
 北穂への登り返しが始まるあたりで、ヘルメット装着。その後ずっとかぶりっぱなしで岩稜登山を満喫(と今は言えますが、そのときは必死です)。北穂で一息ついて、すぐに涸沢岳、穂高岳山荘に向かいます。最大限の注意力を維持しながら。涸沢岳への最後の登りは気のせいかもしれませんが長かった。
 涸沢岳に着くと、ここでも360度の景観。そして何よりも、本日のお宿が眼下に見下ろせるというのはたまらない安堵感です。それでも注意を払いながら下ります。夕暮れには宿の裏の見晴らしから雲海に沈む太陽を見てました。結構この場所に気づいてない人、多いんじゃないかなぁ。もったいない。そして、西穂に向かう稜線にジャンダルム。そこまで向かうかはまだ決めてません。状況見て、行く気になれば。次にとって置くもよし。でも、できれば行きたい。

3日目
 山荘を出発すると、そこはすぐに険しい岩の道です。神経使いながら登ります。地平線のすぐ上にある太陽を左手に見ながら歩くと、意外に早く奥穂高に。西穂の稜線が見えたとき、ジャンダルムが見えて、そのとき何故だか、行ける、と思った。そして、奥穂で写真をとって、緊張感の切れないうちに稜線に取り掛かります。そして馬の背まで。下りに取り掛かるところで、一息。そして、そこでちょっと考えた。・・・・・・戻る、怖ぇ。今日のコンディションはこれ以上を望めない天候。この機会を逃したら、次いつあるか分からない。行けるか行けないかといったら、ほぼ間違いなく、行ける。けど、臆病な気持ちには正直に向き合うほうがいい。いままでもそうやってきた。ここは謙虚に、撤退。後ろ髪が引っ張られます。心残り有り、敗北感とっても有り、虚脱感に包まれながら、奥穂に戻り、前穂に向かいます。この道も結構 岩の急斜面が出てきます。難易度は大分穏やかになっていますが、ところどころ、集中力を高める必要があります。前穂に登って、紀美子平へ下るとき、よく目印確認しましょう。上るときは問題ないのですが、岩なので登山道でなくても、なまじ歩けてしまいます。間違った、と気づくのが遅れがちなので。私だけかな。
 岳沢にでて、写真をパチリ。どっかで見たような風景でした。たぶん、実際どっかのパンフレットに使われているはず。ここの風景なのね。
あとは快適に降りるだけ。ひたすら山道を下ります。気温も上がり、下界に近づいていることが分かります。そしてやがて、木道との出合い。山道は事実上終了。あとは観光客に混じり、遊歩道をお風呂目指して歩きます。梓川のあたりでは、ここでもいつか見たような風景。でも生の迫力のほうがいい。そして稜線を見ながら、あそこを歩いたのか、と自己満足に浸ります。公共宿泊施設で汗を流し、バス停まであるいて、今回の山はおしまい。

 難易度の高い山行でした。今回の天気は三日間にわたり、晴、風無し、絶好のコンディションのおかげです。日常生活に戻っても、1週間ほど体に高揚感が残ってました。2年前に剱登った時こんな感じだったこと思い出しました。危険と隣り合わせ、でもその分、生きてるって感じ。危険な快感です。どっかで歯止めかけなあかんな。

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