赤岳 年末寒波の中休みを狙う
- GPS
- 11:20
- 距離
- 19.4km
- 登り
- 1,712m
- 下り
- 1,704m
コースタイム
- 山行
- 5:48
- 休憩
- 1:12
- 合計
- 7:00
天候 | 両日快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
新宿7:00(あずさ1号)9:07茅野9:15(タクシー)9:45美濃戸 (帰り) 美濃戸11:20(バス)11:58茅野12:39(あずさ26号)14:41新宿 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・樹林帯は例年よりかなり雪が多い ・中岳分岐〜赤岳は砂礫箇所なく全て雪道で歩きやすい ・赤岳への両ルートとも雪が締まりアイゼンが良く効き登降しやすい ・横岳方面はトレース僅かで踏まれていない。特に東面は急傾斜の岩場に軽い雪がふんわり乗った状態で足場確保とピッケルワークが難しかった。 ・地蔵尾根下りはアイゼン躓きによる転落注意。 |
その他周辺情報 | 赤岳展望荘 年末年始営業12/22〜1/16、1泊 2食付15,500円、素泊まり13,000円 |
写真
感想
登り納めは八ヶ岳へ。
当初蝶ヶ岳予定もしばらく降り続く雪予報に断念。この年末年始は自宅で掃除買物ゴロ寝と決め込んでいたら何とヤマテン28日PM〜29日AMは一時的に寒気が抜けて快晴予報。チャンスを逃すな、時は今!大慌てで山仕度し翌朝のあずさに飛び乗った。
10日前に悪天候で登頂断念した八ヶ岳。今日は眩しい快晴だ。南沢・行者小屋周辺は更に積雪を増し申し分ないコンディション。文三郎の急登はキツかったが、稜線の風は不思議とキツくなかった。
日が暮れ始めた快晴の赤岳。誰もいない山頂で360°の大展望を楽しんでから今宵のお宿赤岳天望荘へ。赤く燃え闇に落ちていく八ヶ岳連峰は素晴らしかった。冬山やってて良かったと思える瞬間だった。
山荘手前で寒さによりスマホバッテリーダウン。充電中にマジックアワーは終わってしまい撮り損ねた。悔しい。
標高2,700mに建つ赤岳天望荘。コロナ禍2年ぶりに年末年始営業(12/22-1/16)を静かに再開。八ヶ岳稜線上の貴重な山小屋だ。名物バイキングは感染対策でやっておらず素泊りに。夕食メニュー覗いたらメチャクチャ旨そうで後悔。でも食事代2,500円浮いたもんね笑。
翌朝3時に目が覚めたが6時過ぎに出発。今日は核心部横岳・硫黄岳へのデンジャラスゾーンへ。強風でトレースはほぼ消失。時々見え隠れする鎖やハシゴを頼りにルートを外さないよう風に煽られないようアイゼンで躓かないようバランスを崩して墜ちないよう気を付ける。考え事や鼻唄は一切禁止。緊張感を維持しアイゼンとピッケルで安全確保に努める。
しかし、三又峰へ向かう東側急斜面の雪が締まっておらず急傾斜の岩場のトラバースでは傾斜した岩にふわふわの雪で足掛かりを確保できずずり落ちる始末。夏の鎖やピンも見当たらずピッケルもふわふわで刺さらず手掛かりもない。一度雪ごと滑った時は万事休すヒヤッとした。今の自分の力量ではこの雪質ではこの先の横岳・硫黄岳への縦走は危険と判断。ピッケルを駆使しながらクライムダウンでふわふわの雪にヒヤヒヤしながら慎重に引き返した。
予報通り風が更に強くなってきた。北アや富士山もまだくっきり見えているが時間の問題だろう。地蔵尾根よりさっさと下山開始。行者小屋でアイゼンからチェーンスパイク、ピッケルからストックに切り替え、静かな八ヶ岳の森を鼻唄歌いながら下山した。
これで今年の山は完。今年は世の中もプライベートも大きく環境が変化した年。でも山の魅力や美しさは何ら変わらない。山は人生の糧。新しい年も謙虚に感謝の気持ちを忘れず仕事も山もやっていこう。どこまでも続く雪のトレースを辿りながらそう決意した。
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