熊渡より明星ヶ岳-八経ヶ岳-弥山 日帰り周回は誤算の連発デシタ。。
- GPS
- 10:32
- 距離
- 18.4km
- 登り
- 1,737m
- 下り
- 1,723m
コースタイム
-9:30頂仙岳-9:55高崎横手分岐点-10:20日裏山-11:30明星ヶ岳
-11:50八経ヶ岳山頂(10分間写真休憩)-12:30弥山小屋(60分間昼食休憩)
13:30下山開始(弥山小屋)-13:35弥山山頂-14:20狼平小屋(15分間休憩)
14:35再開(狼平小屋)-14:50高崎横手分岐点(25分間休憩、スノーシューからアイゼンへ)
15:15再開(高崎横手)-16:00カナビキ尾根分岐-16:45林道終点(アイゼン脱)
-17:10熊渡登山口駐車場
天候 | 曇りガスまれに太陽。のち雪 |
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過去天気図(気象庁) | 2014年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
10台くらい駐車がギリギリでしょう。 夏は栄える行者還トンネル方面へは冬期通行止めとなっており行けません。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●熊渡登山口駐車場〜林道終点; 砂利道を上がります。緩い斜面です。1cmほど積雪あり。 ●林道終点〜カナビキ尾根合流点; 急登がメインです。浅い雪道から脛ほどの積雪になります。 ●カナビキ尾根合流点〜頂仙岳取付き: 緩い尾根歩きです。雪が深くなります。トレースあり。 ●頂仙岳; 意外とキツイ急登です。さらに下りがわかりにくい上、落ちるような急斜面です。 ピークを通らない迂回ルートがあるので、そちらを選定するのが賢明でしょう。 ●高崎横手出合〜明星ヶ岳; 日裏山からは深めの雪道です。トレースも消えています。 ●明星ヶ岳〜八経ヶ岳; 視界が白いと進み方がわかりにくいです。よじ登るような急斜面あり。 ●八経ヶ岳〜弥山; こちらも視界がないと辛いです。鹿避けの柵に沿って進むと良いでしょう。 ●弥山〜狼平; 尾根に沿って進みますが、雪が多くトレースもない場合視界が悪いと辛いです。 夏は見える階段が全く雪に隠れています。 ●狼平〜高崎横手出合; 緩い登りの雪道です。トレースあり。 ●高崎横手出合〜駐車場; 延々と雪道を下ります。雪が深いのでショートカットもできます。 |
写真
装備
個人装備 |
GPS 1 GARMIN VENTURE HC
ストーブ・ライター 1
ダウン防寒着 1
ハードシェル 1
バラクラバ 1
アイゼン 1 BD10本爪
ヘッドライト 1
ピッケル 1
携帯電話 1 iPhone5c(docomo)
地図 1 1/25000
ツエルト 1 2人用
カイロ 3
ゴーグル 1
グローブ 2
携行食 1 2日分
熊鈴、笛 1
救急セット 1
着替え 1 アンダー、ソックス
ストック 1
スノーシュー 1
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感想
正月休みと先日の3連休ゴロゴロしてたので体重が3kg増量・・これではイカンと山行計画。。
伊吹山か長野の方へ山スキーと思ったが、どうも午後の天気予報が悪い・・
比較的天気の安定してそうな、そして雪も落ち着いてそうな大峰方面へ行くことに。。
・・・結果的には予想は外れ、モノトーンだったんデスガ。。。
AM2時頃現地について車の中で4時間ほど仮眠。
6時頃になれば他に車が来るかと思っていたが、皆無・・心細い中、6:45スタート。
昨年2月にも同じルートを日帰りしてるので今回は勝手もわかってるつもりでした。
・・が、やっぱ今年は積雪が多い・・
年末とかと比べだいぶ落ち着いているとは言え、カナビキ尾根合流までの急登に喘ぎました。
尾根まで強引にツボ足で行ったので、ここからはスノーシューを履いて快適ハイク。
昨年は頂仙岳を迂回して若干後悔してたので、「今日は少し余裕もあるし行ってみるか。」
・・・が、まず大きな間違いでした。。
地図上は等高線が緩やかっぽく見えたので直登もすぐに着くのかと思いきや、全然着かず・・
降雪でトレースも消えており、鬱蒼とした樹林帯の雪道急斜面をかろうじて進みます。
そしてなんとか頂仙岳ピークを踏んだ後が問題。
降りるルートが崖みたいになっててルートがわからなーい!!
地図とGPSで元のルートに復帰を試みるが、細い木々が邪魔な上に雪もフカフカ過ぎ・・
まさかのラッセル状態となり、大幅に体力と時間を削ってしまいました。。
たぶん30分くらいはロスしたんじゃないでしょうか。。股関節も若干痛いし・・
やっぱり頂仙岳は迂回するルートが賢明なんだなと思いました。。(後の祭り)
ルートに復帰し高崎横手にやっと到着したのはスタートから3時間もかかって10時前。
ここから、明星ヶ岳から八経ヶ岳を目指すか、弥山から目指すかのルートが分かれます。
両方とも薄めながらもトレースあるようなので、予定通り明星ヶ岳方面へ。
昨年はこの辺りから青空がみえてハッピーだったんですが、今日は真っ白のまま・・
それでも大きく育ったモンスターや霧氷のアーチには感動しきり。ついつい足が止まります。
しかし、日裏山ピークくらいからますますトレースが薄くなり、
明星ヶ岳手前ではついになくなりました・・
・・・というか、あったんでしょうが、降雪で消えて見えなくなってました。
さらに視界も真っ白・・・強くはないが吹雪始めています。
半ば無理矢理ですが明星ヶ岳ピークに無事着いたとき、
GPSや地図を頼りに八経ヶ岳の場所はだいたいわかるものの、視界は数十mくらい。
足元はモフモフの雪斜面。。多めの木々。。天気は吹雪、気温は氷点下・・・
「ここで引き返した方が良いんじゃないの??」と一瞬よぎるほどでした。
でもまぁ、周回ルート=帰ってるのと同じ。。と勝手に判断し、気合を入れ直し進みます。
一段と周りのオブジェも白い彫刻化。岩場もそれとわからないくらい埋もれています。
明星ヶ岳から20分ほどの11:50八経ヶ岳山頂に無事到着。今日は未踏のようです。
せっかくなので標識と写真を何枚か撮り、10分ほどで山頂を後にします。
あとはどう転んでも弥山を回って帰るのみ。
少しほっとしたのも束の間、弥山へのルートがわかりにくい。。広すぎる・・・
たぶん夏道だと道が明瞭すぎて間違いようないからでしょうか。道標を示すテープ等は皆無。
鹿避けの柵が続いていたのでそれ沿いに進んで12:30 なんとか弥山へ。
弥山小屋が解放(宿泊は有料?)されていたので土間をお借りして昼食にしました。
本日のメニューは、万代で298円の味噌煮込みうどんです。
これが美味すぎて思わず長居。1時間もゆっくりしすぎてしまいました。。
満腹に温まったら今度こそ順調に。「弥山から狼平はわかりやすかったはずだよね〜。」
・・なんて余裕に構えていたらこれも誤算。。・・今日は誤算ばっかりデス・・
弥山はメジャールートなのでトレースは明瞭だろうと思ったらほとんどなし・・
夏は階段を行くルートだが、見る影も無し・・そして広すぎ。
さらには時々現れるトレースにも惑わされ・・
地図上は尾根を降りるルートなので、とにかく尾根を外さないよう。GPSも頻繁に確認。
最後はもう勘で降りる感じで、14:20 狼平小屋が見えたときはすごく安心しました。
中に入ると、先客が4名。どうやら私のトレースを追いかけて来たんだとか。。
今日初めて人と交わす嬉しい会話。。
「トレースありがとう!」「もう周回してきたの?」「すごい人がいるもんだなぁ」等々。
今までの苦心が吹き飛ぶ、とてもとてもありがたいお言葉でした。
15分ほど休憩談笑して狼平を後にします。
そこから道中、3組4名の方々と挨拶させていただきました。。皆さん温かい人ばかり。
挨拶にエネルギーを貰った後は、ひたすら降りるのみ。。なんとか日没までには。
深雪はドカドカと。九十九折れはショートカットをザクザク降りて順調に下山。
氷結した林道で転んだりしながら、結局駐車場へは日没ギリギリ前の17:10帰着でした。。
晴れを期待して裏切られ、他にも誤算続きの感があった今回ですが、、、
思ってたよりラッセル必要な雪量でもなかったため、無事に日帰りで周回してこれたし、
モノトーンの雪の自然の造形物はそれはそれでとても美しく、温かい人との出会いもあり、
結果的には大満足の山行となりました。。
でもこのコースは弥山か狼平でゆっくり泊まってノンビリ楽しみたいなぁ。。
うはー。すごいですね。
周辺地図が、お地蔵さんが、杖が、鳥居が。。こんなに埋まってる。
こんなに深いと一人なら、不安になるかも。。
パワフルなMahitoさんをも うならせる、ラッセル。
恐るべし大峰
お疲れさまでしたぁ。
naminoriさんこんばんわ。そういえばネーム変わったんですね。。
何回も行ってるとこだったので自信はありましたが、、
やはり雪が深いと勝手が違います。
私もソロが多いですが基本寂しがりなので、こういう時は不安になりますね。
まぁ周囲からはそう感じさせないでしょうが・・
今年は大峰方面も雪が多いみたいです。まさに恐るべしです。
・・とか言って、何日か後にnaminoriさんのレコに上がってたりして・・
しっかり歩けるので、オススメといえばオススメですよー
厳冬期の八経には行きたいと思っていましたので
大変興味深く拝見しました。
ホワイトアウトの状態でしっかり周回されるとは素晴らしいですね。
参考にさせていただきます。
tubataroさん初めまして!
わいわいグループからご家族、ソロまで幅広いご活動されてますね!
八経ヶ岳へは行き慣れているつもりでも真っ白ではやはり少し不安になりました。
狼平や弥山ではテント泊もできるので、家族でのんびりもソロで一気もどちらも良いかもです。。
私も本来はゆっくりテントで味わいたいんですが。。。
近場で本格雪山が楽しめるので、ぜひとも良い状態のうちに味わってください!
今回はご一緒できず残念でしたが
レコをみて行きたかったような行かなくてよかったような。。。
しかもソロでいっちゃうのが相変わらずすごいですね(゚Д゚)
このレベルになっちゃうと僕にはまだまだ修行が必要な気がします。
いつか行けるレベルになったら連れて行ってくださいね!
mosuさんなら大丈夫。
今回は意外と長めに休憩したり無駄に頂仙岳に寄り道したりしてるので、
もしもmosuさんが一緒だったとしても問題なしだったでしょう。
一応、一緒だったことを考えてシミュレーションしながら歩いてみました。
まぁ、何回かすっ転んだので、そのシーンを見られなくて良かったかも・・
「まだまだ修行が必要」と思っている間は特に大丈夫でしょう。
お互い、いつまでも油断せずに楽しみましょう!
Mahitoさんのパワーは凄いですね。 カナビキ尾根まで2時間弱とは!? 私は3時間半ほど掛かりました >〜<;;
八経ヶ岳の素晴らしい色々な樹氷の写真も見せてもらいありがとうございます! 行きたく成りました!でも私の実力では微妙ですので、もう少し雪が落ち着いたらの時に参考にさせてもらいます。
モフモフの雪斜面上りは苦手ですが、下りは楽しいですね。 カナビキ尾根からの下りは板が有ればMahitoさんの本領発揮でしたでしょうね ^0^
本当にお疲れ様でした!
mypaceさん、こんばんわ!
いえいえ、mypaceさんの行かれた時とは全然状況違いますよ。
カナビキ尾根までは新雪にズリ落ちるような場面は無かったですし。
今くらいならテント担いで弥山か狼平で1泊のんびり周回できそうですよ。
ぜひともリベンジに期待しています。
そうそう、今回スキーできるルート無いか探しながら歩いていました。。
カナビキ尾根から一気に滑りたかったですが、木々を避けるのに苦戦しそうです。
八経ヶ岳から弥山と弥山から狼平の間がモフモフで生クリームパウダーを味わえそうでした。
いつか板を担いでやってみたいな。。。
なんと厳冬期の八経ヶ岳を日帰りでしたか。
今年の大峰は雪が多いようですね。独りだとラッセルの辛さで
私なら挫折しそう。
詳細な記録、参考になります。
tekapoさんこんばんわ!
まぁだいぶ歩きやすくなってたので日帰りが可能でしたね。。
日暮れまでに戻れて良かったです。
・・ちょっとラッセルも期待してたんですが。。
本来ならスキー板担いで行きたい斜面もありましたが、
藪だったり短かったりで向いてないですかねー。
モフモフパウダーをフワフワ滑りたいなー。
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