六甲全山縦走の東半分 摩耶山〜六甲山最高峰〜宝塚
- GPS
- 08:31
- 距離
- 23.1km
- 登り
- 1,284m
- 下り
- 1,297m
コースタイム
天候 | 晴れ。午後からは曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・六甲全山縦走路なので道標等整備されています。 ・歩いた日は暖かかったのですが(山上の藤原商店の方に伺うと10度あったとのこと)、ガーデンテラスから六甲山最高峰までは、日陰部分は雪が凍っていました。スリップ注意です。 |
写真
感想
来る3月9日、兵庫労山主催の六甲全山縦走大会が開かれます。それに参加することとなり、未体験ゾーンの「摩耶山〜宝塚」間を明るい内に歩いておこう!ということで今回の山行を企画しました。
JR、地下鉄を乗り継いで新神戸駅スタートは7時半。今日は明るいうちに宝塚に着くことが目標なので、布引の滝も、布引貯水池もゆっくり見ることなく先を急ぎます。45分で市ヶ原通過。そのまま天狗道に入ります。3週間前にも「菊水山〜鍋蓋山〜摩耶山縦走」でこの道を通ったのですが、今回はまだ歩き始めのためか、稲妻坂も淡々と登ります。市ヶ原から25分で学校林道分岐。老婆谷がよく見える岩(私のお気に入りポイント)で景色をちょっとだけ楽しむなどし、掬星台にはスタートから1時間50分後に到着。
ここでおにぎり休憩を10分間とり再スタート。アゴニー坂を降りた所からがいよいよ未体験ゾーンに入ります。杣谷で穂高湖の看板を見つけますが今回は先を急ぐので我慢。次回のお楽しみにとっておくことにします。
全山縦走経験の山の先輩からは、「摩耶山まで来れば一安心。あとは惰性で何とかなる」と聞いていたので正直軽く考えていたのですが、自然の家分岐から石の階段を登り出した途端に足攣り!まだ本日の行程の4分の1程度なのに。トレーニング不足を実感しますが、しばらくその場で休んで足を伸ばし、治ったところで気を取り直して再スタートします。車道を横切り三国池へ。三国池は湖面が凍結していました。ここからは別荘地を通り丁字ヶ辻へ。積雪している部分もありましたので慎重に通ります。
車では来たことがある丁字ヶ辻から車道を東へ。途中の藤原食堂で肉まんゲット!歩きながらほおばってエネルギー補給します。車道を15分ほど歩いて記念碑台前。記念碑を見てみたかったのですが、また足が攣り始めたので断念しエアサロンパスをふってしばし休憩。5分ほどベンチで休んで再スタートします。
ここからは六甲山小学校の前を通り、神戸ゴルフ場の中のほぼ平坦な道を進みます。時折南側の展望が開けて神戸から大阪の街並みを眺めつつ歩きます。この日は天気は良かったのですが少し霞がかっていました。大阪の高層ビル群も見えたのですが金剛山等の山並みは山頂は見えるものの中腹は雲で隠れている状態でした。
車道を横断してしばらく歩くとみよし観音。飛行機事故で犠牲になったスチュワーデスの霊を慰めるための観音様だそうです。手を合わせて先に進みます。次に現れたのは石切道の分岐。六甲山で採った御影石を運んだ道だそうです。この道もいずれチャレンジしたいですね。
小ピークを登って降りると六甲ガーデンテラス。六甲山で一番華やかなところだと思います。ジンギスカンパレスは既に営業中。「ランチ2000円」に心惹かれます。山の先輩が「縦走大会出てるときに、ここのジンギスカンの匂いの誘惑にいかに勝つかが問題だ!」とおっしゃってましたが、気持ちは分かります。展望台で景色を楽しんで再スタートします。
アンテナ右側から山道に入り一旦登るのですが、下りの階段から雪が残り凍結していました。慎重に下るのですが、余計な筋肉を使うせいか足がまた攣りかけます。私と同様に慎重に下っている方もいれば、普段と同じペースで歩いている人も。アイゼンをはいているようには見えなかったのですが、雪道にも歩き方のコツがあるのでしょうか。
ここから六甲山最高峰までは、車道を何度か横断しつつ小ピークを越えていきます。この小ピーク、日陰になっているところは雪が残っていて神経を使います。極楽茶屋跡を過ぎて最初の小ピークでまた足が攣ってしまいました。エアサロンパスをふるとともに、今日は使わないでおこうと思っていた両手用ストックをここから使います。すると雪道での安定感が増すとともに、足の方も疲労感は残っているものの足攣りの症状はこの後大谷乗越まで出ませんでした。今日は練習のつもりだったのでストックは使わないつもりでしたが、本番では早めに使った方が良さそうです。
六甲山最高峰への最後の階段はそれまでの小ピークに比べて手ごわかったのですが、ストックのおかげか無事に通過し六甲山最高峰到着!市ヶ原から考えると4時間10分での到着です。本番のことを考えるともう少し早く着きたいのですが、ペースを上げると多分無理がくるでしょうし、現時点ではこれでやむなし、でもトレーニングの必要あり、といったところでしょうか。
最高峰から一軒茶屋へ下る道は雪が積もっているのでスリル満点。今まで歩いた山道よりも角度が急ですし、こけたら痛そうなので慎重に、しかし若干ツルツル滑りながら下ります。一軒茶屋で何か食べようかとも思ったのですがこの時点で12時40分。ガイドブックによると宝塚まで3時間20分かかるということだったので、今スタートしても到着は4時。5時が迫ると不安だったので、持ってきたおにぎりをほおばりつつ再スタートします。
トンネル手前で全山縦走路の分岐に従い山道に入るも、熊笹に覆われ足元が見えない状態。笹をかきわけつつ車道に出ましたが、全山縦走路でもこういう所があるのかと少々驚きました。
しばらく車道を歩いた後、兵庫登山会さんの「宝塚まで12km 頑張れー!」看板を見つつ山道に入ります。基本は尾根道ですが、若干のアップダウンがあり、また道が崩れかけている所には鎖も設置されています。ここから船坂峠を経由して大平山まで行くのですが、六甲山最高峰までの道と違って、目印というか、区切りとなるポイントがなくひたすら山道を歩くため、「まだかー」といった感じで精神的にしんどくなってきました。人も少なく、天気も曇りになり、明るいうちに着かなければ、というプレッシャーがあったからかもしれません。船坂峠を過ぎてからは薄暗い植林の森の中を、大平山目指して延々と30分弱歩きます。大平山は山頂にアンテナがあるということだったので、前方にアンテナが現れないか注意しつつ、ストックを使って早足で進みました。突然目の前に大きなアンテナが現れたときは「やれやれ」といった心境。同時に、何とか明るい内に宝塚に着けるのではないかという先の見通しがついて安心しました。
せっかくなので大平山のアンテナの柵まで登ってみます。写真を撮影していた時に突然「バーン」という大きな音が。猟銃の音のようでビックリ!流れ弾に当たるのも嫌なのでそそくさと退散します。
大平山からの車道から全山縦走路への分岐は分かりにくいと聞いていたのですが、少し前に先行者がいらっしゃったので間違えずに曲がることができました。しばらくは気持ちの良い山道。歩きながらおにぎりをほおばりつつ進みます。が、大谷乗越手前の急な階段でまたもや足攣り!ストックの効果もここの急な階段では利かなかったようです。ゆっくりゆっくり歩を進めて車道に出、休憩できるスペースでまたもやエアサロンパス。今日はエアサロンパス様様です。
残るは塩尾寺と、宝塚駅までのきっつい舗装路のみ。まずは塩尾寺をめざして、岩倉山をめざします。距離は結構ありましたがアップダウンの無い気持ちのよい山道。岩倉山頂手前で、南側に踏み跡があったので行ってみると、宝塚から大阪までの市街地が一望できる景色が広がっていました。今日の山行は全山縦走のトレーニングのつもりで先を急いできましたが、宝塚が間近に迫って心の余裕が出たのか、少し寄り道すると素晴らしい景色が広がっていました。目標を追っかけて歩く山行も充実感があっていいけれど、寄り道しつつ山を楽しむ山行がやはり基本だな、と思いました。
塩尾寺からの舗装路は聞いていたとおりの急坂。舗装路までたどり着けば安心と思っていたものの、最後の最後に痛めつけられました。午後4時に宝塚駅到着。8時間半、約24kmの山行でした。
時間的にはガイドブック等のコースタイムどおりだったのですが、前半部分(須磨浦公園〜鍋蓋山)の時間を考え合わせると、全山縦走の完走に限りなく赤に近い黄信号が灯っているような気がします。ストックの使用や食事のとり方など、工夫次第で改善できる部分があるかもしれませんが、あと1か月で体力がつくかどうか、そこが問題です。
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