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Yamareco

記録ID: 40161
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

前穂高岳・奥穂高岳(上高地→岳沢→ザイテン→上高地)

2005年08月14日(日) ~ 2005年08月15日(月)
 - 拍手
ちろる その他1人
GPS
20:50
距離
25.5km
登り
2,004m
下り
1,988m

コースタイム

5:30上高地(岳沢登山口)⇒7:20岳沢ヒュッテ7:55⇒10:50紀美子平11:40⇒12:05前穂高12:10⇒13:40紀美子平⇒15:30奥穂高15:35⇒15:50穂高岳山荘(泊)

6:30穂高岳山荘⇒8:30涸沢ヒュッテ9:15⇒12:00横尾12:40⇒13:40徳沢14:00⇒15:00明神15:20⇒16:30上高地BT

新島々⇒松本⇒(スーパーあずさ)⇒新宿
天候 1日目:晴れ→雷雨
2日目:雨
過去天気図(気象庁) 2005年08月の天気図
アクセス
コース状況/
危険箇所等
2005年8/13〜8/15 2泊3日で上高地・穂高へ行ってきました!
といっても本格的な山に登るのは、3年前富士山の清掃登山に参加して以来まだ2回目。つーか、自分達でちゃんと計画して登るのは今回がはじめて…

富士登山で下界の喧騒とあまり変わりない山頂の光景に「山ってこんなもんかぁ〜」と落胆し山から遠ざかってた私ですが、相方が「穂高は全然違うから!行けば絶対感動するから!!」としつこく薦めてくるので、まぁそういうなら行ってもいいけど……という事で行ってきました。
大正池でバスを降り、半分観光気分で辺りを散策しながら上高地に向かった
大正池でバスを降り、半分観光気分で辺りを散策しながら上高地に向かった
翌朝、岳沢登山口を出発し、No6.標識地点付近のガレ場で初めての休憩を取る
翌朝、岳沢登山口を出発し、No6.標識地点付近のガレ場で初めての休憩を取る
休憩地点からは上高地の町並みが見えた
休憩地点からは上高地の町並みが見えた
岳沢から重太郎新道を登っていくと一瞬の晴れ間!西穂高〜奥穂高への稜線が見えた
岳沢から重太郎新道を登っていくと一瞬の晴れ間!西穂高〜奥穂高への稜線が見えた
紀美子平から前穂高方面の稜線を見上げる
紀美子平から前穂高方面の稜線を見上げる
前穂高山頂から雲に覆われた奥穂高岳を見る。この頃から雷が鳴りはじめ天候悪化!
前穂高山頂から雲に覆われた奥穂高岳を見る。この頃から雷が鳴りはじめ天候悪化!
紀美子平に戻る頃には雨も降り始め、おまけに登山靴のソールも剥がれた(テーピングで応急処置をして奥穂高へ向かう)
紀美子平に戻る頃には雨も降り始め、おまけに登山靴のソールも剥がれた(テーピングで応急処置をして奥穂高へ向かう)
冷たい雨の中奥穂高に到着。ガスで辺りの景色は何も見えなかった
冷たい雨の中奥穂高に到着。ガスで辺りの景色は何も見えなかった
翌日下山。ザイテングラートから見た涸沢カール
手前中央の岩がザイテンの取り付場、その向こうに白く見えるのが雪渓、そのまた向こうに小さく見える赤い屋根がこれから向かう涸沢ヒュッテ
翌日下山。ザイテングラートから見た涸沢カール
手前中央の岩がザイテンの取り付場、その向こうに白く見えるのが雪渓、そのまた向こうに小さく見える赤い屋根がこれから向かう涸沢ヒュッテ
まるで冷凍庫の冷気(もしくはドライアイス)が山に降り注いでるような感じでとても綺麗
まるで冷凍庫の冷気(もしくはドライアイス)が山に降り注いでるような感じでとても綺麗
涸沢からの下山途中、本谷橋手前でとうとう右足のソールも剥がれだした……最悪……
涸沢からの下山途中、本谷橋手前でとうとう右足のソールも剥がれだした……最悪……
小梨平キャンプ場付近にて野生のサルに遭遇
木の実を食べてた所だったんだけど、写メってたら木を降りてこっちに近づいてくる!? ・・・正直ちょっと焦った(笑)
小梨平キャンプ場付近にて野生のサルに遭遇
木の実を食べてた所だったんだけど、写メってたら木を降りてこっちに近づいてくる!? ・・・正直ちょっと焦った(笑)

感想

※当時のブログより転載
初登山だったため適切でない判断・行動もあります。


<8月14日>曇→晴れ→雨 

【3:30起床】
予定では4:00に起きるつもりだったのに30分も前に目が覚めてしまった
外はまだ真っ暗・・・どうやら昨夜降ってた雨は止んだようだけど、まだそんよりと曇ってる感じ。
折角早く起きてしまったのだから、朝風呂に入ってから出発する事にした。

【5:00 上高地アルプス山荘出発】
本当は4:30には出発する予定だったのに、貸切同然の朝風呂を満喫してたら30分も遅くなってしまった(^^;)
2階の客室から山荘の玄関に降りて行くと山荘のご主人が見送りに来てくれて、これから岳沢から入るルートで奥穂へ行くと言うと「あそこは上級者向けだから女性には無理だよ」と心配されてしまいました。
・・・こうみえて結構体力には自信があるんだけどな・・・

【5:10 河童橋通過】
朝もやがかかる梓川を眺めながら河童橋通過。
昨日は観光客でごった返していた河童橋も、早朝は誰もいなくて気持ちいいv
そしてこれから登山道入り口まで樹林帯の中の林道を歩くので、一応熊除けの鈴を装着!軽快に林道を歩いていくと、雲の間から明神岳の姿が見えてきてとても綺麗でした。

【5:25 登山道入り口到着】
登山道に入る前に軽くストレッチ体操!
ここで初めて他の登山者と遭遇!
30代後半〜40代位の男の人だったんだけど、この人とはそのあと奥穂高山頂まで抜きつ抜かれつを繰り返して、結構ライバル心を燃やしました(笑)

【5:30 登山道出発】
いよいよ山頂目指して出発! 登山道はまだまだ鬱蒼とした樹林地帯の中。
途中風穴もあったりして、そこから流れてくる冷たい風が気持ちいい!
しかし先はまだ長い。風穴を素通りして歩く事30分・・・

【6:00 No6.標識地点到着】
No.10から始まった標識もNo.6の地点まで来ると、さすがに視界が開けてきて、登山道のすぐ横には河童橋から見えたガレた沢の景色が・・・ ちょっと登山道を離れてここで一旦休憩。
眼下に広がるのは今登ってきた上高地の街並・・・のはずなんだけど、ガスで全然見えない!
その直後、麓から物凄いスピードでガスが湧き上がってくる!結構怖い!!
休憩もそこそこに、ガスに追われるように再び登山開始。

【7:20 岳沢ヒュッテに到着 】
途中No.2標識の辺りでもう一回休憩しガレガレの沢を横断すると岳沢ヒュッテに到着。ここでやっと天気も回復!
ちょっと肌寒い空気のなか、山の上から昇る朝日を見ながら軽く朝食(カロリーメイト&ビスケット)を取る。朝の空気がホント爽やかv

【7:55 岳沢ヒュッテ出発】
朝食の後は、いよいよ重太郎新道へ・・・重太郎新道は難所と言われるだけあって、鎖場や険しい岩場をひたすら登るルート。
だけどその分どんどん標高を稼げるのでヘロヘロになりながらも結構楽しい♪
途中楽しみにしていた「雷鳥広場」や「かもしかの立場」では、残念ながら雷鳥やかもしかの姿は見ることが出来なかったけど、森林限界を過ぎて視界が開けると西穂高〜ジャンダルムの稜線が綺麗に見えて凄く感動! いつかあの稜線を歩いてみたい。
そして、いくつかの鎖場や梯子を登っていくこと約3時間・・・

【10:50 紀美子平到着】
ここで一旦早目の昼食休憩!
とりあえず缶詰を一個開けて食べる・・・う〜ん米が食べたい(><)

【11:40 紀美子平出発〜前穂高岳】
休憩した後はいよいよ前穂高山頂へ出発!
ザックを紀美子平にデポして往復約1時間の行程のはずが、楽勝vと余裕だったのも実はここまで・・・
紀美子平から見上げた稜線には不気味なガスがかかり始め、出発してから10分とかからないうちに天候は急変! たちまち濃いガスに巻かれて、いつのまにか登山道から外れてしまった(><)
どうも足元が崩れて歩きにくいな〜と思ったら、迷い込んだのは浮石だらけのガレ場・・ふと見渡すと周りに他の登山者は誰もいないし、ガスが深くてルートも判らない!!

あれ?ひょっとしてこれって大ピンチ! ?((((;゜Д゜))))ガクガクブルブル

しかし、しばらくその場でガスが引くのを待っていると、目の前に前穂高と思われる山頂が見えそこには何人かの登山者の姿が! よくよく見てみるとみんな東方向から登ってくる。

・・・つまり登山道から随分西側に逸れてしまったんじゃないの?これ・・・

ということで急いで東側にある尾根を登って何とか登山道に戻る事が出来ました。
・・・とりあえずよかった・・・

【12:05 前穂高岳山頂到着】
ちょっとしたアクシデントがあったものの何とか前穂に到着。
これから奥穂高まで行く予定なんだけど・・・実はこの時上空から雷鳴が轟き始め大粒の雨が!!
前穂高山頂を満喫する余裕も無く急いで下山・・・山頂にいた人達も一気に下山し始めたので今度は迷わずに済みそう(笑)

・・・がしかし前穂高から下山しもうすぐ紀美子平に着くといった辺りで
またまたトラブル発生!!

今度は靴の底が剥がれ落ちるという最悪な状況。
急いで荷物のある紀美子平に戻り、テーピングなどで応急処置。
「まぁ使わないとは思うけど」……といって出発前に購入したテーピングを初登山で使うとは思わなかった笑

さて後は吊尾根と呼ばれる尾根を渡って奥穂高まで行くだけ・・・しかしこの吊尾根、意外とヤバい所でした。

【13:40 紀美子平出発〜吊尾根〜奥穂高】
雨具を着込み、紀美子平を出発するといきなり滑りやすい急斜面!
降り出した雨はどんどんひどくなり、まさにバケツをひっくり返したような土砂降り状態。紀美子平に戻るのが後5分遅かったら荷物が雨でびしょ濡れになる所だった。
それにしてもこの雨・・・ただでさえ滑りやすい状況なのに、靴底はテーピングを巻いてるせいでつるつる滑りまくり! 怖っ!!
そして雨と汗による体温低下と戦いながら登る事約2時間・・・

【15:30 奥穂高山頂 到着】
ガスの中、不気味に浮かび上がる山頂の祠(笑)
本来ならば、ここから穂高連峰の山々や槍ヶ岳など、北アルプスの絶景が見渡せるはず・・・ がしかし、周りはガスで真っ白で何にも見えない!
つーか山頂は凄い風で、容赦なく体温を奪って鬼のように寒い!!
またしても山頂を満喫することなく急いで下山・・・今日の宿泊予定地『穂高岳山荘』へと向かう。

【15:50 穂高岳山荘到着 】
とりあえず生きて山荘に辿りつく事が出来てホントよかった!
それにしてもこの山荘は凄い!
山小屋だと言うのにトイレは水洗だわ、食事はハンバーグやらパスタが出てくるわ、電気(風力発電)は来てるわ、乾燥室はあるわ、しかもテレビまである!!(富士山比/)
北アルプスの山小屋は充実してるとは聞いてたけど、これほどまでとは・・・。
実は山荘前にあるデッキから眺める北アルプスの絶景を楽しみにしてたんだけど、今日はあいにくの天気で視界は真っ白・・・何も見えない(涙)

そして夕食後はテレビで気象情報のチェック。山荘スタッフがTVを付けると、わらわらと集まってくる登山者達。
問題の明日の天気は・・・雨!しかも100整幣紊侶磴靴けになるとのこと。
TVから流れる「地盤が緩んでいるので土砂崩れや土砂災害に充分警戒してください」のアナウンスを聞いて、山荘内に深いため息が充満・・・絶望的な空気が流れた瞬間でした。
そして今夜のビデオ鑑賞は「穂高岳山荘の1年」っていうドキュメント。
山小屋を開いた故・重太郎さんの話とか、山の歴史が分かって結構面白かったです。

さてビデオ鑑賞が終わるとランプの灯も落とされ、ロビーにいた人達もみんな割り当てられた部屋へ入り20:00就寝。
・・・のはずが・・・ふとんが無いっ!!
実は今日の山荘は超満員・・・1つのふとんに2人で寝ることになっていたんだけど、早々と寝てしまった人達に占領されてて寝る隙間も見つからない!
それでも何とか気持ち良さそうに寝てる隣のおじさんを押しのけてやっと就寝。
・・・が・・・今度は大騒音のいびき隊に囲まれて眠れない!!
結局そのままAM1:30まで眠れなくて、ロビーへと避難する事に・・・。
しかしそこも超満員・・・翌朝知った事だけど、どうやら他の部屋では酔っ払って嘔吐してしまった人がいたらしく、その臭いに耐え切れず逃げ出してきた人達がロビーで寝ていたらしい。
ロビーにも寝る所がないので土間のベンチで寝ようともしたけど、そこは土間からの冷気と窓からの隙間風も激しくてかなり寒い・・・窓の外は暴風雨・・・雨も隙間風に混ざって入ってくる。
結局部屋に戻り、隣のおじさんのいびき&寝返りと戦いながら眠る事にしました。
でも考えようによっては隣のおじさん・・・かなり太ってたんだけど、背中のお肉がふかふかしてて、寄りかかって寝ると結構気持ち良かった(笑)
・・・山では譲り合いや助け合いの精神が必要だけど、山小屋ではある程度の図々しさと図太い神経が必要だと痛感した一夜でした。




<8月15日>雨→晴れ→雨

【3:30 起床】
いびき隊と格闘した一夜が明けて・・・結局1時間半くらいしか眠れなかった。
外はまだ暗かったけど相変わらずの暴風雨。
山荘の朝食は早い者順で4:00から始まるのでとりあえず食堂へ直行!
朝食はシンプルだけどとても美味しかったvっていうかご飯が本当に美味しい!
しかもホウバ味噌の炙り焼きまで用意されててホント感動!マジ凄いよ穂高岳山荘!
さて朝食が終わってTVを見ると、天気予報は相変わらず雨の予報。
その後、乾燥室から引き上げてきた衣類や荷物の整理をし、風雨が弱まるのを待って ・・・

【6:30 山荘出発】
・・・やっぱり山荘の外は寒い・・・
風も強くガスで視界が利かない状態だったけど、何グループか一緒に山荘を出たので、その人達に付いて行きながらザイテングラートを下り始める。
・・・がしかし山荘から1分も歩いてない所で、登山道が分からず全員立ち往生!
右側には進入禁止の×印があるし左側のガレ場には印が無い・・・
「夕べの豪雨で登山道が崩れたのか?」「どっちに行けばいいんだ?」と悩んでると、いきなり印の無い方のガレ場を下りだす命知らずなおじさんが・・・。
とりあえず少しだけ一緒にそこを下ってみたけど、足元が崩れ出して落石は起こるしかなりの危険地帯!
やっぱりおかしいと振り返ってみると、後続の人達はみんな右側の道を下ってる!?
しかも「この×印は登り用の印だからこっちでいいんだよ〜」って・・・
・・・もっと早く教えてよ〜(><)
とりあえず先に行ってしまった命知らずなおじさんを呼び止め登山道に誘導。
まだまだ体力は余ってたので、山肌から昇ってくる強風に煽られながらも岩場が続くザイテンを軽快に下って行くと、ようやく雲の下へ出たのかだんだんとガスが晴れてきて視界が明るくなってくる。
そして目の前に広がるのは、涸沢カール!

【7:30 ザイテンの取り付に到着】
ふと今下りて来た穂高岳山荘の方を振り返ると、山の上部は黒くて分厚い雲に隠れて全く見えない状況。
そして眼下の涸沢カールには、上空から白いガスが一気に降りて来ていて、言葉では言い表せないような景色が!まるで冷凍庫の冷気(もしくはドライアイス)が山に降り注いでるような感じでとても綺麗vv
その後30分程休憩した後、ザイテンを降りて前穂高・奥穂高・涸沢岳・北穂高に囲まれたカール内を歩きパノラマコースへ!
高山植物のチングルマやクルマユリの咲き誇る「お花畑」を通り、大きな雪渓を渡って行くと

【8:30 涸沢ヒュッテ到着】
・・・とりあえずここで軽く休憩・・・
結局雨で全然食べる余裕の無かった行動食や、やたら重かった予備の食料をここで食べて荷物を軽くする事に! ついでに涸沢ヒュッテ名物のおでんも注文!山の上で食べる食事はなんでも美味しく感じる(笑)
そして休憩してる間にも天気は大幅に回復!
とりあえず雨と汗でびっしょりになった雨具を脱ぐと、やっと爽やかな気分になれた(笑)
そして隣のテーブルでラーメンを食べてたおじさんと、しばし談笑・・・おじさんはこの後、屏風岩を登り尾根沿いを渡るルートで下山するらしい。
私もまだまだ登り足りなかったのでそのコースで下山したかったんだけど、涸沢の山岳案内の人に「その登山靴じゃ無理だよ」と言われたので泣く泣く断念!
・・・テープで固定してるから大丈夫なのに・・・

【9:15 涸沢ヒュッテ出発〜本谷橋〜横尾】
ラーメンのおじさんと分かれて、屏風岩を迂回して沢沿いを進むコースへと出発!
またまた登山道が分からなくてちょっとだけ迷子になったけど、梓川の源流沿いを下るコースは道も歩きやすくて楽勝!雪解け水の梓川も凄く綺麗!
殆ど休憩も取らずに他の登山者をごぼう抜きにしながら気持ちよくどんどん下山・・・
しかしもうすぐ本谷橋へ着くかと言った所で、またしてもトラブル発生!
靴底剥離!しかも今度は両足!ついでに雨まで降り出したぁ〜〜っ!!
のトリプルコンボ!!
・・・山岳案内人の言う事を聞いておいてホントよかった・・・命の恩人 です!
とりあえずテーピングで補強し雨具を着込んで先を急ぐことにしたんだけど、本谷橋〜横尾まではまさに悪夢!
雨はどんどん強くなるし、道が濡れてるせいかテープはすぐ剥がれてしまう!
数十段發毎にテープが外れるものだから全然先に進めないし、とうとうテーピングも全部使い果たしてしまった(::)

とりあえず横尾まで行けば山荘があるからなんとかなるハズなんだけど、靴底が剥がれた状態ではなかなか先に進めない!
しかし途中で出会った親切な登山者にテーピングを分けてもらう事が出来て、通常2時間で着くはずの横尾に3時間近くもかかりながら、何とか横尾山荘へと辿りつく事が出来た。

【12:00 横尾山荘到着】
横尾山荘に着くと何はともあれ早速ガムテープ購入!400円也・・・高っ!(笑
やっぱり靴底が剥がれる人が結構いるらしくて、山荘では同じく靴にガムテープを巻いた「お仲間さん」発見!(笑)
そして横尾山荘の軒下で雨を凌ぎながらカロリーメイトで最後の食事。
隣ではお湯を沸かしてラーメンを食べてる人が……美味しそう……ジュルリ
いずれは私達もああいうストーブとかの装備を揃えて登るようになりたいな♪

話は変わって、軒下にはこの辺一帯の登山情報が掲示されてたんだけど、昨日は吊尾根で大学生が行方不明・常念岳では滑落事故があったらしい。
とりあえず何事も無く帰ってこれてよかった。


【12:40 横尾山荘出発〜徳沢】
お昼を食べてる間に雨も小降りになり空も明るくなってきたので、鬱陶しい雨具を脱いで横尾を出発!
ガムテで補強した靴もなんとか順調!
ここからは割と平坦な道を延々と歩いていくだけなので気持ち的にも凄く楽。
「新村橋」まで来ると天気も回復・・・陽が差してきて暑くなってきたので、ここでちょっと休憩。
すると涸沢ヒュッテで別れたラーメンおじさんと再会。靴のアクシデントで時間をロスした事を考えると、やっぱりあっちのコースの方が時間がかかったみたい。

【13:40 徳沢到着】
森の中を流れる梓川の支流を渡ると、いきなり視界が広がって徳沢の牧場跡に到着! ここには、小説「氷壁」の舞台になったことで有名な「徳沢園」っていう山小屋があるんだけど、何か凄くいい感じ!
横を流れる梓川の支流もとても綺麗だし、いつか槍ヶ岳に登るときには絶対ここに泊まろうっと!

【14:00 徳沢出発〜明神】
右手に明神岳を眺めながらひたすら明神を目指して歩くも、道がかなりぬかるんでいて歩き難い!

【15:00 明神(明神館)到着】
ぬかるんだ道を歩いた後に砂で整備された道を歩いたせいか、靴のガムテにいっぱい砂が付着して足が重い!
明神館のベンチでもう一度ガムテープの巻き直しをする。

【15:20 明神出発〜上高地
明神を出発して約1時間程で上高地の河童橋に到着!
最後に梓川を見たくなったので、遊歩道から川岸にあるキャンプ場へと寄り道・・・とそこで、またまた野生の猿に遭遇!
木の実を食べてた所だったんだけど、写真撮ってたら木を降りてこっちに近づいてくる!?
・・・正直ちょっと焦った・・・(笑)

【16:30 上高地バスターミナル到着】
これでようやく2泊3日の穂高登山終了!
ここで1時間程、休憩やお土産を買ったりして帰ってきました。
もちろん山荘で病みつきになった「ホウバ味噌」も買いましたよ(*^^*)v
後は来た時と同じく、バスで新島々→松本電鉄で松本→あずさで新宿のルートで帰るだけ!
勿論新宿まで殆ど爆睡状態でした(^^;)
途中あずさの車中で「諏訪湖の花火大会」の花火が見えたんだけど、めちゃめちゃ綺麗だったなぁv
諏訪湖の花火は何度か見ているはずなのにこの日は特別綺麗に見えた。


色々アクシデント続きの山旅だったけど、今回の登山では色々と勉強になりました。
テーピングテープ持っていって本当によかった・・・
それに天気が悪かったけど、ハラハラ・ドキドキの連続で穂高は本当に楽しかった!
とりあえず新しい靴と、ちゃんとした雨具・ザックは買わなくちゃ♪

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