至仏山、赤倉岳、平ヶ岳 〜上越国境縦走予定も敗退〜
- GPS
- 18:56
- 距離
- 39.6km
- 登り
- 2,566m
- 下り
- 2,572m
コースタイム
- 山行
- 5:38
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 6:08
- 山行
- 12:13
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 12:43
天候 | 5/2 晴れのち曇り、のち雪 5/3 雪時々曇り、のち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
(ダッシュボードに登山届表示しました) 三国川ダム4時過ぎ出発 ➀三国川ダム → 石打駅 自転車移動 約24k 下り基調 ➀石打駅 → 沼田駅 JR利用 6:05 → 7:13 990円 ※水上駅で乗り換えあり 沼田駅 → 尾瀬戸倉 関越交通路線バス 2100円 7:20 → 8:43 https://kan-etsu.net/pages/22/ https://kan-etsu.net/files/libs/8301/202203151131532443.pdf 尾瀬戸倉 → 鳩待峠 乗合タクシーor乗合バス バスは1000円、移動時間35分 9時半頃鳩待峠峠到着、三国川ダム出て約5時間半 移動費4090円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■鳩待峠〜小至仏山〜至仏山 トレースバッチリ高速道路、危険個所ありません ■至仏山〜岳ケ倉山〜宿泊地(P1761) ・至仏山頂から降りた先の標高2000mから1750mまでの尾根区間は薮露出、背丈以上のハイマツや石楠花があり通行困難 ・出来るだけ東側から巻こうとしたが逆に薮が濃かった。ここを歩くなら尾根通しか東側へ1700m近辺まで下りて迂回するかの方が安全と思われる ・薮区間を抜けた先からはなだらかな尾根歩き、危険箇所無し ■宿泊地(P1761)〜赤倉岳 ・今回歩いた中では細尾根やクラック多かった区間、薮も一部露出しているが踏み跡あり ■ススヶ峰〜白沢山〜平ヶ岳 ・ほぼなだらかな尾根歩き区間、広い部分多いので道迷い注意 ■ススヶ峰〜山ノ鼻〜鳩待峠 ・ススヶ峰降りた先から明瞭なトレースあり ・尾瀬から平ヶ岳へ行く場合のメインルートのようです ◆装備 ・足元は至仏山までツボ足、山頂直下から翌日の途中までアイゼン装着 ・手元のウィペットはほぼ使用せず |
写真
感想
一昨年にマイナー12名山のネコブ山から巻機山まで上越国境を縦走した。
自分の理想とする山歩きはコレだ!!!と思うほど楽しかったのでそれから毎年マイナー12名山を登ろうと心に決めた。しかし昨年はコロナの影響もありチャンス無し、今年のGWも休日出勤多く直前まで諦めていたが4連休貰えて決行。行先は尾瀬の赤倉岳、そのあと平ヶ岳から中ノ岳まで縦走する事にした。
当初はマイナー12名山である赤倉岳登頂が1番の目的であったが、調べるうちに平ヶ岳から大水上山までの国境歩きの方に目が向いていた。
尾瀬と十字峡のどちら側から登ろうか?またこの登山口区間をどう移動しようか??。前日まで色々悩んだ結果「アクセス欄」にあるプランにした。
自転車を使う事により費用&時間削減、我ながら中々のプラン!、と思っていたが今回の様に敗退した場合は費用と時間が嵩むだけのギャンブルプランだった。
前日の1日も休みだったのでマッタリ移動し下山口のはずだった三国川ダムで車中泊。トイレは深夜でも開いて暖房便座まで付いていた。驚いたことにハンドドライヤーまで使用可、久しぶりに使った気がする。
翌日は4時過ぎにチャリで石打駅に移動、三国川ダムは一昨年来たので土地勘はあった。ほぼ下り基調で途中コンビニで朝食買っても5時半過ぎに石打駅到着。6時5分の始発はスカスカで明け方の田園風景と谷川連峰が観られ観光気分、しかし沼田駅からの路線バスは尾瀬高校の生徒でギュウギュウ。でも偶々後部座席が女子生徒二人となり、オッサンは会話聞けるだけで幸せだった。
大倉で乗合バスに乗って9時半くらいに鳩待峠到着。やっと歩ける!、登山初心者の如く最初からガッツくように歩いた。2時間ほどで至仏山到着、沢山の登山者で賑わっており写真だけ撮って先へ向かう。岳ヶ倉山方面へ少し下りると人は消えトレースはお一人のみとなった。
この区間は殆ど歩く人が居ないのは分かっていた、しかし歩けない訳ではなさそう。何があるのかな?、全く調べずに来たけど大方の予想通り歩きずらい岩稜と激藪地帯だった。最初はアイゼンのまま入ったが結構大変で途中一旦雪面に抜けたところで脱いだ、怪我したら全てが終わる。
この時トレース主さんに追いついた、まだまだ藪区間続くので引き返すと言う。私は進みますよと伝えたらじゃあ一緒に行きますとのこと。
ここから先の藪は更に背丈が高くなり、地面を歩けば藪に進路を塞がれるし、太い枝に足を乗せて歩けば滑って落ちるし…、距離は短かったが今までで一番の激藪だった。
藪を抜け二人で歓喜!、天気も良くしばらくお喋りしながら並走。ヤマッパーのやわしょうさんと言う方で、とにかく面白い人だった。
しかし向かう先も違うので途中から先行させて頂き、赤倉岳へ繋がる尾根の鞍部でイグルー作成。1、5Hくらいで完成したけど今にも崩れそうなくらい形が悪く、ヒヤヒヤしながら過ごしたが結局崩れる事は無かった。
翌日は4時くらいに軽装で出発してとりあえず赤倉岳ピストン。天気悪いのは分かっていたけど一応御来光狙いで出発も結局雪降る中ただピークハントしただけで終わった。一旦イグルー戻ってパッキンし直し再出発。この頃には青空も出始め、もうこの先は天気良くなる一方だと確信していためでたい奴。
ススヶ峰から先へ進み国境区間に入る。平ヶ岳まではアップダウンもさほど無く広くて歩きやすい尾根だった。
白沢山の手前でテントが1張り、後から追いついて来られ少しおしゃべりしながら進んだ。聞くと飯豊連峰の小屋番されておられる方だった。
マイナー12名山にも詳しく色々聞かせて貰ったが、そう言う括りに入って有名になったせいで逆に人が多くなったとか。実際私もそうだし。
天気は北上するにつれどんどん悪くなり、平ヶ岳山頂は完全なホワイトアウト。小屋番さんは三角点ピーク側へ向かうとの事でここでお別れ。天候回復を信じてゆっくり先へ進んでみたものの、視界は2、3mで目の前の雪面の起伏すら分からない。GPS無ければ即遭難するだろうし、この先はエスケープルートも無い。残念ながら撤退してしまった。
しかし今思うとここでイグルー造って粘るべきだった気がする。ホワイトアウトではあったけど全然居られる寒さだったし、このあと天候回復する確信もあった。翌日が快晴なのは分かっていたし予備日も1日(夜勤)あったので、そのまま平ヶ岳泊→翌日大水上山方面縦走しそのまま下山or中ノ岳近くでもう1泊すれば翌日昼前には下山出来たはず。食糧もあったし。
でも途中電波繋がらなければ妻が心配するかも知れないし、三国川ダムに停めた車内の登山届も5/4下山と書いてある。また警察呼ばれたかも??
未だに正解は分からない。
尾瀬に戻る途中に何組かとスライド、その中1組のご夫婦?に今までの経緯と帰る事を伝えたら「勿体ない!」と言われた。縦走は諦めるにしても食糧もあるし明日は快晴なのだから、もう1泊して景鶴山(300名山)でも登って帰れば良いのでは?みたいな感じだった。
仰られる事は分かるし、せっかく尾瀬の深い所まで来たのだからそれが正解だろう。
しかしテンションダダ下がりでとてもそんな気分にはなれなかった、とにかく帰りたい!。勝負事で少し不利になったらすぐ投げてしまうあの感じに近かった。
途中からバスの最終時刻ギリギリなのが分かりとにかく無我夢中で歩いた。敗退で下山も出来ずイグルー泊なんて最悪だ。ウジウジ考えている暇も無くなり丁度良かったかもしれない。
なんとか最終バスに間に合いとりあえず沼田まで戻れたが、ここから湯沢側へ戻る電車が極端に少ないので、人生初のタクシーで高速乗って石打駅へ、途中夕日に照らされる猫耳が見え綺麗だった‥。そこからチャリで三国川ダムへ戻った時には21時を過ぎていた。こんな事になるなら尾瀬戸倉駐車場に停めればよかった、縦走出来なければ段取りした事も全てパー、それどこか大幅にお金と時間使っただけ。
山登りを始めてから敗退した事は何度もあるが、今回が1番悔しい山行だった。
来年リベンジ!と言いたいところだが、そう簡単では無いのも分かっている。
昨年の冬山シーズンは改心の山行多かったけど、今シーズンは消化不良の連続。まあ怪我無く誰にも迷惑かけず帰れたので良しとしよう。当初の目的であったマイナー12名山には登れたし…、真っ白だったけど(汗)
コメント
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こんにちは、
JP付近でお会いしたものです。
その後の快晴の山旅で絶景を見るたびに、kiya99さんに、”勿体ない”ともう少し強く引き留めておけば良かったと思っていましたよ。しかしながら、テントではなくイグルー家だったのならその判断も頷けます。あの中で1時間半かけて雪を切り出す気力は半端ないと思います。
kiya99さんが、あれからどうされたのか?気になっていたのでヤマレコ記録で詳細に知れたのでとても良かったです。とにかくお疲れ様でした。
それよりも、もっと驚いたのは茶太郎さんとお知り合いの方ではないですか!イグリスト仲間ですね。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4261378.html
コメント頂きありがとうございます♪
私もomatsuさん達が翌日からどんなコース歩かれどんな景色を見たのか気になっていました。
同じ山レコユーザーだったので、あっさり記録見つけられ拝見させて頂きましたよ。
確かあのときは翌日ここら辺ウロウロして明後日景鶴山のようにお聞きしましたが、ちゃっかり平ヶ岳までいかれてますね。私が見られなかった景色を沢山見せてもらえました。
茶太郎さんお知り合いでしたか!、まああの方相当顔が広いイメージなのでそれ自体はビックリしませんでしたが、先日茶太郎さんが初イグルー泊した木曽駒でご一緒していた方なのは正直ビックリしました!私も昨年よりイグルーにどハマりしています。
景鶴山よりもomatsuさんとイグルー話がしたかったので、やはり泊れば良かったのかも?
なんでもっと強引に引き留めてくれなかったんですか!(笑)
今回は最初に車を回してしまったせいで、どうしようも無かったです。戸倉や鳩待峠に車があったら間違いなく泊まっていました。
最後に一つだけ強がり言わせてもらうと、お会いした段階からでも余裕でイグルーは造れたと思います。私は今回で10回造りましたし、かなりキツイ状況でも雪さえあれば造れる自信あります。(でも天井は出来ないかも?)
機会があればご一緒にイグルー泊したいですね、茶太郎さん交え沢山イグルー造ってみたい!
尾瀬から越後の縦走お疲れ様でした。
チャリデポ作戦ってプラン通りにこなせれば、時間ムダのない効率的な山行になるんだけど
アクシデントなのでプラン通りにいかないと大変な時間・手間がかかるものになってしまいますよね。
私もここ最近よく使っている行動作戦なんで他人事ながら自分にもじゅうぶんに起こりえることだと思いました。(まぁ〜私の場合はkiyaさんほどハイリスクな山行はしないですけど)
今年もこれからチャリデポ山行予定ありますんで、いい教訓とさせていただきます。敗退時の帰還経路もよく検討しておかねばと思いました。
主にチャリ使うパターンも2種類あって
➀下山口にチャリデポして車で登山口移動or➁下山口に車デポしてチャリで登山口移動
かに大別されると思います。
当然リスク大きいのは➁の方で、下山口まで行けなければ車がありません。
今回は➁に公共交通機関を加えたのでハイリスクでした。そして見事敗退し帰りにそのハイリスクの痛みを味わってきました(笑)
今年の冬山シーズはあまり満足のいく山行がなかったので、最後に大きな花火上げてやろう!的な意気込みもあり、退路を断つ意味もあったのですが案の定やらかしました。代償がお金と時間で済んだので良しとするしかないですね。
確かに敗退時のこと考えておくのも大事だとは思いますが、私はそこまで考えておくと諦めやすくなるので自分には合わないかな。イグルー泊するのにテント持って行くのと同じイメージです。
まあこれはその時の日程や状況によると思います、今回の場合は例え敗退しても鳩待峠まで戻ってお金があればどうにかなる!とぼんやりは思っていましたので。
私は次の楽しみが無いと仕事頑張れません!、次の楽しみと言えば‥、もちろんhoyanさんご夫婦とのキャンプ♪今から楽しみで仕方ありません、今回よりも強く晴れて欲しいと思っています(^.^)
え?「勿体ない!」と言われたのはオマツさん達でしたか!!
なんという偶然ですか〜(ちなみにご夫婦ではないはず)
ホント山の世界も狭いですね。
私も大ノマへの雪原でnakkiさんの友達のゲンジさんと二年振りにバッタリしましたし 笑
この時期の雪質でイグルー造れるのは流石ですね!
鏡平で練習しましたが、ザラメ雪で全然固まらなかったですよ。。
早くお会いできる日を楽しみにしていますよ!
茶太郎さんは顔広そうなのでお知り合いなのはさほどビックリしなかったのですが、先日木曽駒でイグルー泊した時ご一緒していた方なのにはビックリしました‼
たしかomatsuさんが造られたイグルーで泊ったと聞いた気がしますし、初めてで屋根まで造ったとは凄いなと思った記憶あります。もうチョイ深くお話すればそこら辺のキーワードから話弾んでいたかも?シマッタです!(>_<)
ゲンジさんに会えたなんて羨ましい!。たぶんスキーだったでしょか、山岳会に入り水を得た魚の如く山を楽しんでるようです。
もうどんな雪質でも1mくらいあって2時間あればそれなりに出来る自信あります…、と強がっておきます!なんせテントもツェルトもないので造るしかないですし。
いざとなったらそこそこ穴掘って天井にシート張って寝るだけです、もうこの時期なら死にはしないでしょう(笑)
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