鹿島槍ヶ岳東尾根(山岳会山行)
- GPS
- 18:30
- 距離
- 15.1km
- 登り
- 2,010m
- 下り
- 2,013m
コースタイム
- 山行
- 5:19
- 休憩
- 0:09
- 合計
- 5:28
- 山行
- 9:41
- 休憩
- 0:29
- 合計
- 10:10
- 山行
- 2:21
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 2:51
天候 | 5/3 晴れ 5/4 晴れ(朝から風があり時折強風で微妙なトラバース時には耐風姿勢も。北峰を越えると更に風が強くなり南峰を下るにつれ風は弱まる。) 5/5 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2022年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
▶ルート状況(2022年5/5現在のものです。) 【東尾根】 ・取付から暫くは雪がありませんでした。途中から雪も出てきましたが雪が繋がってないところもあり藪漕ぎもありました。 ・1700mぐらいから雪が多く出てきて、ようやく快適な雪道の登りが始まると思いましたが、所々で雪が繋がっておらず二ノ沢の頭までは雪道と藪漕ぎとのミックスの登り。ナイフリッジ状に雪が残っているところで雪が腐っていて微妙な歩きわ強いられるところも数か所ありました。 ・幕営地の二ノ沢の頭から鹿島槍ヶ岳北峰までは第1、第2岩峰を除けば雪道歩きでした。雪は締まっていてトレースもあり歩きやすかったです。急な斜面の雪壁の登りやトラバースもありましたが問題なく歩けました。ただ微妙なトラバース時に時折強風が吹いて耐風姿勢でしのぐ場面もありました。 ・第1岩峰は出だし10mぐらい?が階段状の岩登りでそれ以降は灌木混じりの少し傾斜のある雪壁を登る感じでした。(雪量にもよりますが10mぐらい?登ったところにある残置ハーケン3つで終了点を作り、そこでスタカットを終了してそれ以降はフリーで登ると時間短縮になると思います。) 私は先行パーティーたちがピッチを切っていたところではピッチを切らずにロープを50mいっぱい出して灌木で終了点を構築し2人目以降はマイクロトラクションやタイブロックで確保しながら登ってもらいました。(最終者はフォローで登りました。)その後の上部は傾斜の緩い雪壁&ハイマツや灌木があるのでフリーで登ってもらいました。(2人目のtorrentさんが上に抜けてフリーでも問題ないことを確認、3人目以降は上から指示してもらいました。) ・第2岩峰は先行パーティーのリードのビレイ解除の声を聴き登攀開始。先行パーティーたちがピッチを切っていたところまで登ると先行パーティーのフォローがまだ核心を越えていなかったので暫く待機。終了点は先行パーティーが空けてくれた岩峰右上のRCCボルト1つとリングボルト2つで構築しました。しかし、2人目のtorrentさんがマイクロトラクションで確保しながら登ってきた時に確保解除する場所が狭いし不安定で危なかったので左奥の灌木に残置スリングが巻いてある所へ移動しスリングを1本足して終了点を構築し、3人目以降はマイクロトラクションやタイブロックで確保しながらここまで登ってもらいました。(最終者はフォローで登りました。) ・第2岩峰のチョックストーンの左奥の岩や左壁上部の岩が動くので慎重に登りました。上部抜け口も雪が無く浮石が多いので落石に注意しながら登り、登らせました。 【鹿島槍ヶ岳北峰〜鹿島槍ヶ岳南峰】 ・雪が残る夏道を歩きました。特に問題はありませんでしたが風が強かったです。 【鹿島槍ヶ岳南峰〜冷池山荘〜冷乗越】 ・布引山を下ったところまでは雪が残る夏道を歩きました。その後はトレースのある雪道を冷池山荘まで歩き幕営。冷池山荘からは暫く雪道でその後は雪が残る夏道を冷乗越まで歩きました。 【冷乗越〜赤岩尾根の途中】 ・雪が残る夏道を歩きました。雪は締まっていてトレースもあり歩きやすかったです。 【赤岩尾根の途中〜西沢〜西俣出合】 ・赤岩尾根の途中で西沢の雪渓へ下りれるところがありました。雪渓にはトレースがあったので前日までに誰かしら下りていることは想像ができ朝一で雪の状態もよく雪崩れの危険性も限りなく低かったので協議した結果、西俣出合まで西沢の雪渓を下ることにしました。 ・雪の状態は良く歩きやすかったです。ただ朝一でちょうど良い感じの雪の緩みだったので、遅い時間での下山ルートの選択肢としては無しかなと思います。 ・西沢末端は雪が解け滝が露出してました。左岸の灌木沿いを下って河原の雪面に下り渡渉して林道へ上がりました。 ▶上記以外の詳細はヤマレコのおすすめルート の鹿島槍ヶ岳東尾根[バリエーションルート]を参照してください。 https://www.yamareco.com/modules/yamainfo/guide_detail.php?route_id=1070 |
写真
装備
個人装備 |
雪山テント泊装備1式
アイゼン
ピッケル
ヘルメット
ハーネス
セルフビレイ用装備1式
確保器
スリング・カラビナ×適宜
タイブロック・ロープマン等
|
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共同装備 |
4〜5人用テント×2
ジェットボイル×2(予備1含む)
ジェットボイルのガスボンベ×3(予備1含む)
ガスヘッド×2
ガスボンベ×4
コッヘル×2
水作りセット(雪袋・ジョウゴ・フィルター)×3
スコップ×4
銀マット×4
たわし×2
50mダブルロープ
アルパイン用クイックドロー×4
スノーバー
捨て縄
土のう袋
|
感想
今回は山岳会山行で鹿島槍ヶ岳東尾根へ行ってきました。今年3月の3連休に個人山行で計画して悪天予報で中止になった同ルート、GWの今回は3日間とも晴天予報!!
Climbing
ヾ響
・今回の参加メンバーは足並みが揃っていませんでしたが、3日間とも天気にも恵まれ、予定の工程通りに行動でき、皆んなが無事に下山できて良かったです。
・約20kg歩荷しての山行でしたが、工程をゆったり2泊3日にしていたし体力のないメンバーを待ったりとか先行パーティーが岩峰を登るのを待ったりとかでペースがゆっくりだったので特に疲れはしませんでした。
・東尾根では雪が繋がってないところは藪で快適には歩けなかったですが、鹿島槍ヶ岳北峰から先の一般登山道に合流した後はほぼ夏道が出ていて残雪の夏道歩きだったのでグッと難易度が下がっていてたので今回のメンバーには良かったと思います。
・鹿島槍ヶ岳東尾根は3年前の3月後半に1泊2日予定で入山して、初日の夕方に鹿島槍ヶ岳南峰の雪壁で東谷へ滑落した相方Tさんを探して雪壁を下降中に自分も滑落してしまい(その時はガスっててTさんが800m下まで滑落してたことがわかってなかった)遭難したルートでしたが、今回は自分の足で下山までできて良かったです。また滑落現場付近でTさんに花と線香をあげてこれて良かったです。
反省
・特に反省という事ではないのですが、今回、第1・第2岩峰の基部で先行パーティーが登るまでの待機中は風が強く個々でダウン等を着込んで寒さをしのぎましたが、ツエルトがあれば2〜3人で固まって包まって防寒でき、もう少し暖かく待機できたんじゃないのかなーと思いました。(今回はテントがあるので軽量化てツエルトは携行しなかった。テント泊でツエルトを携行しなかった場合はテントフライの活用も有り?)人気ルートで待機が発生することが予想される山行のときは検討したいと思います。
今回重い荷物を担いでいることもあり2100mを越えた辺りから急激にペースダウンしてしまい…
今後の課題としてなるべく2500m以上の山を登る様にして高所に慣れるようにしていきたいと思いました。
テン泊慣れしていない私達は皆さんの食事や持ち物、朝起きてからの行動等いろいろと参考になりました。
今後に生かしていきたいと思います♪
今回8名でのパーティーをyamaパン会長CLを先頭に最後尾をIさんSLでしっかりと見守ってもらいながら安全に2泊3日を過ごせたこと本当に感謝しかありません。
ありがとうございましたm(__)m
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