REVENGE COMPLETEぁ欅ぬ鐶乏抛醂任和領賄にきつかった〜
- GPS
- 11:57
- 距離
- 14.2km
- 登り
- 1,518m
- 下り
- 1,522m
コースタイム
−10:15無名峰−10:25_P1取付き−10:36_P2取付き−11:15_P3取付き−12:30_P4取付き
−12:50〜13:15阿弥陀岳山頂−14:35不動清水入口−15:28〜40御小屋山
−16:57舟山十字路
天候 | ピーカン |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
富士見原茅野線を北上して八ヶ岳美術館を過ぎたところに『八ヶ岳登山口』の道路標識が ありますので、ここを右折。別荘地を過ぎると道が狭くなりますので、対向車等には十分注意 して下さい。道なりに東進すると、やがてゲートがありますので、この手前の空き地に車を 止めます。10台ほど駐車可能です。 当日、道路には雪がありませんでしたが、雪があるとスタッドレスだけでは厳しい場合も ありますので、チェーン等の滑り止めもあったほうがよいと思います。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
前日は、美濃戸山荘の仮眠室(2000円)で仮眠し、ここで登山届を提出。 まず最初に、阿弥陀岳南稜は、バリエーションルートとなりますので、レコはあくまでも 参考程度に。 <舟山十字路〜立場山〜青ナギ> ゲートから30分ほどは林道歩きとなります。広河原橋を渡り、数分のところの左手の木に 赤いリボンが結ばれています。その右手の木に『阿弥陀岳南稜』と書かれた木のプレートが でてくるので、それに従い右に曲がり赤テープに沿ってトラバース気味に進みます。当日は、 雪が硬くしまっていたので、取り付きでアイゼンを装着して登りだしました。途中からは 急斜面を稜線に向けて直登します。雪がゆるくなる時間帯や降雪後などは雪崩そうな感じ ですので、注意をした方が良いと思います。稜線に出てからは、樹林の間を尾根沿いに ひたすら登って行きます。途中、展望がよい場所もありますが、立場山山頂は樹林帯の中の ため展望はありません。その先の青ナギは展望がよいので、ここで長めの休憩を入れると いいでしょう。我々は、ここでハーネスやヘルメットなどの装備を装着しました。 <青ナギ〜無名峰〜P1取付き> 無名峰までひたすら急登を登ります。途中からは、南稜からの山頂方面がみえるのでモチ ベーションも上がってきます。途中からは、左右どちらかが切れ落ちていたり、木の上に 積もった雪庇沿いに進む部位もありますので、踏みぬかないように注意しましょう。無名峰 から一旦下り、稜線沿いに登って行くとやがてP1に到着します。 <P1> ここは左から巻きますが、雪もなくなっていて踏み跡もしっかりと確認できました。 <P2> ここも左から巻きます。こちらも取付き部の雪はなく、明瞭な踏み跡に沿って進みます。 やがて出てきた雪稜沿いに進んで稜線上出てから、右の岩場に取り付き、左側を巻くように 登ります。 <P3> 岩稜の直下をトラバースしますが、ここも雪がなく、明瞭な踏み跡が見えてました。その 先の岩陰でザイル、ダブルアックスを準備し、核心部のトラバースに突入します。細い踏み跡 に沿ってアックスと前爪を突き刺して慎重に進みます。横へのトラバースならまだしも、 下っているので、すごく気を使いました。自分としては、このトラバースが最大の難所に 感じました。もう一つの核心部であるルンゼは、アックスを雪に打ち込んで自己ビレイを 取り、S師匠がトップで登ります。セカンドが私で最後のフォローがY主将の順で登ります。 ルンゼ内は、しまった雪がしっかりついていたのでアックスをしっかりと打ち込み、前爪を 蹴り込んで登ります。所々で氷化している箇所もありましたが、それほど嫌らしくありません でした。大岩のハンガーでピッチを切り(50mザイルぎりぎり)、その先にもザイルを延ばし ます。途中の灌木でもう一度ピッチを切って(無理に伸ばせば行けたと思うが)、稜線までの 3ピッチで登りました。 <P4〜阿弥陀岳山頂> ここは、アックスを1本にして進みます。最初は岩場をトラバースしますが、ほとんど岩が 露出していましたので、こちらをしっかりとつかんで進みます。トラバース後も岩場の登りと なりますが、3点指示でしっかりと登ります。一旦傾斜が緩くなったところでアックスをダブル にし、雪の上を右へトラバースしてから急な雪稜を山頂に向けて直登します。アックスを しっかりと打ち込み、前爪をしっかりと蹴り込んで登ります。次第に傾斜が緩くなってくると 前方に山頂が見えてきます。そこからはビクトリーロードとなり、山頂に到着します。 <阿弥陀岳山頂〜美濃戸口分岐(御小屋山)> 下りだしていきなりのナイフリッジがありますので、慎重に下ります。中央稜分岐から先は 一気に下ることになるが、最初はフィックスロープがでていたのでそれを使って下りましたが、 なくなってからは、慎重に下りました。徐々に木が増えてきて樹林帯に突入しても急な下りは 続きます。不動清水入口を過ぎると次第に傾斜も緩くなりますが、2010年にここを登った時 は、御小屋山から不動清水まで40分で歩いた記憶があったのだが、今回は下りにもかかわらず 約1時間と意外に時間がかかってしまった。 <美濃戸口分岐(御小屋山)〜舟山十字路> 踏み跡、赤テープがしっかりとあります。途中からは雪も少なくなったので、アイゼンを 外して歩きましたが、コメツガの落ち葉の下が凍っているところがあり、3人共一度は尻餅を つく場面も。虎姫神社分岐から先の林道はダラダラと下っているので、余計に疲れきって しまった。やがて、南稜方面分岐に合流し、右手にゲートが見えると登山口に到着します。 下山後の温泉は、いつもの『もみの湯』へ。 到着が17:00を過ぎていたので、通常500円のところが300円と安くなります。 |
写真
感想
昨年12月中旬、テント泊装備で挑もうとしたこの南稜、雪の多さと腰痛で早々にリタイア
してしまったが、そのままでは気分がスッキリとしない。夏場に一度登ってから、積雪期に
再チャレンジしようと考えていたが、Y主将が雪のある時期にどうしてもチャレンジしたい
とのことで、荷物を軽くし、日帰りでトライができそうなこの時期にリベンジすることに。
前日、18時半に会社を出発し、途中、時間的にかなりの余裕があったので、諏訪SAで
夕食を食べ、初めてここの温泉に浸かってから、美濃戸口へ向う。最近、よく活用している
美濃戸山荘の仮眠室で仮眠を取り、翌朝舟山十字路へ。
翌朝5時に舟山十字路へ向うが、ゲート前の駐車地にはまだ1台も停まっていない。準備を
していると、1台の車が到着し、準備をして先に出て行かれたが、御小屋尾根を登って行か
れるとのことだった。我々も準備を終え、まずは林道を進む。30分ほどで南稜取り付き
ポイントに到着し、ここから稜線上に出て尾根に取り付くが、とにかく延々と急登が続く。
立場山手前で景色が得られるポイントがあるが、眺望がない立場山山頂からすぐのポイント
とさらにその先の青ナギでは大展望が待っている。ここで大休止し、ハーネスやヘルメット
などのクライミング装備を装着し、ここから見える南稜の岩峰を見ているだけでテンション
が上がってくる。無名峰への急登を登っていくと、ピーク手前では木の枝の上に積もった
雪庇の上を通過する場所もあるので、ここは特に注意しながら進む。無名峰からは、これ
から登る岩稜を見ることができるが、かなり雪は少なくなっているようだ。P1、P2と左
から巻きながら進み、いよいよ核心のP3へ。トラバース部はかなり切れ落ちていて、足を
滑らせようものなら止まることはないだろう。狭い足場に加え、下っているのが嫌らしく
感じる。その先も核心部の一つの急なルンゼ登り。ここはザイルを出して登る。50mザイル
を持っていったが、3ピッチで稜線へ。(我々は、2ピッチ目を岩稜の右から登ってしまった
が、左から回っていれば2ピッチで稜線に出れただろう)。最後のP4も取付きのトラバース
はイヤラシイが、ホールドはしっかりとしているので手を使って登っていく。最後の急な
雪稜を登りきると、阿弥陀岳のピークに到着する。実に7時間半、長かった〜。
山頂には、女性3人組が休憩をしていて、北陵を登って来られたとのこと。お互い記念
撮影をし合い、彼女たちは中岳方面に下って行かれた。風もなく天気もいいので、のんびり
と景色を堪能していると、頭上をグライダーが旋回している。気持ちがいいだろうな〜と
思いつつも、いざという時は乗れないだろうな〜。
下りは御小屋尾根を下るが、不動清水入口辺りまでは延々と急な下りが続く。途中からは、
腰痛が再発したらしく、休み休みスピードを緩めて下る。美濃戸口分岐の最後の休憩時に、
ザックに入れてきたコルセットを装着する。もう少し早く装着すればよかったが、これを
付けただけでかなり楽になった。実に11時間半のロングウォークで登山口に到着。
久しぶりのオーバー10時間行動で、かかった時間は長かったけど、それは最初から覚悟
していたこと。天気も良く、実に充実した山行となった。
次は、中央稜か?天狗尾根か?
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
kameさん、リベンジおめでとうございます。
さぞかし素晴らしい眺めと達成感だったと思います。軟弱な私なんかは、わざわざ雪のある時期に登らなくともいいのになんて思ってしまいますが、積雪期は別次元なんでしょね。
とにかく、お疲れさまでした。次回はよろしくです。
higurasiさん、こんばんは。
元々、八ヶ岳の岩場はかなり脆くなっていますので、雪などで固まっている時期の方が
安心して登れるんですよね。横岳や赤岳、阿弥陀岳にはバリエーションルートが多くあり
ますが、夏場にあまり登られないのはそのような理由があるんですよ。
穂高もかなり脆くなっています。昨年、我々が登った前穂高岳の北尾根とか滝谷なんて、
ボロボロな状態ですよ。
南稜おめでとうございます。
急登の連続お疲れさんです。周りの絶景が力を与えてくれる登りですね変化に富んで面白そうです。写真で十分堪能させて頂きました。
トレーニングを積んで力を付けて行きたいです。
南稜と名の付くところはどうも縁がない私です。
お疲れ様でした。
tokageさん、こんにちは。
ありがとうございます。昨年末のリベンジを果たす事ができました。
ここも、御小屋尾根同様に登っているときの景色がGOODっていうのがいいですね。
ルートはしっかりと覚えましたので、夏冬何時でもOKですよ
私も、奥穂南稜が残ってます。
腰痛のレコを思い出しました。
まさしく、「REVENGE」でしたね。
お疲れ様、踏破おめでとうございます。
阿弥陀の南陵、無縁でした。
古い人間の自分には、こんな形で写真、記録が
の残ること、本当に羨ましいです。
岩と雪のコントラスト、南北アルプスの高峰。
写真が綺麗ですね。現実はもっとですよね...
それにもまして、良き山仲間に恵まれていること、
写真から伝わってきます。
いいなあ〜
s4redsさん、こんにちは。
そうですか、こちらはs4redsさんトライされていませんでしたか。
今までは、テン泊が必要とされていたルートでしたのでなかなかチャレンジし難い
ですよね。昨年12月、私たちもそのつもりで臨んだんですが、結果はご存じの通り
でした
そうですよね、昔のコンパクトカメラでも持ち歩くのは大変でしたし、限られた
フィルムの枚数内で撮影しなければいけないので、撮影枚数は少なくなってしまい
ますよね。
また、ご一緒させて下さい
&お疲れ様でした。
腰の調子もまずまずといった感で良かったですね
前日に話していました風も、それほど吹いていなかったようで
絶好のコンディション。さすが晴れ率高いですね〜!
自分が次の日に登った御嶽は微妙な天気だったんですよね〜…
ブツブツ…
gomatさん、こんにちは。
どうも、ありがとうございました。
こういう機会じゃないと、なかなかバリルートには行けませんからね。
今度は、是非一緒に行きましょう。
やっぱり、俺って晴れ男
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する