北岳(奈良田から池山吊尾根経由ピストン)
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- GPS
- 80:00
- 距離
- 37.6km
- 登り
- 2,973m
- 下り
- 2,973m
コースタイム
5月4日 5:50幕営地-6:50ボーコン沢の頭-8:10八本歯ノ頭-11:10八本歯のコル-12:00北岳12:15-13:40八本歯のコル-15:40ボーコン沢ノ頭-16:30森林限界付近(幕営)
5月5日 6:00幕営地-7:30池山尾御池小屋-10:00あるき沢橋(昼食)11:00-14:00奈良田第一発電所
天候 | 5月3日 晴れ 5月4日 快晴(透明度も良く北岳からは富士山から北アルプスまでバッチリ) 5月5日 曇りのち雨(稜線では雪か?) |
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過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
復路 5月5日14:20第一発電所-14:30奈良田温泉(入浴のみ550円ぬるめの湯です)15:40-17:00道の駅とよとみ(食事)18:00-甲府南IC-都留IC(小仏30km以上渋滞の為下りる。都留、相模湖間1時間)-相模湖IC-首都高-21:20浦安 高速代4,560円 ガス代(往復500km)9,000円 (余剰金4,000円プール。残28,000円) |
コース状況/ 危険箇所等 |
※奈良田の下山は冬季通行止めとなっています。往路は作業で来ていた農鳥おじさんに解錠してゲート通して頂きました。通過方法について記載は控えます。 ■奈良田ゲート〜アルキ沢橋 舗装道路。長いトンネルもいくつかあるので、ヘッデンだしておきましょう。 ■アルキ沢橋〜池山避難小屋 テープやマークを追って行けば問題なし。急登の途中にザレ場の通過があり、落石注意。雪は急登の終了付近から。小屋付近の平坦なエリアは道迷いに注意(目印をはずさないようにすればok) ■池山避難小屋〜ボーコン沢の頭〜八本歯の頭〜北岳 窪地を抜けていくと、倒木くぐりや乗り越えがあります。城峰あたりから幕営適地が出てきます。気温が高いと急登の踏み抜きに苦しめられそうです。砂払の先あたりからようやく眺望が出て、富士山・鳳凰三山・甲斐駒、間ノ岳・農鳥が見えてきます。八本歯まではアイゼン&ストックで行けます。冷え込んで雪がガチガチならピッケルのほうが良いですね。 八本歯からコルへの岩場はほぼ夏道どおりです。ルートは岩のマークで確認可。コルから北岳山荘への分岐までは尾根沿いをいきます。この辺りも日中は踏み抜きが続きます。北岳山荘分岐からは夏道よりは岩場を直登していったほうが安全です。夏道は雪に埋れ、アイゼンの爪とピッケルで登ることになります。 |
写真
駐車場には関係者以外駐車禁止の立て札があり、駐車直後に県警の方達に囲まれたのでびびる!
連休のこと、県警の方や超有名な山小屋のご主人が待機していて、登山について諸注意を受けただけでした。
エスケープルートとして考えていた大樺沢の状況について尋ねると、即座に却下。まだまだ雪崩れる危険があるそうです。kai
ここで後続待ちになってkanameさんとトラロープやら岩やらにセルフビレイして待ったりしました。なかなか不安(s)
キックステップは効かず、前爪だけの登りが続きます。滑落すれば止めるのは困難です。
ロープを伸ばし、途中わずかに出ている鉄柱や桟道に支点をとりました。kai
登りも夏道を行かず、稜線を直登した方が安全です。ただ、登山道ではなく、雪も付いてないので植生には配慮が必要ですし公には勧められません。kai
感想
久し振りのテント山行です。しかも予備含め3泊分の食料(飲料?)ですから初日からバテバテです。
そんな体力とは裏腹に2日目までは最高の天気に恵まれ、無事北岳の山頂を踏むことが出来ました!
3日目の林道歩きだけは雨に降られましたが、総じて天気もよくkanameディナーも最高でした!
今回 当初の計画は縦走でしたが、時間切れで北岳ピストンになりました。
要は体力不足ですが、天候のくずれと装備不足もあり結果オーライでした。
奈良田の里温泉はお湯はぬるめですが、風情のある佇まいで癒されます。
白峰三山敗退です。
と言うか、勇気ある撤退と言った方がかっこいいかな?
撤退するほどのアクシデントや切迫感はありませんでした。たぶん全員が、私が北岳山頂で撤退宣言をするまで、不安はあるものの農鳥に向かうつもりだったはずです。
私も北岳のクラストした急斜面を登るまでは行くつもりでした。
この斜面にはまいりました。コンテで登れるような斜面ではありません。一人が転べば一蓮托生間違いなし。
今後もこんな斜面が続くかもしれない恐怖に慄きました。いちいち支点を取っていたのでは、いくら時間があっても足りない。ここまでも相当に時間がかかっています。
また明日からの天気も不安定です。ここから大門沢に下降するまでは、逃げ場のない稜線歩きです。
計画では3泊4日で立てていますが、後半の天気を考え、できれば2泊で行きたかったのです。しかし今から進めばよくて計画どおり後二泊は必要です。
等々を考え、山頂までの数十分で撤退を決めました。
S女子あたりはすごく行きたかったとおもいますよ、しかし冷静に考えて直ぐに無理だと思ったのでしょう、素直に賛成してくれました。
先に行きたがったのは何も考えないSU爺だけだったので一人で行けばと突き放し、撤退決定と言うか、一様意見は聞きましたが私が決めた時点で決定していました。
ちょっと残念でしたが、帰りの天気を考えれば進まなくて正解でした。
また、課題が残ってしまいました。
生きている内にまた挑戦できるかな?
待望の北岳さすが2番目標高の手強さを感じた山になりました。
山の事故が多い中、安全第一を考え天候・時間・皆のコンデションを考え
勇気ある撤退を決断したリーダーの判断は正しい選択だったと思います。
美味しいkanameさんの料理も堪能し待望の北岳の登頂は十分満足いたしました。
今度キタダケソウの咲く時期に白峰三山を挑戦したいと思います。
間ノ岳・農鳥には行けなかった…悔しい。でも総合的に撤退が正しい判断でした。
個人的には八本歯からトップで歩いてたときに、先を行くパーティの様子や我々パーティの歩行状況をみて「いや〜こりゃ無理だわ、これ以上は( ̄▽ ̄)」と悟りました。無雪期に来てみようかな(それなら仙丈から歩きたい…)
課題を残す形になったGW後半戦ですが、今回は噂に聞くあの赤いヘルメットの農鳥オヤジさんに会えてラッキー?でした!!奈良田のゲート開けてもらった時に Good Luck!! と送り出されたのは嬉しかったです(*'-'*)
反省点
・ガスは6人×4日=満タン6缶以上
・雪山から春山モードに切り替わり時期のためか熱中症?になりやすい模様。水分補給をしっかりとる。。
コメント
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皆さんお疲れさまでした。
ベテランの皆さんでも、そんなことがあるんですね。
非常に親近感を覚えてしまいました
三山縦走できなかったのは残念でしたが、天候悪化を読んでの撤退は
お見事です。このGWも事故は多かったですから、無事が一番
林道13kmの往復が痛々しいです
BBCさん、コメントありがとうございます
林道長くて長くて、足の裏が痛かったです
ガスはほんとに失敗でした。使いかけのでokという指示を間に受けて持って行ってしまいました。ただ今後の山行へのいい反省にはなりましたね
厳冬期の北岳アタックされる方々は、こんなに厳しい道のりなのか…と思いながら歩いてました。こんなストイックな工程をオールラッセルとかでこなすには、体力もメンタルも相当に強くないとやられちゃうなぁと思いました。
長い林道歩き、樹林帯の急登、登頂日も快晴無風と登山中は真夏のように汗をかきました。ガスはほとんど飲料水作りに使いました。
おっちゃん達、水は1リットルほどしかもたず、アルコールばかり運んでいました。
水作りに時間がかかり、十分な睡眠をとれなかったのも敗退の一因です。
s3214さん、CL kaitoさんほか皆様お疲れ様でした。
お山歩き始めてからずっと感じているのですが、うまくいったと思う山行でも何かしら次への課題って見つかる気がするのですよね。恐らくどんなに経験値を積んだとしても積んだなりに。初心者がエラそーな事いってますが、そもそも人生に生かされていない・・・かも
でもね、残雪期だけど3泊で使いかけのガス持っていく勇気はないかも・・・経験値低いのとビビリなので。北岳は見て良し登って良し、良い仲間を見つけられたs3214さん、羨ましい!
課題が残るなんて生きて戻れなければ言えないですね、皆様の無事に乾杯
1955さん、コメントありがとうございます
ガスは非常に反省しております。いつものソロだったらこんなことないのですが、集団山行ということで他人に対しての甘えがでてしまったが故の失敗です。
登山は問題点洗い出し→改善→reviewの繰り返しですね。これ…仕事そのままです…
遭難が多数起きたこのGWにおいて、ご馳走三昧&五竜に北岳と素晴らしい山に登ることができたのだけでも良かったことだと思っています。リーダーはじめパーティの皆様には感謝です
3、4日はお天気もよくって本当に暑かったですねぇ。
我々もテント泊だったのですが水作りに随分時間がかかりました。
健脚の皆さんと違って行動終了が早いので気になりませんでしたが。。
それと4月末の雨のせいか雪が結構汚れていて綺麗な雪を見つけるのに難儀しましたが
さすがに北岳あたりは標高が高いので大丈夫そうですね。
皆様にとっては課題の多い山行となったかもしれませんが課題を克服する楽しさも残りましたね
次回の挑戦のレコがアップされるの楽しみにしています
北岳も樹林帯の雪はもう不純物だらけで、コーヒーフィルターが大活躍でした!
葉っぱなんだからよく煮込めば問題ないとかで、ろ過ナシの方々もいましたが。。
リベンジも悪くないですからね。あれ、早くも年末に白峰三山の山行計画がentryされている模様…(汗)
kaito隊は月末に白馬三山のようです。一文字すり替えただけ…??今度は温泉まで狙ってるようです(*^^*) 天気が良ければまた漫才みたいなレコがあがってくることでしょう♪
kaitoさん、腰痛その後いかがでしょうか。
来月初旬は身延山、回復なさってるとイイですね。
厳冬期のシュラフと冬用テント購入しました。
12月〜3月、冬山で泊まったのは南御室小屋と七丈小屋、夜の寒さが残雪期と違いとんでもないことはわかってるつもりなので、まず鳳凰の南御室でテン泊してテン泊の寒さを経験してみて、その翌週に二泊三日で池山吊尾根から北岳チャレンジするつもりです。
核心部の八本歯、その先の強風に注意するつもりです。
森林限界手前にBC設営しようと思ってます。
雪水作るくらいあるかと思いますので。
無雪期に池山吊尾根から北岳行きましたが、八本歯の下降はかなり厳しそうだなと思いました。
年末なら雪も硬くなく、足場もしっかり作れそうかなと考えてます。
3月の連休だと雪グダグダになるかもしれず、嫌だなと思いまして。
最後は岩稜伝いにピーク狙いたいと考えてます。
皆様と被った積雪期に登頂した山といえば女峰の黒岩尾根、黒戸、塩見ですが、やはり北岳はどれよりも厳しいのでしょうか?
皆様のように北岳の山頂に立ってみたいものです。
初めてですからボーコン沢の頭から冠雪した北岳は拝めれば御の字でしょうか…。
毎度毎度楽しそうな山行ですね。
また皆さんのこういったレコ楽しみにしております。
八本歯はそれほどでもないと思います。厳冬期なら飛ばされて雪もそれほどないなか?問題は樹林帯のラッセルです。厳冬期の雪はなかなかしまらず積雪量が少なくてもかなりのラッセルになります。あとは森林限界を越えてからの季節風ですね。冬型が強ければ台風並みの風になります。雪山、雪質で夏時間で歩けることもあれば全く歯が立たない時もあります。
敗退もいい経験になりますので無理せずに頑張ってください。
ヘルニア、足裏に痺れがある程度になりました。
八本歯、ちょっと構え過ぎですかね。
無雪期に見ると気違いのようなルートを冬にはなんでもなく歩いてますし。
ここは慎重に降ります。
年末年始の前なのでもしかしたら拍子抜けするくらい雪無いかもしれませんし、トレース無しでラッセルに苦労するかもしれません。
前の週の鳳凰で積雪の当たりつけて覚悟決めたいと思います。
山頂踏めればラッキーくらいの心構えでチャレンジします。
まだ雪山シーズンのはしりなのでダメなら三月の連休に再挑戦すればいいですし。
踏み抜き地獄の四月は雪山から離れ、低山歩けるようにしたいです(笑)
女峰、今回とアドバイスありがとうございます。
ゆっくりリハビリなさってください。
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