この日はもともと行者還トンネルの弥山登山口から稜線を越えて白川又川のとある支谷を遡行する予定だったのだが,国道309号線が痛恨の通行止め!(いちおう事前に奈良県の道路情報ページはチェックしたのだが,見落としてました…)
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この日はもともと行者還トンネルの弥山登山口から稜線を越えて白川又川のとある支谷を遡行する予定だったのだが,国道309号線が痛恨の通行止め!(いちおう事前に奈良県の道路情報ページはチェックしたのだが,見落としてました…)
どうしようか悩んだ末,神童子谷出合までは車で行けるようなので,これも以前から入ってみたいと思っていた神童子谷の枝谷(カラ谷)に行ってみることにした。神童子谷林道は何故か入り口に車止めができており,手前の路肩に車を停めた。
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どうしようか悩んだ末,神童子谷出合までは車で行けるようなので,これも以前から入ってみたいと思っていた神童子谷の枝谷(カラ谷)に行ってみることにした。神童子谷林道は何故か入り口に車止めができており,手前の路肩に車を停めた。
林道を歩いて,神童子谷の入渓点の橋に到着。橋の手前右手から降りている踏み跡を辿って枝谷をまたぎ,枝谷の右岸側に沿って降りていく。
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林道を歩いて,神童子谷の入渓点の橋に到着。橋の手前右手から降りている踏み跡を辿って枝谷をまたぎ,枝谷の右岸側に沿って降りていく。
鉄製の桟道が続く作業道を辿り,トガ淵を過ぎてしばらく行ったところから適当に谷に降りる。
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鉄製の桟道が続く作業道を辿り,トガ淵を過ぎてしばらく行ったところから適当に谷に降りる。
久しぶりの神童子谷。清潔な白い岩の間を流れる渓流が美しい。あまりに人気の谷で人擦れしてしまった感はあるが,それも故あることで,やはり何度来てもいい谷だと思う。
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久しぶりの神童子谷。清潔な白い岩の間を流れる渓流が美しい。あまりに人気の谷で人擦れしてしまった感はあるが,それも故あることで,やはり何度来てもいい谷だと思う。
へっついさん。初めて来たときはお腹くらいまで水深があった記憶があるのだが,近年は水深が浅くなった気がする。
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へっついさん。初めて来たときはお腹くらいまで水深があった記憶があるのだが,近年は水深が浅くなった気がする。
今回初めて気が付いたが,白川又川でよく見る,水の湧き出る赤い壁がここにもあった。どんなメカニズムでこんなに赤くなるのか,未だに分からない…。
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今回初めて気が付いたが,白川又川でよく見る,水の湧き出る赤い壁がここにもあった。どんなメカニズムでこんなに赤くなるのか,未だに分からない…。
きれいねぇ
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きれいねぇ
赤鍋の滝は右岸斜面から高巻き。前来たときに何故かベタ張りになっていたトラロープはほぼなくなっていた。ここは踏み跡が錯綜しているが,低く巻こうとすると結構怖い思いをするので,高めに巻いたほうが巻きやすい。
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赤鍋の滝は右岸斜面から高巻き。前来たときに何故かベタ張りになっていたトラロープはほぼなくなっていた。ここは踏み跡が錯綜しているが,低く巻こうとすると結構怖い思いをするので,高めに巻いたほうが巻きやすい。
赤鍋の滝の上に連なる丸い淵。
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赤鍋の滝の上に連なる丸い淵。
平流区間も美しい。
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平流区間も美しい。
川霧が立ち込めて幻想的。目的のカラ谷まで着いていないにも関わらず,既に満足感に満たされてしまっている。ゆっくりしていきたい思いに駆られるが,先は長いので後ろ髪引かれながらも先を急ぐ。
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川霧が立ち込めて幻想的。目的のカラ谷まで着いていないにも関わらず,既に満足感に満たされてしまっている。ゆっくりしていきたい思いに駆られるが,先は長いので後ろ髪引かれながらも先を急ぐ。
そして,この谷の巻頭カラーを飾るにふさわしい,釜滝2条7mに到着。実際,旧版の「関西起点沢登りルート100」の表紙にはこの滝の写真が使われている。
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そして,この谷の巻頭カラーを飾るにふさわしい,釜滝2条7mに到着。実際,旧版の「関西起点沢登りルート100」の表紙にはこの滝の写真が使われている。
何だかんだ言って,ここはやっぱりいいところ。しばらく腰を下ろして滝を眺めながら休憩。
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何だかんだ言って,ここはやっぱりいいところ。しばらく腰を下ろして滝を眺めながら休憩。
さて,釜滝を右手から巻いたあと,右俣のノウナシ谷へ。4m滝を右手から越える。
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さて,釜滝を右手から巻いたあと,右俣のノウナシ谷へ。4m滝を右手から越える。
概ね穏やかな谷が続く。
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概ね穏やかな谷が続く。
そして,ノウナシ滝35mが出現。久しぶりに来たなぁ。やっぱりきれいな滝だ。
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そして,ノウナシ滝35mが出現。久しぶりに来たなぁ。やっぱりきれいな滝だ。
だが,今日の目的はノウナシ滝のあるノウナシ谷本谷ではない。ノウナシ滝の目の前に流入している枝谷であるカラ谷に入る。が,何といきなり水がない…。本谷に負けないくらいの規模の枝谷なんだけどなぁ…。
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だが,今日の目的はノウナシ滝のあるノウナシ谷本谷ではない。ノウナシ滝の目の前に流入している枝谷であるカラ谷に入る。が,何といきなり水がない…。本谷に負けないくらいの規模の枝谷なんだけどなぁ…。
少し進むとやっと水が復活。だがノウナシ谷の本谷に比べれば,ぐっと水量が少ない。
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少し進むとやっと水が復活。だがノウナシ谷の本谷に比べれば,ぐっと水量が少ない。
だが,周囲はノウナシ谷本谷以上に深い緑に包まれて,なかなか良い雰囲気。
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だが,周囲はノウナシ谷本谷以上に深い緑に包まれて,なかなか良い雰囲気。
大きなサワグルミが多数。
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大きなサワグルミが多数。
1250m三俣に到着。谷が急に峻険になったと思ったら,右俣はなかなか見栄えのする20mほどの斜滝となって出合っていた。険しいカラ谷の中にあって,優しい感じのする美しい滝ですなぁ
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1250m三俣に到着。谷が急に峻険になったと思ったら,右俣はなかなか見栄えのする20mほどの斜滝となって出合っていた。険しいカラ谷の中にあって,優しい感じのする美しい滝ですなぁ
20m滝の滝壺は,見事なくらいまんまるな淵になっていた。
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20m滝の滝壺は,見事なくらいまんまるな淵になっていた。
もちろん,左俣と中俣もチェックしておこう。小滝が連続して険しそうな感じ。
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もちろん,左俣と中俣もチェックしておこう。小滝が連続して険しそうな感じ。
こちらは中俣。出合は7mほどの滝になっており,その奥も凄みのあるゴルジュとなっていてかなり手ごわそう。
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こちらは中俣。出合は7mほどの滝になっており,その奥も凄みのあるゴルジュとなっていてかなり手ごわそう。
こちらは左俣。15mほどの斜滝に始まり,奥にはこれも凄まじいゴルジュ地形の中に小滝が続いているのが見える。
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こちらは左俣。15mほどの斜滝に始まり,奥にはこれも凄まじいゴルジュ地形の中に小滝が続いているのが見える。
15m滝を左岸から巻いて左俣の奥を覗いてみたが,高巻きも困難そうな完全なゴルジュの中に滝が連なっており,遡行はかなり難しそう。
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15m滝を左岸から巻いて左俣の奥を覗いてみたが,高巻きも困難そうな完全なゴルジュの中に滝が連なっており,遡行はかなり難しそう。
結局,最も無難そうで,しかも大滝がありそうな右俣を進むことにした。出合の20m斜滝は右岸から巻く。20m斜滝の上にもいくつかの斜滝がつらなっていて,それを見下ろしながら巻いていく。
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結局,最も無難そうで,しかも大滝がありそうな右俣を進むことにした。出合の20m斜滝は右岸から巻く。20m斜滝の上にもいくつかの斜滝がつらなっていて,それを見下ろしながら巻いていく。
谷に戻った後も,小滝が連続する。
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谷に戻った後も,小滝が連続する。
周囲の森はますます深く。
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周囲の森はますます深く。
サワグルミの大木。
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サワグルミの大木。
目の前に7mほどの滝が。そして,その奥に大岩壁が立ちはだかっているのが見える。大滝だ!
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目の前に7mほどの滝が。そして,その奥に大岩壁が立ちはだかっているのが見える。大滝だ!
7m滝を左手から巻き,大滝の下に立った。見上げると,少なくとも30mくらいはありそうだ。
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7m滝を左手から巻き,大滝の下に立った。見上げると,少なくとも30mくらいはありそうだ。
水量が少ないのは残念だが,滝を形成する大岩壁はなかなかの迫力。
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水量が少ないのは残念だが,滝を形成する大岩壁はなかなかの迫力。
しかし問題はこの滝をどう巻くか。なにしろ大普賢岳の急峻な西面に直にぶっ立っているような岩壁に囲まれており,高巻きが容易ではない。滝の右岸側のリッジにも可能性がありそうだったが先がどうなっているが読めないため自重し,左岸側からかなり大きめに巻き上がった。複雑に入り組んだ急な岩尾根が続き,岩角や木の根をホールドに登高していく。
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しかし問題はこの滝をどう巻くか。なにしろ大普賢岳の急峻な西面に直にぶっ立っているような岩壁に囲まれており,高巻きが容易ではない。滝の右岸側のリッジにも可能性がありそうだったが先がどうなっているが読めないため自重し,左岸側からかなり大きめに巻き上がった。複雑に入り組んだ急な岩尾根が続き,岩角や木の根をホールドに登高していく。
次第に岩は落ち着いてきたが,相変わらず左右は急峻なルンゼに切れ落ちており,とても元の谷には戻れない。目の前の峻険な小尾根を辿ってそのまま稜線を目指す。
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次第に岩は落ち着いてきたが,相変わらず左右は急峻なルンゼに切れ落ちており,とても元の谷には戻れない。目の前の峻険な小尾根を辿ってそのまま稜線を目指す。
急峻な岩とシャクナゲの小尾根を喘登することしばらくで,やっと安定した斜面に出た。
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急峻な岩とシャクナゲの小尾根を喘登することしばらくで,やっと安定した斜面に出た。
やっと登山道に登り出て,ひと安心。ちょうど弥勒岳のあたりだった。
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やっと登山道に登り出て,ひと安心。ちょうど弥勒岳のあたりだった。
せっかくなので大普賢岳にも登っていく。霧の水太覗。
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せっかくなので大普賢岳にも登っていく。霧の水太覗。
水太覗からの眺め。
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水太覗からの眺め。
大普賢岳。3年前に水太谷を遡行して以来。
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大普賢岳。3年前に水太谷を遡行して以来。
今日は天気があまり良くないため,眺望は期待していなかったのだが,意外に遠くまでよく見えた。登ってきた神童子谷の広い谷間を眼下に,稲村ヶ岳・山上ヶ岳方面を望む。
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今日は天気があまり良くないため,眺望は期待していなかったのだが,意外に遠くまでよく見えた。登ってきた神童子谷の広い谷間を眼下に,稲村ヶ岳・山上ヶ岳方面を望む。
下山はオソゴヤ谷を下降。稜線を南に辿って国見岳を越え,稚児泊のあたりからオソゴヤ谷に下降していく。
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下山はオソゴヤ谷を下降。稜線を南に辿って国見岳を越え,稚児泊のあたりからオソゴヤ谷に下降していく。
オソゴヤ谷は植林が入っていたりしてそれほど雰囲気は良くない。左岸に仕事道の跡を見つけたため,それを辿る。途切れ途切れだが,谷をそのまま下るよりは時間短縮できた。
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オソゴヤ谷は植林が入っていたりしてそれほど雰囲気は良くない。左岸に仕事道の跡を見つけたため,それを辿る。途切れ途切れだが,谷をそのまま下るよりは時間短縮できた。
途中で大きな山抜けがあり,仕事道が途絶えたため,そこから谷に降り,谷沿いに下降していく。オソゴヤ谷は穏やかな谷で,下降は全く問題ない。
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途中で大きな山抜けがあり,仕事道が途絶えたため,そこから谷に降り,谷沿いに下降していく。オソゴヤ谷は穏やかな谷で,下降は全く問題ない。
林道の橋に戻ってきました。
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林道の橋に戻ってきました。
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