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Yamareco

記録ID: 4581896
全員に公開
沢登り
大峰山脈

【大峰】立合川本流 遡行 (附 第8ゴルジュの謎の大滝)

2022年08月11日(木) ~ 2022年08月12日(金)
 - 拍手
GPS
32:00
距離
18.8km
登り
1,707m
下り
1,730m

コースタイム

1日目
山行
9:10
休憩
0:00
合計
9:10
7:00
20
東野トンネル東口(駐車地)
7:20
7:20
110
吊り橋から入渓
9:10
9:10
60
まぼろしの大滝(洞窟の滝)
10:10
10:10
80
まぼろしの大滝の高巻き終了
11:30
11:30
60
第3ゴルジュ終了
12:30
12:30
70
第4ゴルジュ終了
13:40
13:40
130
うしお滝
15:50
15:50
20
第5ゴルジュ終了
16:10
幕営地
2日目
山行
12:30
休憩
0:00
合計
12:30
5:50
50
幕営地
6:40
6:40
80
第6ゴルジュ終了
8:00
8:00
110
第7ゴルジュ終了
9:50
9:50
50
第8ゴルジュ終了
10:40
10:40
60
洞窟状の17m滝
11:40
11:40
70
八丁河原
12:50
12:50
30
茶臼尾根に登り上げる
13:20
13:20
150
茶臼山
15:50
15:50
90
西峯
17:20
17:20
60
登山口
18:20
東野トンネル東口(駐車地)
天候 8/11 晴れ時々曇り(夜半から雨)
8/12 雨
過去天気図(気象庁) 2022年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
国道169号線の東野トンネル東口に駐車。4〜5台程度のスペースあり。
コース状況/
危険箇所等
 大峰を代表する長大な豪渓として有名な立合川。8つのゴルジュ帯が美しくも厳しい大滝や長淵などの奇景をふんだんに配して遡行者を待ち受ける。
 全体的な印象としては,正面切って滝をねじ伏せる登攀力よりも,険しい地形の中でルートを見定める高巻き力が試される谷,という印象だった。泳ぎが必要な場面も多く出てくるが,(平水以下であれば)水流は穏やかで水温もそれほど冷たくなく,高い水泳力は必要としない。8つのゴルジュの合間に配されたナメや平流区間も明朗で美しく,滝ノボラーやゴルジュ愛好家などのハード系沢ヤのみならず,沢旅を愛する逍遙系沢ヤでも十二分に楽しめる谷だと思います。
 
 以下,個人的に注意が必要と思われた箇所をいくつか。
 ‖2ゴルジュの4mはままつ滝とその後の7m滝
 はままつ滝は「流芯を直登」「左手のCSの下に潜り込んで直登」「右手の壁を登って残置支点を使い懸垂下降」のいずれかの方法で越えられることが多い。今回は,右岸から巻けそうな雰囲気だったため巻いてみたところ,割とすんなり巻けた(ただし,谷に戻るのに懸垂必要)。その後の7m滝は,支流からの細い滝がかかる左手の壁を直登するが,最初のホールドがちょっと薄いもののそれほど難しくない。ちなみに,この7m滝も手前のはままつ滝とまとめて巻いてしまうことも恐らく可能(7m滝の滝頭に穏やかな枝沢が降りてきており,簡単に谷に戻れそう。途中に岩壁があるのでちょっと大きめの高巻きにはなりそうですが)。
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 他の方の記録でも多く紹介されていますが,はままつ滝の後の7m滝の上まで谷を引き返し,左岸に降りてきているルンゼを直上して探勝路(旧木馬道)まで登り上げ,探勝路を上流方向に少し歩くと「まぼろしの大滝」と書かれた看板が出てくるのでそこから赤テープと薄い踏み跡を頼りに谷に降りるのが最も簡単(懸垂不要で歩いて降りられる)。探勝路に出るまで結構な距離を登らされ,軽いボロ壁(登るのは難しくない)とかも出てくるのでルートが合ってるか不安になると思いますが,たぶん合ってるので頑張ってください。
 うしお滝40mの高巻き
 個人的に何故かちょっと苦労した箇所。右岸のルンゼを登って適当なところから右手の壁に取りついてトラバースに入るが,なかなかすんなり壁を乗り越せそうな箇所が見つからず(高く登りすぎた?),ちょっと危うい箇所を木の根頼りに強引に乗り越した。ルートをミスっただけかもしれないが,ロープ出したほうがいいかもしれません。
ぁ‖8ゴルジュの高巻き
 最後の難関。定石ではゴルジュ内の12m滝手前の右岸から大高巻き,とされているが,今回,ゴルジュ手前の左岸ルンゼから左岸巻きを試みてみた。結果,右岸巻きと同様に険阻な岩稜の間を縫うような大高巻きにはなるが,無事巻きおおせることができました(下降も懸垂不要)。ポイントとしては,左岸ルンゼを左上する枝ルンゼには入らずに,直上する枝ルンゼを登ること(左上ルンゼに入ってしまうとナイフリッジで行き詰まるが,直上ルンゼからはうまいこと岩壁を乗り越せる)。なお,左岸巻きの場合,恐らく右岸巻きでは角度的に見えないと思われるゴルジュ内の滝を見ることができ,だいたい20〜30mくらいはありそうな大滝(事前学習に使ったルート本に記載なし)を目撃してしまい若干頭が混乱しております…。詳しい考察は感想欄で。
ぁ_嫉海砲弔い董陳名錣肋絣訐遒飽貘羲屬鬟妊櫃靴董こ渕了碍侏海脳絣訐遒鵬嫉魁い箸いκ法がとられることが多いが,なにぶん単独のためこの方法が取れないので,八丁河原から茶臼尾根に登り上げ,茶臼山〜西嶺を経由して小森ダム付近に降り,国道を歩いて駐車地に戻る方法を取りました。茶臼山から西峯までは薄い踏み跡しかなくマーキングもほとんどないため,読図必須。西峯からはマーキングや林業用モノレールが出てくるので楽になります。

※ ヌメリはそれほどない印象だったのでラバーの沢靴でも大丈夫そう。ただし時々現れるナメ床は猛烈にヌメッているので注意してください。
※ 時期的なものだと思いますが,アブとブヨが多いので適宜対策を(北陸の沢に比べれば全然マシですが)。紀伊半島の沢では必ず苦しめられるので警戒していた薮蚊は何故かまったくおらず,拍子抜けしつつも快適な夜が過ごせましたが,たまたまかもしれません。
東野トンネルの東口に車を停め,山行スタート。橋の上からは眼下に立合川の深い谷間が眺められ,山ひだの奥へと打ち続くその広大な空間に,これから始まる遡行への期待と緊張が高まっていく。
東野トンネルの東口に車を停め,山行スタート。橋の上からは眼下に立合川の深い谷間が眺められ,山ひだの奥へと打ち続くその広大な空間に,これから始まる遡行への期待と緊張が高まっていく。
左岸側に橋を渡って有蔵トンネル西口のたもとから探勝路(旧木馬道。近畿自然歩道にも指定されている)に入り,下流側へと歩いて行く。立合川にはその険悪さからは意外なほどこのような林業遺構が多く,それ自体も興味深いが,遡行上も重要な役割を果たす。
左岸側に橋を渡って有蔵トンネル西口のたもとから探勝路(旧木馬道。近畿自然歩道にも指定されている)に入り,下流側へと歩いて行く。立合川にはその険悪さからは意外なほどこのような林業遺構が多く,それ自体も興味深いが,遡行上も重要な役割を果たす。
しばらく下流側に歩き,谷に降りていくと,この吊橋が出てくるので,手前右手の踏み跡を辿り,歩いて入渓。
しばらく下流側に歩き,谷に降りていくと,この吊橋が出てくるので,手前右手の踏み跡を辿り,歩いて入渓。
【第1ゴルジュ帯】連日の猛暑で減水気味なようだが,それでもさすがに立合川は水量豊富だ。いきなりこのような淵が出てきて泳がされる。水はほどよい冷たさで気持ちがいい。
【第1ゴルジュ帯】連日の猛暑で減水気味なようだが,それでもさすがに立合川は水量豊富だ。いきなりこのような淵が出てきて泳がされる。水はほどよい冷たさで気持ちがいい。
さっそく,第1ゴルジュのふじんぼ滝4mが現れる。どちらからも簡単に巻けそうで,今回は右岸巻き。
2
さっそく,第1ゴルジュのふじんぼ滝4mが現れる。どちらからも簡単に巻けそうで,今回は右岸巻き。
この3m滝を適当に巻き越えると…
2
この3m滝を適当に巻き越えると…
第1ゴルジュが終わり,美しいナメ区間が現れる。立合川はゴルジュの合間にこうした穏やかなナメや河原が絶妙に配されており,暗く不気味なゴルジュ帯を抜けてきた遡行者を幸せな不意打ちで迎え入れてくれる。
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第1ゴルジュが終わり,美しいナメ区間が現れる。立合川はゴルジュの合間にこうした穏やかなナメや河原が絶妙に配されており,暗く不気味なゴルジュ帯を抜けてきた遡行者を幸せな不意打ちで迎え入れてくれる。
まさに大渓谷というおおらかな眺め。きれいだなぁ
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まさに大渓谷というおおらかな眺め。きれいだなぁ
しかし穏やかな渓相はそう長く続かない。巨岩が配された深い淵が現れ,再び泳ぐ。
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しかし穏やかな渓相はそう長く続かない。巨岩が配された深い淵が現れ,再び泳ぐ。
そして,よりきや淵滝8m。巻きは右岸から。これも簡単。
2
そして,よりきや淵滝8m。巻きは右岸から。これも簡単。
その上も天国的な長いナメ。
2
その上も天国的な長いナメ。
ひたひた歩いているだけでドーパミンが溢れるような光景が続く。
2
ひたひた歩いているだけでドーパミンが溢れるような光景が続く。
【第2ゴルジュ帯】そんな幸せなナメとのひとときも突然終わりをつげ,両岸が不気味にそそり立ち,第2ゴルジュ帯へと突入。
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【第2ゴルジュ帯】そんな幸せなナメとのひとときも突然終わりをつげ,両岸が不気味にそそり立ち,第2ゴルジュ帯へと突入。
最初の難関,はままつ滝4m。この滝は,[心を直登,∈玄蠅CSの下にもぐり込んで直登,1手の壁を登って残置支点を使って懸垂下降,のいずれかの方法で越えられることが多い。さあ,どうしようかな…
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最初の難関,はままつ滝4m。この滝は,[心を直登,∈玄蠅CSの下にもぐり込んで直登,1手の壁を登って残置支点を使って懸垂下降,のいずれかの方法で越えられることが多い。さあ,どうしようかな…
と,ふと周囲を見回すと,何となく右岸が巻けそうな雰囲気…。ものは試しということで,右岸から巻きに入ってみた。結果,割と楽に巻くことができた(谷に戻るときに懸垂下降は必要だが)。
と,ふと周囲を見回すと,何となく右岸が巻けそうな雰囲気…。ものは試しということで,右岸から巻きに入ってみた。結果,割と楽に巻くことができた(谷に戻るときに懸垂下降は必要だが)。
高い壁に挟まれたゴルジュをなおも進むと…
高い壁に挟まれたゴルジュをなおも進むと…
次に現れたのは7m滝。左手の壁に支流からの細い滝が掛かっており,その部分を登って越える箇所だ。
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次に現れたのは7m滝。左手の壁に支流からの細い滝が掛かっており,その部分を登って越える箇所だ。
壁の取り付き。最初のホールドがちょっと薄いが,登れば登るほど登りやすくなっていく。それほど難しくないです。
壁の取り付き。最初のホールドがちょっと薄いが,登れば登るほど登りやすくなっていく。それほど難しくないです。
登った後に壁を見下ろす。
登った後に壁を見下ろす。
ちなみに,7m滝の滝頭の右岸側にはこんな穏やかな枝沢が下りてきており,下のはままつ滝と一緒に右岸巻きしてしまうことも可能かもしれない。途中に岩壁が出てくるので,ちょっと大きめの巻きにはなりそうですが。
ちなみに,7m滝の滝頭の右岸側にはこんな穏やかな枝沢が下りてきており,下のはままつ滝と一緒に右岸巻きしてしまうことも可能かもしれない。途中に岩壁が出てくるので,ちょっと大きめの巻きにはなりそうですが。
不気味な暗い淵を泳いで,さらにゴルジュの奥へ。
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不気味な暗い淵を泳いで,さらにゴルジュの奥へ。
すると,銚子滝2段4mが出現。
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すると,銚子滝2段4mが出現。
まずは,銚子滝の手前の淵を右岸から左岸に泳ぎ渡る。
まずは,銚子滝の手前の淵を右岸から左岸に泳ぎ渡る。
そして下段・上段の滝ともに,左岸側の壁をトラバースして越えるのだが,かなり高い位置に残置ロープが張ってあるのが見える。あんなところまで登らなくても越えられそうな気がするけど…今回は水量が少ないからかな?
そして下段・上段の滝ともに,左岸側の壁をトラバースして越えるのだが,かなり高い位置に残置ロープが張ってあるのが見える。あんなところまで登らなくても越えられそうな気がするけど…今回は水量が少ないからかな?
下段・上段の滝ともに,滝の真横ぐらいの位置をトラバースして割と苦労せず越えられた。
下段・上段の滝ともに,滝の真横ぐらいの位置をトラバースして割と苦労せず越えられた。
銚子滝を越えると,すぐに両岸の壁が更に狭まり,まるで洞窟のように。その奥からどうどうと大きな響きが反響して伝わってくる。ドキドキしながら奥へ進むと…
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銚子滝を越えると,すぐに両岸の壁が更に狭まり,まるで洞窟のように。その奥からどうどうと大きな響きが反響して伝わってくる。ドキドキしながら奥へ進むと…
出た! まぼろしの滝(洞窟の滝とも),35mだ。水量は少なめだが,やはり一気に目を奪われる迫力。
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出た! まぼろしの滝(洞窟の滝とも),35mだ。水量は少なめだが,やはり一気に目を奪われる迫力。
滝上を見上げたところ。流水に激しくえぐられた岩壁が半ば空を覆い隠しており,まるで洞窟の中に滝が落ちているようだ。洞窟状の滝と言うと,蓮川の奥ノ平谷の鎌滝を思い出すが,やはり貫禄が違う。
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滝上を見上げたところ。流水に激しくえぐられた岩壁が半ば空を覆い隠しており,まるで洞窟の中に滝が落ちているようだ。洞窟状の滝と言うと,蓮川の奥ノ平谷の鎌滝を思い出すが,やはり貫禄が違う。
真上はこんな感じ。井戸の底から空を見上げているような。
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真上はこんな感じ。井戸の底から空を見上げているような。
正面から。まるで空から大量の水が噴出しているかのような光景。
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正面から。まるで空から大量の水が噴出しているかのような光景。
洞窟ゴルジュの入り口から差し込む光が,幻想的な光景を創り出す。
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洞窟ゴルジュの入り口から差し込む光が,幻想的な光景を創り出す。
ズブ濡れ覚悟で,滝の左手から。
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ズブ濡れ覚悟で,滝の左手から。
ちょっと登ってみた。
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ちょっと登ってみた。
大滝との邂逅をしばし楽しんだのち,再びゴルジュを戻る。まぼろしの滝よ,さようなら。
大滝との邂逅をしばし楽しんだのち,再びゴルジュを戻る。まぼろしの滝よ,さようなら。
銚子滝も行きと同じくトラバース気味にクライムダウン。
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銚子滝も行きと同じくトラバース気味にクライムダウン。
そして7m滝の上まで戻ると,左岸にこのルンゼが下りてきているので,ここからまぼろしの滝の高巻きに入る。この巻きルートは様々な記録で紹介されており,まぼろしの滝を巻く際のもっとも簡単なルートとされている。
そして7m滝の上まで戻ると,左岸にこのルンゼが下りてきているので,ここからまぼろしの滝の高巻きに入る。この巻きルートは様々な記録で紹介されており,まぼろしの滝を巻く際のもっとも簡単なルートとされている。
ルンゼを登り切ると,こんなぼろい壁が時々現れる急斜面をさらに上へ(写真のように,時々残置ロープも下がっています)。そんなに難しくはないが,なかなか旧木馬道が出てこないので,だんだんルートがあっているのか不安になってくる。
ルンゼを登り切ると,こんなぼろい壁が時々現れる急斜面をさらに上へ(写真のように,時々残置ロープも下がっています)。そんなに難しくはないが,なかなか旧木馬道が出てこないので,だんだんルートがあっているのか不安になってくる。
かなり登ったところで,やっと探勝路(旧木馬道)に登り上げた。
かなり登ったところで,やっと探勝路(旧木馬道)に登り上げた。
旧木馬道を上流側へ歩いて行く。こんな断崖絶壁を横一文字に断ち切ったように木馬道は続いていく(写真は枝沢をまたいで対岸側の木馬道を撮ったものです)。よくこんな道作ったな…。昔の山仕事人たちに脱帽。
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旧木馬道を上流側へ歩いて行く。こんな断崖絶壁を横一文字に断ち切ったように木馬道は続いていく(写真は枝沢をまたいで対岸側の木馬道を撮ったものです)。よくこんな道作ったな…。昔の山仕事人たちに脱帽。
しばらく歩くと,この「大滝(まぼろしの滝)」という看板が出てくるので,ここから踏み跡と赤テープを辿って谷に降りていく。(ちなみに,ここを下りても,まぼろしの滝の落ち口がちらりと見えるだけで,滝自体は見えません。)
しばらく歩くと,この「大滝(まぼろしの滝)」という看板が出てくるので,ここから踏み跡と赤テープを辿って谷に降りていく。(ちなみに,ここを下りても,まぼろしの滝の落ち口がちらりと見えるだけで,滝自体は見えません。)
懸垂不要で,歩いてまぼろしの滝の上の5m滝を越えたところに降りられる。
懸垂不要で,歩いてまぼろしの滝の上の5m滝を越えたところに降りられる。
しばらく穏やかな淵を渡渉したりへつったりしながら進む。
しばらく穏やかな淵を渡渉したりへつったりしながら進む。
両岸には時々植林がみられ,それは源頭まで続く。紀伊半島の他の沢でもそうだが,こんな険しい谷にまで植林した林業関係者の執念は凄まじい。林相は残念だが,渓相自体が素晴らしいので全く気にならない。
両岸には時々植林がみられ,それは源頭まで続く。紀伊半島の他の沢でもそうだが,こんな険しい谷にまで植林した林業関係者の執念は凄まじい。林相は残念だが,渓相自体が素晴らしいので全く気にならない。
ぬたの滝6m。左岸から巻いた。それほど難しくない。
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ぬたの滝6m。左岸から巻いた。それほど難しくない。
透明な水と緑に陽光が弾けるような,爽やかで明るい区間。
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透明な水と緑に陽光が弾けるような,爽やかで明るい区間。
青い淵を泳ぎ渡る。
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青い淵を泳ぎ渡る。
【第3ゴルジュ帯】そして,二俣の滝5m。第3ゴルジュが始まった。滝自体は深い淵の奥に隠れるように左手に曲がり込んでいて全貌が見えない(この谷はこういう滝が多い。)
【第3ゴルジュ帯】そして,二俣の滝5m。第3ゴルジュが始まった。滝自体は深い淵の奥に隠れるように左手に曲がり込んでいて全貌が見えない(この谷はこういう滝が多い。)
白川又川でよく見る赤い壁がここにもあった。
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白川又川でよく見る赤い壁がここにもあった。
右岸のこの斜面から適当に巻きに入る。
右岸のこの斜面から適当に巻きに入る。
高巻きの途中で,二俣の滝の上半分がちらりと見下ろせた。あんな滝なのね。
高巻きの途中で,二俣の滝の上半分がちらりと見下ろせた。あんな滝なのね。
最初は右手の壁にそって登り,
最初は右手の壁にそって登り,
途中から壁の上に這い上がる。
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途中から壁の上に這い上がる。
しかし,上流側を深いルンゼに阻まれて,なかなかトラバースに入れない。
しかし,上流側を深いルンゼに阻まれて,なかなかトラバースに入れない。
そのうち旧木馬道に突き当たる。右岸にも木馬道があったのか。木馬道を少しだけ歩いてルンゼを越え,安全そうな斜面から谷に降りる。
そのうち旧木馬道に突き当たる。右岸にも木馬道があったのか。木馬道を少しだけ歩いてルンゼを越え,安全そうな斜面から谷に降りる。
懸垂なしで降り立ったのは,ちょうど第3ゴルジュを越えたところ。美しい淵となっていた。
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懸垂なしで降り立ったのは,ちょうど第3ゴルジュを越えたところ。美しい淵となっていた。
【第4ゴルジュ帯】巨岩と淵を越えて行くと,深い淵の向こうに二条の滝が落ちるホールに出た。第4ゴルジュ開始。この二条滝の奥にはさらに滝が落ちている雰囲気で,突入しても突破は難しそう。
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【第4ゴルジュ帯】巨岩と淵を越えて行くと,深い淵の向こうに二条の滝が落ちるホールに出た。第4ゴルジュ開始。この二条滝の奥にはさらに滝が落ちている雰囲気で,突入しても突破は難しそう。
ここはルート本では左岸巻きだが,右岸が巻きやすそうだったので,右岸のこの斜面から巻いた。実際容易だった。
ここはルート本では左岸巻きだが,右岸が巻きやすそうだったので,右岸のこの斜面から巻いた。実際容易だった。
谷に降りると,100mの長淵が始まる。両手を広げたら両側の壁に触れそうな幅に狭まった暗いゴルジュの底を,泳いだりへつったりしながら辿っていく。
2
谷に降りると,100mの長淵が始まる。両手を広げたら両側の壁に触れそうな幅に狭まった暗いゴルジュの底を,泳いだりへつったりしながら辿っていく。
長淵を振り返ったところ。
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長淵を振り返ったところ。
複雑に蛇行しながら,先の見えないゴルジュが続く。ややこしい滝が出てこないことを祈りながら進んでいく。
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複雑に蛇行しながら,先の見えないゴルジュが続く。ややこしい滝が出てこないことを祈りながら進んでいく。
おおっ,小滝の上に明るい空間が!
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おおっ,小滝の上に明るい空間が!
100m長淵を抜けた。第4ゴルジュ通過。
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100m長淵を抜けた。第4ゴルジュ通過。
ゴルジュの上は,明るく美しいナメ床が広がっていた。暗から明へ,心憎い演出。
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ゴルジュの上は,明るく美しいナメ床が広がっていた。暗から明へ,心憎い演出。
歩いているだけで多幸感に包まれる。
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歩いているだけで多幸感に包まれる。
厳しいゴルジュだけでなく,こんな爽快で伸びやかな空間も用意されているところに,大渓谷としての立合川の懐の大きさを感じさせられる。
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厳しいゴルジュだけでなく,こんな爽快で伸びやかな空間も用意されているところに,大渓谷としての立合川の懐の大きさを感じさせられる。
優美なナメ滝と戯れながら歩く,幸せな時間。
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優美なナメ滝と戯れながら歩く,幸せな時間。
ナメが途切れると,そのまま穏やかな河原歩きに。
ナメが途切れると,そのまま穏やかな河原歩きに。
両岸には時々古い石垣が見受けられ,往時は植林小屋が立っていたであろうことが偲ばれる。険しい立合川にあって,この貴重な平流区間が基地の役割をしていたのだろう。
両岸には時々古い石垣が見受けられ,往時は植林小屋が立っていたであろうことが偲ばれる。険しい立合川にあって,この貴重な平流区間が基地の役割をしていたのだろう。
朽ちた吊橋の下を通る。この吊橋の両岸にあったはずの道は,どこにつながっていたのだろう。
朽ちた吊橋の下を通る。この吊橋の両岸にあったはずの道は,どこにつながっていたのだろう。
なんかすごい枝ぶりの大杉。
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なんかすごい枝ぶりの大杉。
そのうち谷に巨岩が詰まり始め,巨岩の迷路に右往左往。
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そのうち谷に巨岩が詰まり始め,巨岩の迷路に右往左往。
ひときわ大きなトチノキ。
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ひときわ大きなトチノキ。
そして,うしお滝40mが現れる。堂々たる美しい滝だ。末広がりの滝を牛の尾に例えて牛尾滝と呼ぶ例は他にもあるので,そうした由来だろうか。(ちなみに,この谷のどの滝を「うしお滝」とするかについては,書籍により混乱がある。詳しくは感想欄で。)
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そして,うしお滝40mが現れる。堂々たる美しい滝だ。末広がりの滝を牛の尾に例えて牛尾滝と呼ぶ例は他にもあるので,そうした由来だろうか。(ちなみに,この谷のどの滝を「うしお滝」とするかについては,書籍により混乱がある。詳しくは感想欄で。)
うしお滝の巻きは,この右岸ルンゼから。
うしお滝の巻きは,この右岸ルンゼから。
右岸ルンゼを登っていくと行き止まりとなるため,その辺りから右手の壁を乗り越せないかルートを探るが,なかなか簡単に乗り越せそうなラインが見つからない。ちょっとうろうろした末,ボロ壁を今にも切れそうな木の根をたよりに強引に這い上がった。落ちるとただではすまない高さがあるため,複数人なら確保が欲しいところ。
右岸ルンゼを登っていくと行き止まりとなるため,その辺りから右手の壁を乗り越せないかルートを探るが,なかなか簡単に乗り越せそうなラインが見つからない。ちょっとうろうろした末,ボロ壁を今にも切れそうな木の根をたよりに強引に這い上がった。落ちるとただではすまない高さがあるため,複数人なら確保が欲しいところ。
難しいのは壁を乗り越える箇所だけで,トラバースを終えると,懸垂なしで谷に降り立てる。ちょうどうしお滝の落ち口の少し上だった。
難しいのは壁を乗り越える箇所だけで,トラバースを終えると,懸垂なしで谷に降り立てる。ちょうどうしお滝の落ち口の少し上だった。
うしお滝の上は,またもや巨岩帯。
うしお滝の上は,またもや巨岩帯。
岩間滝を越えていく。
岩間滝を越えていく。
【第5ゴルジュ帯】そして,大きな淵を従えた8m滝。第5ゴルジュ入り口の滝だ。
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【第5ゴルジュ帯】そして,大きな淵を従えた8m滝。第5ゴルジュ入り口の滝だ。
少し谷を戻り,左岸側にあった岩がごろごろした浅いルンゼから巻き上がったところ,高く登りすぎたようで,小尾根を乗り越えるような形で第5ゴルジュ全体を巻いてしまった。
少し谷を戻り,左岸側にあった岩がごろごろした浅いルンゼから巻き上がったところ,高く登りすぎたようで,小尾根を乗り越えるような形で第5ゴルジュ全体を巻いてしまった。
懸垂なしで歩いて降り立ったところが,穏やかな平流。
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懸垂なしで歩いて降り立ったところが,穏やかな平流。
少し歩いて見つけた河原を泊まり場と決め,タープを広げた。
1
少し歩いて見つけた河原を泊まり場と決め,タープを広げた。
疲れた体をすぐに休めたいところだが,薪集めに焚火起こし,飯炊きと,渓での泊まりは忙しい。なるべく日のあるうちに済ませたいので,なかなかゆっくりしていられない。
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疲れた体をすぐに休めたいところだが,薪集めに焚火起こし,飯炊きと,渓での泊まりは忙しい。なるべく日のあるうちに済ませたいので,なかなかゆっくりしていられない。
焚火が安定し,食事を終えた後で,ようやくゆっくりと寝転べる時間が訪れる。焚火をいじったり谷の瀬音に耳を澄ませたりしながら,次第にまどろんでいく。
夜半過ぎ,ふと目を覚ますと,なにやらぽつぽつと音がする。焚火がはぜる音かな,と思ったら,タープを叩く雨音だった。すぐ止むといいけど…と少し不安になったが,眠気には勝てずそのまま再び寝てしまった。
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焚火が安定し,食事を終えた後で,ようやくゆっくりと寝転べる時間が訪れる。焚火をいじったり谷の瀬音に耳を澄ませたりしながら,次第にまどろんでいく。
夜半過ぎ,ふと目を覚ますと,なにやらぽつぽつと音がする。焚火がはぜる音かな,と思ったら,タープを叩く雨音だった。すぐ止むといいけど…と少し不安になったが,眠気には勝てずそのまま再び寝てしまった。
翌朝。夜半から降り出した雨は,残念ながら止むことなく断続的に降り続いている。南海上で発生した台風8号が影響しているようだ。しかし増水を心配するほどの雨ではなく,沢登りはどうせ泳いだりして濡れるので同じことだ(濡れるのが気にならないのが,沢登りのいいところ)。タープを畳んで6時前に出発。
翌朝。夜半から降り出した雨は,残念ながら止むことなく断続的に降り続いている。南海上で発生した台風8号が影響しているようだ。しかし増水を心配するほどの雨ではなく,沢登りはどうせ泳いだりして濡れるので同じことだ(濡れるのが気にならないのが,沢登りのいいところ)。タープを畳んで6時前に出発。
泊まり場から少し歩いたところで深い淵。朝イチでいきなり泳がされ,一気に目が覚めた。
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泊まり場から少し歩いたところで深い淵。朝イチでいきなり泳がされ,一気に目が覚めた。
【第6ゴルジュ帯】そして急激に両岸がぶっ立ち,第6ゴルジュへ突入。2段10m滝,そしてその上の20mCS滝のお出ましだ。
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【第6ゴルジュ帯】そして急激に両岸がぶっ立ち,第6ゴルジュへ突入。2段10m滝,そしてその上の20mCS滝のお出ましだ。
20mCS滝の岩盤の抉れ方が半端ではなく,なかなかの見ものだ。抉れ過ぎて滝自体が少ししか見えない。
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20mCS滝の岩盤の抉れ方が半端ではなく,なかなかの見ものだ。抉れ過ぎて滝自体が少ししか見えない。
ここはルート本では左岸巻きとなっているのだが,右岸からのほうが巻きやすそうに見えたので,右岸から巻きます。右岸にこの枝沢が下りてきているので,ここを少し登り,右手の斜面を壁をかわしながら登っていく。
ここはルート本では左岸巻きとなっているのだが,右岸からのほうが巻きやすそうに見えたので,右岸から巻きます。右岸にこの枝沢が下りてきているので,ここを少し登り,右手の斜面を壁をかわしながら登っていく。
巻きの途中から,眼下に凄まじいゴルジュが展開しているのを眺める。
巻きの途中から,眼下に凄まじいゴルジュが展開しているのを眺める。
さほど苦労することなく歩いて谷に降り立つと,第6ゴルジュを既に抜けたところだった。気持ちのいいナメが続いている。ナメは気持ちいいのだが,時々雨が強まって,泳いでもいないのに全身びしょびしょ…。
さほど苦労することなく歩いて谷に降り立つと,第6ゴルジュを既に抜けたところだった。気持ちのいいナメが続いている。ナメは気持ちいいのだが,時々雨が強まって,泳いでもいないのに全身びしょびしょ…。
第6ゴルジュの上にもなかなかいい感じの平流区間が長く続いており,泊適地も多数あったので,初日に余裕があれば,第6ゴルジュを越えてから泊まってもいいかもしれない。
第6ゴルジュの上にもなかなかいい感じの平流区間が長く続いており,泊適地も多数あったので,初日に余裕があれば,第6ゴルジュを越えてから泊まってもいいかもしれない。
ここにも立派な石垣。飯場があったのだろう。
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ここにも立派な石垣。飯場があったのだろう。
【第7ゴルジュ帯】河原区間が終わり谷が再び険悪になると,斜滝5mが現れる。第7ゴルジュの始まりだ。
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【第7ゴルジュ帯】河原区間が終わり谷が再び険悪になると,斜滝5mが現れる。第7ゴルジュの始まりだ。
ここは左岸から巻く。樹林帯の中の簡単な巻きだ。
ここは左岸から巻く。樹林帯の中の簡単な巻きだ。
巻き終えて谷に戻ると,今度はスラブ滝8m。これも左岸から巻く。
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巻き終えて谷に戻ると,今度はスラブ滝8m。これも左岸から巻く。
ここも樹林帯の巻きで簡単です。雨でレンズが濡れて,さっきから写真の写りが悪くてすみません…。
ここも樹林帯の巻きで簡単です。雨でレンズが濡れて,さっきから写真の写りが悪くてすみません…。
巻きながらゴルジュを見下ろす。
巻きながらゴルジュを見下ろす。
第7ゴルジュ終了。ほっとする束の間のナメ区間。
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第7ゴルジュ終了。ほっとする束の間のナメ区間。
岩間滝4m。右手の岩場から簡単に乗り越える。
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岩間滝4m。右手の岩場から簡単に乗り越える。
【第8ゴルジュ帯】そして再び両岸の壁が立ち,現れたのが第8ゴルジュの入り口である3m小滝。最後の難関となるゴルジュだ。
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【第8ゴルジュ帯】そして再び両岸の壁が立ち,現れたのが第8ゴルジュの入り口である3m小滝。最後の難関となるゴルジュだ。
ゴルジュの入り口から眺めると,右岸側は高い岩壁がそそり立ち,何とも険しそうな眺め。
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ゴルジュの入り口から眺めると,右岸側は高い岩壁がそそり立ち,何とも険しそうな眺め。
通常,第8ゴルジュは先ほどの3m小滝を越えた奥の12m滝手前の右岸から大高巻きすることになっているのだが,ゴルジュ入り口から無心に眺めていると,何となく左岸のほうが巻きやすそうに感じられる。よし,ここは一丁,左岸巻きを試してみますか!ということで,ゴルジュから少し戻った左岸に降りてきている浅いルンゼから巻き始める。
通常,第8ゴルジュは先ほどの3m小滝を越えた奥の12m滝手前の右岸から大高巻きすることになっているのだが,ゴルジュ入り口から無心に眺めていると,何となく左岸のほうが巻きやすそうに感じられる。よし,ここは一丁,左岸巻きを試してみますか!ということで,ゴルジュから少し戻った左岸に降りてきている浅いルンゼから巻き始める。
左岸ルンゼは斜面を左上するルンゼと直進するルンゼに分かれるが,まずは左上ルンゼを試みる。左手の高い壁に沿ってどんどん登っていく。
左岸ルンゼは斜面を左上するルンゼと直進するルンゼに分かれるが,まずは左上ルンゼを試みる。左手の高い壁に沿ってどんどん登っていく。
かなり登ったところで狭い岩稜に出る。上流側は見事にすっぱりと谷底まで切れ落ち,鷹の巣のような眺め。谷を挟んだ右岸側の岩壁が凄い…。
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かなり登ったところで狭い岩稜に出る。上流側は見事にすっぱりと谷底まで切れ落ち,鷹の巣のような眺め。谷を挟んだ右岸側の岩壁が凄い…。
が,この岩稜,両側がすっぱり切れたナイフリッジで行き止まりになっている…。あー,こりゃ絶対無理! 一旦引き返して体制を立て直すことに。
が,この岩稜,両側がすっぱり切れたナイフリッジで行き止まりになっている…。あー,こりゃ絶対無理! 一旦引き返して体制を立て直すことに。
左上ルンゼは無理だったので,今度は直上ルンゼに入り直し,再び気を抜くと滑り落ちそうな急登を詰めていく。岩壁を縫うように登っていくと…
左上ルンゼは無理だったので,今度は直上ルンゼに入り直し,再び気を抜くと滑り落ちそうな急登を詰めていく。岩壁を縫うように登っていくと…
うまいこと岩稜が緩んだところに登り出て,反対側に抜けられた! 獣道もあるし,これは行けそうだ。
うまいこと岩稜が緩んだところに登り出て,反対側に抜けられた! 獣道もあるし,これは行けそうだ。
と,谷の方から,ただならぬ爆音が響いてくることに気づき,ふと眼下を見ると…。ん? 樹の間に滝が見えるな…。しかも結構でかそうだ!(雨でカメラが濡れているため,写りが悪くて本当にすみません…)
と,谷の方から,ただならぬ爆音が響いてくることに気づき,ふと眼下を見ると…。ん? 樹の間に滝が見えるな…。しかも結構でかそうだ!(雨でカメラが濡れているため,写りが悪くて本当にすみません…)
高巻きしながら木の間から眺めただけなので正確には何とも言えないが,少なくとも20m〜30mはありそうな大滝に見えた。しかし,事前に参照していたルート本(関西起点沢登りルート100)では,第8ゴルジュには最大でも15mの滝があるだけのはず。この時,懸垂してでも確かめに行かなかったことを,今になってかなり後悔している…(まあ,厳しい高巻きの最中だったので,その余裕もなかったのだが)。
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高巻きしながら木の間から眺めただけなので正確には何とも言えないが,少なくとも20m〜30mはありそうな大滝に見えた。しかし,事前に参照していたルート本(関西起点沢登りルート100)では,第8ゴルジュには最大でも15mの滝があるだけのはず。この時,懸垂してでも確かめに行かなかったことを,今になってかなり後悔している…(まあ,厳しい高巻きの最中だったので,その余裕もなかったのだが)。
何度も岩壁やルンゼに阻まれながらも困難なトラバースを続け,ふと見つけた急なルンゼを下降していく。無事,谷底に降り立てるだろうか…
何度も岩壁やルンゼに阻まれながらも困難なトラバースを続け,ふと見つけた急なルンゼを下降していく。無事,谷底に降り立てるだろうか…
よっしゃ,歩いて降りられそうだ!
よっしゃ,歩いて降りられそうだ!
ようやく谷に降り立ち,さっそく冷たい谷水で喉を潤した。降り立ったところはゴルジュ出口の4m滝の少し上流で,第8ゴルジュの大高巻き完了。これで左岸巻きも可能であることが分かった。
ようやく谷に降り立ち,さっそく冷たい谷水で喉を潤した。降り立ったところはゴルジュ出口の4m滝の少し上流で,第8ゴルジュの大高巻き完了。これで左岸巻きも可能であることが分かった。
これで立合川の8つのゴルジュを全て通過したことになるが,これで手を緩めてくれる立合川ではない。まだまだ滝場は続きます。大きな釜の向こうに見え隠れする5m滝。右岸から巻く。
これで立合川の8つのゴルジュを全て通過したことになるが,これで手を緩めてくれる立合川ではない。まだまだ滝場は続きます。大きな釜の向こうに見え隠れする5m滝。右岸から巻く。
2段の斜滝と,
この小滝を越えると…
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この小滝を越えると…
唐突に立派な20m滝! が,これは本流の滝ではなく,枝谷の出合に掛かる滝です。でもなかなか綺麗。
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唐突に立派な20m滝! が,これは本流の滝ではなく,枝谷の出合に掛かる滝です。でもなかなか綺麗。
と,この枝谷の20m滝の足元で見つけてびっくりしたのが,錆びた林鉄のレール! まさか,森林鉄道が敷設されていたのだろうか?
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と,この枝谷の20m滝の足元で見つけてびっくりしたのが,錆びた林鉄のレール! まさか,森林鉄道が敷設されていたのだろうか?
と,いきなり,おどろおどろしく壁がぶっ立ち,ただならぬ雰囲気に。何だ何だ,ゴルジュは全部抜けきったんじゃなかったのか?
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と,いきなり,おどろおどろしく壁がぶっ立ち,ただならぬ雰囲気に。何だ何だ,ゴルジュは全部抜けきったんじゃなかったのか?
うおう,しかも奥に何かある!
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うおう,しかも奥に何かある!
この谷の最後を飾る,何とも不思議な造形の17m滝。古代遺跡の回廊のように狭まったゴルジュの奥の横合いから噴出している。まぼろしの滝もそうだが,どうしてこんな地形が出来上がったのだろう,と立ち尽くしてしまうような空間だ。
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この谷の最後を飾る,何とも不思議な造形の17m滝。古代遺跡の回廊のように狭まったゴルジュの奥の横合いから噴出している。まぼろしの滝もそうだが,どうしてこんな地形が出来上がったのだろう,と立ち尽くしてしまうような空間だ。
ゴルジュの底から空を見上げる。
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ゴルジュの底から空を見上げる。
このゴルジュは,先ほどの17m滝の手前の左岸側にこの細いルンゼが降りているので,ここを登って巻きに入る。
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このゴルジュは,先ほどの17m滝の手前の左岸側にこの細いルンゼが降りているので,ここを登って巻きに入る。
細いルンゼを登り切ると,このガレが詰まったルンゼに突き当たり,今度はこれを登っていく。ところどころ立った岩を乗り越さないといけない箇所もあり,油断ならない。
細いルンゼを登り切ると,このガレが詰まったルンゼに突き当たり,今度はこれを登っていく。ところどころ立った岩を乗り越さないといけない箇所もあり,油断ならない。
やっと左手の上流方向の壁に切れ目を見つけて,壁を左上していく。
やっと左手の上流方向の壁に切れ目を見つけて,壁を左上していく。
壁を乗り越した後は簡単な巻きで歩いて谷に降り立つ。ここからは谷は本当に穏やかさを取り戻す。
壁を乗り越した後は簡単な巻きで歩いて谷に降り立つ。ここからは谷は本当に穏やかさを取り戻す。
これは枝谷の20m滝。この滝もなかなか綺麗。
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これは枝谷の20m滝。この滝もなかなか綺麗。
そして,八丁河原に到着。あらら,水が伏流してしまっている…。
そして,八丁河原に到着。あらら,水が伏流してしまっている…。
両岸は荒れた植林に覆われている。
両岸は荒れた植林に覆われている。
倒壊しかかった植林小屋。古いガスボンベなどが転がっていた。これでカシキ(飯炊き)のおばさんが山仕事人たちのためにご飯を炊いていたのだろうか。昔が偲ばれる。
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倒壊しかかった植林小屋。古いガスボンベなどが転がっていた。これでカシキ(飯炊き)のおばさんが山仕事人たちのためにご飯を炊いていたのだろうか。昔が偲ばれる。
もし八丁河原が気持ちのいい場所だったら,もう一泊してもいいかな,と思っていたのだが,実際の八丁河原は,荒れ果てた植林と小屋があるだけの寂しい場所であった。まだ昼前で,十分時間はある。台風の動向も気になるし,今日中に一気に下山してしまうことに決めた。
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もし八丁河原が気持ちのいい場所だったら,もう一泊してもいいかな,と思っていたのだが,実際の八丁河原は,荒れ果てた植林と小屋があるだけの寂しい場所であった。まだ昼前で,十分時間はある。台風の動向も気になるし,今日中に一気に下山してしまうことに決めた。
【下山へ】植林小屋の右手に降りてきている枝谷に入り,稜線を目指す。
【下山へ】植林小屋の右手に降りてきている枝谷に入り,稜線を目指す。
緑が濃く,気持ちのいい枝谷だ。
緑が濃く,気持ちのいい枝谷だ。
100mほど登ると水も復活。長い下山に備えて,プラティパスに水をたっぷり補給する。
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100mほど登ると水も復活。長い下山に備えて,プラティパスに水をたっぷり補給する。
適当なところから尾根に取りつき,急な斜面を稜線へ。
適当なところから尾根に取りつき,急な斜面を稜線へ。
茶臼尾根(笠捨山と茶臼山の中間尾根)に登り出た。この尾根には登山道はないことになっているが,実際は藪はほとんどなく,全く問題なく歩ける。
茶臼尾根(笠捨山と茶臼山の中間尾根)に登り出た。この尾根には登山道はないことになっているが,実際は藪はほとんどなく,全く問題なく歩ける。
茶臼山に到着。
三角点が見当たらない…と思ったら,藪に隠れていた。藪山と言うわけでもないのに,これだけ冷遇されている三角点も珍しい…。
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三角点が見当たらない…と思ったら,藪に隠れていた。藪山と言うわけでもないのに,これだけ冷遇されている三角点も珍しい…。
茶臼山は,シャクナゲが茂り鬱蒼とした狭い山頂で,深山の気が漂っている。しかし,この時期はアブやブヨが多く,あまり居心地のよい山頂とは言えなかった。
茶臼山は,シャクナゲが茂り鬱蒼とした狭い山頂で,深山の気が漂っている。しかし,この時期はアブやブヨが多く,あまり居心地のよい山頂とは言えなかった。
茶臼山から西峯までは,事前に参照した山と高原地図では点線路も付いているので,普通に歩かれている尾根なのかと思っていたら,踏み跡もマーキングもほとんどない,渋い味わいのある尾根だった。紛らわしい枝尾根も多数あるので,慎重な読図が必要。恐らく深山を愛する玄人さんが登られる山域なのだろう。
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茶臼山から西峯までは,事前に参照した山と高原地図では点線路も付いているので,普通に歩かれている尾根なのかと思っていたら,踏み跡もマーキングもほとんどない,渋い味わいのある尾根だった。紛らわしい枝尾根も多数あるので,慎重な読図が必要。恐らく深山を愛する玄人さんが登られる山域なのだろう。
植林の多い山域なので,植生は期待していなかったのだが,意外に自然度が高くてなかなか立派な木も多い。普通に楽しめる尾根でした。
植林の多い山域なので,植生は期待していなかったのだが,意外に自然度が高くてなかなか立派な木も多い。普通に楽しめる尾根でした。
西峯到着。この辺りになると植林も現れて,割と雑然とした印象。
西峯到着。この辺りになると植林も現れて,割と雑然とした印象。
西峯からは,長くてアップダウンもある南尾根を避けて,国道まで一気に下れる南東尾根へ。最初は林業用モノレール(写真)が出てくるのでそれを辿り,途中からモノレールが尾根を外れて左手の斜面に逸れていくので,そこからはピンクテープを追って尾根沿いに下る。西峯から地味に1000mも下らされるので,なかなかの激下りです。
西峯からは,長くてアップダウンもある南尾根を避けて,国道まで一気に下れる南東尾根へ。最初は林業用モノレール(写真)が出てくるのでそれを辿り,途中からモノレールが尾根を外れて左手の斜面に逸れていくので,そこからはピンクテープを追って尾根沿いに下る。西峯から地味に1000mも下らされるので,なかなかの激下りです。
だいぶ北山川の水面が近づいて来て,もうすぐ国道!というところで,山腹を巻くように付いた水平道が交差し,この標柱が立つ三叉路に着く。ここは「登り口」と小さく書かれた右方向へ。
だいぶ北山川の水面が近づいて来て,もうすぐ国道!というところで,山腹を巻くように付いた水平道が交差し,この標柱が立つ三叉路に着く。ここは「登り口」と小さく書かれた右方向へ。
三叉路には,古いお地蔵さんも鎮座。国道がなかった昔は,この辺りの水平道は村人たちの通り道だったのかもしれない。山行の無事を感謝して,手を合わせた。
三叉路には,古いお地蔵さんも鎮座。国道がなかった昔は,この辺りの水平道は村人たちの通り道だったのかもしれない。山行の無事を感謝して,手を合わせた。
長い激下りを終え,国道に降り立った。
長い激下りを終え,国道に降り立った。
ザックは登山口にデポし,駐車地まで小一時間の国道歩き。眼下に北山峡の絶景を眺めながら,ぶらぶらと。
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ザックは登山口にデポし,駐車地まで小一時間の国道歩き。眼下に北山峡の絶景を眺めながら,ぶらぶらと。
途中,40m位のきれいな滝もあった。雷の滝と言うらしい。
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途中,40m位のきれいな滝もあった。雷の滝と言うらしい。
無事,車を停めた東野トンネルまで戻ってきました。
無事,車を停めた東野トンネルまで戻ってきました。
国道の橋の上から,眼下の立合川を眺める。昨日,入渓前にも見下ろした景色だ。しかし,立合川の遡行を終えた今は,不安と緊張をもって眺めた昨日と違い,この眺めも親しみあるものに変わっている。その中に秘められた一つ一つの滝,一つ一つのゴルジュを懐かしく思い出すことができる。立合川,二日間ありがとう!
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国道の橋の上から,眼下の立合川を眺める。昨日,入渓前にも見下ろした景色だ。しかし,立合川の遡行を終えた今は,不安と緊張をもって眺めた昨日と違い,この眺めも親しみあるものに変わっている。その中に秘められた一つ一つの滝,一つ一つのゴルジュを懐かしく思い出すことができる。立合川,二日間ありがとう!

装備

備考 ・フェルトソール沢足袋使用
・40mロープ携行。序盤のはままつ滝の右岸巻きでの懸垂下降で一回使用しただけで,あとは使用場面なし。

感想

 20年ほど前,自転車で紀伊半島をツーリングしていた際に,ある山間道路の橋梁の上から見た風景に目を奪われた。そこは両側をトンネルで挟まれた胸の空くくらい一直線の高い橋の上で,眼下には寒気がするほど深く広大な谷間が開けていた。まるで宙に浮いているかのようなその景観が,長いこと忘れられなかった。その谷が立合川(たちあごう)と呼ばれており,沢登りの対象となっているということを知ったのは,後年,自分自身が沢登りを始めてからのことだった。
 立合川は厳しく,長大な谷だ。市販のルート本で遡行図が3ページ以上に渡ってしまう谷は,近畿ではこの谷を含めていくつかあるかどうか,といったところだろう。普段は沢に入る前にあまり詳しく事前学習をしないことが多い(そのほうが現地で楽しめるという面もあるのだが)自分でさえ,この谷をナメてかかったら簡単に弾かれてしまうことはさすがに察していたので,珍しく遡行図を精読し,先人の記録もありがたく勉強させていただき,準備をしっかり整えて山行当日を迎えた。
 しかし,実際に入渓した立合川で深く印象に残ったのは,昼なお暗いゴルジュやそこに大迫力で落ち込む大滝などの目を奪うような絶景ももちろんだが,この谷の大らかな部分,懐の大きな部分だったと思う。8つの悪絶なゴルジュの合間には,必ずと言っていいほど天国のような明るいナメや河原区間がやさしく迎え入れてくれたし,どんなに厳しい滝場でもどこかに自由なルート選択の余地を残してくれていた。実際,技術的難関とされるはままつ滝と7m滝は右岸から巻くこともできるし(直登したほうが楽しいのはもちろんだが),最も厳しい大高巻きを強いられる第8ゴルジュでは,通常選ばれる右岸巻きだけでなく左岸にも高巻きルートをつなげることができた。このような大らかな部分に,大渓谷と呼ばれるにふさわしいこの谷の懐の深さを感じた。先の見えないゴルジュの底で不安になり,厳しい高巻きの途中で岩壁に突き当たっては悩み,そしてそれを何とか乗り越えた先で,必ず明るくやわらかな空間で旅人を迎え入れ癒してくれる,そんな素晴らしい「沢旅」をさせてくれる谷だったと思う。
 下山後,20年ほど前の自転車ツーリングの際に見たのと同じ光景を,同じ橋の上から眺めた。やはり以前と変わることなく広大で,奥深い谷間の眺めだ。しかし,遡行を終えた今は,この立合川という谷を親しみを持って眺めることができる。その谷間に隠された一つ一つの滝,一つ一つの淵を懐かしく思い出すことができる。立合川さん,二日間ありがとうございました。

【考察: 第8ゴルジュで見た謎の大滝(?)について】
 高巻きの最中に垣間見ただけなので,もしかしたら見間違えかもしれません。見間違えだったらゴメンチャイ…という前提で以下考察。
 第8ゴルジュで左岸巻きを行った際に,眼下に見えた20m〜30mほどと思われる大きめの滝(角度的に,通常の右岸巻きではよく見えないと思われる)。今回の遡行で主に参照していた「関西起点沢登りルート100」では,このゴルジュには最大でも15mの滝しかないとされているが,現地で見えた滝はとても15mの枠には収まらないような大きさと迫力に見えたため,気になって調べていたところ,「日本登山体系」の古い記録には,この第8ゴルジュに45m滝があるとされており,しかもこの45m滝に「うしお滝」と名称が記載されていることを見つけた。な,なんじゃこりゃ…。
 そもそも,この第8ゴルジュの滝の記述は書籍によってかなり異なっており,手元にある本から並べると,以下の通りとなる。
<第8ゴルジュの滝の記載(下流にあるものから順に並べます)>
○「沢登りルート100」… 岩間4m,3m,2段4m,12m,15m,5m,4m
○「日本登山体系」… 3m,小滝,小滝,釜深い10m,うしお滝45m,4m
○「関西の沢登り3 南紀の沢」… 4m,2m,3m,1m,8m,5m,斜3m
 以上の通り,書籍間でかなり異なっているのだが,特に著しく違うのが,最大とされている滝の高さ。なんと,8m(「南紀の沢」)から45m(「日本登山体系」)までの差があるのである…。これはどうしたことだろう。
 これは想像だが,おそらく,このゴルジュのあまりの険しさのため,水線を直登して実際に滝の前に立った人がおらず,ゴルジュを高巻く際に遠望するしか観察手段がないため,著者間でこれほどの違いが生まれているのでは,と思われる。
 つまり何が言いたいかというと,実は「日本登山体系」の記述が実際に近く,今回の山行で見たのは,同書に記されている45m滝だったのでは,と言うことなのですが…。ただ,45mというとかなりの大滝であり,今回見た滝がそんなにあったかはさすがに断言する勇気はありません。
 なお,「うしお滝」という滝の名称も本当に不思議で,これもまた,上に挙げた3つの書籍でそれぞれ異なっている。どういうことかというと,「沢登りルート100」では第5ゴルジュ手前の35m滝,「日本登山体系」では今回問題にした第8ゴルジュの45m滝,また「南紀の沢」では第8ゴルジュの後に出てくる17m滝がそれぞれ「うしお滝」と呼ばれているのである。どうしてこうなってしまったのか,本当に奇妙としか言いようがない。それぞれの著者が当たっている別々の原典がどこかにあるのだろうか? 
 とにかく,立合川には,有名な第2ゴルジュの「まぼろしの滝」の他にも,「まぼろし」と呼びたくなるような不思議な滝があるようなないような,そんなまぼろしみたいなお話でした。でも,第8ゴルジュの高巻きで見た大滝らしきものについては,いつか本当に確かめに行きたいなぁ。現地に行くだけでも骨ですが…。

【さらに追記】
 「関西周辺の谷」(中庄谷 直,昭和55年刊)も当たってみたところ,第8ゴルジュに「30m斜滝」の記述を発見! これが今回見たものの印象に一番近い気がする。しかし,ホント,本によってバラバラなのね…。

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コメント

はじめまして、松村と申します。
8/11の朝、駐車場でお会いした男女2名の者です。
同行者の女性がこちらのヤマレコを探しあててコメントさせて頂いております。
結果、私たちは大滝の巻きを間違いだいぶ時間をロスして、時間的な事も考え第3コルジュ入口付近で
ビバークいたしました。
翌日の雨で、台風の状況も気になり
出直すことにし、そのまま撤退いたしました。
道中もかなり強そうな人だという話をしながらの遡行で
途中、手を振っていただいた時は、彼女はかなり喜んでいました。
私もソロで沢に入ったりするのですが、その後のhillwandererさんの動向が気になり
ここに辿りついた次第です。
私達は大阪ですが、車のナンバーが京都だったこともあり勝手に親近感を得ておりました。
立合川の記録読ませていただきました。
素晴らしい記録に感嘆しております
無事、なんなく抜けられたことも知り、さすがだなぁとしか言えませんが
貴重な記録の数々、これからも参考にさせていただきます。
また、どこかでお会いできると嬉しく思います。
これを機に色々とご教授願えれば幸いです。
これからもご安全に楽しんで下さい。
2022/9/2 12:56
kabaofilmさん
コメントいただき、ありがとうございます! 私も、入渓時にkabaofilmさん達にお会いして、同じ立合川に入られるということで大変勇気付けられました。7m滝のところでお会いした際は、ちょうどまぼろしの大滝を見てから高巻きに入るところで、手を振り返して下さって嬉しかったです。その夜も、焚き火を見つめながら、今朝お会いした方はどちらで泊まられているかなと思いを馳せておりました。台風の影響であいにくの天気でしたね。
基本的に巻き主体の軟弱な遡行スタイルでお恥ずかしい記録ばかりですが、ご笑覧いただけますと幸いです。大峰や台高のあたりは(特に夏は)よく登っていますので、また山でお会いするかもしれませんね。こちらこそ、今後ともよろしくお願いいたします。
2022/9/2 23:41
hillwandererさん
早速のご返信ありがとうございます。
ソロの場合はどうしても巻きが主になりますよね
私も基本は大峰、台高なので
是非、お会いしてゆっくり沢談義をしてみたいものです。
まだ今年も11月ぐらいまでは
沢に入る予定なので
お会いできると幸いです。
ありがとうございました。
2022/9/2 23:52
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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