八ツ峰主稜縦走（室堂〜剱沢〜1/2のコル〜8頭〜剱岳〜剱沢）

2022年08月11日(木) ~ 2022年08月13日(土)

• GPS: 36:23
• 距離: 35.1km
• 登り: 4,756m
• 下り: 4,906m

コースタイム

1日目

• 山行: 9:52
• 休憩: 0:18
• 合計: 10:10

7:51 室堂
7:58 みくりが池
8:00 みくりが池温泉
8:13 雷鳥荘
8:25 雷鳥沢キャンプ場
8:31 8:32 浄土橋
10:01 10:11 剱御前小舎
10:57 10:59 剱沢キャンプ場
11:07 11:08 剱澤小屋
11:56 11:57 平蔵谷出合
12:07 12:10 長次郎谷出合
18:01 宿泊地

2日目

• 山行: 8:01
• 休憩: 5:04
• 合計: 13:05

5:59 V,VIコル
6:01 6:02 八ツ峰六峰Aフェース
6:03 7:06 V,VIコル
7:30 7:35 熊の岩
7:39 V,VIコル
7:39 八ツ峰六峰Aフェース
7:44 8:10 V,VIコル
8:21 8:38 八ツ峰六峰Aフェース
8:44 8:49 八ツ峰六峰Ｃフェース
10:23 10:58 池ノ谷乗越
11:06 チンネ
11:41 11:43 池ノ谷乗越
11:44 チンネ
11:56 12:36 池ノ谷乗越
13:33 14:05 長次郎ノ頭
14:11 14:12 長次郎のコル
14:18 14:19 劔岳
15:02 15:20 剱岳
15:23 15:26 カニのハサミ
15:33 15:36 カニのヨコバイ
15:44 カニの縦バイ
15:44 15:45 カニのヨコバイ
15:50 15:52 カニの縦バイ
15:58 16:10 平蔵の頭
16:38 16:48 前劔の門
16:59 17:20 前剱
17:57 18:00 一服剱
18:20 18:22 剣山荘
18:52 18:53 剱澤小屋
19:04 剱沢キャンプ場

天候

晴れのち曇り時々雨

アクセス

利用交通機関：

バス ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）

往路：新宿23:00 ⇒ 室堂7:00 毎日あるぺん号 片道17500円
復路：室堂 ⇒ 扇沢 立山黒部アルペンルート 片道6140円

コース状況／危険箇所等

剣沢キャンプ場〜1/2間のコル取付：長次郎出合からの登りはアイゼン必要

1/2間のコル取付付近：雪渓が繋がっていないので、ルートの取り方は注意要。雪ブロックは凄い勢いで融けているので、上部の雪ブロック崩壊にも注意する。

八ツ峰主稜：登るルートは複数取れるが故に迷いやすいので、しっかり調査およびルートを把握しておく。懸垂支点で1箇所ボロボロ、1箇所1スリングのみだったので、捨てスリングや捨てカラビナを持って補強した方が無難。

ルート全般：日帰り装備が基本だと思う。重荷だと各峰からのクライムダウンは危険な為、毎回懸垂することになる。クライムダウンでの時間短縮は考えないほうが無難。ロープは連結しなくても50M1本（折り返しの25M）あれば、次の懸垂支点が見つかる。

写真

8/10 22:32

毎日あるぺん号の新宿駐車場、賑わっています

8/11 7:41

室堂到着時は雨だったが、雨が止む
幸先の良いスタート

8/11 7:54

立山方面

8/11 8:14

雷鳥沢キャンプ場

8/11 10:07

大日岳方面

8/11 10:11

剱御前小舎に到着

8/11 10:21

8/11 10:23

8/11 10:34

剣沢キャンプ場、チンネまで行く為の水を3リットル汲む

8/11 10:46

8/11時点の雪渓の状態

8/11 11:06

剱岳、この時は通過しない予定だった

8/11 11:21

真砂沢に向けて下ります

8/11 11:27

アイゼン無しで歩けるが、装着したほうが早い

8/11 11:35

振り返って

8/11 11:47

平蔵谷の雪渓

8/11 11:58

アプローチシューズに12本爪ワンタッチアイゼンを装着

8/11 12:08

長次郎出合に到着

8/11 12:22

長次郎谷雪渓を登ります
登り途中の左側壁から水が流れている為、水分補給可能

8/11 12:52

中央右の一枚岩の右側が1/2間コルへの取付

8/11 13:04

雪渓が途切れています

8/11 13:07

熊の岩方面も途切れています

8/11 13:12

さて、どうやって取り付きますかね

8/11 13:12

8/11 13:14

此処から左側に降ります、右側は墜落します

8/11 13:27

雪ブロックと雪ブロックの間に降りました

8/11 13:30

横移動します、上部に雪ブロックがある為、急いで通過

8/11 13:35

ロープは直線ですが、Zを書くように登っています

8/11 13:49

中央左の凹んだ箇所から降りました

8/11 13:49

8/11 14:07

続々、登ってきます

8/11 14:10

横移動して上部の雪ブロックを巻きました

8/11 14:11

中央のプチとんがりの左側が1/2のコル

8/11 14:23

最後の水場、水をがぶ飲み

8/11 14:28

左はスラブ、右は草付き＆ガレとザレ
スラブで滑ると雪渓まで落ちる為、草付きを登るが、こちらの登りも大変

8/11 14:36

取付以外の雪渓は此の箇所のみ、右から巻きます

8/11 14:39

ルンゼ中央を歩けるので安全

8/11 14:56

途中、登りが急斜面になる

8/11 15:06

九十九折に登ったが、急斜面を直登した方が安全だったかも・・・

8/11 15:17

九十九折の続き、トラバースは気を使う

8/11 15:18

急斜面を見下ろす、どっちもどっちか？

8/11 15:19

ルンゼ中央に復帰

8/11 15:30

段差の高い箇所は草付きを登ったり

8/11 16:01

1/2のコルまで、あと少し

8/11 16:12

写真では伝わらないが、コル直下は草付きの気を使う急斜面

8/11 16:17

1/2に到着

8/11 16:26

剣沢キャンプ場、長次郎出合、1/2のコル
怒涛の登り返し・・・

8/11 16:31

2峰への登り

8/11 16:35

1/2のコルを見下ろす、落ち着いて休憩できる程のスペースは無い

8/11 16:36

2峰の頂上

8/11 16:38

1峰を振り返る

8/11 16:39

プチナイフリッジ

8/11 16:40

長次郎谷の左俣と少しだけ右俣

8/11 16:42

2峰のリングボルト2個、此処から降るのはNG

8/11 16:55

右に進むと這松の支点があります
2峰からの懸垂支点1、長次郎側に降ります

8/11 16:59

2峰からの懸垂1回目

8/11 16:59

右側に2峰からの懸垂支点2が在ります

8/11 17:04

2峰からの懸垂支点2

8/11 17:13

2峰からの懸垂2回目
ロープがスタックして登り返したので、左側のルンゼを降りる方が良い

8/11 17:34

2峰を見上げる

8/11 17:39

2/3のコルを見下ろす

8/11 17:44

3峰の頂上

8/11 17:45

3峰からの懸垂支点��

8/11 17:47

3峰からの懸垂支点��
�△鮖箸辰動貳�で降りました

8/11 17:57

3峰からの懸垂支点��

8/11 18:40

3峰の直下で幕営

8/11 20:10

ストックシェルター、直ぐに幕営できるけど激狭

8/12 4:52

夜が明けました、5時から行動開始

8/12 5:05

直進ではなく、左の巻き道を進みます

8/12 5:11

右側は2峰かな？

8/12 5:15

4峰への登り

8/12 5:17

中央左側のトラバースが核心、這松の左側は崖

8/12 5:20

4峰からのプチクライムダウン

8/12 5:23

核心箇所をヘツリ中

8/12 5:26

プチクライムダウンとヘツリ箇所を振り返る

8/12 5:31

4峰からの前方面

8/12 5:30

4峰からの懸垂支点1
三ノ窓側に降ります

8/12 5:43

8/12 5:45

4峰からの懸垂支点2

8/12 5:52

8/12 5:55

4峰からの懸垂を振り返る

8/12 6:06

コルから少し三ノ窓側にトラバース
雪渓が無いのは手間が省ける

8/12 6:15

草付きとガレ、気を使う登りが続く

8/12 6:16

4峰を振り返る、中央から懸垂

8/12 6:36

歩いてきた稜線を振り返る

8/12 6:38

岩が出てくるとフリクションが効くので少し安心

8/12 6:43

5峰の頂上？

8/12 6:45

長次郎側、岩岩しているが、平坦なので幕営可能

8/12 6:45

左側に懸垂支点

8/12 6:48

5峰を振り返る

8/12 6:49

熊の岩の幕営場所

8/12 6:51

5峰の懸垂支点1の上部

8/12 6:51

5峰の懸垂支点1の下部

8/12 6:51

下部だけ使います

8/12 7:03

長次郎側に懸垂下降

8/12 7:07

5峰の懸垂支点2の上部
ロープの芯が出ています

8/12 7:07

5峰の懸垂支点2の下部
捨てスリングあるので安全の為に補強すれば良かった

8/12 7:11

5峰の懸垂支点2の下部の左側、こいつにヌンチャクでバックアップを取ります
5峰の懸垂支点3が左下に見えます

8/12 7:20

8/12 7:20

5峰の懸垂支点3から右側にも懸垂支点在り
懸垂支点3から下にバンドの道が在ります

8/12 7:21

5峰の懸垂支点3

8/12 7:39

バンドの道を前方に進むと、5峰の懸垂支点4

8/12 7:34

6峰への登り
先頭黒服の人の頭上の右をトラバース後、左上してルンゼを登ります

8/12 7:45

登っている人（後に今回のパートナーの叔父と判明）の一つ右側のルンセを登るのが良いです

8/12 7:47

5峰から5/6のコルに降りるのに4回懸垂しました

8/12 7:50

5/6のコルから長次郎谷雪渓を見下ろす

8/12 7:47

6峰への登り

8/12 7:58

ルンゼを登ります

8/12 8:00

5/6のコルを振り返る

8/12 8:00

懸垂支点を通過

8/12 8:02

8/12 8:12

5/6のコルを見下ろす

8/12 8:15

気を使う登りが続く
簡単だが、うっかりミスは詰みます

8/12 8:18

クライミング要素が少し強くなる

8/12 8:19

この辺り、しっかりと道が付いています

8/12 8:21

8/12 8:29

落ち着ける場所まで上がったので、ひと休憩
A~Eフェイスがあるだけに6峰は長い

8/12 8:39

木が生えていると安心

8/12 8:44

道なりに進みます

8/12 8:48

5峰を振り返る、此処は一般ルートみたいで良かった

8/12 8:54

8/12 8:54

6峰頂上？
此処で懸垂、更に進んで右側の赤茶けた岩でも懸垂します

8/12 9:15

三ノ窓側に前段の懸垂、1発で済みます

8/12 9:17

赤茶けた岩に到着

8/12 9:24

6峰の懸垂支点1
三ノ窓側に降ります

8/12 9:31

6峰の懸垂支点2
三ノ窓側に降ります

8/12 9:34

8/12 9:39

画面左側の逆層のピークを経由して7峰を目指します
どれが7峰の頂上か、分からん・・・

8/12 9:45

逆層の岩を登ります

8/12 9:45

格好良い6峰を振り返ります

8/12 9:47

6峰から間もなく7峰に登ります

8/12 9:48

7峰のギザギザ稜線

8/12 9:53

7峰は続く

8/12 9:55

5峰、6峰を振り返る
共に大きい岩峰

8/12 9:58

8/12 9:59

7峰頂上への登り

8/12 10:01

三ノ窓側に懸垂支点

8/12 10:01

懸垂支点より先のとんがり岩

8/12 10:01

7峰頂上？を振り返る

8/12 10:06

7峰からの懸垂支点

8/12 10:15

7峰は懸垂1発

8/12 10:17

7峰を振り返る

8/12 10:15

8峰への登りは右にトラバース後、ルンゼを登る

8/12 10:20

ルンゼから7/8のコルを見下ろす

8/12 10:26

重荷でのルンゼ登りは疲れます

8/12 10:27

とんがり目指して、右側を登る

8/12 10:32

体を持ち上げるのが、しんどくなる

8/12 10:33

勿論、うっかりミスは詰みます

8/12 10:37

8峰頂上へは、最後にくの字を登ります

8/12 10:38

8/12 10:42

8峰の頭も大雑把な、くの字ルンゼ

8/12 10:43

くの字を登っている後続、多少狭い

8/12 10:43

7峰からの懸垂と8峰への登りを振り返る

8/12 10:44

8峰頂上

8/12 10:44

8峰からの懸垂支点1

8/12 10:44

中途半端な場所に8峰からの懸垂支点2
支点2からだと1発で8/8頭のコルまでロープが届きそうだが、そこに行くまでが危ない

8/12 10:54

8峰からの懸垂支点3

8/12 10:56

8峰からは支点1と支点3と使いました

8/12 11:11

8/8頭のコルに到着、正面の階段を登ります

8/12 11:19

階段上から8/8頭のコルを見下ろす

8/12 11:19

階段後は、くの字ルンゼを右上します

8/12 11:21

6峰以降はルンゼ登りが多く、体力を削られます

8/12 11:25

8/12 11:28

8峰の頭？
広めで頂上っぽい感じはしない

8/12 11:31

頭から右側、三ノ窓側に降りられる？

8/12 11:32

頭から左側、池ノ谷乗越に降ります

8/12 11:38

頭からの懸垂支点1

8/12 11:41

左側に懸垂支点在り

8/12 11:43

頭からの懸垂支点2

8/12 11:44

落石は厳禁、此処での落石は池ノ谷ガリーの歩行者を危険に晒します

8/12 11:56

池ノ谷乗越（少しガリーに入っている）に着地

8/12 12:25

左のルンゼではなく、右側を登ります

8/12 12:28

池ノ谷乗越をあとにします

8/12 12:30

長次郎谷雪渓の右俣、此処もいつかは・・・

8/12 12:30

8峰の頭から6峰までかな？

8/12 12:31

5峰から下の峰

8/12 12:36

チンネ左稜線は、またの機会に・・・

8/12 12:38

幕営場所

8/12 12:43

8/12 12:43

8/12 12:44

北方稜線の核心箇所の一つ
大きな岩が落ちて、ヘツリやすくなったとか

8/12 12:51

6峰にはフェース郡のクライマー？がいますね

8/12 12:59

8/12 13:04

右の狭い箇所を抜けます

8/12 13:08

稜線の右側を通過中

8/12 13:18

剱岳まで、あと少し

8/12 13:20

8/12 13:27

長次郎の頭に到着
此処は3〜4ルート在るが、一番上段のルートを選択

8/12 13:36

懸垂支点は下にもあるが、ロープを連結して1発で降ります

8/12 13:36

右側は深い谷
ロープ無しでも登れるが、下りは懸垂が無難

8/12 13:44

右隣ルートは固定ロープ在り

8/12 14:00

先行者に沿って登ります

8/12 14:05

長次郎の頭を振り返る

8/12 14:06

長次郎のコルを振り返る

8/12 14:18

剱岳、真ん中の多少ザレを登ったが、右側も登れるのかな？

8/12 14:29

剱岳に到着、此処まで来ればひと安心

8/12 15:04

早月尾根、今回のTJAR盛り上がっていたな

8/12 15:05

剣沢キャンプ場まで、もう一踏ん張り

撮影機器：

RICOH WG-70 RICOH IMAGING COMPANY, LTD.

装備

個人装備

長袖シャツ Tシャツ 長袖インナー ソフトシェル タイツ ズボン 靴下 グローブ 雨具 ゲイター 日よけ帽子 着替え 靴 ザック ザックカバー アイゼン ピッケル 行動食 調理用食材 飲料 ガスカートリッジ コンロ コッヘル ライター 地図（地形図） トポ コンパス 笛 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め ロールペーパー 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ツェルト ナイフ カメラ ポール ロープ クライミングシューズ ハーネス ヘルメット チョーク 確保機 ロックカラビナ カラビナ クイックドロー スリング ロープスリング セルフビレイランヤード カム ナッツキー アッセンダー

感想

iwanon

■所属会である山岳会の夏合宿、体力重視型のメンバー2名で下記の山行を計画
8/11（木）室堂〜剱沢キャンプ場〜長次郎出合〜八ツ峰主稜の何処か（幕営）
8/12（金）幕営場所〜（八ツ峰主稜）〜池ノ谷乗越〜チンネ（幕営）
8/13（土）幕営場所〜（チンネ左稜線）〜池ノ平山南峰〜池ノ平小屋（幕営）
8/14（日）幕営場所〜ハシゴ谷乗越〜黒部ダム

■直前で台風が接近、天気予報も悪い方に転んだ為、現地判断で以下に変更
8/11（木）室堂〜剱沢キャンプ場〜長次郎出合〜八ツ峰主稜3峰直下（幕営）
8/12（金）幕営場所〜（八ツ峰主稜）〜池ノ谷乗越〜剱岳〜剱沢キャンプ場（幕営）
8/13（土）幕営場所〜室堂

■台風の影響を含めた天気の移り変わりに振り回された山行となった
8/12（金）は6峰の登りから暫く雨に降られたが、ガスはあるものの回復。以降、剱沢まで雨が降ることは無かった。夜は雨降りました。
8/13（土）の予備案として剱沢の別隊と源次郎尾根を登るというものがあったが、天気が良くないとのことで断念。
天気予報が外れて、午前中は天気が良かったので、源次郎尾根を登ってから下山することも出来た。
8/14（日）は大荒れ注意報が発報されたので、沢沿いルートに近づかなかったのは正解。
山の天気による進退の判断は難しいことを改めて認識、チンネ左稜線は2回天気で敗退しているので、次回3回目の正直に期待かなぁ。

コメント

tedtac

おつかれさまでしたー。11日は剣沢までに追い抜かれてるのと12日も八ッ峰のⅤ Ⅵのコルあたりでニアミスしてるはずですねー？

iwanon

tedtacさん、8/12は同ルートで先行されていたのですね。
はっきりしない天気でお互い、源次郎尾根は残念でした。
tedtacさんも同じ行動だったので、安全重視という意味では早期撤退は良い判断だったというのが分かりました😁