3年越しで実現!裏銀座縦走(烏帽子岳〜野口五郎岳〜水晶岳〜鷲羽岳〜三俣蓮華岳〜双六岳〜槍ヶ岳)
- GPS
- 34:18
- 距離
- 60.9km
- 登り
- 4,511m
- 下り
- 4,293m
コースタイム
- 山行
- 7:43
- 休憩
- 0:59
- 合計
- 8:42
- 山行
- 6:46
- 休憩
- 1:41
- 合計
- 8:27
- 山行
- 7:35
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 8:15
- 山行
- 6:20
- 休憩
- 0:34
- 合計
- 6:54
天候 | 晴れ 曇り 雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
良好 |
写真
感想
3年越しで実現!裏銀座縦走(烏帽子岳〜野口五郎岳〜水晶岳〜鷲羽岳〜三俣蓮華岳〜双六岳〜槍ヶ岳)
毎年計画しては台風が直撃になって中止になっていた北アルプス裏銀座縦走。念願かなってようやく実現しました。
今回も直前に台風が発生したのですが規模と進路的に大丈夫そうなので計画実行!
1日目。
深夜バスで七倉ダムに到着。まずはここから、裏銀座の入口、ブナ立尾根登山口までのながーい道を歩くことになります。時間は朝の4:00、薄暗い中を七倉ダムから高瀬ダムまでひたすら歩きます。しかも、途中ながーいトンネルを何度も通過します。明かりのないトンネルもあって、スリルがあります。
2時間ほど歩いて、ようやく登山口へ。北アルプス三大急登のブナ立尾根を登り始めます。
さすがの三大急登、ハードな登りなのですが、さらに辛いのがずーっと展望がなく単調な登りなこと。深夜バスの寝不足状態でこれは応えました…。ゲンナリしながら尾根を登り切り烏帽子小屋へ。遠かった…。ここで、荷物をデポしてニ百名山の烏帽子岳をアタックします。こちらは、ゴールもわかりやすいし展望も良くテンション上げて登れました。幸い、天気もまだもってくれて特徴的な山体もしっかり見ることができます。山頂の岩の上に登って大満足。
烏帽子小屋に戻って休憩を取ったら、次は野口五郎小屋までの長い縦走路です。裏銀座のメインとも言えるコースですが、残念ながら霧がかかって、中途半端な眺望での尾根歩きになってしまいました。
野口五郎小屋に着いたのは14:00過ぎで気がつけば行動時間10時間超えでした…。標高差も1日で2200m登ってます。疲れた。
小屋でのんびりして、夕食のカレーをいただいたら早々と就寝。夜中の強風の音を気にしなが眠りにつきました。
二日目。
本当は早朝4:00にスタートする予定だったのですが風が強かったので様子見。朝食をいただいて風が弱まってきた5:30にスタート。
まずはすぐ近くの野口五郎岳に向かいます。野口五郎岳は、どっしりしたボリュームと白い山容が合わさった特徴的な山で、美しさと力強さを併せ持ったような山でした。この日は台風が近づく予報で不安だったのですが、どんどん天候が良くなってきます。
今回、私が一番楽しみにしていた野口五郎岳から水晶小屋までの裏銀座の稜線は、晴れ間が出て美しいラインを作ってくれていました。アップダウンがあるものの美しさに魅了されて楽しく歩くことができました。最後の登りがちょっと大変ですかね。
水晶小屋で、荷物をデポしたら百名山の水晶岳へ。ここで天気の良さが最高潮に達します。山頂からの360度の大パノラマは見事でした。赤牛岳、野口五郎岳、笠ヶ岳、黒部五郎岳と素晴らしい山々を見渡せます。どれだけ山頂にいても飽きませんが次があるので渋々下山。水晶小屋に戻ります。
軽く休憩を取ったら、続けて百名山の鷲羽岳へ。残念なことに道中霧に包まれ真っ白に。この先はもうだめかな…。
鷲羽岳の山頂も真っ白。諦めて降りようかと思ったらいきなり霧が晴れ出します!山頂にいたみんなで歓声!ここで槍ヶ岳の絶景を堪能。今日は運が良すぎます。台風が近づいている天気ではないですね。
鷲羽を降りて三叉山荘へ。ここで昼食とカフェタイム。今日は時間があれば黒部五郎岳まで往復したかったのですがこの時点で時間配分的に難しいということで諦めます。
それにしても三叉山荘のサイフォンコーヒーは美味しい。おススメです。
体力を回復したら三俣蓮華岳アタックです。そこそこ登りがありますが登山道が歩きやすいので淡々と登ります。こちらも、まだ天気が良く展望最高です。先程登った鷲羽岳を最高の角度で楽しめます。ここで下から雲が上がってきました…。
宿泊先の黒部五郎小屋に向かいますが途中から真っ白になります。もう無心で進むしかないですね。
無事に黒部五郎小屋に到着。初めての宿泊ですが、小屋もすごく綺麗で、水もおいしく、スタッフの対応も良く、夕食のトンカツも美味しかったです。双六小屋グループの山小屋はすごく頑張ってるなーと思います。
三日目。
黒部五郎小屋を出発。再び三俣蓮華岳山頂に戻ります。朝の時点では天気も良く、小屋に向かうときには気が付かなかった稜線の美しさも堪能できました。
三俣蓮華岳山頂で再び景色を堪能したら、双六岳へ。ここだ霧がかかってきます。視界がほとんどなくなります。双六岳山頂からの景色が好きなので、がっかりしながら重い足取りで山頂へ。やっぱり真っ白…。すごすご歩き出したら、ここで霧が晴れ出します!槍ヶ岳まで綺麗に見えるではないですか!今回の山行は本当についてます。
絶景を楽しみながら双六小屋へ。双六小屋で休憩を取ったらいよいよ槍ヶ岳へと続く西鎌尾根に向かいます。まずは樅沢岳を登ります。残念ながらここで再び霧に包まれ今度こそ本当にアウト。霧と強風の西鎌尾根縦走に入ります。今日はこれ以上良いことはないだろうなあーと思いながら歩いていると、目の前に雷鳥が!しかも、すごく近くにいても逃げません。今年初めての雷鳥に出会えてまたご機嫌。
その後は無心でひたすら風に耐え霧の西鎌尾根を登りました。
ようやく槍ヶ岳直下の槍ヶ岳山荘に到着して、休憩でチャイを飲みます。槍ヶ岳山荘はクラスターで宿泊営業は停止していて縮小営業みたいですね。大変だ。
その間に外は強い雨。雨風霧と三拍子そろってしまいすっかりやる気が削がれてしまったので今回は槍ヶ岳山頂アタックはやめて、宿泊地のヒュッテ大槍に行くために東鎌尾根に向かいます。
東鎌尾根ですが昨年の地震で登山道が崩落していたのを今年ルートを少し変更して修復しています。雨で滑りやすいので不安もあり、迂回するルートも考えたのですが、修復箇所を確かめてみたかったのでこちらへ。
修復箇所は、高度感のある岩の上を伝っていく感じでなかなかスリルがありますね…。槍ヶ岳山頂よりこっちの方が怖いかも…。鎖もしっかりつけて来れているので気をつければ大丈夫です。登山道修復お疲れ様です。
長い旅路を経て雨の中、ヒュッテ大槍に到着です。荷物を整理して着替えたら、あとはひたすらだらだらタイム!食堂でドリンクバー!を堪能しなが、読書をしたりおしゃべりしたりして夕食まで待ちます。お楽しみの夕食タイム!そう、ヒュッテ大槍は山小屋の中でも有数のグルメ山小屋なのです。
夕食にワインがでて、ジェノベーゼがでて、チキントマト煮やクラッカーとクリームチーズがでたりと、槍ヶ岳直下とは思えないお洒落な食事が楽しめます。しかも味も飛び抜けて美味しい!私は気に入りすぎて毎年通っています。
美味しいディナーで心とお腹を満たしたら眠りにつきます。
四日目。
この日は上高地に下山するのみです。しかも天気は雨。ひたすら、ヒュッテ大槍から槍沢〜横尾へ向かいます。もうピークも何もないので、ひょいひょい降りるだけですね。しかし、かなりの人が下から上がってきます。確か今日明日はかなり天気が崩れる予報なんですよね。たぶん槍も見えず真っ白。みんな頑張るなーと思いながら徳沢へ。徳沢園でソフトクリームを食べたら、カモンジ小屋で骨まで食べられるイワナの塩焼きをいただいて、河童橋へ。
あとは、上高地温泉ホテルの極上温泉で四日分の汗を洗い流して帰路に着きます。
最後の天気は残念でしたが三日目までは、とにかく天気に恵まれた素晴らしい山行でした!長年行きたくても行けなかったルートだったので、またやりたいことをひとつ実現できました。
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