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Yamareco

記録ID: 4619069
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

雲ノ平 祖父岳 岩苔乗越から黒部源流域

2022年08月21日(日) ~ 2022年08月24日(水)
 - 拍手
kumo001 その他3人
体力度
8
2~3泊以上が適当
GPS
74:30
距離
43.4km
登り
2,694m
下り
2,964m
歩くペース
ゆっくり
1.31.4
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
4:50
休憩
0:35
合計
5:25
距離 7.2km 登り 1,009m 下り 47m
11:20
11:28
57
12:25
12:37
15
12:52
12:53
100
14:33
14:47
24
15:11
34
2日目
山行
6:51
休憩
1:02
合計
7:53
距離 9.6km 登り 731m 下り 515m
6:26
43
7:09
7:12
9
7:21
7:22
37
7:59
8:00
56
8:56
9:08
11
9:19
9:55
202
13:17
13:26
29
13:55
24
3日目
山行
7:26
休憩
1:50
合計
9:16
距離 12.4km 登り 777m 下り 768m
6:25
60
7:25
7:33
32
8:05
8:17
52
9:09
9:19
69
10:28
10:39
45
11:24
12:31
56
13:27
13:28
109
15:21
15:22
19
15:41
4日目
山行
5:45
休憩
1:38
合計
7:23
距離 14.1km 登り 172m 下り 1,640m
5:25
36
6:01
6:04
14
6:18
6:21
12
6:33
6:45
41
7:26
7:51
49
8:40
8:51
26
9:17
9:27
32
9:59
10:10
53
11:03
11:04
18
11:22
11:40
37
12:17
17
過去天気図(気象庁) 2022年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス タクシー
富山駅よりタクシーで折立
新穂高温泉よりバス
8/21 折立 10:20 出発です
2022年08月21日 10:19撮影
8/21 10:19
8/21 折立 10:20 出発です
太郎平小屋
2022年08月21日 17:53撮影
8/21 17:53
太郎平小屋
北アルプス深部にかかる虹。明日以降辿る黒部川の谷、雲ノ平から祖父岳にかけて出ています
2022年08月21日 16:43撮影 by  iPhone 8, Apple
8/21 16:43
北アルプス深部にかかる虹。明日以降辿る黒部川の谷、雲ノ平から祖父岳にかけて出ています
夕刻、薬師岳がいっとき顔を見せてくれました
2022年08月21日 17:50撮影 by  iPhone 8, Apple
8/21 17:50
夕刻、薬師岳がいっとき顔を見せてくれました
2022年08月21日 18:05撮影 by  iPhone 8, Apple
8/21 18:05
富山市方面です
2022年08月21日 18:42撮影 by  iPhone 8, Apple
8/21 18:42
富山市方面です
午前3時前、満点の星空です。天の川もしっかり見えていたのですが、ちょっと撮影が力不足・・・
2022年08月22日 02:47撮影 by  DSC-RX100M5, SONY
8/22 2:47
午前3時前、満点の星空です。天の川もしっかり見えていたのですが、ちょっと撮影が力不足・・・
翌朝、快晴です。薬師沢小屋までの下りは、今回で一番の好天気。
2022年08月22日 06:28撮影
8/22 6:28
翌朝、快晴です。薬師沢小屋までの下りは、今回で一番の好天気。
薬師沢小屋。直前は黒部川に向かってかなりの急下降でした。美味しいお水が無料。
2022年08月22日 09:27撮影
8/22 9:27
薬師沢小屋。直前は黒部川に向かってかなりの急下降でした。美味しいお水が無料。
ここから雲ノ平に向かって噂の激登り。「大変滑ります」・・・
2022年08月22日 09:32撮影
8/22 9:32
ここから雲ノ平に向かって噂の激登り。「大変滑ります」・・・
つり橋で、黒部川を渡って
2022年08月22日 09:29撮影
8/22 9:29
つり橋で、黒部川を渡って
川が青空で美しい
2022年08月22日 09:49撮影 by  iPhone 8, Apple
8/22 9:49
川が青空で美しい
河原に下りるのに梯子が付いています。いざ激登りへ。
2022年08月22日 09:49撮影 by  iPhone 8, Apple
8/22 9:49
河原に下りるのに梯子が付いています。いざ激登りへ。
激登り、アラスカ庭園まで3時間あまりかかってしまいました。ここは奥日本庭園、うって変わって曇り空です。
2022年08月22日 13:54撮影
8/22 13:54
激登り、アラスカ庭園まで3時間あまりかかってしまいました。ここは奥日本庭園、うって変わって曇り空です。
静謐な、、雲ノ平を進みます
2022年08月22日 13:58撮影
8/22 13:58
静謐な、、雲ノ平を進みます
小屋が見えました
2022年08月22日 14:12撮影 by  iPhone 8, Apple
8/22 14:12
小屋が見えました
ついにここまで来られました。雲のなかのギャラリー。
2022年08月22日 14:20撮影
8/22 14:20
ついにここまで来られました。雲のなかのギャラリー。
THE KUMONODAIRA MOUNTAIN HUT
2022年08月22日 14:21撮影
8/22 14:21
THE KUMONODAIRA MOUNTAIN HUT
太郎平小屋は8/21、実はぎりぎりセーフでした。
2022年08月22日 14:20撮影
8/22 14:20
太郎平小屋は8/21、実はぎりぎりセーフでした。
2Fテラス
2022年08月26日 18:54撮影
8/26 18:54
2Fテラス
小屋から池塘が美しいです
2022年08月22日 16:55撮影
8/22 16:55
小屋から池塘が美しいです
2022年08月22日 16:55撮影
8/22 16:55
薬師沢小屋方面から歩いてきた木道
2022年08月26日 18:49撮影
8/26 18:49
薬師沢小屋方面から歩いてきた木道
食事室 兼 喫茶
2022年08月23日 06:09撮影
8/23 6:09
食事室 兼 喫茶
パウンドケーキ ドライフルーツ添え
2022年08月22日 14:43撮影 by  iPhone 8, Apple
8/22 14:43
パウンドケーキ ドライフルーツ添え
夕方、少しだけ晴れ間が出ました
2022年08月22日 16:55撮影
8/22 16:55
夕方、少しだけ晴れ間が出ました
水晶岳
2022年08月22日 17:43撮影
8/22 17:43
水晶岳
祖父岳、翌日登りました
2022年08月22日 17:43撮影
8/22 17:43
祖父岳、翌日登りました
2022年08月22日 17:52撮影
8/22 17:52
名物の石狩鍋、酒粕がたっぷり
2022年08月22日 17:52撮影
8/22 17:52
名物の石狩鍋、酒粕がたっぷり
小屋主の伊藤二郎さんは、ここ数年毎年アーティストを 何人か Invite していて、滞在中に制作してもらった作品が展示されています。
2022年08月23日 05:28撮影
8/23 5:28
小屋主の伊藤二郎さんは、ここ数年毎年アーティストを 何人か Invite していて、滞在中に制作してもらった作品が展示されています。
ARTIST in RESIDENCE PROGRAM
ARTIST in RESIDENCE PROGRAM
加々見大地氏の木彫。登山道上の風倒木を使って制作されたので、国立公園外持ち出し不可だとか・・街ではレプリカが展示されたそうです。
2022年08月22日 18:55撮影
8/22 18:55
加々見大地氏の木彫。登山道上の風倒木を使って制作されたので、国立公園外持ち出し不可だとか・・街ではレプリカが展示されたそうです。
2022年08月23日 05:10撮影
8/23 5:10
2022年08月23日 05:10撮影
8/23 5:10
飲料水、小屋は天水 ¥50/500ml
2022年08月23日 05:23撮影
8/23 5:23
飲料水、小屋は天水 ¥50/500ml
天気が良ければ、気持ちよさそうです。
2022年08月23日 05:24撮影
8/23 5:24
天気が良ければ、気持ちよさそうです。
重厚で趣のある正面入口扉
2022年08月23日 05:25撮影
8/23 5:25
重厚で趣のある正面入口扉
2022年08月23日 05:25撮影
8/23 5:25
2022年08月23日 05:26撮影
8/23 5:26
幻想的な早朝の小屋、広大な秘境雲ノ平にぽつんと建っています。
2022年08月23日 05:27撮影
8/23 5:27
幻想的な早朝の小屋、広大な秘境雲ノ平にぽつんと建っています。
祖父岳、黒部源流部の沢経由で、まず三俣山荘を目指します。朝歩き出して、雲ノ平の北側の沢、岩苔小谷の川が一瞬見えました。黒部川支流。
2022年08月23日 07:04撮影
8/23 7:04
祖父岳、黒部源流部の沢経由で、まず三俣山荘を目指します。朝歩き出して、雲ノ平の北側の沢、岩苔小谷の川が一瞬見えました。黒部川支流。
祖父岳分岐。右へ行けば三俣山荘最短コースの急な下り。左は祖父岳、岩苔乗越経由で黒部川源流域の沢下り。
2022年08月23日 07:26撮影
8/23 7:26
祖父岳分岐。右へ行けば三俣山荘最短コースの急な下り。左は祖父岳、岩苔乗越経由で黒部川源流域の沢下り。
雷鳥のつがいに遭遇
2022年08月23日 07:41撮影 by  DSC-RX100M5, SONY
8/23 7:41
雷鳥のつがいに遭遇
祖父岳 2,825m まっしろで何も見えません。この後、梯子とか若干あります。
2022年08月23日 08:16撮影
8/23 8:16
祖父岳 2,825m まっしろで何も見えません。この後、梯子とか若干あります。
岩苔乗越。ここから黒部川源流部を川沿いに下ります。
2022年08月23日 09:14撮影
8/23 9:14
岩苔乗越。ここから黒部川源流部を川沿いに下ります。
まだ、ちょろちょろです。このあたりから雲ノ平の周りをまわって薬師沢小屋を経て上の廊下へとつながる黒部川最上部の基点です。登山道も川に劣らず水が流れていました!
2022年08月23日 09:21撮影
8/23 9:21
まだ、ちょろちょろです。このあたりから雲ノ平の周りをまわって薬師沢小屋を経て上の廊下へとつながる黒部川最上部の基点です。登山道も川に劣らず水が流れていました!
天気は小雨でいまいちですが、川がだんだん太くなるのを辿れるのでなかなか楽しいルートです。ちいさな渡渉もあります。
2022年08月23日 09:22撮影 by  iPhone 8, Apple
8/23 9:22
天気は小雨でいまいちですが、川がだんだん太くなるのを辿れるのでなかなか楽しいルートです。ちいさな渡渉もあります。
大分水量が増えてきました。イワナとかいそうです。
2022年08月23日 09:35撮影
8/23 9:35
大分水量が増えてきました。イワナとかいそうです。
一段と目を引く紫の花。実はトリカブト。
2022年08月23日 09:35撮影 by  iPhone 8, Apple
8/23 9:35
一段と目を引く紫の花。実はトリカブト。
黒部川水源地標。川から三俣山荘側にほんのちょっと登ったところにあります。ここの渡渉部より上部の沢を辿ったことになります。三俣山荘まで 150mほど登り返します。
2022年08月23日 10:42撮影 by  iPhone 8, Apple
8/23 10:42
黒部川水源地標。川から三俣山荘側にほんのちょっと登ったところにあります。ここの渡渉部より上部の沢を辿ったことになります。三俣山荘まで 150mほど登り返します。
三俣山荘二階のレストラン。雨の中歩いてきて冷えた体にストーブがありがたい。温かいうどんが身に沁みます。美味しい!
2022年08月23日 12:10撮影
8/23 12:10
三俣山荘二階のレストラン。雨の中歩いてきて冷えた体にストーブがありがたい。温かいうどんが身に沁みます。美味しい!
チングルマの綿毛。今年は花の数も多く、綿毛も長く美しいそうです。確かにこんなに沢山咲いているのは初めて見ました。
2022年08月23日 13:05撮影 by  iPhone 8, Apple
8/23 13:05
チングルマの綿毛。今年は花の数も多く、綿毛も長く美しいそうです。確かにこんなに沢山咲いているのは初めて見ました。
コバイケイソウの実。レンズに少し雨が付いてますね。
2022年08月23日 13:17撮影 by  iPhone 8, Apple
8/23 13:17
コバイケイソウの実。レンズに少し雨が付いてますね。
巻道経由で、双六小屋を目指します。三俣山荘から三俣峠までまず200mほど登ります。
2022年08月23日 13:26撮影
8/23 13:26
巻道経由で、双六小屋を目指します。三俣山荘から三俣峠までまず200mほど登ります。
晴れれば、槍とか絶景ルートなのですが、途中すれ違う人とは真っ白ですねと苦笑いをかわすばかり。終盤ちらっと見えたのがこの程度。
2022年08月23日 15:06撮影
8/23 15:06
晴れれば、槍とか絶景ルートなのですが、途中すれ違う人とは真っ白ですねと苦笑いをかわすばかり。終盤ちらっと見えたのがこの程度。
巻道とは言え、後半に急登などもあり、小雨の中ようやく出口の巻道分岐点に到着
2022年08月23日 15:18撮影
8/23 15:18
巻道とは言え、後半に急登などもあり、小雨の中ようやく出口の巻道分岐点に到着
双六小屋が眼下に見えて一安心
2022年08月23日 15:24撮影
8/23 15:24
双六小屋が眼下に見えて一安心
遠景はこんな感じです
2022年08月23日 15:25撮影
8/23 15:25
遠景はこんな感じです
けっこう下りが長く感じました
2022年08月23日 15:41撮影 by  DSC-RX100M5, SONY
8/23 15:41
けっこう下りが長く感じました
双六小屋、到着
2022年08月23日 15:43撮影
8/23 15:43
双六小屋、到着
夕方にかけて少し青空が出ました
2022年08月23日 16:32撮影 by  iPhone 8, Apple
8/23 16:32
夕方にかけて少し青空が出ました
2022年08月23日 18:26撮影 by  iPhone 8, Apple
8/23 18:26
夕食には天ぷらが山盛り
2022年08月23日 18:05撮影
8/23 18:05
夕食には天ぷらが山盛り
朝5時、新穂高温泉目指して雨具を着込んで下山開始
2022年08月24日 05:15撮影
8/24 5:15
朝5時、新穂高温泉目指して雨具を着込んで下山開始
霧雨です。
2022年08月24日 05:19撮影
8/24 5:19
霧雨です。
ここまで 100mほど登りました。
2022年08月24日 06:35撮影
8/24 6:35
ここまで 100mほど登りました。
弓折岳分岐。小雨。
2022年08月24日 06:35撮影
8/24 6:35
弓折岳分岐。小雨。
鏡平が眼下にみえます。まだかなり下です。
2022年08月24日 06:50撮影 by  DSC-RX100M5, SONY
8/24 6:50
鏡平が眼下にみえます。まだかなり下です。
鏡平小屋。
2022年08月24日 07:24撮影
8/24 7:24
鏡平小屋。
名物コーヒーフロートは超美味です、寒いのでホットミルクといっしょに。雨の中なので傘をさして頂きました。
2022年08月24日 07:37撮影
8/24 7:37
名物コーヒーフロートは超美味です、寒いのでホットミルクといっしょに。雨の中なので傘をさして頂きました。
ようやく谷底が見えました。
2022年08月24日 08:41撮影 by  iPhone 8, Apple
8/24 8:41
ようやく谷底が見えました。
シシウドヶ原
2022年08月24日 08:43撮影
8/24 8:43
シシウドヶ原
2022年08月24日 09:53撮影 by  iPhone 8, Apple
8/24 9:53
秩父沢
2022年08月24日 10:04撮影 by  DSC-RX100M5, SONY
8/24 10:04
秩父沢
沢から涼風が心地よいです。このあたりから空が晴れてきました。夏山。
2022年08月24日 10:05撮影
8/24 10:05
沢から涼風が心地よいです。このあたりから空が晴れてきました。夏山。
河原に出ました!
2022年08月24日 10:52撮影
8/24 10:52
河原に出ました!
水量が豊富です。さすが北アルプス。
2022年08月24日 10:53撮影 by  iPhone 8, Apple
8/24 10:53
水量が豊富です。さすが北アルプス。
タテヤマアザミ
2022年08月24日 10:55撮影 by  iPhone 8, Apple
8/24 10:55
タテヤマアザミ
2022年08月24日 10:57撮影 by  iPhone 8, Apple
8/24 10:57
小池新道と林道の接合部。ここで熊に遭遇。20,30m手前で5分ほど待機、山に帰っていきました。
2022年08月24日 11:03撮影
8/24 11:03
小池新道と林道の接合部。ここで熊に遭遇。20,30m手前で5分ほど待機、山に帰っていきました。
わさび平小屋。熊はその辺に住んでいるから出るよ、と事も無げでした。
2022年08月24日 11:28撮影
8/24 11:28
わさび平小屋。熊はその辺に住んでいるから出るよ、と事も無げでした。
ここから、荷上げするんですね
2022年08月24日 11:53撮影 by  iPhone 8, Apple
8/24 11:53
ここから、荷上げするんですね
2022年08月24日 11:53撮影
8/24 11:53
わさび平小屋から新穂高温泉まで、林道を1時間ですが、川がきれいでなかなか飽きませんでした。
2022年08月24日 12:03撮影 by  iPhone 8, Apple
8/24 12:03
わさび平小屋から新穂高温泉まで、林道を1時間ですが、川がきれいでなかなか飽きませんでした。
2022年08月24日 12:03撮影 by  iPhone 8, Apple
8/24 12:03
新穂高温泉で湯につかって、無事14:40のバスに間に合いました。
2022年08月24日 15:51撮影
8/24 15:51
新穂高温泉で湯につかって、無事14:40のバスに間に合いました。
撮影機器:

感想

4月から準備を始め、久方ぶりに本格登山を再開し、とても間に合わないと思いつつも、やや強引に今回の北アルプス雲ノ平3泊4日山行に臨みました。

1日目は、東京駅始発の新幹線で富山駅。富山駅からタクシーで折立登山口へ。折立登山口から、太郎平小屋を目指して歩き出しました。
天気は曇り。途中の眺望はガスガスで殆ど見えませんでしたが、太郎平小屋に到着してしばらくすると、綺麗な虹が。この日最高のご褒美でした。夕焼けの空、夜中に空いっぱいの満天の星を見る事ができ、上々のスタート。

2日目は、北アルプスの最深部、雲ノ平へ。
朝快晴。太郎平小屋から薬師沢小屋まで下り、そこから、噂通りの怒涛の急登。今回の山行の中で、一番の苦行。ひたすら樹林帯の中を登る事3時間。
登り切って着いた雲ノ平は、白いガスの幻想的な雰囲気。とは言え、本当は晴れた風景と北アルプスの山々が見たかったのですが‥

今回、雲ノ平の景色ともう一つ目指していたのは、宿泊した雲ノ平山荘と、途中立ち寄った三俣山荘。

北アルプスにある三俣山荘と雲ノ平山荘は、今のオーナー兄弟のお父上が始めた山小屋。二つの山小屋の間に黒部源流があり、どこの登山口からも一日では辿り着けない北アルプスの最深部。
雲ノ平山荘は、弟さんが世界を放浪した末に、継ぐことにしたとか。
コロナ禍の2年前から、芸術家を半月ほど招待し、そこで創作をしてもらう活動をしていて、山荘には沢山のアーティストの作品が飾られていました。あえて、万人受けは狙わず、世界に通用する山荘を目指しているように感じます。

三俣山荘は、お兄さんが継いでいて、お父さんがほぼ自腹で完成させ、今は事実上廃道なっている伊藤新道を復活させるべく、奮闘中。これまでは、廃道の整備を殆どお一人で細々と進めていたそうですが、いろいろな関係者を巻き込みながら、昨年から活動の範囲を広げ、まず4つあった橋の1つを作り直したということを今年のお正月にNHKで放映していました。
さらに今年はクラウドファンディングも始めたようで、目標額の180パーセントクリア。2つ目の橋の建設、また登山道全体の構想も計画がたち、夢はもはや現実と成りつつあるようです。
伊藤新道が復活すると、長野県大町市が北アルプスへの玄関口に加わり、三俣山荘は今以上に重要な山小屋となることになります。

3日目は、朝から霧雨。雲ノ平から祖父岳に登頂、その後は黒部の源流域を辿りながらの山行。川底の石まではっきり見える綺麗な沢沿いの道を歩きつつ、三俣山荘を目指しました。

今年初の、長時間雨中の山行。真夏だというのに気温も低く、昼食時に三俣山荘に着いた時は体が冷え切っており、ストーブに当たりながらの温かいうどんが本当に美味しかったです。小屋のありがたさが痛感されるひとときです。ただ、三俣山荘2階のご自慢の眺望もこの日は完全に白いガスの中。
昼食後は最後の宿泊地、双六小屋へ。
16時前に双六小屋に到着する頃には、この日の雨がやっと上がりました。

双六小屋は、山中とは、思えないほど充実した施設。洋式完全水洗トイレ。12もある洗面所は、パーテーションで仕切られ、水道水は飲用可。おまけにペーパータオルや紙コップまで置かれていました。
お弁当は握り飯ではなく、ちゃんとしたお弁当。朝食のお弁当は炊き込みご飯に鮭、唐揚げでした。
コロナ対策も、食事は黙食で、キチンと運営されている印象。

最終日は、帰りの高速バスの時間が決まっていたので、朝食はお弁当に切り替えて、朝5時半に出発。朝は多少の霧雨があるものの途中からこれぞ夏山という晴れの天気で、順調に下山しました。

そう、この山行の中では変わった動物を目撃。1つ目は雷鳥のつがい。次はテン?オコジョ??。最後に何と、熊!
夏の時期、結構人が行き交っていますが、真昼間、わさび平小屋近くの登山道を堂々と横切って行きました。

今年の山行は、運に恵まれた部分もあったとはいえ、立てた目標にステップバイステップでレベル上げして最後に達成されたことには意味があったかなと思います。

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この記録に関連する登山ルート

無雪期ピークハント/縦走 剱・立山 [4日]
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [3日]
技術レベル
3/5
体力レベル
5/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [5日]
笠ヶ岳・水晶岳
利用交通機関:
技術レベル
3/5
体力レベル
3/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [4日]
技術レベル
3/5
体力レベル
5/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [4日]
高天原と雲ノ平
利用交通機関: 電車・バス
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5

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