鋸岳(第1高点)
- GPS
- 12:18
- 距離
- 28.4km
- 登り
- 2,150m
- 下り
- 2,143m
コースタイム
- 山行
- 10:59
- 休憩
- 1:18
- 合計
- 12:17
05:01 釜無川ゲート
07:10 岩小屋 07:18
07:40 水源分岐
08:28 横岳峠(休憩)08:37
10:39 三角点ピーク
11:15 角兵衛沢ノ頭
11:35 鋸岳/第1高点(休憩・昼食) 12:10
12:28 角兵衛沢ノ頭
13:01 三角点ピーク
14:01 横岳峠(休憩) 14:07
14:42 水源分岐
15:07 岩小屋(休憩・装備変更) 15:21
17:07 釜無川ゲート
17:13 駐車スペース
行動時間:12時間17分
天候 | 快晴! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ゲート前にも3〜4台ほど駐車できるスペースがありますが、 工事車両のUターン場所となっているため平日は駐車不可とのこと。 この日は工事がお休みの日曜日だったためこちらに駐車しているクルマもありました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【登山ポスト】 見当たりませんでした。 【コース状況】 全行程を通して残雪はまったくなく、軽アイゼンを持参しましたが不要でした。 ●釜無川ゲート〜岩小屋 距離約9.5km、高低差約600mの林道歩き。 途中分岐もありますが基本的には一本道で、 道中0.5kmごとにゲートからの距離を表示した看板があります。 林道の終点に近づくと岩小屋(ログハウス)が見えてきます。 この区間うまくペースメイクをしないと 後半の登りでボディーブローのようにきいてきます。 ●岩小屋〜横岳峠 岩小屋の手前から進行方向左手の河原に降り、まずは右岸に徒渉します。 その後沢沿いを遡行しするともう一度左岸へ徒渉します。 ここからしばらく左岸沿いを進んで行きます。途中に水源への分岐があります。 沢沿いの道は岩に赤ペンキが頻繁についています。 その後、登山道は次第に沢から離れ樹林帯の中を尾根に向かって斜度を上げていき、 尾根に乗ったところが横岳峠です。 ●横岳峠〜三角点ピーク 横岳峠から三角点までは高低差約600mの樹林帯の登りとなります。 倒木や薮っぽいところもあり少し荒れた印象を受けます。 踏み跡の薄いところや間違った踏み跡なども所々にありますが、 ピンクリボンや赤テープは頻繁にあるので注意しながら進めば問題ないでしょう。 三角点ピークの直下で森林限界を越え、視界が開けると同時に、 登山道は岩とハイマツに変わります。 ちなみにですが、このルートを歩く場合は長袖の方が無難かと。 自分は半袖でしたが下山後腕を見ると、小さな掻き傷ができていました。 ●三角点ピーク〜鋸岳(第1高点) 岩場のアップダウンを中心とした稜線歩きとなります。 南側は岩場、北側はハイマツ帯となっており、 南側は切れ落ちているので注意が必要です。北側のハイマツ帯に入るところで 若干ルートを見失いやすいところが数カ所ありました。 途中で2ヶ所ガレ場の鞍部を通過しますが、 このガレ場から南に向かって延びているのが角兵衛沢となります。 2ヶ所目のガレ場が角兵衛沢ルートとの合流点ですが、 標識などは特になく、薄い踏み跡が見られるくらいでした。 角兵衛沢ノ頭から120mほど登り返すと第1高点に到着です。 第2高点に備えてヘルメットを持参しましたが、 こちら側のルートはクサリ・ハシゴ・ロープ場は1ヶ所もありませんでした。 |
写真
感想
鋸岳。南ア北部の山を訪れると、均整のとれたフォルムで
自分の存在を主張するかのように独特な雰囲気を放っており、
強く行きたいと思う山のひとつでした。
鋸岳を日帰りする場合、角兵衛沢ルートか釜無川ルートが
2大メジャールートとなりますが、どちらも一長一短があります。
角兵衛沢ルートは歩行距離は短いけど東京からだと戸台までのクルマでのアクセスが大変。
釜無川ルートは東京からのアクセスは良いけど長〜い林道歩きが憂鬱。
結局、2時間ほどで登山口に着けるという魅力と今の時季は本格的に暑くなる前ということで
釜無川ルートから行ってみることにしました。
何せ暑くなってからの林道歩きは肉体的にも精神的にもかなりキツいですから。
そういう意味では今がチャンスです。
それにしても、長い長いとは分かっていましたが、この林道歩きホントに長いです(笑)
何気に高低差も600mほどありますし。
岩小屋(ログハウス)に着いたときには山頂に到着した気分になり、
これから本格的な山登りが始まるとは到底思えませんでした。
そのせいか、横岳峠からの登りでkomemameが急ブレーキ。
ちょうどコートジボワール戦のキックオフの時間がやってきました。
ホントは第2高点まで行くつもりでしたが、komemameがペースダウンしてしまったため、
諦めてラジオを聴きながらゆっくり登ることにします。
すると本田が先制!
そして、三角点ピークから鋸岳の勇姿がバーンと見えるとkomemameも息を吹き返します。
まさに本田△です。
しかし、その後はどんどんコートジボワールに押し込まれているのがラジオでも分かります。
「HTで切り替えないと、これはいつかやられるパターンだよなぁ」と思ってましたが、
案の定、鋸岳への最後の登りでドログバが入り、立て続けにゴールされてしまいます。
逆転されたまま鋸岳山頂に到着。
南アの名だたる名峰と中ア、北ア、八ヶ岳、奥秩父も全部見え。
山頂でラジオを聴きながらお昼ゴハンを食べますが、試合終了の笛が鳴ります。
でも目の前に展開されている360度の大展望。何なんだろうこのギャップは。
最後の林道は下り基調のせいか登りよりもストレスは感じませんでしたが、
ボクたちが下山中にすれ違って少しお話した方が
「自転車はいいよ〜」と言いながら横を颯爽と追い抜いていったときは、
何だか日本代表のような敗北感を感じました。
今回、時間切れで鋸岳のおいしいところは登れませんでしたが、
次回の楽しみができたということでよしとしましょう。
【memo】
水は2リットル背負って1.5リットルと
500mlの凍ったペットボトルのカルピス1本消費。
うれしい梅雨の晴れ間が週末にやってきました。
ワールドカップが気になりながらも、鋸岳へ。
やっぱり先週の伊豆とは違い、
朝4時過ぎコンビニに買い出しのため車から降り立つと、
冷やっと寒い。
でも空気がじめっと山の匂いがしていて、山の夏の訪れを感じます。
ひんやりする中とことこと林道歩きからスタート。
林道…これには本当に辟易してきまいました。
分かっていたけど9キロ長いです。しかもビミョーな登り。
救いは、暑くもなく寒くもなく気持ちのいい陽気だったこと。
川の流れを聞きながら、誰もいない静かな林道を苦しみながらも、楽しみました(笑)。
約2時間後、いよいよ登山道にはいります。
ここからは急激に激しい登りになります。
林道ですでに半分くらいの体力を消耗してしまった私、
次のポイントである横岳峠までで、ほぼすべての体力を使い果たしてしまったようです。
ペース配分をだいぶ間違えてしまいました。
その後もつづく急登は…泣
それでも横岳峠を過ぎたあたりからから
コイワカガミ、小さな黄色いお花、白いお花…(←名前分からない)
色とりどりのお花たちに癒されます。
しかしこの日はカメラを忘れてしまい、
この私の心の癒しを写真におさめることができず…笑。残念。
そんなこんなしているうちに、サッカーがはじまりました。
後ろでdanyamaがラジオを聞きながら歩いていましたが、
私のところまで音は届かず、よく聞き取れません。
ときどきdanyamaが解説を入れてくれますが、それでも
状況が良く分からないので、観戦はあきらめて先を歩きます。
するとしばらくすると、後ろの方から「うぉーーー」っというdanyamaの叫び声が!!!
何事!?滑落?ハチ?クマ?
ぞわぞわっとして立ち止まり、「何〜?」と叫び返すと、
「ニッポン1点〜!ホンダぁ〜〜〜!!」と、もういちど叫び声が聞こえてきました。
一瞬びっくりしてしまいましたが、この朗報に少し元気を取り戻せました。
それにしてもこのやりとり、まわりに人がいなくて良かった。
きっとこの叫び声を聞いていたら、何かあったと勘違いさせてしまうところだったでしょう。笑
ながーい、ながーい登りをクリアすると、
いよいよ、鋸岳のギザギザした部分をのぼったり降りたりするところに出ます。
念のため持参したヘルメットをかぶり、準備万端ととのえます。
でもこの岩場、慎重にいけば問題はほとんどないように感じました。
だらだらと急な登りがつづくより、私は岩の方が好きです。
このあたりから涼しかった陽気は去り、照りつける太陽で蒸し暑くなってきました。
でもまだまだ梅雨時期、ときおり吹く風がひんやり冷たくて気持ちよかったです。
約6時間半。ようやく山頂に到着しました。
もうバテバテで、しかもすでにサッカー日本代表も逆転されていて、
うれしいはずの山頂だというのに、ちょっと気持ちが萎えてしまいました。
でも、やっぱり山ってすごい。
遠くにみえる北アルプス、ちょこっとだけど槍も。そして八ヶ岳、甲斐駒、北岳、仙丈、さらには御嶽、のりくら…
たくさんの山をぼうっと眺めていたら、またまた元気を取り戻すことができました。
帰りは取り戻したパワーを一気に使わないように少しずつ使い、
無事、林道を歩ききりフィニッシュ!
ちょー疲れたけど、サッカー含めなんだか変化があって楽しい山歩きでした。
おわり。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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林道10Km行きましたか!
さすがですね!
確かに東京方面からのアプローチは全然近いですが、なかなか10Kmの林道を歩くのは勇気がいりますね。
私はいつも(そんなに頻繁に登ってはいませんが)戸台川方面からです。
鋸岳は私の大好きな山です。どこから見てもかっこいいし、登っても楽しい、バリエーションっぽい雰囲気ですがそれほど難しくない、展望も抜群。
ほんといい山ですね。
天候もバッチリ捕まえて会心の山行でしたね。私は今回は天候を外してしまいちょっと残念でした。
yamayaさん
こんばんは。
中央道は岡谷JCTを境に向こう側には見えない壁がある気がします。
同じ距離だとしても長野道に入る方が心理的な障壁は低いと感じるのは
自分だけなのでしょうか?
次回、日帰りで行くとしたら戸台川ルートから考えたいと思います。
そうすれば第2高点まで行って戻って来れそうですね。
しかし、角兵衛沢は登るのはまだしも下るのがイヤな感じですが。
yamayaさんの記録拝見しました。
14日は予報に反してどこも天気イマイチだったみたいですね。
ボクたちもホントは日本戦を見るために登山は土曜日の予定でしたが、
金曜はお酒を飲む予定が入っており、3時に目覚ましを掛けるも
当然のように起きられず…結果的に好天に恵まれました。
コメントありがとうございます!
こんにちは!
わたしもこのルートは優先度が高く、GPSにも登録してあります。
林道はもちろんチャリですが
komemameさんがメットの下にヒサシのある帽子をかぶっていますが、私も帽子の上にメットを被ります。
昔使っていたメットにはヒサシが付いていました。
日除けにもなりますが、よくぶつけるので、、、
鼻の低い人には関係ないかも知れませんが...
hottenさん、こんばんは!!!
このルート、本格的な夏がくる前にぜひ。
だらだら林道は暑いとさらに地獄です〜、きっと。泣
あ、でもhottenさんチャリがあるんでしたね。
うらやましい〜。私も車につめるプチチャリが欲しいです♡
私は山でも下界でも、どんなときもヒサシは手放せません!
すでに山ガールなんて歳でもないですが、いくつになっても日焼けは大敵です
でも確かにヒサシonメットは、頭上の視界が悪くなるので、頭をごつんと思いっきり打つこともしばしば。
毎度、あたまの細胞たくさん消滅させています ... 笑
私はのっぺり顔なので(笑)、鼻が日焼けしちゃうことはあまりないのですが、
hottenさんはもしかして外人顔???ですか?
好きじゃないですよねぇ。上高地から横尾に入るの嫌なんですから。
ハードな山の前に長い林道歩き、お疲れ様です。
先日、両神山に登るのに、志賀坂トンネルから八丁トンネルまで7キロ、高度差400mを歩かされましたが、新緑眺めでなんとかごまかして歩けましたけど、もっと暑かったら、アウトでしたね。
鋸岳はいつか日向山から行ってみようと思っています。
devilmanさん
こんにちは。
林道歩き、帰りだとその日の登山を振り返ったりしながら
余韻に浸ることができてまだマシなのですが…。
今回、第2高点〜第1高点間を登り損ねているので、
八丁尾根は次回鋸岳の登るときや、
甲斐駒に登る機会があるとき(いつの日になるかわかりませんが)、
自分もぜひ行ってみたいルートです。
コメントありがとうございます!
師匠、komemameさん、鋸岳W杯お疲れ様でした!
W杯をラジオで聞きながら登るの面白そうですね!できれば頂上で勝利の余韻に浸りたかったところだと思いますが・・・世界は甘くないっすね!
にしても30km近くを日帰りなんてお二人共すごい!何食べたらそんなに歩けるんですか?笑
後半足が止まった日本代表にも見習ってほしい!笑
僕も今シーズン角兵衛沢からあがって甲斐駒〜鳳凰三山〜夜叉神まで抜けようかなーって考えてたんですが、角兵衛沢のえげつない角度見たらよーく考えよー♪と思いました笑
次回のレコも楽しみにしております!
atsushi-kunさん
こんにちは!
予定では稜線でキックオフを迎えるつもりだったのですが、
樹林帯の中で試合が始まってしまい、
電波の入りが悪くてヤキモキしながら登りましたよ〜。
試合終了のホイッスルを山頂で聴いたときは虚脱感を感じる一方で、
目の前には非日常的な風景が広がっていて、そのギャップが不思議な感覚でした。
ギリシャ戦にも負けたら、
バツとして釜無川林道10往復くらいして欲しいですね(笑)
atsushi-kunさんがお住まいの岐阜方面からだとだんぜん戸台からですよね。
角兵衛沢、写真で見るとえげつない感じですが、実際はそんなでもないですよ〜。
ただ歩きづらいのは間違いなさそうです。
ボクも今回は鋸岳のおいしいところを残しているので
角兵衛沢か八丁尾根か、はたまた甲斐駒から縦走かなど、
すでに次回のルートどりに妄想が膨らんでいます。
コメントありがとうございます!
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