大峰山一周2022年夏
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- GPS
- 10:05
- 距離
- 50.5km
- 登り
- 3,629m
- 下り
- 3,540m
コースタイム
- 山行
- 8:54
- 休憩
- 1:16
- 合計
- 10:10
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
大峰山一周2022年夏
メマトイを避けてどこか涼しい山へ。
夏になると思い出す大峰山、2年ぶりのぐるっと一周。
この日は本当に涼しく、朝は曇りで山頂付近は幻想的な一面のガス世界。
昼は木漏れ日が差し、心地いい風が吹く絶好の登山日和。
快適に楽しく過ごせるはずでしたが、足裏のヤツが激痛化して全く走れないジレンマを味わうことに。
痛いながらも40km越えたら痛みがマヒして動けるようになることや、粉末ミルクティーはトレイルバーによく合うことも発見できたのは新たな収穫でした。
山頂ご参拝のご利益で、痛みは消えて無くなってください。
■準備
準備のことを考えると面倒になって行きたくなくなる。
エイっと気合を入れてクローゼットを開け、必要なものをポンポン放り出していけば気分も乗ってくるので、まずは行動すべし。
〇ミニクロワッサン×6(2個余り)
〇おにぎり×2(手作り梅昆布)
〇トレイルバー×2
〇レモンわらび×1
〇ホワイトロリータ×1
〇飴ちゃん、塩タブレット×6個くらい
◇ANDO×2
◇粉末麦茶
◇粉末紅茶
◇エブリサポート×2
◇予備ジェル×2(使用せず)
・麦茶600
・水500
・コーラ350→空きペットに給水(弥山小屋)
・水700×2(小笹宿、弥山小屋)
・フラスク500(小笹)
→弥山小屋で購入した水1000が丸々余る
■山上が岳(大峯山寺)
4時に目覚ましセットして、2時に目が覚める。そのまま起きればよかったのに、2度寝して予定通り4時起き、5時出発、現地に6時半。足の状態を考えると、5時にはスタートしたかった。
駐車場に到着し、外に出るとヒンヤリと涼しい。てんくらA判定だったが曇っている。これから気温が上がることも考えられるので、たっぷりのワセリンで汗かくところを保護する。早くスタートしたいが焦らず、トイレで軽量化も忘れずに。
ゆったりとしたペースで登山口を目指しロードを進む。昨日の20km走の疲れが残っているのか体は重い。足の痛みを感じるが、ジョグペースならロードは走れる感じ。
今回のシューズは新調のアシックスFuji Lite 2。軽量でグリップも良い感じだが、ラストの下りで左足小指が少し痛くなったのが気がかり。50kmオーバーでどうなるか試してみたいところ。
登山口駐車場はかなり混雑していたので、ハイカーさんが多いのだろうと覚悟していたが、この地では、ハイカーではなく山伏さん。大勢の山伏さんと遭遇し、「ようお参り」とお声がけいただいた。
お経?を唱えながら下山してくる集団山伏さんは迫力満点だったが、唱えているお経が「から揚げ食べたい」に聞こえたのはお腹が空いていたからだろうか。
途中の茶屋も開いており、カップラーメンやお菓子も販売再開していた。
山頂はガスが掛かり、真っ白で現像的な雰囲気。前回訪問時にはコロナで大峯山寺の扉は閉ざされていたが、今回は開いていて、本堂の横で護摩木が焚かれていた。深く一礼して先に進む。
■コースロスト
幻想的な雰囲気で気持ちよく走れるはずの奥駆道が足裏痛で思うように走れない。着地衝撃を受け止めきれず、動きがぎこちないのと、湿った岩場で滑ってもバランスを保てず転倒しそうになる。ゆっくりしか進めないことに焦る必要は何もないのだが、スタート時間を早めて余裕を持てばよかったなどと、マイナス思考に陥る。
足元ばかりに集中していると、間違いようのない場所でコースロストしてしまった。
1回目は結界終了した阿弥陀ヶ森の分岐で柏木方面へ進んでしまう。違和感を覚えながらもしばらく進み、踏み跡が薄くなってきたところで気づいた。どこで間違えたか不思議で元の分岐まで戻った時に、
「あっ、こんな分かりやすい分岐で間違うとは」
と思えるほど、間違えようのない場所だった。しかも、分岐を進む際に看板を確認していたので余計にショックが大きい。
2回目は行者還岳の分岐。足裏が痛すぎてエスケープを考えていた時だったが、行者還岳のピークには向かわず左に分岐することばかりに意識が集中して、本来のルート手前にある明らかに外れた場所を下ってしまった。違うと気づき、「行者還岳のピークを無視したから間違うんやないか。」と自分を戒め、山頂を踏んでから改めて奥駆道を目指すも、やはりさっきの場所が本ルートだと再び勘違いして「この2年でルートが変わったんやな」と勝手に解釈する始末。踏み跡が無くなり、絶対違うとようやく確信してshiga1のようにスマホで正確なルートを細かくチェック。何でこんなところを間違ったんやと思うほど、明瞭な奥駆道を発見した。
■リタイア寸前
弥山に向かう出合いの分岐付近では多くのハイカーさんとすれ違う。心地よい風が吹く絶好の登山日和、この最高のコンディションの中、足の痛みもピークに達し、モチベーションは崩壊寸前だった。ここは無理せずエスケープしよう。出合い分岐から309号に下りればスタート地点の駐車場までロードで帰ることができる。こんなところでリタイアしたことは無いが、スマホでルートを確認しながら下山を決意する。しかし、天川村へ向かう西側の登山道が通行止めになっている。ハイカーさんは東側の上北山村方面から登って来てたのか。逃げ道を塞がれた。もう、行くしかない。
一旦ザックを下ろし、おにぎりを取り出す。木漏れ日が気持ちいい。ペースが上がらないのならお散歩しながらモグモグしよう。この先の復活を願いながらトボトボと歩き出す。弥山までの登りはいつ来てもキツイ。けど、楽しい。キツイ登りを消化することで気持ちも上がってきた。
■復活
弥山山頂でお参りを済ませ、近畿最高峰に登頂。少し曇り気味で、晴れたら大量発生するブンブンうるさいハエも少なく、本当に気持ちいい。ONTAKEの時も距離を踏めば復活していたが、今日は復活の兆しも無い。ここから長い下りが始まるが、気分は憂鬱、ペースも上がらない。そう思いながらもリズムよく、淡々と下っていく、淡々と、タンタンと、タンタンタタタン。おっ、このリズムや!奥駆道を外れ、川合までの登山道は急斜面の少ないほぼ下りの明瞭なトレイル区間。前回は水切れでフラフラ、今回は足裏痛でフラフラには変わりないが、水分が切れる心配が無い安心感で、痛みの出ないポイントを探りながら、ようやく自分のリズムを取り戻した。
登山道を終え、みたらい渓谷でマイナスイオンを浴びる。ここまでのマイナス思考がプラスに変わっていくように心地よい。しかし、この区間はカップルが多い。邪魔してスンマセン。
■温泉
最後の下りでようやくリズムを取り戻し、やり切った感はあるものの、追い込み切れていない物足りなさを感じながら車へ戻りシャツを着替える。
前回大混雑だった洞川温泉を避けて黒滝村の温泉施設へ向かう。チケットを購入し、受付を見ると無人だったので、受付をスルーして先に温泉に入らせてもらう。湯舟が2つしかない簡素な温泉(人工温泉?)だったが、混雑も無く、木の香りに包まれてゆっくりと過ごせた。お風呂を上がっても受付は無人で、トレーにチケットを置いて出ようとしたときに女将さんが帰ってきた。ワンオペ大変ですね。とは言わず、いいお湯でしたと告げて、温泉を後にする。
足の痛みを押し切り、進み続けることは称賛されるべきではないが、途中リタイアしてたら味わえなかった充実感を温泉で噛みしめることが出来た。
いいお湯でした、心の底から感謝の気持ちが沸いてくる。
来年の夏はまた違った景色が見られるのかな。知らんけど。
大阪南部在住で、南奥掛までは「分割で」何度か行きましたので、貴殿のコース取りは良く理解できます。
理解すればするほど、貴殿の今回の山行の凄さは脅威としか思えません。
トレランの人はたまに見かけますが、これほどの体力がおありなのですね。
私も体力には自信がありますが、私なら行者還小屋で一泊してもヘコたれる内容でしかも暑い時期。
到底想像できない内容で、まさに「田中陽希」の世界ですね。
これからも驚くようなレコを楽しみにしています。
ご覧いただき、ありがとうございます😊
奥駈道は神秘的な雰囲気で、晴れていても曇っていても魅力を感じます。
最近はテントの技も身につけましたので、途中で泊まりながら、より遠くまで行ってみたいと思います。
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