谷川岳天空の尾根歩き(半円時計回り)
- GPS
- --:--
- 距離
- 19.3km
- 登り
- 1,627m
- 下り
- 1,621m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2014年06月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
蓬峠分岐からの下りは所々崩壊しており、沢は残雪がある為水場はありません。 白樺避難小屋から旧道に入りましたが、沢には残雪が多く(残土置き場のようでした)しかも亀裂が入り始めていて危険です。 土合までの距離も長いので、時間に余裕が無い方には新道をお勧めします。 |
写真
感想
今回は以前から歩きたいと思っていた、武能岳〜蓬峠へ挑戦です。
ベースプラザは現在機械の補修期間の為、閉まっています。
西黒尾根登山口から登り始めて15分ほどで、前方樹上から奇声が聞こえます。何か解らずこちらから声を掛けてみるけど、人間ではなくサルでした、こんな所に?どうも歓迎している感じは無く、むしろ威嚇・・・ここは諦めて急いで旧道にもどり、仕方ないので予定を変更、巌剛新道から登る事にしました(40分ロス)。
登り始めから暫くは沢沿いの道を楽に歩いて、徐々に高度を上げて行くと残雪のマチガ沢が視界に飛び込んできます。
(ここで思わず、お〜・・・っとため息)
右手に見える白い残雪と東尾根のおどろおどろしさに圧倒されながら登り、岩場を鉄ハシゴで登ります。足元にはハクサンコザクラやイワカガミ、ショウジョウバカマも。途中2回ほど左からの沢を越え、暫く登ると出ました、いつものラクダのコル。
歩いた感想は西黒尾根コースより巌剛新道の方が爽やかに登れるかな?マチガ沢の景色も良いし。
ラクダのコルからはいつものようにぼちぼち歩きで氷河跡〜ザンゲ岩〜雪田〜肩の小屋まで登ります。ガスっているので眺望は無いですが、周囲はお花畑状態ですね。
トマ〜オキ辺りからハクサンイチゲ、シラネアオイがあちこち群生してきれいでした。
奥の院から先に濃紺のオダマキが一株有り、普段見るミヤマオダマキとはちょっと違い、初めて見る深い青さに感激。
ツルツルの蛇紋岩の間を蛸のようになりながら下っていきますが、とにかくガスが切れず黙々と歩きます(時々、花の写真を撮りながら休憩)
一ノ倉岳では風も強かったですが時々、空が明るくなり、昼に向けて天候が期待できるか?(天気予報では午後から雨なので用心はしていますが、怖いのはカミナリ・・・)この辺りにはハクサンコザクラに混じってモオセンゴケが群生していました。
尾根を下り始め、途中からは登山道は雪道になります、結構北東斜面には雪が残っています。
茂倉岳までの登りでは気持ち良く西側からガスが切れて万太郎尾根に一瞬視界が開けました、風は南風。
茂倉岳で大休止、ここまで予定通りのタイムで一安心。やっぱり日照がないので暑くなくていいわ〜(梅雨時期は景色を取るか、スタミナを取るかだね)太陽が出ていればこの辺でバテタかも。
晴れていれば西に茂倉新道、北に武能岳への尾根道が見えるところです(振り返れば一ノ倉岳への尾根道がすっきり)が今日はぜんぜんだめ、それでも歩くのが楽しいのが谷川連峰ですね。
以前来た時はここから茂倉新道を降りたので、武能岳へは始めての道です。
下り始めるとガスが突然切れて、目の前に右に切れ込んだ尾根道とその先の巨大な武能岳が迫ってきます。
ちょっと怖気がきましたが、ここまで来てしまえばばエスケイプルートも無く、とにかく進むだけ。
振り返ると、一ノ倉岳〜茂倉岳の全体がはっきり見る事が出来ます。ここを歩いて来たんだね〜と感慨ひとしお。
おっとこんな所で時間はつぶせない、380m下って170m登るのだ。
すると頂上直下でまさかの人の声、お〜今日始めての登山者だ、寂しかったぜ〜。
話を聞くと白毛門から馬蹄形縦走中との事(男二人組)すごい男もいたもんだと・・・
彼らに勇気を貰って武能岳登頂しました。
ここからは先に見える蓬峠まで、枯葉色の笹の道を気持ち良く下りていきます(翼があれば飛んで行きたい気分・・・ここに立てば誰でもそんな気持ちになると思いますよ)
土合分岐で休憩、天空の峰歩きもここまでです。
白樺避難小屋までは幾つかの崩落箇所や沢の残雪を乗り越えて下りますが、夏には格好の水場も未だ雪の下でした。
(考えていた水の補給は出来ず)笹藪にはショウジョウバカマやキクザキイチゲ、ウラジロヨウラク、ムラサキヤシオツツジが・・・このムラサキヤシオツツジはいいですよ〜。
白樺避難小屋からは旧道へ入ります(新道は以前、蓬新道〜土樽コースを歩いたときに通ったので)
しかしここは手強かった。道はしっかりありますが、所々で武能岳からの残雪が沢を埋めており、その上を歩くと下からゴ〜ット言う音、所々亀裂が走ります(やばいところにはまったかな〜というのが正直なところ)
とにかく尾根〜沢の繰り返しを延々と歩き続けて、幽の沢出合、一ノ倉出合、マチガ沢出合と過ぎて巌剛新道登山口へ到着。
いや〜山の上は楽しかったけど、帰りの旧道は命懸けでした。
コメント
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はじめまして♪ yoshikoronと申します。
ガスの中のロングルートお疲れ様でした。
ヘビもたくさん〜
白いお花は サンカヨウ です
ハクサンチドリとなっている紫のお花は葉っぱから推測するにヨツバシオガマのよう。
黄色のお花はおそらく シナノキンババイ かと思われます
旧道、数年前までは比較的歩きやすかったのですが、雪が消えても崩落箇所だらけでもうとても普通には歩けない状態となりつつありますねぇ
(お天気が悪い梅雨時、歩ける所までテクテク歩いていたのです)
今年は馬蹄形を歩かせてもらえればと思っています
yoshikoron様
花の名前教えていただきありがとうございます。サンカヨウなんですね、覚えました。
私、花の名前を覚えるのは苦手で白や黄色の花は特にダメ。
(但し花好きです、家の周りは特に好きなオダマキを植えています)
花の名前はヤマレコで皆さんに教えてもらうのが一番と感じました。
旧道は渓谷の流れを感じる道で、天気が良かったり夏の暑いときは良いかも知れませんが、残雪があるこの時期は少しスリリングでした。
果たして登山道といえるのかどうか?(まあ個人責任ですが)
又の機会に花の名前をお教え頂ければ幸いです。
simagawara
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