前穂高・北尾根〜明神岳・主稜
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コースタイム
- 山行
- 6:30
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 7:35
- 山行
- 4:20
- 休憩
- 0:45
- 合計
- 5:05
天候 | 曇 時々 晴(11日夜は雨) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
11時25分
前穂高北尾根 5-6のコル到着。
スニッカーズを食べて小休止。
雨は降っていないが
前穂高方面に雲がかかりだしている。
15時30分か16時頃には降り出しそうだ。
先を急ごう。
5峰から始まる岩稜帯。
体を岩登りに馴染ませながら4峰へ向かう。
4峰は岩が崩れやすいイメージだが
正規ルートはトレースもはっきりしているし、
岩もしっかりしているので安定して登れる。
時々、やけに斜度があって危ないなぁと感じる箇所があったけど、
その場合は、やっぱり正規ルートから外れていた。
何回来ても油断しちゃいかんね。
冬期単独登攀の為に下部支点を探しながら登ったけど、
安定した支点は見つからなかった。
やっぱり冬期単独は危ないのね。
3峰は岩が安定しているが、
初めの左から回りこむところが、なんだかよく分からん。
適当に登ってしまったけど、こんなに怖かったっけな??
慣れは良くないな。
まぁ、4峰より更に岩がしっかりしているので、気持ちよく登れる。
岩が詰まったチムニーも
昨年の大地震の為か、登りやすくなっていた。
晴れていれば穂高連峰を眺めながらなので、気持ちいいのな。
2峰からの下降はまたしてもクライムダウンをしてしまった。
今回は岩が乾いているからそれほど危険でも無いけど、
やっぱりそうゆう時に事故は発生するもんな。
昨今、SNSでよく叩かれるから気をつけなければ。
13時35分、前穂高山頂に到着。
予定より1時間程度早かったけど、ガスに包まれたままだった。
このまま5峰台地まで向かっても良かったけど、
雨が何時降るか分からないので、山頂サイトすることにした。
ツェルトを立てていると
北壁を登攀したパーティが登頂した。
“悪すぎる、もう登りたくない”と連呼していた。
僕も2年前登攀したけど、同じ気持ちだったな。
あの時はでっかい落石をヘルメットに2発受けたな。
夕方になると
ちょっとづつ雲がとれ、雲海が見え始めた。
遠くにあるカナトコ雲は夕日に染まってピンク色になっていた。
危ない雲だけど、あまりの光景にしばらく見とれてしまった。
更に日は落ちて空が青く変わり始めた。
奥穂高から雲が少しづつとれ始めた。
雲を纏った黒い奥穂高はなかなかの迫力。
まさにラピュタの世界だ。
シータはいないけど。
夜は小雨が降り続けたようだった。
9月の割には暖かいようで、
ツェルトの中もシュラフカバーも結露祭りだった。
そういえばカナトコ雲はどうなったんだろう。
ストックに落雷するかもなと思いつつ、
カーボン製だからアルミ製よりはましかなとも。
もし雷の音が聞こえたら
山頂道標にでもカラビナをつけてくるか。
縦寝から横寝にかえたら50センチくらいはストックから離れるかな。
そう思いながら長い夜を過ごした。
ツェルトが明るくなって目を覚ました。
朝の5時10分。
顔をだすと、雲が少しとれていて、
槍穂高連峰が雲海に浮かんでいた。
外に出て暫く待った。
そこまで寒くなかった。
太陽が雲海から顔を出し始めると
槍穂高連峰は当たり前に赤く染まっていった。
雲海も赤く染まっていった。
最高な瞬間。
紅茶を飲みながら、ぼーっと眺め続けた。
ずっと、ここにいたいな。
荷物を片付けて
今日の予定の明神岳主稜に向かう。
この頃にはまたガスが湧き出ており、
見えるはずの明神岳は見えなかった。
こちらはルートを外しやすい。
少しでも先が見えたら地形を覚えておこう。
岩も苔が多く滑りやすいはずだ。
緊張感を持って主稜へ向かった。
PS:明神岳主稜は5峰までガスであった。
少しでも油断するとトレースを外してしまう。
緊張が続いた。
また5峰台地からの南西尾根は木の根がもの凄く、
昨晩の雨の為に地盤も緩んでかなり下りにくかった。
ガスや雨の日は明神岳主稜を通過することは
あまりお薦めできないな。
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【ソロ対策】
登山計画書:上高地に提出の他、車のダッシュボードの上、会社デスクの中
行動連絡:危険箇所を通過前に友人に逐一ラインで連絡。
連絡を受け頂いた友人には感謝しております。
有り難うございました。
【9月10日】
自宅14:00➡18:00 ひらゆの森 19:00➡あかんだな駐車場(車中泊)
【9月11日】
あかんだなバスセンター5:20➡5:50上高地バスターミナル
上高地バスターミナル6:00➡13:35前穂高・山頂
涸沢迄は青空が見えていたが、北尾根からは略曇り
【9月12日】
前穂高・山頂 7:25➡上高地バスターミナル12:30
起床時(5:00)から暫くは晴れ。
ただし明神方向はガスが多く下山時迄、視界不良。
5峰台地から下山時は木の根が多く、雨によりかなり滑った。
地盤も緩んでおり、ガスの時や雨の後は注意。
【装備】
懸垂下降用ザイル(20メートル)、ATC+管付カラビナ
緊急用シュリンゲ(60僉2、120僉2、カラビナ×4)、
ハーネス(ブルーアイス /コーカスプロハーネス)、
登山靴(スカルパ/リベレライト)、ヘルメット(ペツル/シロッコ)
フィット靴下、サイマルアルパインパンツ(パタゴニア)
アクティブスキン(長袖上;ファイントラック)、
フーディニエアジャケット(Sサイズ;パタゴニア)、
ナノエアジャケット(パタゴニア)、R1フーディー(パタゴニア)
手袋(インナー・薄手手袋・オーバーミトン)、
レインウェア(パタゴニア・ストーム10/ストームクルーザーパンツ)、
シュラフ(イスカ450)、シュラフカバー(ファイントラック)
マット、テントマット、ツェルト(1人用)、
ストック(BD・ディスタンスカーボンFLZ)、
コッヘル、コップ、火器、ガスカートリッジ(※1)、箸、スプーン、
コンタクトレンズ、メガネ、歯ブラシ、食料(※2)、水分(3.5L:※3)
ヘッドランプ、電池、テーピング、地図、コンパス、ライター、
リップ、ナイフ、トレペ、ウェットティッシュ、お金、登山靴用袋、腕時計
銭湯装
※1:ガス使用量:13g
300ミリリットルの水を4回+500ミリリットルの水1回沸騰
※2:食料:1日目アンパン×5ケ(88キロカロリ―×5)、親子丼+α米
スニッカーズ(小;100キロカロリー)×3
2日目マーガリンパン×4ケ(150キロカロリ―×4)
※3:水分使用量:スポーツドリンク×1500ml、水分×1500ml、
横尾にて200ml摂取、涸沢ヒュッテ300ml摂取
※アクティブスキン(下)、アイゼンは携行せず
【服装】
5-6のコル迄:アクティブスキン+サイマルアルパインパンツ
北尾根〜明神岳主稜:
アクティブスキン+フーディニエアジャケット
+サイマルアルパインパンツ
就寝時:R1フーディー+ナノエアパンツ
※今回は気温が高く、
ナノエアパンツとR1フーディとの組み合わせでは暑かった。
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