劔立山そして劔縦走 (40km)
- GPS
- 23:44
- 距離
- 39.6km
- 登り
- 5,422m
- 下り
- 5,481m
コースタイム
- 山行
- 19:37
- 休憩
- 3:14
- 合計
- 22:51
天候 | 全日快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
平日23:00 余裕あり |
コース状況/ 危険箇所等 |
早月登り (噂に違わぬ急登) 時間経過と共に標高が上がらないのは、苦しい。 劔岳下山 (問題なし) カニがどこなのか分からないほど、普通で拍子抜けした。危険なし。 別山〜立山縦走路 (問題なし) 最高の見晴らし、幸せになれる。 室堂〜みくりが池〜血の池〜雷鳥荘 日本の誇る美しさがここにある。 誰かと共感したくなる絶景。 劔岳登山 (一部ルートミス) 剣山荘以降、遅い時間は、登山道に人が少なくなる。 ルート選択に苦しむ箇所が何ヶ所か有り、危険なガレ場に突入したりした。 早月下山(試練) 下の標高では宵闇の霧雨。 あの急登にウエットな路面が加わると、どこに足を置いてもスリップする。 ライトを使えば、顔に蛾や虫がたかり放題。 活動し始めた蜘蛛の糸にストレスを感じる。 早月小屋では危険だから泊まるよう勧められたが、何回もスリップ転倒して理解した。 運が悪ければ行動不能となる恐れ有り。 |
その他周辺情報 | 温泉営業終了(T_T) |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
劔立山は、遠い。
自宅から下道ノンストップで5時間半はかかる。高速は帰りのみと決めている。気軽に行けないのが、劔立山、そして大好きな白馬だ。
私にとっては、3日休みがないと挑戦できない山域となる。
気軽に挑戦できない、年に1回来れるかどうかの劔立山。自力アクセスは馬場島一択。劔立山を縦走すると、車回収の為には、必然的に劔岳をもう1回登ることになる。
できるか?
そんな時、比較するのは鈴鹿7Mt.
できると判断した。劔岳に登ってしまえばあとは惰性で下ることができる。天気良好、体調万全、心境不安、いつもの事だ。
早月尾根登り
早月小屋の前あたりで、高山病にかかった。
頭痛と吐き気で足も前に出なくなる。
から嘔吐を数回。
ヤバい状況だったが、肺機能を拡張したら30分程度で回復した
劔岳登頂はそれなりに疲れたが、登頂してしまえば疲労感などどこかへ行ってしまう。
そして憧れの劔立山縦走へ。
立山稜線は風も吹いていたが、今日の快晴ではTシャツ1枚で十分だ。
劔岳登山者、立山縦走者と、よく言葉を交わした。何人かはこの後、再会することになる。”室堂” 私の中であまりにもビッグネームな、室堂、そしてみくりが池におりてきた。
過去に見た、ブラタモリを思い出しながら地形を眺める。美しい風景だ。
血の池の色彩も素晴らしい。
雷鳥荘でカレーを食し、本日2回目の劔岳を目指す。剱御前小舎を乗越、下って剣山荘、そして登り返しの劔岳。
しかし…
私の体力は、剣山荘までで使い切っていた。
山行終了予定時間は19時だったが、23時を過ぎてしまったのは、劔岳の登頂と、その後の早月尾根下山で、コースタイムを縮められなかったことによる。予測見積を誤った。
早月尾根下山では、できた右足親指のマメが潰れ、あっ、transジャバンぼいっと思ったが、痛くならなくて良かった。
早月をやると、前回やった塩見岳下山が楽勝に思えてくる。しかし路面ウエット状態では、2度と下りたくない。下山終盤では、独り、悪態をついていた。「二度と来るか」と。
北岳の苦行でジョギングの必要性を感じてからは、ずっとジョギングを続けてきた。
体重は4kg減って、10代後半の時と同じになり、30分のランニングは、余裕、炎天下でも1時間は走られる身体になった。
このことが登山に生きている。
今回の縦走は、40kmだが、疲労度は、50kmの縦走に匹敵する。
それでも足も膝も全く痛くなく、下山に不安の要素が無かった。
不安がないと、登山が楽しい。
劔立山そして劔縦走は、最高の思い出になる登山でした。
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