30 年後の奥穂〜西穂 1Day
![情報量の目安: A](https://yamareco.org/themes/bootstrap3/img/detail_level_A2.png)
![都道府県](/modules/yamainfo/images/icon_japan_white.png)
- GPS
- 09:41
- 距離
- 17.0km
- 登り
- 2,481m
- 下り
- 2,468m
コースタイム
- 山行
- 9:16
- 休憩
- 0:25
- 合計
- 9:41
天候 | 晴れ or 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
高難度とは言え一般ルートですので、注意すれば問題無し。鎖があっても、使用せず通過可能な範囲。ただ、○印が見つけにくかったり、足場が岩の積み重ねで不安定とか、一般的な登山道とは異なるところも多いです。手を使うことが多いので、距離の割に疲労します。岩登り的要素が出てくるところもありますので、岩場になれていないと時間を消費するでしょう。剱別山尾根より難度が高いと感じました。 |
写真
感想
約 30 年前、トレランなんてものがなかった頃、北アの小屋が値上がりして、小屋泊をやめて、日帰りでどこまで行けるか試そうと思い始めたルートの一つです。当時、
上高地BT-岳沢ヒュッテ 1:00
10 分休んで
岳沢ヒュッテ-奥穂高 1:50
上高地まで全部で 9H
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-897972.html
で登れたのですが、30 年経って同じことやったらどうなるか、試してみたくてトライしてみました。
当時は、トレーニングなんてことはせず、たまに山に行っている程度。現状は、一応トレーニングなるものを行っていますが、結果、当時の Power には及ばないことがわかりました。体重が今より 10kg ぐらいは重かったはずなので、30 年で随分と落ちたものです。また、一気に高度を上げるので、高度順応できず、上部は Power Down でしたが、当時はそんなことも感じなかったです。それと、重太郎新道で頑張ると、その後のダメージが酷かったのですが、こちらも当時はそんな感じはなかったです。
重太郎上部では、脚に余力はあったものの、心拍が上がらず、立ちくらみ状態にもなり、明らかに酸素供給不足。30 年前なら最大心拍が、今より +30 ですから問題なかったのですが、最大心拍の低下は、こういった時、影響するようです。
奥穂まで 19 分遅れで 10% 遅かったですが、還暦4年生と思えば、まずまずと思うことにしました。ただ、この時期なので、防寒系衣類を持ったため、当時より少し荷物が重かったような気はします。1kg 前後だと思いますが、影響がある範囲です。
全行程は、40 分程度の遅れ。重太郎でダメージ受けて、足が棒化している割には健闘したと思います。
あと、登りを一定時間以上頑張ると腰痛が発症。これを何とかしないと Long はできないことを悟りました。それと初めから全力で行くと、その後ダメージが大きくペースが落ちてしまうこともわかりました。年齢的に、そこそこの Power にしてダメージにならないようにするのが肝要のようです。Full Power は、短時間で終わらせることが可能な時だけ。
今年は、高齢者の遭難が非常に目立っています。報道があえてそうしているのか、実際にそうなのかわかりませんが、岩稜帯の高山では、来てはいけないと思われる高齢者や自身の体力をどのくらい認識しているのか怪しい人達を良く見かけます。私は、定期的に心肺能力、脚力ともに計測していて、去年の登山者検診でも 20 歳以上の体力年齢と診断されました。それでも、こういった高山に来ると、実年齢 20 歳と数値的 20 歳とは異なるというのを実感します。今回のような登山をやって遭難すると、他の高齢者と同じように言われるのでしょう。
P.S.
南稜経由なら、手を使えて脚ダメージの軽減ができ、吊り尾根の横移動ロスもなくなるので、タイムアップできる可能性を感じます。
アンダーウェアにミレー・ドライナミックメッシュを使ってみました。その上は T シャツ1枚でしたが、編み目の空間のせいか暖かいです。汗をかいても汗冷えせず快適でした。fineTrack Dry_Layer を使ったこともありますが、濡れたままで冷えが身体に伝わり、これ着る意味がないので、即刻廃棄しました。
遠出嫌いのmisuzuさんが、
しかもソロで穂高周回なんてビックリポンです😅
岳沢小屋、奥穂までは流石に速いですね!
重太郎で足やられても奥穂までこのタイムですからね。。
実は私も同日、美濃戸口から阿弥陀〜硫黄を全力で周回してきました。穂高の周回も考えたのですが、高速使わないと決めていたのでアクセスですでに敗退してました😅
周回の流れ、misuzuさんと全く同じで阿弥陀の登りで足が終わりました。
やはりロングはキツい!!
30 年前と同じぐらいで行けるかなと思っていましたが、30 年前の自分は手強かった。奥穂から先、転倒と捻挫を警戒したのもあってペースが上がらず、ダメダメでした。高度による酸素不足が顕著で、重太郎の後半、時折、立ちくらみ状態になりました。高度が上がるにつれ、平均心拍も下がり、脚には余力があるのに Power が出ない。心拍が下がった分、乳酸閾値も下がるようで、疲労感が加速します。Power Down が稜線上でも続き、腰痛も重なって参りました。犬のように呼吸すると、いくらか酸素を余計に取れるようで、少し楽になります。
30 年前だと、心拍が +30 ぐらいの余裕になるのでこのペースなら楽勝。30 年の差というものを実感しました。タイムを意識すると最初から飛ばすため、登り終えた頃には終わっていますが、アルパインの時は、こんなことしないので、剱尾根の時の方がダメージ少なかったように思います。若いとき以上に、Long はペース配分が大事ですね。
あと、もしかしたら、南稜ダッシュで行った方が、速いかもしれません。吊り尾根の横移動がロスするのと、南稜なら手も使えて、脚の負担を分散できる可能性があります。これも試してみると良いかもしれません。
30年前の自分との比較、これは面白いですね。しかも、ジャンの尾根を日帰り周回とは、さすがアルパインやられている方は違いますな〜。このタイムはさすがです。
独標からの稜線の景色は本当に素晴らしいです。
北アルプスの尾根も一つの線を日本海までつなぎたいんですが、切れているのがこの区間と不帰キレット。来年はどちらか片づけていきたいです。お疲れ様でした。
30 年前、ほとんど何もしない状態と多少なりとも意識して脚力維持している状態とで、30 年の差がどのくらいのものか試してみた訳です。やはり 30 年は大きかったです。当時、今回のようなきつさは感じなかったのですが、高度による酸素不足の影響が、以前より顕著でした。
高山で高齢者が動けなくなる遭難が、今年多く報道されていますが、低山と高山の差に気づかず、体力の低下を認識できてないことも原因の一つと思います。
登山者検診や以前登った山との比較をして、体力の確認を定期的に行うのが大事と思いました。
有り難う御座います。
大変お疲れ様でした。30年って一口に言っても、20歳が50歳でチャレンジするのとはワケが違いますね。
それにしても早い。還暦越えでこのタイムは異常です。
30年前のmisuzuさん、手ごわすぎ(笑)
体調、気温や装備重量などもあるので、奥穂まで10%は誤差の範囲とも言えると思いますが、心拍+30というデータが表す通り、年齢とともに持久力、回復力が減ってしまうという事なのは違いないのでしょうね。
もし僕が使う酸素缶があれば、もう5%くらいは早かったかも!?
nukaboshiさんにコメントされている通り、miさんならノーザイル・ソロで全く問題ないので、たぶん南稜で登ったほうが早いと思います。
南稜経由も試してみたいところ。あの傾斜を全開で登るとどうなるのか?アルパインの体力的限界を知る上でも意味がありそうです。でも、乱暴に登ると転落する可能性もあるというのが何とも
ほんと、行ってそうな気がしてました。
昨年同ルートを15時間50分(1泊幕営してるので32時間30分)かかった同級生としては、ふつうビックリしますがほぼ予想通り。私からしたら紀美子平-奥穂の一時間切りが最も驚異です。よく区間タイムを云々しますが、単純に上高地BT05:20発15:10着がステキ。
mi さんにとっては単なる検証登山ですが、バリではないこういうの、一般登山者には凄みがわかりやすくてたまにはよろしいかも。
岩稜三昧の時の奥穂〜天狗のコルより時間が掛かったのはショック。転倒と捻挫の恐怖で、足下が悪いと以前よりペースが落ちるようです。また、今までになく上部で酸素不足状態になることを実感しました。絶対的心肺能力の低下を感じます。
八ツの例のところとかだと、こんなに辛い思いをせず、楽しめそうです
このコース、数年前から行こうと思っていますが、行けないままです
前穂〜明神主稜でも行こうと思っていましたが、土曜日仕事で取りやめです
7年前に重太郎新道〜前穂高〜奥穂〜北穂に行ったとき、重太郎新道〜奥穂までかなり辛かった記憶です
それにしても凄い速い!
重太郎で尽きました。30 年前の自分は手強かったです。特に高度による Power Down が、以前より顕著で、限界に近づくと余裕の無さから年齢を実感します。高齢者の遭難が多く感じるこの頃ですが、実力不足で遭難するようなことにならぬよう、定期的に限界を探っておきたいと思います。
次回、南稜〜明神にて、直登したらどんなことになるのか、試してみようかと思っています。足メインで登るのと、手+足とで、どのくらいの差があるのか興味があるのです。
肩の調子は、如何ですか? 関節痛めると治りにくくて苦労します。
明神は、V 峰からの下りが、結構辛いです。banba さんなら II 峰の登りはフリーで問題無しです。
ちょっとやっかいです。
クライミングが思うようできないので、歩く方に力を入れていましたが、
足も痛みが出たりでポンコツ状態です。
還暦前後からは、故障すると治りにくいし、体力、脚力も落ちて行くばかりですが、これは仕方ないことなので、無理のない範囲で維持するように努めています。
そろそろ妙義に行くには良い季節になってきましたが、ここなら、負荷が少ないので行きやすいところです。面白いバリレコ、楽しみにしています。
相変わらず速いですね〜。この周り方では歩いていないのですが、僕だと2時間は余計にかかると思います
無雪期のソロでは、可能な限りピストンはしない。未踏のルートを入れるといる規則が有るのですが、自分の体力や技術をチェックする為には、misuzuさんの様に、全く同じルートで結果を比較する事も重要だと思いました。
体力や技術のチェックに適したルートを探して、カテゴリーをトレーニングにしてみます。misuzuさんの今回のルートは、正に体力や技術のチェックに適したルートですね。
約 10 ヶ月ぶりの登山でした。山、行かなすぎです。30 年前のタイムを覚えていたので、良い比較ができました。当時との違いから、現状が、どの程度かも認識できて良かったです。
ここは、ずっと岩稜帯で、足下を置く位置の傾斜がランダムに変わります。あるいは、浮き石が多いので足下が動いてしまう。そのため、常にバランスを取らされることになり、潜在的な負荷が相当量あると思います。転倒、捻挫のリスクも大きいので走ることはできません、下手に転倒したら、そのまま転落、お亡くなりルートですから、慎重になる分、遅くなります。
3000m での酸素希薄さを忘れ 2000m 以下の実績で考えていると、思ったように動けないもので、更に歳取ることで、この影響が、より顕著になりました。条件の違いも含めて自己評価しないと、思わぬ落とし穴がありそうです。若ければ、穴に落ちないと思いますが、落ちてしまうのが高齢者ってところでしょうか。
重太郎新道だと脚のみですが、隣の南稜から行けば、手足を使う登りになります。同じ標高差、環境でルートの性格が異なったら、どのような違いがあるのか試せる場所ですので、実験してみたいと思っています。新たな発見があるかもしれません
今回もびっくらポンの記録です
みすずさんは僕より1年若いだけなのに、30年若いみたいです。
う〜ん、困ったお方だ
ところで、登りを一定時間以上こなすと腰痛が出るとの事ですが、故障をお持ちでしたっけ?
僕は腰椎痛めた影響で、やはり一定時間以上の登りで腰痛がでます。
下りになると消える痛みなのでひょうきんな痛みですが、ちょっと憂鬱です
30年後のみすずさん、お疲れさまでした。
30 年分の差は、大きかった。時間は -10% ぐらいでしたが、ダメージは -100% 越えでしたので、前期高齢者の身、自覚しました。
腰痛は、スキーで酷いのやって以来、年々悪化していて、最近は、起床時、寝返りするのも辛いです。動くと痛みは治まりますが、屈んで脚使うと腰痛になります。下りでも屈んだ姿勢になるので、痛みは止まりません。でも、屈まないと力出ないから困ったものです。
1日中座ったままでの仕事なので、腰痛持ちには最悪です。
小さいの入れれば、他にも故障はあるので、いつまで続けられるものかと思いますが、前期高齢者なりに続けて行きたいですね〜。
巻機山から鳥兜山への転戦、凄い機転の効かせようです。ビックリでした
いつも、有り難う御座います。
私のようなヘコタレが戦意喪失してしまいますよ。
ジャン直登とか記録を残すと、どこかの無謀者が落ちますよ。
私ならちゃんと穂高岳山荘で一泊します(笑)
ちゃんとお金を落として、地域貢献してください。
(上高地付近でお金は落としましたか?)
私も日頃から走り込みをしようと思っています。
元々運動音痴な人間なので、全てに関して上向きです。
(膝クラッシュの時はキレット生じましたけど。)
御天気よく、暑さにやられることもなく、おおよそ予定通りの遅れで行けました。
今年初めての登山だったのですが、辛いながらも楽しめました。しかし、ずっと岩畳状態の道は、疲れますね。「平らな道が欲しい」ってブツブツ言いながら歩いていました。
30 半ばで登ったところを 60 半ばで登ったらどうなるか?一応こんなでした
この稜線での遭難が、今年は多かったようですが、普通に注意していれば、危険区間では、滅多に落ちないと思いますが、それ以外のところで、躓いたりすると転落します。
地元貢献は、少しだけしてきましたが、登山者って基本的に貢献度低いですよね。
膝は、完治でしょうか?登山すると一番ダメージくらう場所ですから、大事にして下さい。因みに、平地を走り込んでも、登りは、それほど強くなりません。使う筋肉が違うので、走るより自転車漕いだ方が、登りに有効です。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する