奇跡の北アルプス 前穂高岳 奥穂高岳 涸沢岳3000m峰縦走
- GPS
- 21:49
- 距離
- 27.4km
- 登り
- 2,282m
- 下り
- 2,263m
コースタイム
- 山行
- 2:59
- 休憩
- 0:06
- 合計
- 3:05
- 山行
- 7:00
- 休憩
- 3:31
- 合計
- 10:31
- 山行
- 7:07
- 休憩
- 0:46
- 合計
- 7:53
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
☆コース概要 (上高地から岳沢小屋) 岳沢登山道から最初はゆるゆるの登山道なので嫌な予感がしたが、案の定小屋付近は急登で到着したらぐったり。 (岳沢小屋から紀美子平) 泣く子も黙る重太郎新道である。壁を登るような感じらしいが確かに急登続きである。手を使って登る場面も多くて革のグローブは必須アイテムだろう。梯子や鎖で整備はされているが、ややマーキングペイントが少ない気がした。気がついたらコースを外れた岩場にいたことも… (紀美子平から前穂高岳往復) ここのコースタイムはあてにならないといろんな方が言っていたが、全くその通りある。ここも岩場続きでコースに前穂高岳を入れるか入れないかで大きくコースタイムは変って来る。ただし大パノラマが待っているのでぜひ登頂されたほうが良いだろう。 (紀美子平から奥穂高岳) 吊尾根はあまり情報がなく尾根歩きかと思っていたがとんでもない。尾根というよりもトラバース道で岩場も多くて難儀した。特に奥穂高岳に近づくと鎖場や急登な岩場が増えて体力を消耗する。個人的には重太郎新道と変わらない難易度だと思った。天気の悪い日は絶対に避けた方が良い。 (奥穂高岳から穂高岳山荘) ゆるやかな下りであるが、小屋への最後の取り付きの下りは危険である。梯子、鎖があるが、それよりもザレでいるので転倒しないように慎重に歩を進めたい。 (穂高岳山荘から涸沢岳) コースタイム通りに行けるだろう。涸沢岳の頂上付近は場所が狭く大変危険である。特に北穂高岳側は谷底になっているので要注意だ。 (穂高岳山荘から横尾山荘) ザイテングラード経由での下山になるが、多少の岩場の経験があれば大丈夫だろう。以前に登った記憶によれば岩場の印象があったが、今回はザレた登山道と言う感じがした。横尾山荘までの登山道は整備されている。 (横尾山荘から上高地) ただの観光地の遊歩道である。泣きたくなるような単調さである。 |
その他周辺情報 | ひらゆの森の日帰り温泉600円 |
写真
感想
「奇跡は一度だから奇跡であって、二度起れば奇跡ではない」。
作詞家の阿久悠さんがこう激賞した1979年全国高校野球選手権大会3回戦。「甲子園史上、最高の名勝負」とも称される戦いは、最高試合と名付けられそこからの引用であるが、今回はなぜか遠い昔のこの名言を思い出した。
去年の7月から予定した前穂高、奥穂高岳縦走コースも悪天気や例のウィルス感染のせいで計画が流れに流れてついに9月末を迎えてしまった。何度も取り止めているうちに意地になって他のアルプスの山には興味がなくなってしつこく機会をうかがった。次のステップアップのためにどうしてもクリアーすべき必須条件のコースだからだ。例年だとこの時期はラストチャンスかも知れない。
☆登山天気予報と計画
台風襲来で土日月の登頂予定の遠征を一か八か1日ずらして日月火に変更した。
台風の影響で土曜日午前中は雨で昼頃から晴。前日の大雨で全く情報がないのはリスクが高いので土曜日の午後から登山道の情報を穂高岳山荘に電話で確認した。天気予報は各サイトを総合して自分なりの行動のための指針を作成した。
1日目【日曜日は晴】
上高地から岳沢小屋まで
上高地からのんびり岳沢小屋をめざすが、約6時間の運転後なので気が重い。この天気を明日以降に残しておきたいと思った。
2日目【月曜日は曇または晴】
ヤマテン以外の天気予報は晴れになっていた。ヤマテンも基本的に曇りだが晴れかもしれない曖昧な予報。
岳沢小屋から穂高岳山荘まで
重太郎新道はかなりの急登らしいので大丈夫なんだろうかと少し緊張した。紀美子平から前穂高岳をピストンして吊尾根経由で奥穂高岳をめざす。穂高岳山荘からすぐなので今回はぜひ涸沢岳も登頂したい。
3日目【火曜日は曇午後から雨】
どのサイトもほぼ共通だったので午後から雨予想でのコースに変更。
穂高岳山荘から上高地まで
雨予想のために吊尾根と重太郎新道を避けてザイテングラード経由で涸沢カールを通過後に上高地をめざす。
☆エピローグ
3日間の行程のうち重要ではない初日が晴で最も重要な2日目が曇りまたは晴れ、そして3日目の下山日が雨の予報でスタートした。
初日は確かに晴で問題なく岳沢小屋に到着。
2日目は思ったよりマシで薄曇りの中、早朝に出発した。確かに重太郎新道はキツかったが、奥穂高岳やジャンダルムが見えるし絶景に癒やされるので意外に疲れた印象はない。基本的に梯子や鎖場は標高を稼げるので好きである。
薄曇りの中の出発であったが、いつの間にか晴天になっている。前穂高岳山頂では超絶景で富士山までのプレゼント。ここで満足したが、奥穂高岳には午後の到着なのでガスがかかるだろうと思っていた。ところが奥穂高岳でも晴天で2年前のリベンジを果たせてこれは奇跡だと思った。おまけに涸沢岳でも晴天は続いてこれは奇跡の続きだと思わずにはいられない。
雨予報の3日目の最終日。さてどんな結末が待っているのだろうか?
※写真が多すぎで撮影枚数は約550枚。YAMAP掲載は絞ってこの枚数のなので適当にスルーして下さいね。完全に自己満足の投稿ですが、興味のある方はご覧いただけたら幸いです。
最後に「オコジョのお兄さん」と命名して頂いた4人組のパーティーの方々、たくさん写真を撮って頂きありがとうございました。お陰様で納得の行く活動日記が仕上がりました。また何処かでお会い出来れば前穂のオコジョと呼んで下さい。
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