笹内川から白神岳


- GPS
- 30:16
- 距離
- 21.2km
- 登り
- 2,960m
- 下り
- 3,104m
コースタイム
実際には登りは魚泊ノ滝本体以外は全て沢を歩き、
下りは全て登山道を使って歩きました。
7月5日(土曜日)
08:30 笹内堰堤手前の駐車スペースを出発
08:40 笹内堰堤
09:30 魚泊ノ滝
魚泊ノ滝本体以外は全ての滝を直登して進む
13:50 テン場(Co 610付近)
7月6日(日曜日)
07:00 テン場 出発
07:40 笹内川 二俣
11:10 山頂直下の藪漕ぎ開始
11:20 登山道に出る(山頂トイレ付近)
11:25 白神岳山頂
休憩・昼食
12:02 登山道経由で下山開始
12:17 大峰分岐
13:05 マテ山分岐
13:35 最後の水場
14:05 二股分岐
14:26 登山ポスト
14:32 登山口駐車場に到着
天候 | 7月5日 曇り時々晴れ 7月6日 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
※今回の登りルートは、世界遺産白神山地の核心地域を通る 「指定ルートNo.8」 となっています。 入山の際は専用の届け出が必要となります。 指定ルートの詳細や、入山手続きなどは下記のリンクなどを参照願います。 http://www.shirakami.go.jp/shirakami/nyuzan/nyuzan.html http://www.shirakami-visitor.jp/nyuuzan.html ※今回の指定ルートNo.8 笹内川は、上記リンクの資料によると、 危険度ランク「A」のルートになっています。 ※沢には雪渓が随所で見られました。 ※一般の登山道は良く整備されています。 ※一般登山者用に白神岳登山口には登山ポストがあります。 ※下山後の温泉 今回は「みちのく温泉」を利用しました。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%BF%E3%81%A1%E3%81%AE%E3%81%8F%E6%B8%A9%E6%B3%89 日帰り入浴 大人450円 シャンプー・ボディーソープの備付あり 他に「ウェスパ椿山」 http://www.wespa.jp/ 「不老ふ死温泉」 http://www.furofushi.com/ なども付近にはあります。 |
写真
装備
個人装備 |
スパイク地下足袋(1)
フェルト(1)
スパッツ(1)
ハーネス(1)
カラビナ・シュリンゲ(3)
ヘルメット(1)
カッパ上下(1)
コンパス・地図・時計(1)
ヘッドライト(1)
非常食(1)
寝袋(1)
|
---|
感想
以前、熊に三度会って大峰分岐を目前にして逃げ戻った白神岳。
それから何となく足が向かないまま、今まで登らずにきました。
今回やっと登ることになったのはいいけど、登山道からではなく沢から!
白神岳はこれで一層思い出深い山になったと思います。
ただ、今回の山行で一番良くなかったのは地図読み・・・・・
今までの山行で最低だったと思います。
とにかく常にずれていました(^^ゞ
それだけ余裕がなかったんだろうと思います。
疲れるのはしかたないとしても、もう少し気持ちだけでも余裕を持って歩きたいものです。
でも、今回も楽しい二日間でした。
皆さんにはご迷惑をかけたと思いますが、なんとか無事に下山することができました。
色々とありがとうございました。
はじめての遠足、でなくて、はじめての沢泊り
二度目で本格的な沢登りに耐えられるだけの脚力はあるのだろうか?
知識がないのは当然として…
日が迫るにつれて不安が襲う
小分けにして支度をする
とにかく荷物は軽くすること、それがせめてもの対策か(結局、8kgほどに収まった)
山奥に似つかわしくないほどの新しい砂防ダムを横目に過ぎ、沢に入る
河原の歩きもまだスムーズでない自分の歩き
「あわてずに着実に」の言葉をかみしめて足をすすめる
支流をなんとか目に収めながら進むが、沢での距離感がてんでつかめない
???となりつつも、それでも何度か地図を見る
いつかはちゃんと落ち着いて分かるようになるのだろうか
大きな段差を作る岩をなんとか乗り越えてふーっと思っていると、
行く手には大きなスノーブリッジがかかっている
登るのも難儀な大きなもので、一人ずつくぐってクリア
緊張感が雪渓からの冷気でさらに鋭くされる
そこからはしばしまた沢歩き、その後に気持ちい音が聞こえてきた
魚泊の滝だ
魚泊の滝はすこし小ぶりな暗門の滝のよう
でももっと静寂、森に細かいしぶきがはじけて散っていく
左岸の尾根を右俣の沢から入って高巻く
一般登山では決して登らない「がけ」もよい巻き道
テープで示された高巻き道は魚泊の滝から上のいくつかを巻いてしまうようにつけられていたので
懸垂下降で滝の直上に降りた
先週末の雪渓からの下降はいまいちうまく懸垂できていなかったのでこれすらも緊張する
無事下りて、沢を遡上すると滝が現れた
右岸は手掛かりの薄い苔むした岩肌、左岸はとりつきまでは滝つぼを水中から行くしかない
Kさんが果敢にチャレンジする
ハーケンも打ちにくそうで大変だったが、うまくクリアして後続の確保ロープを垂らす
その後は滝つぼを軽く浮いてから取りついて登った
次の難関は、滝から猛烈なジェット水流が滝つぼに注ぐ滝
滝つぼにかかっていた倒木にロープを絡めて確保しようとするもなかなかうまくいかない
結局はOさんが右岸の壁にトラバースクライムしてクリアして確保点を作った
その点から横にロープを張り、人間アンカーで登る人の体重を支えつつアクロバティックに壁面を移動してクリアしていった
はじめ見た時には、滝つぼをなんとか泳ぎわたるしかないかと思ったものだが、なんとも面白い
そして、またしばし枝沢をみながら、大きな分岐がどれだろうと地図をにらみながら進んだ
雰囲気のある岩肌から流れる枝沢、せり出しているかに見える沢奥の斜面
どう読むのがいいのだろう
はと気づくと、流れはなだらかになり、泊まる予定の地に着いた
タープを張り、夕食の準備をする
なんやかんやと忙しくしてあっという間に夕方
いろいろなものが、ザックから出てきて目を丸くする
にぎやかな夜は更けていった
朝はまだ薄暗い中から動き出す
眠い目をこすりながら、朝ごはんにも余念がない
気付けのコーヒー、胃に収まりやすいラーメンで済ます
後片付けをすると、ちょうど予定の時間
今日の一日が始まった
まずは最後の大きな二俣分岐を目指します
すると、ほぼ目的と同じ角度の分岐に差し掛かりました
右?左?
ちゃんとそれまでの行程を読んでいなかった私は分かりませんでした
それは一つ手前の二俣
まもなくすると、目的の二俣に差し掛かった
ここからは急登が始まります
一気に斜度はあがり、一歩ごとの段差が開き
時によじ登る
5m程の滝も現れて、まずはKさんがハーケンをキンっと鳴らせて打ち込み、本流の左を直登した。ロープ確保に向かうOさんはフリーで最左を登り、多くの人は支流の滝の横から登る
それぞれの感性で思い思いに登る
楽しげなのは皆共通
高度を稼ぎながら薄くなった雪渓が左右に、目の前に現れてそっと一人ずつ体重を預ける
危うい雪渓の一つを轟音とともにはたき落として進んでいったのにはびっくり
最後の大きな滝は右俣のガレからトラバースして、ロープで確保してクリア
それを過ぎるとだんだんと沢が小さくなった
小滝も真ん中から問題なく登れ、水しぶきが気持ち良い
水線が切れて顔をあげると稜線とそのまえにこんもりとした植生が見えた
竹藪の根っこ近くに手を差し込んで、体をねじ込む
5分くらいだろうか
ぽん
登山道に飛び出た
風が心地よく、太陽が力強く注いでいた
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
充足感も相当なものがあったでしょう。
yousakuさん、コメントありがとうございます。
うーん、今回はそれほど凄い軍団ではないような気がします
私がメンバーに入ってますからね
確かに登山道に出てからは激しい視線を浴びますが
装備と実力が伴うとは限りません
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する