台高山脈、大杉谷周回
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- GPS
- 36:31
- 距離
- 68.4km
- 登り
- 5,619m
- 下り
- 5,493m
コースタイム
- 山行
- 8:38
- 休憩
- 1:02
- 合計
- 9:40
- 山行
- 12:27
- 休憩
- 1:37
- 合計
- 14:04
- 山行
- 11:32
- 休憩
- 0:51
- 合計
- 12:23
天候 | 17日 雨時々曇り 18日 曇り時々晴れ 19日 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
http://www.oosugidani.jp/news/210/ 大杉渓谷駐車場から自転車にてからすき谷公園まで移動 距離約19k ほぼ下り 移動時間約1H (自転車は帰りに回収) からすき谷公園は4台程度駐車可能 トイレあり https://maps.app.goo.gl/wAT6q6vkWmAfM6SP7?g_st=ic |
コース状況/ 危険箇所等 |
■からすき谷公園〜柁山〜古ヶ丸山〜江股ノ頭〜池木屋山 ・取付きが分かりずらい(からすき谷公園看板の真裏あたり) ・大熊おとしは登らず左手側にトラバース、道もあった ・白倉山までは大熊三山の周回コースにて登山道は比較的明瞭 ・白倉山から先は道が悪く薄っすら踏み跡程度、しかしピンクテープが多数あり助かった ・江股ノ頭〜池木屋山区間が比較的なだらかな尾根で歩きやす ■池木屋山〜大台ケ原(台高山脈縦走路) ・池木屋山から先はブッシュが多く道も分かりずらい、ピンクテープもあまり無かった ・ひたすら100m未満のアップダウンを繰り返す、基本的に尾根コースとなっておりピークをトラバース出来るところ少ない ・ヒメシャラのブッシュ多数、入口にピンクテープある場合が多かった ・引水サコから添谷山の間にある御座グラへの登りが急斜面で危険箇所、上に出ると岩陵の細尾根となり転倒、滑落注意 ・筏場道はほぼナイトハイクで歩いたが崩落個所もロープ等あり普通に通れる、それ以外の道はとても歩きやすい ・台高尾根はピークに出るたびGPSで進むべき道を確認するべし! ★下記お二方のレコが非常に参考になりました、ありがとうございました。 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2648738.html https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-466344.html ★私が使った水場 ・水越 (高原地図にある通り水越谷側へ下る、往復10分程度、ちょろちょろ) ・ブナノキ平 (東側へ下りると雨量観測所があり、その下。往復10分程度、水量豊富) ・引水サコ ※ピークを下りた先の鞍部 (登山道東側、登山道から見えるくらい近い、水量豊富) ★テント泊した場所 1日目:ホウキガ峰の手前あたり 2日目:添谷山から少し下りたあたり ※予定では1日目霧ノ平、2日目大台辻でしたがいづれも届かず(>_<) しかし水の心配がないのであれば、ハッキリ言ってどこでも泊まれます (平な箇所はいくらでもある) ◆携帯電波 ・ピークで偶に繋がる程度 池木屋山、弥次平峰、添谷山は繋がる (キャリアはdocomo) |
写真
感想
3日間休みがあった、今期南ア縦走最後のチャンス!、…も天気で撃沈。10月に3000m級の山で雨にあたれば生死にかかわる、山小屋はほぼ閉鎖されているだろうし。
雨でも行けそうな場所を色々考え、当初は紅葉メインで那須高原の三斗小屋温泉でまったりテン泊など考えていたが、南側の方が比較的天気良さそうなので大杉谷も計画を練ってみた。
大台ケ原は10年くらい前に会社のグループ登山で行ったのだけど(もちろんドライブウェイから)山レコに記録がない。大杉谷の存在を知ったのは数年前で、今度はこちら側から登ろうと決めていた。
しかし私はピストン登山が好きではなく自分の中では最後の手段。なんとか周回出来ないのかと調べていたら「筏場道」「台高山脈」「大熊三山」などなど聞いたこともない山ワードが次々出てきた。
当初はプランC程度の大杉谷だったが出発数日前にはプランAとなり、メインも大杉谷から台高山脈縦走に変わっていった。
この周回コースを歩いた方の記録を見つける事は出来無かったが、大熊三山側、台高山脈縦走路、大杉谷の記録を繋ぎ合わせて作成。波線ルートも多いが「山と高原地図」に全て記載があるのでこんなに大変だとは思っていなかった。
1日目はまず大杉谷登山口からからすき谷公園まで自転車移動、小雨だったけどほぼ下り基調で楽ちん。トイレの裏手にチャリを置いて登山スタート!
全く未踏どころか未知の山域なのでちゃんと2日後に無事帰って来れるだろうか?、そんな心境だった。取付きはかなり迷ったけど少し登ると登山道は明瞭、しかし不安視していてヤマビル攻撃に早速遭う。お腹辺りに違和感があり見てみたら居やがった、そして足元をみたらソックスの上からもガッツリ噛んでいる。この日は気温も比較的高く小雨だったので覚悟はしていた。これが続くようなら…と思ってしまったが、最初のピークである柁山まで出ると気温が下がったせいか姿を消してくれその後は全く被害なし。
紅葉にはまだ早く開けた場所でもほぼ展望なし、そして大熊三山の周回路である白倉山を過ぎたら道も悪くなり初日は苦行でしかなかった。とにかく最低目標である池木屋山(いけごややま)まで到着することに必死だった。
なんとか16時頃池木屋山に到着でき安堵。当初のテン泊予定地であった霧ノ平までは無理だけど少しでもと歩を進めるも、かなり道が悪くなりブッシュに飛び込んで体中水浸し。一気に身体が冷えてしまい適当な場所でテン泊、こんなこともあろうかと水だけは早めに確保していおいて良かった。
2日目は台高山脈縦走、天気もぼちぼちで気分も上々♪。こうなってしまえば初日の雨も今日明日へのよいスパイスだったと思える。
事前調査で分かっていた通り台高山脈は小刻みなアップダウンの繰り返し、道は薄っすら踏み跡程度であって無いようなレベル。下草がほとんど無いので何処でも歩けてしまうのは南側の山の特徴だと思う。私の地元北陸にこうゆう山はほぼ無い。
GPSは2日間で100回以上見たと思うが、10回以上は道を間違えた。しかしヤマレコアプリから警告頂いたのは1回のみで、その殆どは警告を貰う前に自分で気づいたので合格点レベルだと思う。この尾根はピークに出るたびにGPS確認要なのは間違いない。
初日とは違いブナの大木、僅かに色づき始めた紅葉に癒される。圧倒的に多いのがヒメシャラで大木から灌木レベルの小樹まで沢山生えていて所々にヒメシャラ漕ぎ?区間がある。植生の変化があり面白い。
ブナノキ平で水汲みがてら1時間ほど休憩、この日は大台辻まで行こうと早めに出たが早々に諦める。時間に追われながら歩いても楽しくない。
人工物は山頂などにある古びた標識程度で山小屋どころか避難小屋も一切ない。ほぼ1000〜1200m程度の山脈だが、物凄く奥深いところまで入っているのがわかる。こんな山もあるんだなぁ思いながら歩行再開。この日も最低目標である添谷山を越えた辺りでテン泊。まだ歩けたので大台辻まで行きたかったが、ヘッデン歩行と深い霧で危険と判断。
3日目は予報通りの快晴、2時半頃出発し計画では今回の最高峰である日出ヶ岳で御来光鑑賞して大杉谷下山だった。
しかしいくらGPSにルート入っていても、うっすら踏み跡程度の登山道を真っ暗の中正確に歩くのは容易では無い。大台辻から川上辻まで2時間も掛かってしまい完全にアウト。筏場道では大きく道を外れて最後崖のような場所から復帰した時は危なかった。
川上辻辺りに近づくとドライブウェイを走る車の人口音が聞こえた。丸2日誰とも会っていないし人口音も聞いていなかったので少し感動。アスファルト歩行で文明を感じた。そして大台ヶ原駐車場に出てあのでっかい石碑に再び感動!。この感覚は下ノ廊下や奥黒部から黒部ダムに出た時の感じに近い、石碑があるのも同じだし。
自販機で買ったホットコーヒーが最高に美味い♪
170円だったけど300円でも喜んで買っただろう(笑)。
7時頃に日出ヶ岳のピークに到着して大展望を眺める。大峰山脈がとても綺麗だったけど自分が歩いてきた台高山脈はよく分からなかった。眺望を示した案内板にも自分が歩いてきた山など一切記載なし、まあそれで良い。
そして今回のメインである大杉谷に入る。長いシャクナゲ坂を下りた後に初めて見た堂倉滝は圧巻だった。上からだといきなり見えるのでシチュエーションが良かったし滝壺が巨大で感動。夏場にあそこで泳いでみたい(^。^)。
そこからの渓谷道も中々のレベル。下ノ廊下と比較すれば見劣りするけど、大岩がゴロゴロした場所やその他の滝もそれなりに良かった。
ここら辺になると相当人が増えるのかな?と思っていたがさほどでも無かった。紅葉のピークはまだまだ先だからなのだろうか。
桃ノ木小屋を越えてもまだ先が長い。渓谷道にて消化試合感はないのだけど、3日間の疲れが溜まっていたのでチョッとした登りでも「もう勘弁してくれ!」と思いながら必死に歩いた。
そして最後にやらかす!
初日真っ暗の中駐車したのでハッキリ駐車場覚えて無く、1番上の駐車場は避けたつもりだった。
最後の方でトレランの方と話が弾み駐車場でお別れ。とても良い方でこの後車で降りて来た際、乗って行きませんか?と声かけまで頂いた。
しかしもう近い自信があったのでお気持ちだけ頂いて歩く。しかし歩けど歩けど駐車場が無い。新大杉橋と言うデカい橋は確実に自転車で移動したのでその橋が近くなりやっと気づいた。
そう、トレランの方と同じ1番上の駐車場に私の車はあったのだ。自分の馬鹿さ加減にしばらく呆然。しかし要は道間違いみたいなもんで時間だけで済んだし気分変えるしか無い。よって最後は2時間ほど追加トレーニングとなった。
1週間ほど前までは全く知らなかった台高山脈、標高は低いけど奥深く静かなところだった。避難小屋もないし標識も殆ど無いので全て自力となるのが更に良い。
未登頂の山や山域は沢山あるが、名前を聞けば大体の場所分かるくらいの知識はあると思っていた。しかし実際はまだまだ知らない山の方が多いのかもしれない。
日数を掛けたせいもあるが今シーズンでNo.1の山行だった。
山は楽しい♪
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