南アルプス南部七峰縦走(光岳・聖岳・荒川岳・赤石岳・塩見岳・間ノ岳・北岳)
- GPS
- 101:19
- 距離
- 102km
- 登り
- 10,174m
- 下り
- 9,566m
コースタイム
05:15 沼平
06:10 茶臼岳登山口(畑薙大吊橋)
06:45 ヤレヤレ峠
07:50 ウソッコ沢小屋(1300m)
08:45 中ノ段
09:20 横窪沢小屋(1600m)
10:40 ベンチ-11:10
11:25 樺段
12:10 茶臼小屋(2450m)(幕営)
◆第2日目・2014.7.20(日)
03:30 起床
04:45 茶臼小屋(2450m)
04:55 稜線分岐
05:10 茶臼岳(2604m)
05:27 仁田池
05:40 希望峰
06:40 易老岳(2354m)
08:17 静高平
08:30 光岳小屋(2591m)
08:52 光岳(2591.1m)
09:00 光石-09:10
09:15 光岳(2591.1m)
09:25 光岳小屋(2591m)
09:45 イザルヶ岳(2540m)-10:30
12:50 易老岳(2354m)-13:00
14:00 希望峰
14:15 仁田岳(2523.8m)
14:30 希望峰
14:50 仁田池
15:10 茶臼岳(2604m)
15:25 稜線分岐
15:30 茶臼小屋(2450m)(幕営)
◆第3日目・2014.7.21(月)
03:30 起床
04:20 茶臼小屋(2450m)
04:30 稜線分岐
05:17 奇岩竹内門
05:45 上河内岳の肩
05:55 上河内岳(2803.0m)
06:05 上河内岳の肩
07:35 聖平小屋(2300m)-07:50
08:15 薊畑(あざみばた)分岐
09:00 小聖岳(2662m)
10:15 前聖岳(3013m)南ア最南3000m峰
10:40 奥聖岳(2978.3m)
11:05 前聖岳(3013m)
11:55 聖兎のコル-12:05
12:50 兎岳(2818m)
13:40 小兎岳(2738m)
14:30 中盛丸山(2807m)
14:48 百間洞下降点
15:35 百間洞山の家(2500m)(幕営)
◆第4日目・2014.7.22(火)
03:30 起床
05:25 百間洞山の家テン場
06:10 百間平
06:50 大斜面下コル
07:45 赤石岳(3120.1m)
08:00 赤石岳避難小屋
08:30 小赤石岳
09:15 分岐
09:40 荒川小屋(3080m)-10:45
11:25 分岐
11:32 荒川前岳(3068m)
13:36 小広場
14:15 水場-14:50
15:10 高山裏避難小屋(2450m)(幕営)
◆第5日目・2014.7.23(水)
03:30 起床
04:40 高山裏避難小屋
05:40 板屋岳(2646m)
06:10 瀬戸沢ノ頭
07:05 森林限界
07:35 小河内岳(2801.6m)-07:45
08:00 小河内岳避難小屋-08:10
08:45 前小河内岳(2784m)
09:25 烏帽子岳(2726m)-09:45
10:35 三伏峠
13:50 塩見小屋(2760m)
◆第6日目・2014.7.24(木)
03:40 起床
04:00 塩見小屋出発
05:00 塩見岳(3046.9m)-05:40
06:15 北俣岳分岐
07:05 キャンプ場跡地-07:20
08:40 竜尾見晴
09:28 安倍荒倉岳(2692.6m)
10:05 熊ノ平小屋(2500m)-10:45
11:15 三国平
12:10 三峰岳(2999m)
13:05 間ノ岳(3189.5m)-13:20
14:10 中白根山(3055m)
14:32 北岳山荘(2900m)(幕営)
◆第7日目・2014.7.25(金)
04:15 起床
05:30 北岳山荘(2900m)
06:45 間ノ岳(3189.5m)-07:45
08:50 北岳山荘-09:30
10:25 北岳(3192.4m)-12:45
13:05 北岳肩の小屋
13:25 小太郎尾根分岐
14:15 白根御池小屋
15:21 合流
15:50 広河原山荘-16:20
16:25 広河原インフォメーションセンター
天候 | ◆第1日目・2014.7.19(土) 曇り時々雨 ◆第2日目・2014.7.20(日) 曇りのち晴れ ◆第3日目・2014.7.21(月) 曇り ◆第4日目・2014.7.22(火) 晴れ時々曇り ◆第5日目・2014.7.23(水) 晴れ ◆第6日目・2014.7.24(木) 曇り時々晴れ ◆第7日目・2014.7.25(金) 快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
毎日アルペン号 22:40 毎日新聞社西口玄関 (車中泊) 29:15 沼平(林道ゲート前) ◆復路・2014.7.25(金) 山梨交通 16:50 広河原インフォメーションセンター (奈良田経由) 19:45 甲府駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆登山ポスト 沼平(林道ゲート前)・南アルプス登山指導センター |
写真
装備
個人装備 |
標準的なテント装備
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感想
光岳から北岳まで・・・
山と高原地図「塩見・赤石・聖岳」を南から北へ踏破して余りある充実の山行。
色濃い緑の樹林帯や色とりどりの花畑、青空に延びる稜線。
靴裏に感じる岩の硬さ、鳥のさえずりや沢水の音、雨の香り・・・
五感を震わせる山行。
様々な人との出会いが完歩に導いてくれたと感じる。
本山行でかかわったすべての方々に、ありがとう。
−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−
【計画】
昨夏、南ア北部を周回し、熊ノ平小屋まで南下した。
レコへのコメントで「塩見に行かなかったのはもったいなかった」と指摘され、塩見やその南部に連なる峰々に大きな憧れを抱くようになった。
全行程は車中泊を含めると7泊7日だ。
この年齢で大冒険をするようなワクワク感がわいてくる。
暇があれば地図を眺め、特集記事の組まれた雑誌を読み、期待を大きく膨らませた。
◆第1日目・2014.7.19(土)
夜行バスは苦手だ。
ほとんど眠れないまま沼平で降車する。
準備を整えゲートの脇を抜けて林道歩きを始める。
左手には畑薙湖。
大吊橋の手前で東海フォレストの送迎バスとすれ違う。
フォレスト管理小屋に宿泊しないのでバスには乗車できない。
しかし大吊橋までなら40分歩いたほうが早いし、いい準備運動にもなる。
その大吊橋、全長181.7mと長く、川面からおよそ30mの高さがある上、結構揺れるのでスリルがある。
大吊橋を渡りきると登山道が始まり、沢に架かる短い吊り橋を数か所渡ると無人のウソッコ沢小屋が現れる。
さらにその先を進むと横窪沢小屋に到着する。
玄関に「一期一会」と書かれた立派な書が掲げられている。
この言葉が本山行の象徴的な言葉になろうとは。
こちらのあいさつが終わるか終らないかのうちに「冷たい麦茶をどうぞ」と湯呑を差し出された。
ありがたく頂戴し、さらに眠気覚ましにコーヒーを注文した。
小屋を出るころに小雨が降り出すが、樹林の中なのでほどんど濡れない。
登りのレインウエアは蒸れるのでそのまま進んだ。
梅雨明けは間もなくだろうか。
時折上空に薄日が差すときもあるが、雨は降ったり止んだりだ。
眠気に負けて途中のベンチでゴロリと横になり20分程仮眠をとった。
正午過ぎ、茶臼小屋に到着すると本降りになってきた。
雨は1時間半ほどの周期で降ったり止んだりするのでしばらく小屋の軒下で雨宿りをする。
霧雨の中、テン場の最上段に陣取り手早く設営を終え、シュラフに潜り込むとそのまま眠ってしまった。
◆第2日目・2014.7.20(日)
雨がフライシートを叩く音で目を覚ますと深夜1時だった。
昨夜は夕食を摂っていないが食欲はない。
起床時刻までウトウトする。
出発しようとするころ、ちょうど本降りになり30分程停滞する。
小雨の中、出発して稜線に出ると霧雨に。
西からの強風により右半身があっという間に濡れる。
茶臼岳に到着すると日が差し始めた。
徐々に明るくなる空の下、ダケカンバの森や仁田池付近の木道を気持ちよく歩けた。
三吉平を過ぎゴーロの谷筋をあえいで登ると静高平の先から木道になる。
光岳小屋で一服し、ヤマバッヂを求めると珍しく焼き物だった。
小屋の先をゆるく登ると本山行の最初の百名山・光岳である。
樹林に囲まれ眺望はない。
光石まで足を延ばしたもののガスに覆われ展望は利かない。
白い岩のステージに立ち、しばし霧が流れる谷底を見下ろす。
イザルヶ岳を目指し光石を下りようと振り返ると、こちらに向かって岩をよじ登りながら満面の笑みをたたえた女性と遭遇する。
ヤマレコユーザのnegimaさんだった。
しばらく話をして先行して光石を後にする。
イザルヶ岳に立ち寄り食事をし、30分程昼寝をする。
茶臼小屋に戻る途中、再びnegimaさんに再会し、同行のタカさんと共に易老岳までご一緒する。
タカさんは百名山を89座制している。
易老岳でそんな話をしていると、ちょうどそこへ90座制したという福島在住の方と遭遇する。
さらにnegimaさんは光岳でちょうど100座目を制した方(仮称:黄色君ことk39さん)と記念写真を撮ったという。
自分は足元にも及ばない。
話は尽きないが、別れを惜しんで一人茶臼小屋に向かう。
茶臼小屋ではあらかじめ知らされていたmiouさんを見つけることができた。
miouさんに同行したTさん、Sさんに加え、たまたまベンチ横でツェルトを張っていたSDさんらと食事を共にする。
Tさんが生米から炊いたご飯を使って手巻き寿司をふるまってくれた。
実にマメで計画的である。
病み上がりだというSさんは何度も何度も「美味いなぁ」「楽しいなぁ」とニコニコしている。
SDさんが抜けてからも山行歴やヤマ道具、ヤマ料理に花が咲き夜が更けた。
周りが静まり返ったころ、広がる星空を4人で見上げた。
とてもいい気分だった。
このまま同行して明日は予定の半分の聖平小屋までにしてしまおうか。
そんな余韻を湛えながら一人テントに戻ったが、予定どおり3:30に目覚まし時計をセットした。
◆第3日目・2014.7.21(月)
霧にむせぶ中、テントの撤収をしているとmiouさんが手伝いに来てくれた。
Tさんとmiouさんに見送られて定刻より少し早く茶臼小屋を後にする。
ガスで景色が見えない分、一人になると余計に昨夜の楽しいことばかり思い出される。
すっかりご馳走になったし、励まされ、その上、パワーを与えてくれた。
こちらは何もしていない。
「そうだ、聖平小屋で差し入れをお願いしよう。」
まったくの思い付きだが、喜んでくれるだろうか。
そもそも小屋の方が引き受けてくれるだろうか。
小屋にたどり着き、恐るおそる尋ねると、快く許してもらえた。
なかなかそんなことをする輩はいないらしい。
小聖、前聖と進むが、天候はスッキリしない。
奥聖岳では流れる雲間から赤石岳が時折姿を見せてくれた。
南ア最深部にいながら眺望が冴えないのが残念だ。
祝日にもかかわらず人が少なく静かなのが、最深部にいる証なのか。
百間洞山の家に到着する前に沢水で体を清拭して体についた汗を落とした。
この日は一日中、食欲がなく、生あくびばかり出て体調が優れず、コースタイムも遅れがちだった。
小屋の方にテン場の静かなポジションを教えてもらい、先客のツェルトの横地に陣取った。
濡れたフライシートをザレた斜面に干してテントを仮設し、地面にマットを広げて横になった。
ツェルトの方とあいさつを交わしただけで話をしたかったが、あっという間に眠ってしまった。
寒くなって目が覚めると17:30だった。
この日も夕食を口にしたくなかったが、サバ味噌の缶詰を口にして眠りに就いた。
22:30ふっと目が覚めテントから顔を出すと昨夜と同じく星空が広がっていた。
miouさん達もこの夜空を見上げているだろうか。
また楽しい会話や食事が蘇えってきた。
◆第4日目・2014.7.22(火)
この日は行程の中日である。
赤石岳と荒川岳の二座を目指して出発する。
百間平に向かう途中、ベテランハイカーさんが岩に腰かけて休んでいたので先行させてもらった。
サカモトさんだ。
このあと高山裏避難小屋、そして塩見小屋まで抜きつ抜かれつしながら、話をし励まされながら進むことになる。
霧で視界が50mほどの百間平を抜け、赤石岳に向かっていると、百間洞テン場のツェルトの方が下りてきた。
眺望が利かず早々に諦めたという。
昨夕、話せなかった分を取り戻すように、互いの行動予定やアプローチを話し込んだ。
傾斜のある登山道の途中で10分程立ち話をして別れ、赤石岳に向かった。
赤石岳山頂に到着すると天候が好転し富士山が望めた。
本山行において初めて目にする富嶽である。
赤石岳避難小屋に立ち寄りヤマバッヂを購入すると、小屋の奥様からグァテマラで作られた金運アップのお守りを授かった。
赤石岳から開放的な稜線歩きが気持ちがいい。
低空の雲は高速で流れ、重量感のある荒川三山が姿を現し、青空が次第に広がった。
しかし、気持ちとは裏腹に力が入らず、昨日同様、コースタイムが遅れる一方だ。
荒川小屋に到着するころには脇腹にキリキリと痛みを感じる。
小屋で胃腸薬を分けてもらい1時間停滞。
相席になったテーブルでご夫婦ハイカーから「無理をしないで、また来ればいいから」と促される。
この一言で荒川岳主峰・悪沢岳を断念し、高山裏避難小屋に向けて荒川小屋を後にする。
荒川前岳で主峰を見上げ再戦を誓い、落差のあるゴーロのカールに向かった。
カールの途中、80リットルはある大型ザックを背負った青年とすれ違う。
聞けば、北岳から光岳を目指しているという。
自分と逆ルートだ。
大学で計画を打ち明けると無謀だ、馬鹿だ、と友人に厳しく励まされて出発したようだ。
「帰ったら逆を行くオッサンがいたことを言ってやれ」
お互いに励まし合った。
この青年は計画どおり山行を続け、無事に下山してほしい、心からそう思った。
成功を祈り、差し入れに行動食のドーナツを渡すと大きな声でお礼の言葉とあふれる笑顔を返してくれた。
荒川三山を目指していたらこの青年に会えなかったかもしれない、そう思うと先ほどまでの悔しさがキレイになくなっていた。
高山裏避難小屋の手前の沢で体を清拭していると、サカモトさんに追いつかれた。
膝の故障や、定年後、わずか3か月で百名山を制覇したこと、百高山を目指していることなどなどお話を聞かせていただいた。
一足先に水場を発ち、先行して高山裏避難小屋に到着した。
老齢のオヤジさんに登山道がすごくキレイに整備されていたいたことを告げると、「それが自慢よ!」と得意満面だ。
明日はチェーンソーを携えて管轄外の倒木を退治しに行くという。
感謝の気持ちを込めて差し入れにドーナツを一つ渡すと「ありがてぇなぁ」と顔をほころばせた。
このような小屋番さん達の地道な活動により安心して登山を楽しめる。
風通しのいい樹林の中に幕営し、テントはすっかり乾燥することができた。
◆第5日目・2014.7.23(水)
目覚まし時計が鳴る5分前にスッキリ目が覚めた。
小屋に向かいオヤジさんに世話になったお礼を述べ塩見岳を目指す。
小屋の中のサカモトさんにも手を振った。
体調はいい。
徐々に青空が広がり、気持ちも軽い。
小河内岳で展望を眺めながら小憩した後、避難小屋にも立ち寄る。
小屋のオヤジさんに塩見小屋まで行くことを話すと、以前、塩見小屋のオーナーだったという。
お客が増え、無理が利かなくなり手放したことや、後任小屋番の多忙さを気にしていることを柔和な表情で語ってくれた。
稜線に目をやり、こちらに向かう人影を認めると、「あの速度は三伏小屋のスタッフが遊びに来たな」と断言した。
確かにそうだった。
登山道ですれ違う時に声をかけると、用があって来たというわけではなく、たまに顔を出しに来るのだと言う。
オヤジさんの人柄がわかったような気がした。
烏帽子岳にサカモトさんが先行して休憩していた。
ヤマ談議に花が咲いた。
進行方向からそろりそろりと歩みを進める登山者が来る。
最初は怪しいと思ったが、ライチョウの親子がいると小声で教えてくれた。
そのライチョウ親子、まったくヒトを警戒する様子もなく、3mほどの距離まで近づいてきた。
サカモトさんは珍しくないらしくあまり関心がない。
山頂はサービス満点のモデルの撮影会場となった。
三伏峠の水場はお花畑を抜けてかなり下った所にあった。
給水していると、サカモトさんがやってきた。
補給せずにこのまま破線ルートを進むという。
ザックをデポしたワタシはお花畑に戻った。
塩見小屋直下のゴーロで小憩しているとサカモトさんに追いつかれた。
破線ルートは廃道となっていてヤブ漕ぎの直登を余儀なくされたらしい。
塩見小屋まで後をついて登った。
塩見小屋は塩見岳を見上げる位置に建っていた。
若い女性スタッフが要領よくてきぱきと登山客をさばく声が聞こえる。
今日は幕営も夕食の支度もしなくていい。
アルファ米と缶詰に飽きてきたのでありがたい。
同宿の方々と談笑したり、一人でぼんやりと山々を眺めて5日間を振り返りながら夕食の時刻を待った。
夕食はフライの盛り合わせを中心とした真心こもった手料理だった。
◆第6日目・2014.7.24(木)
3:30にパッと目が覚め、静かに身支度を整える。
食堂を兼ねた管理棟に向かうと、ちょうど灯りが点き小屋番さんから弁当を受け取ることができた。
オーナー自ら深夜に作ったものだそうだ。
前オーナーの小河内岳避難小屋のオヤジさんは元気だったことを告げると懐かしそうだった。
そして「会いに行きたいが忙しくて行けない」と少し寂しそうだった。
お礼を述べて小屋を発ちヘッデンを装着して濃霧と強風の中、塩見岳を目指す。
山頂に到着すると時折、雲間から荒川三山がうっすらと見え隠れする。
少し待てば展望が開けるのか。
30分程寒さと強風に耐えて晴れ待ちを試みるが、天候は好転しなかった。
ハイマツとマルバダケブキに降りた朝露にズボンのすそと靴を濡らしてキャンプ場跡地に辿り着く。
朝食代わりに弁当の半分を食べて先に進む。
北荒川岳で塩見岳を振り返ると、大きな山塊の上部にガスが絶え間なく流れ込んでいる。
竜尾見晴で農鳥岳、間ノ岳を間近に仰ぎ見るころになると、徐々に上空が明るくなってきた。
静まり返った熊ノ平小屋のウッドデッキで残りの弁当を平らげ、水をたっぷりと補充させてもらった。
ここの水は南アでNo.1の味を誇る。。。と勝手に思っている。
三国平に至ると白峰三山上空に雲がかかりだした。
予定では間ノ岳を経由して北岳山荘に幕営だ。
翌日の予報は晴れ・・・3000mの空中散歩が堪能できる。
ならばと、農鳥小屋での幕営が一瞬頭をよぎる。
しかし、まだ間に合うかもしれない、と三峰岳を経由して間ノ岳に急いだ。
結果は、全方位ガスの展望だった。
また明日来よう。
朝なら空気が澄み、一層展望がいいはずだし、時間にも余裕がある。
北岳山荘に向かうに従い、北岳がうっすらと姿を現した。
北岳山荘のテン場でグランドシートを広げ、マットを敷いて2時間ほどウトウトする。
時折通る登山者の足音や話し声が聞こえる。
明日帰宅する。
帰りたくなかった。
土曜には東隣の稜線・鳳凰三山にkeichiro01さんが「オイヤマ」で来るのでサプライズで行ってしまおうか。
しかし、いくらなんでも親子水入らずの山旅を邪魔する訳にはいかない。
帰りたくない症候群はいつものことで、症状が悪化する一方だ。
◆第7日目・2014.7.25(金)
最終日の朝は快晴だった。
山荘に宿泊した大勢の方が寒さに耐えながらご来光を楽しんでいる。
こちらはフライシートから顔だけ出して日の出見物だ。
さぞかし滑稽なカッコに見えたろう。
支度を整え、テントはそのままに、まずは間ノ岳に向かった。
予報どおり快晴の空中散歩を楽しめた。
間ノ岳山頂は360度の展望が待っていた。
塩見岳も丸々見える。
デカかった。
昨日はあの尾根を歩いてきたのか、と肉眼で確認できる。
さらにずっと先にこれまで歩いてきた登山道が延びているが、大きな山塊で隠れて見えない。
思い出に浸りながら1時間、飽きずに景色を楽しんだ。
北岳山荘に戻り、乾いたテントを撤収し北岳に向かう。
北岳には2時間滞在し、やはり南ア南部ばかり見て過ごした。
多めに残しておいたコーヒー豆を全部使って熊ノ平の水で濃い目に淹れ、噛みしめるようにじっくり味わった。
南アルプスの風に身も心も優しく撫でられながら、この7日間を思い返していた。
南ア七峰からのそれぞれの眺望、開放的な稜線歩き・・・
それよりも出会った方々の笑顔や心のこもった温かい言葉ばかりが浮かんだ。
肩の小屋、白根御池小屋を経由して広河原に下った。
広河原山荘の水場で丁寧に清拭し、衣類を全て替えてバス停に向かった。
台風の影響により夜叉神への道路が通行止めとなり、奈良田経由となった甲府駅行きのバスに乗り込む。
奈良田第一発電所BSから見覚えのある元ヤマガールさんが乗り込んできた。
今朝、間ノ岳で話をした方で先方もすぐにワタシを見つけ「握手握手」と優しく手を握られた。
間ノ岳では大門沢小屋までしか行けないだろうと本人は話していたのに、一気に下りてきたそうだ。
まだまだ行きたいヤマがたくさんある、奈良田に車を止めてあるので、途中でコインランドリーに立ち寄って次の目的地に向かうという。
母以上の年齢だというのにタフである。
元気をもらった気がした。
甲府駅に降り立ち、熱気のある空気に体がすぐに慣れなかった。
無機質で硬質な景色が目に飛び込んでくる。
柔らかな景観を見にまた来よう。
優しい色合いと澄んだ空気に触れに来よう。
新たな出会いを求めて何度でも来よう。
軽くなったザックの中には代わりにいろいろなものが詰まっている気がした。
【暦】
東京(東京都)
2014年7月19日(土)
日の出 4:39
日南中時 11:47
日の入り 18:55
月の出 23:24
月南中時 5:20
月の入り 12:01
正午月齢 21.8
「想い出の山」写真&レポートコンテスト 「山行記録部門」 by モリパーク アウトドアヴィレッジ(MOV)
こんばんわ、ラルクさん!
8月のお盆休みに南ア歩こうかとレコを観てると
強烈ですね
日程がこれだけ取れるのがうらやましいです!
本当にごくろうさまでした
でわでわ
いつもコメントありがとうございます。
丸々一週間、大充実のお休みをいただきました。
が!!明日から仕事に行くのが怖いのです。。。ホントに。
でも、心を入れ替えて仕事に励みます。
ウエダさんのレコを楽しみにしています。
LArc さんはじめまして。
タフな山行ですね。
真似してみたいけどなかなか簡単じゃなさそう。
山中で体調不良になるのは嫌ですね。
いやあ本当にお疲れ様でした。
enoshimanさん、初めまして。
体調不良の原因はわかりませんが、睡眠不足か軽い高山病なのか・・・
いずれにしてもムリはよろしくありませんね。
本山行でお会いした方々から元気をもらい、気力を保てたので無事に下山できたのだと思います。
コメントいただきありがとうございました。
先日のガスコラボの時に、少しお話をお聞きしていましたが、、、
先週実行されていたんですね!
じっくり読ませて頂きました。
胸が熱くなるような山旅、本当にお疲れ様でした いやぁ、素晴らしすぎるわ〜
北岳での濃いめのコーヒーは、どんなコーヒーよりもうまかったでしょうね
これぞ、大縦走!南アルプス大満喫の山歩き、お疲れ様でした!ゆっくりお休みくだされ〜
行ってきました南ア南部。
ピークを踏むこと、歩き続けること、絶景を目の当たりにすること・・・
今回ほど、それをも凌駕する人との触れ合いを感じる山行はありませんでした。
初日の朝、横窪沢小屋の玄関に掲げられていた「一期一会」の書は、本山行を暗示していたのかもしれません。
最終日、北岳山頂でのコーヒーの味は格別でした。
いつもコメントありがとうございます。
LArcさん、お帰りなさい。
光岳でLArcさんにお会いすることができ、
LArcさんの山行計画をお伺いして、
百を制覇することもスゴイし、南ア縦走だってスゴイな〜と思いました。
途中、体調がすぐれなかったり、ガスガスだったりでも、
LArcさんのお人柄の良さで、出会った方に助けられ、勇気をもらって乗り越えて行かれる姿に感動しました。
快晴の間ノ岳・北岳での〆は、神様からの贈り物ですね
私も、山での大切な思い出は宝物です
今日は奥秩父の山から、南アを眺めてきました。
自分が登った山ですら、山の同定も覚束ないペーペーですが、
深くて、厳しく、そして柔らかな南アに、何度でも行きたいと思いました
これからも、LArcさんの ある山旅、応援してます
ねぎまさんのおかげで、本山行を無事に終えることができました。
ワタシもねぎまさんとの出会いは大切な思い出です。
ガスで見えない風景も、雨や夜露でぬれて冷たくなったことも・・・
もちろん青空や稜線歩き、色鮮やかな花々や絶景も!
南アで過ごした7日間すべてが宝物になりました。
ヤマには多くの魅力があるから人を引きつけるんでしょうね。
これからもいい山歩きを存分に楽しんでいきたいものですね。
LArcさん、はじめまして
1週間休暇もらって南アルプス縦走してるとおっしゃってた方ですね。
奥聖岳でお会いして写真とってもらったものです。
晴れ間から見えた山小屋は、百間洞山の家でしたか
しかし、凄いないろんな体験をされたことでしょう。
お疲れ様でした。
higurasiさん、奥聖では失礼しました。
計画を話すと、まるで約束をしたかのような錯覚に陥るので、頑張って歩き通すことができました。
そういう意味で、higurasiさんからお声掛けいただいたことが完歩に繋がったので、ありがたく思っております。
今回の山行で得られた様々な体験を通して、山行スキルや人間的な成長になればいいのですが・・・
一向に身になっていないので、これからも山歩きを続けていきたいと思っています。
コメントをいただきありがとうございました。
LArcさん、こんばんは
1週間の南ア大縦走!!お疲れ様でした。
天気は晴れの勝ち越し!特に最終日の快晴は天晴れですね
梅雨明け前にこれだけの好天をゲットできて羨ましいです。
また、特に行程の1,3,4日目は私も今週末同じルートをなぞる予定でいるのでとても参考になりました。(光岳は今回はカットすると思います;)
感想欄では山での出会いやLArcさんの人柄が随所に出ていて、充実していたのは天気や展望だけでないことが良く分かります
100km超のロング大大大縦走!大変お疲れ様でした
サラ戦メンバーの端くれとして、何とかお役に立てたでしょうか。
今回はお花を省略してのレコでしたが、実に多彩で豊富な花々の咲き誇る山行でした。
登山靴で踏まれるような場所で精一杯生きている小さく儚い命から耳に聞こえない声で声援が送られているような錯覚を感じました。
全ての事象が味方になってくれている、そんな自分に都合よくことが運んでいるような7日間を過ごせました。
ヤマにいると素直になれるというか、自然体で感じ、行動を起こせる様な気がします。
それとも南アという非日常がそうさせているのかもしれませんね。
kiyoponさんのレコを楽しみに待ってます。
本当におつかれさまでした!! (本当に!! )
たくさんの素敵な出会いがあった1週間でしたね!!
感想をじっくり読ませていただきましたが、
その一つ一つの思い出がこちらにも伝わってきます。
北岳から南下してきた若者との激励、小屋番さんとの何気ないふれあい、
抜きつ抜かれつの登山客…、これは縦走をした人だけが分かち合える、
特別な宝物ですね
また、単独での1週間は、心の優しいLArcさんだからこそ、
孤独との戦いがあったかもしれませんが、
それでも縦走を成し遂げたいという気持ちが勝って、何よりです!!
もう怖いものなしですね
で、サラ戦メンバーのはしくれ!?
誰ですか、そんなことを言っているのは!!
そもそもレッドはリーダーです。どこへでもついていきます
いつも駄文を読んでいただきありがとうございます。
今回の山行では気持ちに訴えかけることが多かったような印象があります。
孤独との戦い、と言われるとそういう面もあったかもしれませんが、終始そうだった訳ではなく、今思えば皆さんに支えられて共にあった気がします。
一人でいる時間が長かったせいか、山行中での人とのかかわりが濃い密度で、より一層心に響き、また、鮮明に記憶に残りました。
本来、ニブチンのワタシだからこそ、たまにはこういう心情になるのも大人として必要だったんでしょうね。
端くれかお荷物ですが、これからもサラ戦の一員としてお付き合いください。
あれっ??目から汗が…
LArcさん、お帰りなさい!!
「凄ぇなぁ… 」「凄ぇなぁ… 」
と、呟きながら読んでました〜
南アルプスは「山が大きい 」なんて言われますが
それを感じさせてくれるようです!!
自分も南南アは今年狙ってたのですが…お休み取得に失敗しまして…
ただ、
もう1度上司に挑んでみようと思いましたよ!!
「この記録で登った山/行った場所」がもの凄いことになっていますが…
でも、そんなことより感想欄の7行目ですよね!
自分もそうだったりしますが
「良き人」と巡り合えた旅路は特に素晴らしいものです!
いつもLArcさんのレコの感想の最後に最後に付されている
「今回も思い出に残る山歩きを楽しむことができました。」
が無いのが、
逆に今回の旅の印象深さを表しているようで、
素敵に思いました!!
完歩お疲れさまでした!!
おかえりなさい、keiさん。
オイヤマでお疲れのところ、さっそくコメントいただきありがとうございます。
そう!南南アは実に凄ぇところでした。
身の程知らずのワタシには刺激が強すぎたようで、十分伝わっていない気がします。
スケールが違う、自然の豊かさが違う、集う人が違う・・・
実際に行っていただき、圧倒される迫力、色彩、奥深さを実感していただきたいと思います。
ところで、今のご時世、会社の上司の方を説得するのは相当の困難かと・・・
ここはひとつ・・・親戚の叔父さんが腰を痛めたので収穫作業を手伝うとか・・・
伯父さんが操業する漁船のアルバイトが逃げ出したので急きょ乗船しなければいけないとか・・・
いずれにしても、日焼けして出社しても怪しまれない口実で休暇をゲットするしかないですね。
塩見小屋でテン泊縦走での唯一の小屋夕食時、隣席でご一緒したyamatake01です。
このレポは素晴らしく、凄すぎる。
ストレートながら感情がこもって一緒に山を歩いて楽しんでいるようだ。
さて、私は翌朝ガスで天気が悪そうなので熊ノ平泊まりを予定していましたが、結局LArc さんを追っかけて約1時間遅れで北岳山荘までいってしまいました。
(荷物の重さは全然違いますが)
テントは3張程度で少なかったですが、小屋側の黄色いテントだったのですね。翌朝私の出発時に声を掛けようと思いましたが不在のようでした。間ノ岳へ行かれたのですね。
縦走されたきた南部の山々の展望は感慨深かったことでしょう。
羨ましい限りです。(間ノ岳は結局前回同様ガスの中の通過となってしまいました)
私は前回ガスで全く視界がなかった北岳にて大展望を満喫し、やはり1時間20分も長滞在しました。
お薦めした大雪山〜十勝岳の縦走など、それに限らず日本の美しい山々を引き続き楽しんでください。
なお、私はヤマレコ初心者で、”yamatake01"で今年デビューしました。
詳細レポは別ブログに掲載しています。”やまたけ山歩き”で検索して頂ければ最初にヒットします(素晴らしきMountain ・・・)。
ではまたどこかのお山でお会いできますように。
ヤマタケさん!お祝いのお言葉をいただきありがとうございます。
また、塩見小屋では楽しいお話をありがとうございました。
あのときお話になった北海道のヤマ、この南アとはまた違った魅力が満載のようですね。
帰宅後、気になってレコを見漁ってしまいました。
ピークから未踏峰を見ては行こうと決意し、お話を伺っては行ってみたいと望む。
行動山域が徐々に広がり、「次は・・・」「その次は・・・」と欲がわいてきます。
またお目にかかった時には素晴らしい山の魅力をお聞かせください。
こんにちは!
大縦走お疲れ様でした!
一部ガスに見舞われてはいるものの大きく天気が崩れることもなく1週間過ごせて何よりです。
LArcさんの歩かれたこのルート、細切れに2/3ほどの山は歩いたのですが、全部繋いじゃうってのが羨ましすぎです
お盆の南ア、光岳も絡めたくなってきてしょうがないのですが(積雪期に一度行ってるんですけどね)、そうすると3泊になるのでガッツリしすぎだよなぁ…と、悩んでおります。
サラ戦外伝、第一弾にして凄いのを見せていただきました♪
ありがとうございます
ジョーさん!いつもコメントいただきありがとうございます。
北ア のワタシは、南アの魅力にどっぷりです。
苔むしたシラビソの樹林帯から天空の岩稜歩きまでバリエーションに富んだ登山道・・・
遠望は富士山を始め、中央アルプス、木曽御嶽、八ヶ岳に秩父連嶺、もちろん北アも。。。
サラ戦トップバッターとしてなんとか生還しましたので、後続の素晴らしい山行に大きい期待を寄せています。
ジョーさんのレコも楽しみしてます。
こんにちは、ラルクさん(^^)v
南アルプス縦走お疲れ様でしたm(__)m
ルートを見るとまさしく南から北へ「縦走」ですね
我が家も来月南ア南部にお邪魔する予定なのですが、
ラルクさんのレコを拝見したら、周回で回るよりもやっぱり縦走っていいなあと思ってしまいました。
最終日、今まで歩いた道を振りは格別でしょうね。
7日間天気もそこまで崩れなかったようで何よりです
あ、そういえば北岳から広河原、そして広河原からはやっぱり奈良田回りで帰られたのですね
やっぱり林道の補修は長引いてしまったのかあ
ケガもなく無事の下山で何よりでした(^^)
一足お先に南ア南部、お邪魔して参りました。
縦一本縦走は、長いようで短かったなぁ、と思わせる充実ぶりでした。
ただ長い尾根を縦走している輩は少数派で小屋泊まりを活用した周回ルートを選択している方がほとんどでした。
今回取りこぼした荒川三山は近いうちに周回ルートで行こうかと思っています。
カマセンさん達はどんな山旅になるのかなぁ…
きっと素晴らしいドラマが南アには待っていると思います。
レコを拝見したらすぐに行きたくなるかも!?
来月が楽しみですね♪
らるさん、こんにちは!
そして、お疲れ様でした
一週間のロングトレイル、毎日とっても充実していたレコ拝見できて
見送った身としては、心から嬉しかったです!
横窪沢小屋の、一期一会
まさしくフラグでしたね〜
同じく、この言葉を噛みしめる山行でした。
逆の道を行く青年に出会い、
〉荒川三山を目指していたらこの青年に会えなかったかもしれない、そう思うと先ほどまでの悔しさがキレイになくなっていた。
この感覚は、とても共感しましたよ。
道はひとつでない。
たくさんの、if
その点を繋ぎあわせて、道を歩いてるのかもしれないですよね。
聖平小屋での 差し入れ、改めてありがとうございました!
この、素敵なサプライズに、私もTさんもSさんも、
危うく、らるさんに惚れてしまいそうでしたよ
だって、もし私達が下山してしまっていたら…とか
あったかもなのに、信じて置いて行ってくれた気持ち…。
みんな、男泣きですわ(あ、わし女だった)
そんな、らるさんの人柄ですもん、スンバラしい旅になる事間違いないですね!
この先の旅も、ぜひまたらるさんと、グアテマラの金運と、ご一緒させて下さいね
miouさん!食事に撤収お手伝い、そしてお見送り!今回の山行を華やかにかつ力強くサポートしていただきありがとうございました!
本山行の成功の鍵を握っていただいた訳で勝利の女神でもあります!
あぁ~山歩きというのは「ifと言う点を繋ぐ旅」なんですねぇ
これは沁みました。
そうだったんだ!今回の山行はこれだったんですね。
色々な伏線があって一つひとつは断片的でも繋がっているんですね。
それとワタシのプロフ「一人になりたくて山に登り・・・」は全く逆なんですね♪
コメントを拝見して何だか樹林帯を抜けて360度展望の開けた稜線に飛び出したような爽快感があります。
これからも懲りずにお付き合いくださいませ<(_ _)>
こんにちは。
濃密な文章と重厚な写真に、本格派大河小説のような、どっしりとしたレコ。
堪能させていただきました。
とても素晴らしい旅であったと同時に、このレコも素晴らしいものであると思います。
なかなか、そういうものは書けないし、お目にもかかれないものなのです。
もしかしたら、南アルプスが、そういう場所なのかもしれません。
でも、それを受取って咀嚼して、こうして伝えてくださったこと。
とても感謝します。
ありがとうございました。
さて、真面目な話はこの辺にして。
南アルプスではお稲荷さんがメジャーなお弁当なのですね?
自分にとってみると、お稲荷さんって、結構手間のかかる大変なお料理だと思っているのですが
その心遣いが、南アルプスの魅力の一つなのかな?
この2週間でこのエリアのレコがたくさんあがってきて
ただでさえ行ってみたいところが多いのに、また大きな夢が出来てしまいました。
こまったなぁ。
コピーロボットにでも行かせるか。
いやいや。それはもったいないねー(笑)
muniさん!駄文に過分な評価、お世辞のお言葉をありがとうございます。
いつもより長く山にいたので、様々な思いが湧いたのですが、表現力が乏しくて
これが限界でした。
お弁当は、茶臼小屋と塩見岳はワタシの大好きなお稲荷さんで、包みを開けて
「おぉ!」とか「やったっ!」と喜びの声を上げてしまいました!
どちらも甲乙つけがたく美味しくいただきました。
酢飯が体にイイ上に夏でも日持ちしますね。
南アはサラ戦メンバーが何故か毎週入れ替わり立ち代わり行く計画を立てているので、
後続のレコも期待してご覧いただければ、本当の魅力が伝わると思います。
ワタシもmuniさんと同じで、レコを見て行ってみたいところが増え、頂上に立つと
見えた別なおヤマに登りたくなり、お会いした方からお話を伺って行きたくなり・・・
困ったものですねぇ。。。
拝見いたしました。
文語体の感想から、じわじわとお気持ちが伝わってくる感じがします。
あの恵まれない天候の中、ほぼ予定どおりの行程をやり遂げられた精神力には…
キーとなる方々が集まってくるのは、やはりお人柄なのだろうなぁ、と誰もが納得するところだと思います。
何年かかるかわかりませんが、追いつけるよう精進したいと思います。
本当にお疲れ様でした。
rgz91さん!「追いつけるよう」だなんて、ワタシなんかすぐに追い越されて周回遅れ。
置いてきぼりにしないでくださいね。
本山行は、沢山のイイ方々にお会いできたのであっという間の7日間でした。
これらの方々にワタシの力不足を補っていただいたので完歩できたと痛感しています。
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