井戸尾根から巻機山 稜線は百花繚乱花盛り
- GPS
- 12:44
- 距離
- 17.8km
- 登り
- 1,675m
- 下り
- 1,665m
コースタイム
- 山行
- 8:09
- 休憩
- 4:03
- 合計
- 12:12
天候 | 山腹 晴れ 稜線 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
1日午後11時に自宅を出立。調布ICから六日町ICまで高速利用 2日午前1時20分に登山口に到着 1時間ほど仮眠 前橋まで交通量は多かったが、渋川伊香保を過ぎたらがらがらになった。 塩沢石打ICで高速を下りるつもりが、SAに入ったら間違って本線に戻ってしまい一つ先の六日町ICまで行ってしまった。 塩沢石打ICの先1キロくらいで事故があり、路肩に後部が大破した軽が止まっており、乗員が救急車に収容されていた。 追突されたのなら相当の速度差がないとあんなふうにはならない。 こわいこわい・・・ |
コース状況/ 危険箇所等 |
◎桜坂駐車場 巻機山の主要ルート登山口にあたる。 3面トータル60台程度駐車可能で舗装済、区画あり。 有料で1日500円。 ヤマレコでは前週土曜日日中は満車になったようだが、2日はピークでも3割くらい空きがあったようだ。 ◎登山口〜7合目 特に危険な場所はないが登山道は粘土質の土で、雨後は滑りやすそうだ。 登山口から6合目まではブナを中心にした照葉樹林帯が続き展望はない。 5合目、6合目は展望台となっており、5合目からは米子沢、6合目からはヌクビ沢や割引岳が望める。 6合目を過ぎると灌木帯となり、ニセ巻機を見ながら登る。 ◎7合目〜巻機山山頂標識 7合目から上は森林限界となり、展望が一気に開ける。 木道が続き登山道両脇には花が咲きこの時期はキンコウカが満開だった。 9合目ニセ巻機と巻機山の鞍部に避難小屋があり、水場も歩いて5分ほどの沢で得ることができる。 避難小屋の先でコース最初の池塘が現れる。 ◎巻機山山頂標識〜牛ヶ岳 コースの多くが木道で池塘や花畑が続くプロムナード。 池塘周辺ではキンコウカ、ワタスゲ、タテヤマリンドウが咲き、牛ヶ岳への鞍部ではハクサンフウロが見ごろとなっていた。 牛ヶ岳は360度のパノラマで今回はガスがかかっていたが、晴れていれば八海山から越後三山、更には奥只見方面まで一望できるようだ。 眼下の沢に点在するスラブはさすが豪雪地帯という眺め。 ◎巻機山山頂標識〜割引岳 特に危険な場所はない。 山頂標識から5分ほど下ったところはハクサンコザクラの群落になっており斜面一面いハクサンコザクラが咲き誇っていた。 割引岳も360度の展望台である。 ☆巻機山山頂標識 避難小屋から登り切った稜線、標高1930メートル地点に『標高1967メートル 巻機山山頂』の標識が立ち、ベンチが設置されている。 実際の山頂はここから東に約500メートル、10分ほどのところにあり標識はなくケルンが作られているだけである。 標識のあるところを山頂と認識してそのままピストンで下って行くハイカーも少なくないようだ。 そもそも巻機山は、牛ヶ岳〜割引岳へと続く稜線の花や池塘、雪渓、草紅葉、そして展望が最大の売りである。 登山の目的は百人百様だけど、いくらピークハントが目的でも、間違った山頂標識で写真を撮ってすぐに下ってゆくのはお粗末な話だ。 |
写真
感想
巻機山は我が家にとっては非常に印象深い山である。
登山を始めて10か月ほど、まだ奥多摩や大菩薩の一角しか歩いてなかった我が家(厳密にはまだ結婚前なので我が家ではなかったが)が初めてそれ以外の領域に出かけたのがこの山である。
なぜこの山を選んだのかはっきりと覚えていないが、多分ヤマケイに掲載されていた巻機山稜線の池塘やお花畑の写真に惹かれたんだと思う。
1992年の6月、仕事を終え徹夜で運転して早朝に桜坂に到着。
登山口から何も考えずに先行するパーティの後に続いて登山道を進むと、気が付けばヌクビ沢出合。
先行するパーティーの後に付き雪渓を詰める。
雪と言えばちょっと積雪した奥多摩を歩いた経験しかない
履いているのは初心者用のトレッキングシューズ、ヘルメットやザイルはもちろん、アイゼンもストックもないまま、ただ先行者の後にしかみつくように付いてゆきキックステップだけで割引岳まで登り切ってしまった。
帰りに6合目からヌクビ沢を見て驚いた。
あんな急傾斜の雪渓を歩いて登ったんだ…
『知らぬは仏』とはこのことだ。今から考えたら恐ろしい話である。
巻機山には都合4度登っている。
2度目はソロで、やはり梅雨の晴れ間にヌクビ沢を上がった。
さすがにこのときはストックは使ったが、持参したアイゼンは使わないまま登り切った。
同じ日割引沢で滑落事故があった。
3度目4度目は純粋な登山ではなく、ボランティア。
今も続いているかどうか知らないが、1990年代には毎年8月最終週に植生の復旧や木道設置などの作業が行われており、多くのハイカーがボランティアとして参加していた。
わたしも2度目に登った時に知り合った方に誘われ、単日だけだったが2年続けて参加させていただいた。
以来、私は16年ぶり、嫁は23年ぶりの巻機山である。
今回は井戸尾根の往復だが、二人にとって初めて登る井戸尾根ということになる。
いつものように陽が昇る前に出立し何とか標準タイムで山頂標識へ。
この間4組5人に抜かれたが、ちんたら上がったおかげで早朝ガスっていた稜線はガスが切れ始めた。
ニセ巻機周辺はキンコウカが満開。
山頂標識から牛ヶ岳にかけてはタテヤマリンドウやキンコウカ、ハクサンフウロが咲き誇り、割引岳に向かう一角ではハクサンコザクラが群生ししていた。
稜線では写真撮影や、ほかのハイカーとおしゃべりしてのんびり過ごしたが、お昼を過ぎて積乱雲が大きくなってきたので12時半に下山開始。
5合目まで降りたところでごろごろ鳴りだし駐車場まで駆け下りた。
登山口で、今夜は駐車場で泊まり明日登るというソロの男性と言葉を交わすと、なんとお互い奈良の出身で、しかも実家が近所という偶然。
越後の山中で奈良のマイナーな話題て盛り上がり30分以上立ち話を続けた。
塩沢石打ICへ向かう途中でいよいよ雨が降り出し、あっという間に土砂降り。
ラジオの気象情報によれば南魚沼に大雨洪水警報発令とのこと。
そのまま高速に乗り宿のある渋川へ向かうが、透水性の舗装も効果なし、路面は川状態。
スポーツタイヤのピレリのPゼロは水の中ではグリップがほとんど消えてしまいずっとハイドロ状態。まるで氷の上を滑っているようだ。
ハンドルを握っていた嫁は時速40キロでとろとろ運転、後続車に抜かれまくり何とか関越トンネルへ。
トンネルに入ると、嫁さん一挙に息を吹き返し、抜かれた車をごぼう抜き。
あっという間に渋川まで駆け抜けた。
翌日は元橋から平標〜仙ノ倉へ登る予定。
咲いてるんですね
あの鮮やかな、薄紫はハクサンフウロって言うんですね。ハクサンコザクラはあまり見なかったと記憶してますが、ハクサンフウロなんかと比べたら希少植物なんですかね?
『ウソ巻機』はいいですね!でも『ウソ巻機』にするとピークハント狙いのハイカーに本当の巻機山頂じゃないのがバレちゃいますね。
昔、学生の時先輩と、4月末に井戸尾根から登ったとき、地元の人がスキーで降りてくるのを見て、よくこんな木が多く生えてるところを滑れるなと感心したのを覚えてます。
ここは、いちばんやさしい沢でいいから、秋に登りたいと想い続けていた山です。日本100とか関東100なんて意識しなかったら、もう既に秋に再訪していた山です。
割引岳や 牛ヶ岳まで回ると結構な距離があるんですね
コマクサは2度もやるとちょっとしつこいかな??と思いまして、今回は自粛しました。
ハクサンコザクラに限らず、サクラソウは小さく可憐ですので人気が高いようです。
越後の山は残雪期に山スキーを楽しむ人が多いようですね。
こんなところどうやって滑るんだって斜面を滑り降りてゆきますねー
>>>巻機山稜線の池塘やお花畑の写真に惹かれたんだと思う
その時の気持ちは今の私
いいですね〜〜でも越後の山遠すぎます
その山で故郷の話で盛り上がる事ができてよかったですね
故郷が遠いほど感動は大きいような気もします
それにしてもmatchさん御夫婦はフットワークが軽くて羨ましいです
痛みは出ませんでしたか・・・
ハナさん、こんばんは。
幸い歩いたら石は落ち着いたみたいです。
確かに仙台から塩沢石打まで約400キロ。
日返しだと厳しい距離ですねー
でもそちらにも花と池塘がきれいな山はいっぱいありますから。
match1128さん、こんばんは
ここは昨年の10月中旬に訪れています。
まだ1年も経っていないので健忘症気味の私でも覚えていました。
写真を拝見しながら昨年の記憶を少しづつ思い返していました。
こちらもハクサンコザクラが凄いんですね〜
若い頃は花など全く関心が無かったのに、最近は綺麗な花に感動してしまいます。
私のイメージでは「檀 れい」かな〜
決して「壇蜜」ではありません
マコト1969さん、こんばんは。
この時期に巻機に登ったことがなかったので、ハクサンコザクラは感激でした。
会津駒にしても巻機にしても稜線のプロムナードは急ぎ足では駆け抜けたくないですよね。ゆっくり歩み、目に留まる池塘や花の一つ一つ愛でながらのんびり歩く、
マコトさんの様に蝶やミツバチが花に止まるのを待ちたかったんですが、やってくるのはハエばかりでした。
マコトさんは檀れいさんがお好みなんでしょうか??
わたしは10年前の羽田美智子さん、今だと吉瀬美智子さんあたりが…
拙者は今回と同じコースで二度登りましたが、2009年7月山行記録を今年の4月に【過去レコ】にしたばかりだったので、ルートなどはフンフン・・・て相槌を打ちながら拝見しました。
ニセ巻機から牛ヶ岳や割引岳の稜線歩きが愉しいですよね。
お〜ここから朝日岳まで行けるのかと嬉しくなっちゃいます・・・実際には遠〜いですけど。
割引岳を「ワリメダケ」と読むのも変わってますよね。
山頂から展望された金城山、関越トンネルを抜けて南魚沼を走ると右手に聳えていますね。
絶対標高はそれほどではないのですが、登頂標高差があるので、気にはなっても先送りしたままになっています。
山中で夕立に遭わなくてよかったですね。
上越国境の夕立は、昔から半端ない降り方ですから。
隊長
隊長、こんにちは
巻機のエッセンスは稜線ですよね。
若いころは残雪期に巻機から朝日までの縦走を企画したこともありましたが、腰痛で断念しました。
今はもうそんな根性残ってません。
金城山だけじゃなく、さすが豪雪地帯、低山でも険しい山が多いですね。
夕方の豪雨にはまいりました。
スポーツタイヤ履いてるので、雨が貯まると全くグリップがなくなります。
よくぞ嫁さん無事に運転してくれたとホッとしました。
駐車場に着いたときちょうどmatch1128さんが出発の準備をしているところだったのを覚えています。
私は友人に登山の装備を一式貸していて簡単な装備しかなかったので駐車場で仮眠をとって朝方出発しました。
ちなみに山頂標識のある1930M地点をてっきり山頂と勘違いしておりましたが幸い付近を散歩していて本物の頂に立つことはできました。
写真のゆりはコオニユリかと思われますが間違っておりましたら申し訳ありません。
ra-menさん、コメントありがとうございます。
確か小さな三脚立てて何か撮影されていたんじゃないでしょうか?
ヘッドライトで照らしてすいませんでした。
うちは暑いのが嫌いなので、暗いうちから出るんですが、かなり抜かれました。
巻機山は稜線の花や池塘が売りなので、あそこで写真撮って降りてゆく人が多いので勿体ないなあと思ってました。
無事山頂に立てれて何よりでした。
群馬方面はよく出かけているので、またお会いできればよろしくお願いします。
それ間違いなく私です(笑)
星空が綺麗だったので撮影していました。
こちらこそ是非宜しくお願いします。
まだ学生さんなんですね。
群馬にお住まいとは山登りするにはうらやましい環境です。
cafemikitaさん
次回は「こんな旦那さんが欲しい!! 」という を入れてください。
match1128さんへのコメントは、省略します。
なんちゃて
このコピー良いね
hamburg
ではこれからは
『こんな○○が欲しい』をシリーズ化することにします。
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