3泊4日 上高地〜扇沢
- GPS
- 35:08
- 距離
- 69.0km
- 登り
- 5,600m
- 下り
- 5,681m
コースタイム
- 山行
- 6:58
- 休憩
- 0:51
- 合計
- 7:49
- 山行
- 8:02
- 休憩
- 0:41
- 合計
- 8:43
- 山行
- 10:01
- 休憩
- 1:13
- 合計
- 11:14
過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
00:29 立川 JR ムーンライト信州 (白馬行) 04:45 松本 松本電鉄 05:20 新島々 バス・アルピコ交通 06:25 上高地バスターミナルに到着 ■■■ 帰り ■■■ 14:00 扇沢 バス・アルピコ交通 (信濃大町駅行) 14:15 大町温泉郷で途中下車 15:45 大町温泉郷 バス・アルピコ交通 (信濃大町駅行) 16:18 信濃大町 JR リゾートビューふるさと (長野行) 17:21 松本 JR (甲府行) 19:44 甲府 JR (大月行) 乗換えの待ち時間33分あり 夕食を済ませる 20:50 大月 JR (東京行) 21:55 国分寺に到着 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・烏帽子小屋〜船窪小屋 歩行時間が長く登り下りも多い、途中に山小屋がない ・不動岳〜船窪第2ピーク(2459m地点)〜船窪岳 痩せた砂地の尾根道 普通に歩けるが、人によっては怖くて進めないこともあるかも ・北葛乗越から蓮華岳への岩場 先行者がいた場合は落石に注意 |
ファイル |
(更新時刻:2014/08/10 20:31)
|
写真
感想
この夏は北アルプスを数回に分けて縦走したいと考えていた。
主な交通手段は「青春18きっぷ」と「快速ムーンライト信州」
ところが、この夏のムーンライト信州は運行本数がかなり減ってしまった。
以前は平日もかなり運行されていたが
今回は土日祝日に合わせたものばかりで
平日は8月3日〜6日くらいしかない。
混み合う週末を避け、平日に歩きたかったのだが、
そうも行かなくなってしまった。
そんな中、少しでも混雑を避けようと日曜スタートにした。
●●● 7/27 1日目 雨のち晴れ●●●
00:29 立川〜04:35 松本
JRの夜行快速・ムーンライト信州に乗る
ドリエールを服用したことで、無事に睡眠できた。
松本から新島々までは私鉄(松本電鉄)
新島々から上高地まではバス(アルピコ交通)
それぞれムーンライトに合わせた臨時便が運行されている。
06:25 上高地バスターミナルに到着、天気は曇り
着替え、歯磨きなど朝の支度をする。
07:15 上高地バスターミナルを出発
のんびりと支度してしまい、かなり遅れてのスタート
07:20 河童橋を通過、
スタートからわずか5分で雨が降り始めた。
横尾まではジョギングする予定だったので
出来れば合羽は着たくない。
ホテル白樺荘の軒先を借りしばらく雨宿りするが
止む気配はない。
07:45 仕方なく合羽を着て再出発。
出発の遅れに加え、ここで更に25分も休んでしまった。
雨具を着ると蒸し暑く、ジョギングなど到底できなかった。
遊歩道を観光客とあまり変わらないペースで歩く。
雨の森は緑が濃くて景色が良い。
09:45 横尾を通過
雨足は増々強くなる。
リタイアして帰宅してしまおうかなどと迷い始めた。
が、取り敢えず帰宅できる時間、13時頃まで進んでみて
その時に改めて考えることにした。
10:58 槍沢ロッヂに到着
ここで食事休憩、ボトルに水を入れておく。
11:23 出発
雨は徐々に弱まって来た。
雪渓に入る手前で止んだと判断した。
アイゼンの装着と一緒に雨具を脱ぐ。
天狗原の分岐のあたりから南の方角に青空が覗き始め
やがて空全体に青空が広がり始めた。
槍ヶ岳が見えてからつづら折れの登りの繰り返し
常念・穂高も見える。
やはり青空の下の景色がいい。
リタイヤしなくて良かった。
モチベーションは重要、徐々に進むペースも上がって来た。
15:04 ようやく槍ヶ岳山荘に到着
予定より2.5〜3時間遅れだが、雨を想定していない
計画自体に無理があるので仕方ない。
今日はこれ以上先には進めないと思い
槍ヶ岳山荘に宿泊をお願いする。
夕食は18時からとのこと。
荷物を置いてから、槍ヶ岳山頂に登ろうと行ってみたが
梯子のところで渋滞、待ちくたびれて戻ってしまった。
2階の談話室で本を読んで時間を潰す。
18時に夕食
19時に夕陽見物
21時に就寝
●●● 7/28 2日目 晴れ●●●
5時前に起きる。
朝食の時間帯なら槍ヶ岳山頂も空いているだろうと思い
行ってみたところ、渋滞なくスムーズに登れた。
展望も良好だった。
今日進む予定の山々を確認すると気分も高まる。
山小屋にもどり朝食を頂く。
07:15 槍ヶ岳山荘を出発
まずは西鎌尾根を下る。
家族が喜ぶので、分かりもしない高山植物の写真を撮りまくる。
振り返ればいつも槍ヶ岳が見え徐々に小さくなっていく。
青空の下の快適な尾根歩きを満喫できた。
撮影に時間を費やし少々遅いペースで
千丈乗越、硫黄乗越と通過していく。
やがて槍ヶ岳だけが雲に覆われて見えなくなった。
10:28 樅沢岳
双六・三俣・鷲羽と続くなだらかな尾根を一望できる。
双六小屋を通過したあたりから雲が多くなってきた。
11:41 双六岳
雲に覆われてしまい展望なし
景色と引き換えか、雷鳥を見ることが出来た。
前に見たのは15年以上前になるか
相変わらず逃げようともしない。
12:38 三俣蓮華岳
また視界が戻って来た。
向かう方向の水晶岳まで良く見えた。
13:14 三俣山荘
ここで昼食休憩しながら今日の予定を考える。
三俣山荘の宿の方に尋ねると、水晶小屋は
定員は超えているものの宿泊は可能だとの事。
15:30までに水晶小屋に着いたら野口五郎小屋まで進み
過ぎていら水晶小屋に宿泊することにした。
ちなみに三俣山荘は水が豊富で自由に使え
小屋も広く、快適に宿泊できそうな小屋だった。
14:43 鷲羽岳
地図に表示されている山頂近くの鷲羽池に興味を
抱いていたが、まぁ何というか 見たので満足。
15:08 ワリモ岳
15:58 水晶小屋に到着
本日の宿泊をお願いする。
槍ヶ岳山荘で受け取った弁当が丸々残っていたので
夕食は頼まなかった。
みなさんの夕食はカレーだった。
小屋の中が混み合っていたので自分は外で夕食。
丸太に座り、野口五郎岳など見ながら
弁当を食べ・ジュースを飲み、タバコを吸った。
条件が良かったからだろうが、風はなく寒くもなく
外での食事は快適だった。
山登りの余韻を残しながらも落ちついた気分になれた。
もともと小さな小屋で定員をオーバーしての宿泊だった。
寝場所は2畳ほどの物置のような部屋に4人だった。
自分は部屋と廊下の戸の部分にはみ出てしまい、
そのままでは隙間・段差などがあり、どうにも寝られない。
そこで食堂の座布団を拝借し床の隙間に並べたところ
なんとか寝られるようにできた。
●●● 7/29 3日目 晴れ●●●
4:30頃に起床。既に出かけていく方々がいる。
そっか、自分も朝食を取らずに弁当を貰えば早い
出発もできるのか、とこの時に初めて気が付いた。
今朝もとても良い天気。
5時からの朝食を済ませ、いつものように手際の悪い出発支度
06:22 水晶小屋を出発
カールを囲む尾根沿いの道を東沢乗越まで下ってから、
真砂岳・野口五郎岳へと登り返す。
どの方角を見ても絵画のようなきれいな景色だった。
真砂岳の山頂は割愛した。
08:17 野口五郎岳
砂地の山で頂上は広い、展望は良好
08:35 野口五郎小屋
携帯が利用できたため家族への連絡を済ませた。
15分の休憩、水分とおやつを補給
三ツ岳は巻道を選択し北峰以外は割愛した。
今回初めてコマクサを見つけた。
10:44 烏帽子小屋
ここで再び15分、水分補給とおやつの休憩
パトロールの方に船窪小屋までの道の様子を伺っておく。
烏帽子岳は分岐から往復しなければいけないが
コースガイドには往復すると30分程度との記載、
今日は船窪小屋まで時間的にぎりぎりの行程だったので
真砂岳・三ツ岳に続きこちらも割愛となった。
12:00 南沢岳
昼食のため約25分休憩
船窪小屋から歩き始めた方々4.5名とすれ違う。
それぞれ単独で歩いているとの話だったが
時間差は20分程度だった。
「細かい登り下りの繰り返しだから頑張って」
と励ましのお言葉を頂く。
13:32 不動岳
山頂からはこの先のルートが確認できた。
地図を見て知ってはいたし、先ほど助言も頂いたのだが
なるほど、アップダウンが続いている。
実際に進んでみると登り下りもきつい、
また、標高が下がったため気温が高くなり、
樹林の中の湿った空気が息苦しく感じた。
しかし、ちょうどこの頃から天気は曇りになった。
直射日光を受けずに歩けたのは幸運だったと思う。
15:28 船窪第2ピークを通過
ここから船窪岳までのコースには、とても細い尾根を通過する
道が所どころにあり、けっこうスリリングな気分を味わえる。
ロープが張ってあっても弛んでいたり、また自分の進む道と
斜めに交差して張ってあったりと使いづらかった。
16:29 船窪岳を通過
展望なし、標識が無いと山頂とは判りづらい山
船窪乗越から最後の登りが始まり
キャンプ指定地を通過し登り続ける。
尾根沿いの道に出てから平坦な道をしばらく進むと
船窪小屋が見えてくる。
17:36 ようやく船窪小屋に到着
老夫婦が営業しており、宿泊客から「お父さん、お母さん」
と呼ばれていた。
小屋のお母さんは
「遅い到着なので晩御飯が皆とは違う、申し訳ない」
と言うのだが、天ぷらまで作っていただき十分に満足した。
逆に、皆はどんな夕食だったのだろうと気になってしまった。
あいにくの曇りで夕陽は眺められず。
18:30からは広間で懇談会、
茶を頂きつつ宿泊者皆で自己紹介、
小屋のお父さん・お母さんの話を聞いて時間を過ごす。
高校生のバイトも含め、スタッフ皆さん印象の良い方。
寝場所も広く寝具も快適だった。20時過ぎに就寝。
●●● 7/30 4日目 晴れ●●●
4時過ぎに起床。標高が低いので外に出ても寒くない。
山小屋の南にある丘に登ると360度が見渡せる。
日の出までの30分を外で過ごし、5時から朝食。
今日は針ノ木峠から扇沢へ降りて終わりなので
時間にはかなり余裕がある。
普段にも増してのんびりと出発の支度をする。
06:41 船窪小屋を出発
山小屋のお母さんがいつまでも見送ってくれていた。
10分ほどで七倉岳
七倉乗越まで下がり、北葛岳へ登る。標高差約300m
今日は登りは2つしかなく、これが1つめ
ウォーミングアップと思ってゆっくり登る。
08:10 北葛岳に到着
今日もとても良い天気で展望も抜群
槍ヶ岳から野口五郎・船窪岳、船窪小屋、蓮華岳・針ノ木岳
更に遠くには薬師岳や五色が原なども見ることが出来た。
15分ほど休憩してから北葛乗越へ下る。
09:00 北葛乗越
ここからが本日の目玉、「蓮華の大下り」の登り
標高差約500m、前半は鎖などのある岩場の急登
後半は砂礫のなだらかな登り、
2時間くらいかけるつもりで登り始める。
前半の岩場・ガレ場はけっこうモロい地面も多く
落石に気を遣うが、手足を使っての登りを楽しめる。
岩場が終わると砂礫の登り、好みの歩幅で登れるので
ペースが作りやすい。
でも、展望は良いし周囲には花が沢山咲いているので
つい何度も足を止めてしまった。
登山道脇に白いコマクサもあった。
頂上の手前までくると尾根の向こう側から雲が出てきた。
そのためか、まだ晴れているのに雷鳥が現れた。
10:27 蓮華岳に到着
頂上についたら鹿島槍ヶ岳や剣岳が見られるものと
期待をしていたのだが、北側はすでに雲に覆われていて
殆ど展望が無かった。
何分くらい早く到着したら見られたのだろうか、と悔んだ。
それでも一瞬だけ雲の合間から剣岳を見ることが出来た。
蓮華岳からはしばらく標高差の少ない尾根歩き
針ノ木峠の直前で一気に標高を下げる。
11:25 針ノ木小屋
日差しが強くとても暑い。日向では休憩にならないので
CCレモンを購入し山小屋の中で一気飲み。
コースの内容を確認しアイゼンを出しておく。
25分休憩して出発。あとは扇沢まで下るだけだ。
雪渓に到着
簡易アイゼンの歯の形状が悪く
あまりグリップしないので、緊張した。
雪渓が終わった後も川沿いの道をひたすら下る。
途中でバスの時間を確認、頑張れば14時のバスに乗れそうだ。
13:06 大沢小屋を通過
樹林の中の道をどんどん進んでいく。
13:36 一度、舗装路に出た。
舗装路と登山道を交差しながら約15分歩く
13:50 扇沢駅に到着
16時発のバスに乗ることが出来た。
途中の大町温泉郷のバス停で途中下車し「薬師の湯」へ
1時間半ほど温泉で休み、再びバスで信濃大町駅へ
そこからはJR、18きっぷでのんびりと移動
23時前に帰宅した。
上高地で雨に降られた時は帰ろうかと悩んだし
雨が昼までに止んでなければ本当に帰宅して
いただろうと思う。
進み続けて良かった、とつくづく感じた。
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今回 通過して登らなかった山頂
水晶岳、真砂岳、三ツ岳、烏帽子岳
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出発前の計画は以下の通りだった。
1日目 上高地 → 双六小屋 sか 三俣山荘
2日目 → 野口五郎小屋 か 烏帽子小屋
3日目 → 針ノ木小屋
4日目 → 種池山荘を経由して扇沢へ下山
しかし、初日の雨でスタート直後にもろくも崩れた。
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