南アルプス南部縦走 ちょいウルトラライト、ちょいトレイルラン
- GPS
- 154:09
- 距離
- 87.3km
- 登り
- 7,921m
- 下り
- 7,074m
コースタイム
- 山行
- 2:47
- 休憩
- 0:02
- 合計
- 2:49
- 山行
- 8:58
- 休憩
- 0:53
- 合計
- 9:51
- 山行
- 11:24
- 休憩
- 1:09
- 合計
- 12:33
- 山行
- 10:09
- 休憩
- 0:36
- 合計
- 10:45
- 山行
- 6:35
- 休憩
- 2:35
- 合計
- 9:10
横窪沢小屋は日本酒が充実。「磯自慢」「初亀」「南アルプス」600円。ビール350ml500円。素泊まり4500円。
2日目;朝から、霧、雨模様。昨日同様、登り詰めの道を行く。下山してくる人とすれ違うたびに、稜線が風雨が強く、光岳までの縦走をやめたとのこと。
茶臼小屋でコーヒーを飲む。ネスカフェのバリスタというマシーン。200円。
稜線に出ると、やはりすごい風。15m/sぐらいはあるだろう。雨粒がほおにあたると痛い。
聖平小屋で、昼食。中華丼500円。
聖岳頂上も何も見えないので、早々に下山。兎岳避難小屋に着く。小屋に入り、ぬれた衣服を脱ぎ、着替える。かなり、ビショビショになっている。ウィスキーを飲んで体を温める。ぼく、一人だ。寝床を作っていると、風雨がおさまってきた。一番重いレトルトのカレーの夕食。早めに眠ると、ガサゴソと何かいる。どきっとする。ライトをつけると、ネズミがドーナツをねらっていた。むこうもびっくりして、かたまっている。ホッとして、食べ物を天井からロープでつるし、寝る。
3日目;4:45に出発。百間洞が最初の計画だったから、ちょっと、急ぐ。霧がかかっていたが、日が昇ってくるにしたがって、晴れ間が見えてくる。百間洞に着いた頃には腫れてきた。ただ、風は少し強い。韓国にある台風12号、北上してきている台風11号が気にかかる。山の家に入り、ドリップコーヒー(500円)をもらう。小屋の人は親切で、ぼくの靴がぬれているので、新聞紙をつめてくれていた。
荒川小屋に着く。新しくて気持ちのいいトイレ。水場へのお花畑もきれいだ。水を補給し、小屋へ行く。荒川丼(1000円)を食べる。チャーシューと目玉焼きの丼に味噌汁がついている。スパイスがよくきいていてうまい!ここはカレーもうまいと聞いたが、これもうまい。
今日の最後の山、荒川岳へ登る。中岳への登り道の途中の花畑はすごい。鹿よけの柵の中、クロユリ、ハクサンイチゲ、シナノキンバイ・・・。
荒川岳前岳分岐に荷物をデポして、悪沢岳をピストン。高山裏避難小屋への途中、踏みあとを見失い、道迷い。あとでわかったことだが、ここで何人か迷っているらしい 高山裏避難小屋についたのは17:30。小屋番の名物親父は意外にやさしく。途中の水場のことや道迷いの場所について、ていねいにたずねてくれる。ビール(500ml 600円 テント泊600円)
4日目;からだがむくんでいる。5:30に小屋を出発。小河内岳でのんびり休む。いい天気だ。上ってきた荒川、赤石、が見える。
三伏峠に下りて、三伏峠小屋へ。ジュースを買い(500ml400円)自炊。クスクスを食べる。世界一短いパスタ。調理も簡単。
小屋に着き、一休みしてから、塩見岳ピストン。塩見小屋は建て替えを計画していて、ヘリで資材を運んでいた。ヘリが上にくると、すごい風だ。トイレは携帯のトイレ袋にして、ヘリでおろす。最初にサービスで1枚もらえるが、もう一枚は100円で買う。
晩ご飯、2交代制で揚げたてのフライ!おいしい。ビールを飲む。小屋は30人定員のところ25人。狭いが、これが小屋というものだなぁ。
1泊2食8500円 ビール500ml800円 水400円、ペットボトルジュース400円
5日目;晴れている。そして、からだがむくんでいる。でも、朝焼けが美しく、もう一度登ることを決心。
朝ご飯を食べて、ゆっくりスタートをする。ふと見ると、虹!やっぱり、登ってきてよかった。
山頂に登ると、360度のパノラマ。昨日はガスっていて見えなかった、仙丈岳、甲斐駒ヶ岳、北岳、間ノ岳、農鳥岳が見える。富士山も笠雲をかぶっている。丹沢の山、奥多摩、秩父の山、金峰山、瑞垣山、甲武信ヶ岳・・・。中央アルプスや八ヶ岳も見えた。
下山途中、三伏峠の水場により、ネルドリップでコーヒーを淹れた。バスの時間には少し早かったので、樹林帯で休むとそこには野イチゴが!小さな実なのに甘酸っぱくって香りが高い。
バスの時間、1時間前にバス停に着く。そして、バスにゆられて、伊那大島駅まで行き、そこでタクシー(10分ほど1700円)をひろって、「清流苑」という町営の温泉施設へ。これが思いの外立派。(入浴料400円)五日間の垢をおとし、さっぱりしてインターのバス停まで歩く。30分ちょっとで着くが、わかりにくいところなのでタクシーを頼めばよかったと後悔。インター近くの酒屋さんでビールを買い込む。
天候 | 初日、2日目 雨、霧 3日目、4日目 晴れ 5日目 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
復路 鳥倉登山口 14:25 = 大鹿村路線バス =伊那大島駅 14:15 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストは畑薙第一ダムから入山口吊り橋までの途中、沼平ゲートにあり。 一般の山道を行っている限り、特に危険なところはない。横窪沢に登るまでのはしご場、荒川前岳の崖沿いに崩壊の場所がある。荒川前岳から高山裏避難小屋へ行くときにルートをロスした。曲がり角にペイント等なく、注意が必要。 |
その他周辺情報 | 登山後、町営の温泉施設「清流苑」(入浴料400円) 伊那大島駅からタクシー(10分ほど1700円 松川インターからは2kほどだが、ややわかりにくい。) これが思いの外立派。天然温泉、露天、サウナ7,8種類のお湯。 食堂では、松川名物「ごぼとん丼」が食べられる。宿泊もできる施設だが、人気でなかなかとれないそう。プールも併設している。 ハイウェイバスで帰るが、インターバス停から500mほど下ったところに酒屋あり。 |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ(1)
予備電池(1)
1/25
000地形図(1)
ガイド地図(1)
コンパス(1)
笛(1)
筆記具(1)
ライター(2)
ナイフ(1)
保険証(1)
飲料(1)
ティッシュ(1)
バンドエイド(1)
日本手ぬぐい(2)
携帯電話(1)
バッテリー(1)
計画書(1)
雨具(1)
防寒着(1)
手袋(1)
ストック(2)
ビニール袋(1)
替え衣類(1)
入浴道具(1)
シュラフカバー(1)
ザックカバー(1)
クマよけ鈴(1)
食器
水筒(1)
時計(1)
非常食(1)
|
---|---|
共同装備 |
ツェルト(1)
アルコールコンロ(1)
アルコール(1)
コッヘル(鍋)(1)
ファーストエイドキット(1)
医薬品(1)
ラジオ(1)
|
備考 | 靴下の替えを持って行けばよかった。 サマーウールの長袖Tシャツ ユニクロ エアリズム すぐれものです。 |
感想
今回の反省
やはり、スケジュールに無理があった。本来ならば、6日間ぐらいかかるところを5日にしたため、一日10時間以上の行動を行った。ゆっくりと楽しむことができなかったのは、反省。
1日目 4時間、2日目 10時間、3日目 13時間、4日目 11時間、5日目 8時間
ウルトラライトハイク
今回は、ギアをけずってベースウェイトを6キロまでに落とそうと試みた。しかし、結果はベースで8キロ。あと2キロはギアを買い換えないと削れないなぁ。ここに食糧と水を入れると12キロは超えている。もちろん、ふつうのテント泊よりはずっと軽いのだが・・・。
「衣」
着替えは行動時はTシャツ。気合いを入れるために、八ヶ岳100kのTシャツ。下は、CW-Xのロングタイツと短パン。パンツははかなかったが、これは蒸れてよくなかった。
防風、防雨にレインジャケット、防寒も兼ねる。ダウンベストとユニクロのダウンジャケット。
寝るときは、ユニクロのエアリズムのシャツとウールのロングTシャツ。これが心地よかったし、軽いし、速乾性もあった。
靴はトレイルラン用のシューズ。モントレイルの「マウンテンマゾヒスト ミドルカット」この靴はゴアテックス使用の防水タイプなのだが、一日中の雨だと靴の中はぐちょぐちょ。メッシュで乾きの早いシューズの方がいいかは悩むところ。ぬれた岩ですべりやすかったり、急峻な岩場ではちょっとたよりなかったりするので、北アルプスのときはどうかなと思ったが南アルプスはこれがいい。第一、このシューズでなければ、走ろうという気にはならない。
あと靴下の替えだけは多くもっていった方がいい。
「食」
行動食は自作「トレイルミックス」(ナッツ、チョコ、ドライフルーツ、柿の種)+練乳。様々な栄養素がとれるし、飽きないのでいいが、柿の種を一緒にすると、しけってしまう。柿の種は別の袋か、ペットボトルにいれるべきだなぁ。行動食は1日100gとした。ほぼ、これでいい。高山裏避難小屋で行動食談義になったが、チョコは糖質よりも脂質が多くて、エネルギーに変わらないのではという結論に。ブドウ糖か、氷砂糖を加えるといいかもなぁ。
朝は基本的に、ドーナツ一個。すぐに出発して、行動食。
昼は山小屋を積極的に利用。情報の収集と休憩をしようと考えた。
夜は最後の塩見小屋以外は、自炊。アルファ米とレトルト(これは重い)、乾燥食材を用意した。昼に、おいしいものを食べていれば、これで十分だと思う。
今回、初めて、アルコールストーブを使用。確かに、お湯をわかすだけであれば十分。ガスカートリッジの分、軽量化していると思う。ただし、どれぐらいのアルコール量でわかせるかを事前に検討しておかなくてはならない。
「住」
昨年に引き続き、ツェルトを使用。結局、使用したのは高山裏避難小屋だけだった。稜線の防風以外はこれで大丈夫。今回はシュラフをもたず、シュラフカバーにダウンジャケットとダウンベストを着込んで寝た。兎岳の避難小屋の時は、着込める乾いた服がなかったので、寒かったがレスキューシートをシュラフカバーの中にいれれば十分に暖はとれた。
トレイルラン
スケジュールに無理があった。スピードとしてはコースタイムの70%ぐらいのスピードでいっているのだが、休みの時間をきちんととること、のんびりできる時間をとらないと、ほんとうに修行のようになってしまう。(しかし、このコースをTJARの選手たちは二日ほどで駆け抜けるんだよなぁ。)
走ったのは、ゆるやかな下りの安全なところだけ。登りは走らず、休まないように、そして、ストックワークに気をつけた。そして、シューズがトレイルラン用であることは大きい。登山靴だったら、ぜったい走ろうとは思わない。
帰って、体重を量ると60圓蚤僚鼎呂△泙衒僂錣蕕覆ったが、体脂肪率は12.8%で、ここ数年で一番落ちていた。100kのレース前の練習の時より落ちていた。内臓脂肪も7.5であった。しかし、帰ってきてからよく食っている。
むくみ
4日目からからだのむくみが気になった。手も、顔も、足も腫れている。むくみは血流の悪さだから放置はできない。考えられる要因は次の通り。
1 疲れ。
2 高所によるもの。
3 水分をとっていない。
水場が少なく、節水にこころがけ、あまり水分をとらなかった。ランニング中もあまり水を飲むタイプではないのだが、それでもランニング後はたっぷり水分をとる。今回はそれをしていなかった。
4 リュックやコンプレッションタイツによる血行障害。
行動時間が長くなるため、これらが血行に悪い影響を与えた。宿泊地についたら、すぐにタイツ、靴下を脱ぎ、リラックスすることが必要だった。
5 アルコール。
たくさんは飲んでいないのだが、ビールとウィスキーの水割りを飲んでいた。飲むとのどがかわくのは知ってるんだけど。
おきゅう
今回はお灸をもっていった。二度ほど、「膝の三里」にすえたが、むくみをとるつぼにすえたり、マッサージをしたりという積極的な休養を考える必要がある。そのためにも、宿泊地に早く入ることだな。
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