立山ミニ縦走(雷鳥沢キャンプ場テン泊)



- GPS
- 43:31
- 距離
- 12.5km
- 登り
- 993m
- 下り
- 998m
コースタイム
- 山行
- 0:50
- 休憩
- 0:08
- 合計
- 0:58
- 山行
- 6:23
- 休憩
- 1:41
- 合計
- 8:04
天候 | 曇りベースの一時晴れ間、にわか雨に霧、強風&硫化物臭のオールスターキャスト 13℃〜16℃、強風時はそれなりに体感温度は低下します。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
8/13(水)北陸道・富山西IC利用、食料等買出しの後、地鉄立山駅。 近場の駐車場は満杯で、雷鳥バレースキー場の駐車場を利用することになったが、無料シャトル便のフリークエントリーサービスがあり、ストレスはなし。 ケーブルカー〜バスを利用して立山室堂へ(JAF割引利用で往復、3890円) |
コース状況/ 危険箇所等 |
立山室堂から雷鳥沢キャンプ場は石畳と石の階段で整備されています。地獄谷に面した部分では風向きにより硫化物のガス濃度が上がり、喉が痛くなることがありました。 雷鳥沢から室堂山荘経由の一の越は途中3〜4ヶ所の雪渓が残っていました。アイゼンなしで問題ありませんが、慎重さを欠くと転倒も・・・ 一の越から雄山は結構な急登で、しかも踏み跡が多数あります。どこを通っても上へと進めば登頂できますが、落石に注意です。(自分が原因になることも含め) 雄山から富士の折立はガレた岩場中心の稜線です。アップダウンはありますが、アルプスならではの稜線歩きが楽しめます。残念ながら今回は霧で視界が利きませんでした。 富士の折立から大走コースで雷鳥沢は始めは岩場の激下りにも見えますが、あとはダラダラと下るだけです。しかし、チングルマ、イワイチョウなどのお花畑が広がっており心を和ませてくれます。 登山ポストは雷鳥沢キャンプ場の管理棟にあります。(用紙あり) |
その他周辺情報 | 食材確保のため富山西ICで下りて、ipadで”24時間 スーパー”で検索し、婦中町の”アル・プラザ(平和堂のショッピングセンター)”へ向かいましたが、10時営業開始でした。確かに、駐車場は24時間開放しているようでした。 マックスバリューなら24時間営業があるかと思い、検索ししたところ、”マックバリュ上市店”が24時間営業でヒットしたので、向かいましたが、途中で”スーパーセンターシマヤ・立山店”を発見しました。こちらは9時開店で、9時半頃の入店となりました。 偶然の発見でしたが、ホームセンター併設で品揃えは豊富です。 テン場用のクロックス(もどき)が298円、アクエリアス・ゼロが85円、ジャガリコが90円、などなど・・・購入しました。これらは特価品だったのでお値打ちでしたが、シャウエッセンは2袋が474円で通常価格でした。隣ではアルトバイエルンが実演販売中で、こちらはお値打ち価格だったのかも知れませんが、ここは譲れませんでした。 下山者があることを期待して午前11時頃の到着を実行しましたが、地鉄立山駅周辺の駐車場が満杯で、2〜3Km離れた”雷鳥バレースキー場”へ誘導されました。連れと荷物は立山駅で降ろし、運転者一人で向かうようにとの指示でした。 雷鳥バレースキー場ではワンボックの9人乗りが待機しており、客は私だけなので、次の客が到着するまで出発しないと思いましたが、意に反してすぐに出発してくださいました。(次の待機車両が到着したのでOKとのことでした。) 実はストックを自分の車に忘れ、もう一往復しましたが、その時は9人乗りの最後の一人として乗車しました。私を待っていて下さり、恐縮しました。走行スピードもそこそこ出ており、まったくストレスを感じませんでした。 立山駅から離れたところに駐車して歩くより、余程快適です。(これは狙い目かも・・・) 帰りは私たちだけだったのですが・・・、嫁はんも同乗させてもらえました。それも即出発です。加えて、「日帰り温泉のお勧めはありませんか?」と聞くと、丁寧な道順も併せて”白樺ハイツ(610円)”を教えてくださいました。 立山黒部貫光さんのホスピタリティは大したものです。ありがとうございました! |
写真
感想
お盆休みを利用して、二度目のテン泊に行って来ました。
他には、北沢峠(長衛小屋)から甲斐駒ケ岳、上高地・徳沢から蝶ヶ岳も候補に上げましたが、嫁はんの意見に従い雷鳥沢に決定しました。
今回のお盆休み期間中、JH各社は通常通りの運用で8/11(月)〜8/15(金)の休日割引はありません。あるのは”深夜割引”のみです。そのため、8/12(火)の10時過ぎに名古屋を出発し、深夜割引を利用することとしました。当初は標高も高く涼しいであろう”ひるがの高原SA”を予定していましたが、睡魔には勝てず、東海北陸道・長良川SAにて車中泊しました。
8/13(水)は地鉄・立山駅周辺の混雑が予想されましたので、下山者が車を出した後の駐車スペース狙いで、午前11時くらいを到着時刻として設定していました。そうすると、富山市内で食材等の調達時間が十分取れる計算でした。
まず向かったのが”アル・プラザ(婦中町)”、ipadminiで”24時間 スーパー”で検索した結果もありますが、出張時に二度訪問したことがあり規模は承知していました。しかし、結果は”10時開店”で撃沈!(確かに、駐車場は24時間開放されているようでした。)
次に向かったのが、上市町のマックスバリュですが、途中で”スーパーセンター・シマヤ”を発見し買い物を済ませました。ここは先にも書きましたが、結構利用価値ありです。
地図(マピオン)では表示されませんが、北陸道・立山ICからは真西方向、流杉PAスマートICからは北東方向で、「利田曽我」交差点のそば、マピオンではローソンが目印となります。
立山駅での駐車についても先に書いた通りなのですが、何時に着いても安心です。駐車場に関しては”心配御無用!”ということです。
立山黒部アルペンラインはJAF割引がありました(立山駅〜室堂往復で3890円)。但し、割引を適用すると払い戻しが出来なくなるとのことです。ということは・・・、正規運賃で購入すれば、もし復路を使わない場合は払い戻ししてくれるということなのでしょうか?
その他に、荷物10Kg超は別途300円必要です。300円支払えばバスのトランクに収容してもらえるので、よくあるロープウエイ別途加算と比べれば良心的と云えそうです。
立山室堂で昼食を済ませ、雷鳥沢キャンプ場へ向かいましたが、テン泊装備(私はバルトロ65、嫁はんがディーバ60)で1時間歩くのは初体験でした。上高地の小梨平は15分も歩けば着いてしまいます。
美女平で計量することなく、フリーパスで300円の荷物料金を徴収されるくらいの大きさなので、多分私が16〜18Kg、嫁はんが14〜15Kgくらいと思われます。嫁はんは一人では背負えないとこぼしていました。背負ってしまえば問題なく歩けるようです。
雷鳥沢キャンプ場に到着し、私が設営準備している間に嫁はんがチェックインし、注意事項を聞いてきてくれました。最初の1日が500円、2日以降は何泊でも1000円です。
平坦なところは残っておらず、傾斜のある場所に設営しました。GW以来の設営作業のため、また試行錯誤が必要かと諦めていましたが、何とかスムーズに組み上がりました。しかし、2日目にテンションが効いていないことに気づきました。ペグダウン時にはテンションを掛けましたが、フライシートを引っ張っていませんでした。
設営終了後に一雨あり、午後5時くらいに食事はテント外で済ませることができたのですが、午後7時半過ぎにも雨が降りました。何時まで降り続いたかは寝てしまったので分かりません。午後10時過ぎに起きた時には雨は止んでいました。
それから午前4時過ぎからまた雨です。立山縦走を決行するか、中止するか迷いましたが、天は我々に味方してくれ、夜明けには止んでくれました。午前7時のスタート時点では雄山が見えていました。
重いテン泊装備はテントに残し、アタックザックに換装して出発です。ミクリガ池〜室堂山荘経由で一の越へ向かいましたが、いつもの調子で花を愛でながら、撮影しながらのペースです。
一の越でソフトシェルを羽織り、雄山を目指しましたが、今回は私より確実に嫁はんの方が元気です。私は下を見て歩くことが多くなっていましたが、嫁はんは上を見る余裕があったようです。私は見ませんでしたが、嫁はんが下山中の女性が一人、前のめりに転び、一回転するのを見ました。ゴツンという音も聞いたそうです。
立ち上がった姿は私も見ましたが、リーダー格の男性がチェックをしておられましたが、「岩は割れなかったか?」と云われ周りから苦笑が漏れました。出血もなく意識もはっきりしておられましたが、打ち所が打ち所なのでその後が心配です。
その後も休憩を取りながら雄山山頂を目指しましたが、山頂直下で雨に見舞われました。あと5分くらいのところだったので、雨具は着けずに登りましたがソフトシェルが水滴を弾く限度内で済んだようです。
雄山休憩所は登山者で込み合っていましたが、500円のカップヌードルを嫁はんとシェアして食べました。雨に打たれた後の温かいカップヌードルは格別でした。食べ終えてもう一つ今度はカレーヌードルを買いました。
どちらもスープまで完食です。私たちを含め多くの方が食しておられましたが、全国的にもカップヌードルの完食率はここが最高ではと思いました。また、500円は決して高くないというのも偽らざる感想です。
雄山休憩所を出る時には雨は止んでいましたが、念のため雨具(ストームクルザー)の上だけ着用し、大汝山へ向かいました。雄山に登る人数に比べ、格段に少なくなりますが、それでも縦走する人は結構いるようです。反対方向からも10パーティくらいとすれ違いました。
大汝山は前回(3年前)訪れたとき、嫁はんはパスしましたが、今回は登りました。やはりそれなりに成長しているということです。テント泊をするようになるとは夢にも思わなかった私たちです。
大汝休憩所は映画「春を背負って」の影響もあってか、大盛況です。ドリップコーヒー(500円)とリッツクラッカー(300円)で休憩させてもらいました。
その後の「富士の折立」は霞んでシルエットがやっとの状況でした。天気が良ければ別山、剣御前小舎を回るコースも考えていましたが、今回は躊躇することなく「大走り」の下山コースを選択しました。
途中、薄日が射すようになり雨具を仕舞って下山しましたが、明日の天気を予想し、雨中のテント撤収は避けたいため、本日中の撤収を考えました。嫁はんも同意し、一度は撤収作業に入りましたが、その時、にわかに雨が降り出しました。エア枕の空気を抜いたところでしたが、運を天に任せ本日の撤収を諦め、もう一泊すると決断しました。
将に「遣らずの雨」を地で行く展開でした。
そして、結果的にはこれが正解でした。翌朝(8/15)、雨は降っていません。しかし、強風が吹き荒れています。私は撤収作業(ペグ抜き)が忙しく、気付きませんでしたが、嫁はんは風に煽られて反転し底を見せているテントを見たそうです。
今度は室堂までアベレージで登りの道です。一歩一歩、軸足に体重を移動させながら進みました。途中、耐風姿勢が必要なこともありました。私は起きたままの服装で歩き通しました。下はドライレイヤーもなく、タイツもはかないニッカーのみ、上はジオラインLWの上にTシャツという軽装です。
他の方はほとんど雨具着用でしたから、私の姿は奇異に映ったことでしょう。気温は14〜15℃くらいあるのですが、風が強いため体感温度は時には5℃くらいです。自分自身でも「停まれば死んでしまう回遊魚」と云いながら歩を進めていました。
何とか無事に室堂に到着し、バスに乗って美女平に向かいましたが、バスが出発してすぐに雨となり、美女平の手前まで降り続きました。何ともラッキーな私たちです。
立山駅に着くと、前にも書きましたが、雷鳥バレー行きのシャトル便で嫁はんと二人だけでしたが送っていただきました。
その後は、紹介してもらった”白樺ハイツ(610円)”で日帰り入浴、食事をし、休日割引がないので、一般道で帰途に就きました。R41〜R257〜R19で中津川のコースです。
性懲りもなく、「あみやき亭」で焼肉して、最後の最後、瑞浪ICから中央道に乗ってしまいました。時間的には”通勤時間帯割引”の適用が受けられるのですが、あと何回、通勤時間帯割引の適用時間(5:00〜8:00、17:00〜20:00)に利用するかわからないので、何%の還元にありつけるかは不明です。
何とか高速道路・有料道路の割引制度を考え直してもらいたいものです。
abukataさん初めまして。abukataさんのMSRのテント、拝見しておりましたよ。近くに我が家も2張り張っておりました。撤収が同じ日ですが、強風、ガス、雨、火山ガスで大変でしたねえ。ひっくり返ったテント、確かにありました。子連れお花を沢山眺める余裕がありませんでしたが、abukataさんのレポで勉強になりました。ありがとうございます(^^)。次回は晴れるといいですね!
morpheusさん、コメントありがとうございます。
私の方はまったくご一家に気付きませんでした。
かわいいお嬢ちゃんですネ! それにすごく頑張り屋さんです!!
奥様のお顔が見えないのが残念ですが、お嬢様から類推してお美しい方なのでしょうね?
テン泊〜小屋泊〜テン泊のコンビネーションですか! 考えられましたね。
今後の参考にさせて頂きます。
立山は過去に3回訪れていますが、ピーカンに巡り合ったことがありません。
次回は是非とも、日焼け対策が必要なくらいの天気に訪れたいものです。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
ありがとうございました。
abukataさん、はじめまして。
こんにちは。
ご夫婦でテン泊、楽しそうですね♪
お花いっぱいのレコだったので、じっくり拝見させて頂きま
した。
初めましてなのに差し出がましいようですが、これかな?と
思った花がありましたので、時間があったらご自身でも確認
なさってみてください<(_ _)>
9)クロトウヒレンの蕾
31、33)ヤマガラシ
52、64)ミヤマコウゾリナ
53、55)タカネツメクサ
人様にお教えできるほど詳しくはないので、間違っていたら
ごめんなさい。
kaiganeさん、ありがとうございました。
初めて山小屋泊したのが”一の越山荘”で、その時衝動的に買ったのが「立山の花(土肥行雄著)」です。
今回は将に立山だったので、「立山の花」を見て調べたつもりなのですが・・・発見できませんでした。
特に”クロトウヒレン”は蕾の写真はなく、花だけなので”別物”としか思えません。
Googleで検索すると、バッチリ分かりました。
どうもありがとうございました。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する