両神山(日向大谷から往復、清滝小屋泊)
- GPS
- 07:02
- 距離
- 10.1km
- 登り
- 1,373m
- 下り
- 1,339m
コースタイム
- 山行
- 4:33
- 休憩
- 1:58
- 合計
- 6:31
天候 | 12/3:快晴、12/4:晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
全般に道幅が狭くて谷側はキレ落ちているので油断出来ません。会所から山頂までは概ね急登です。沢沿いで渡渉も5〜6回あり、増水時は通行困難と思います。難しくはありませんが、鎖場も多数あります。清滝小屋の水場は凍結防止のためか止まっており、10分下った弘法の井戸で水汲みしました。トイレも冬季閉鎖で冬季用トイレ1基のみが使用可能でした。昼間は紙が切れていましたが、夕方には補充されていました。山頂は360°の展望が楽しめます。狭いので記念撮影は待ち時間がありました。白井差コースへの入口はロープで塞がれていて「廃道、下山できません」との看板がありますが、登山ルートを含む山の所有者である山中さん宅に予約(30人限定)して許可を得れば通行可能です。標高差も距離も短く、最も楽なコースです。環境整備費として1,000円を山中さんに支払いますが、記念バッヂが貰えます。個人で登山道の維持管理をして下さっているのでありがたいです。清滝小屋に泊まりましたが、避難小屋とはいえ元は営業小屋だったのでとても大きくて立派です。2階は立入禁止でした。寝具もたくさん置いてありました。寝袋で寝ましたが、敷布団と毛布も使わせて頂きました。夕方から翌朝にかけて室内は0℃でしたが、就寝時は寒くはありませんでした。サンダルも5〜6足ありました。快晴の土曜日でしたが宿泊したのは我々4人ともう一組の2人だけでした。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
サブザック
昼ご飯
行動食
調理用食材
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
ナイフ
テントマット
シェラフ
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共同装備 |
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
ツェルト
|
感想
12月3日(土) 快晴
今回は古川さん、てっちゃん、純子さんと避難小屋泊の両神山。代表的な日向大谷コースを登る。3人は初めてだが、自分は1999年に白井差ルートを登って以来23年ぶり2度目だが、前回は天気が悪くて展望が無かったので、実質今回が初めてのようなものだ。
退社後食材を買って帰宅。パッキング、入浴、夕食を食べて19:20に出発。古川さんとてっちゃんを拾って横浜へ。
アクアライン、首都高とも渋滞なし。純子さんを拾い、東名を東京ICで降りて環八で関越・練馬に向かう。環八は混んではいるが渋滞はなし。
関越も空いている。天気は晴れのようだが星は見えない。
花園ICで降りて深谷市内のコンビニで朝食を購入。
9月に行ったダリア園を過ぎると道幅が狭くなり、すれ違い出来ない場所が連続する。帰りが心配だ。
日向大谷には町営の無料駐車場が3ヶ所。車は1番上の第1に2台くらい。トイレはさらに上の両神山荘近くにある。駐車場はトイレの両脇に計10台分ほど。上側は舗装してあり白線が引かれている。両神山荘の駐車場は1日1,000円の有料で5台分くらい。トイレの手前は有料なのか無料なのかは不明だった。
とりあえず一番上の舗装路の駐車場に停めて車中泊する。他に車はいない。
トイレは小鹿野町のものでチップ100円。男子は洋式で紙あり。女子は洋式1和式1。手洗い水は出るが飲用可否不明だ。
ビールを飲んで0:30就寝。外気温-1℃。エンジンを切り、ダウンジャケット、ダウンパンツを着てシュラフに下半身を入れて寝たが寒くは無い。空には星。
12月4日(日) 晴れ
5:00起床。晴れ。昨夜コンビニで買ったパン食べ、食材を分配し最終パッキング。ザック重量は19.5kg、てっちゃん17kg、古川さん15kg、純子さん10.5kg。テント泊では無いが、避難小屋なのでそれなりの重量になる。膝に不安があるので久しぶりにCW-Xを穿く。
出発時の気温は-2℃。車はトイレの上側に1台、下側に1台と意外に少ない。ずっと下の無料第1は数台程度ある。
両神山荘入り口脇から登山道が始まる。会所までは比較的緩やかだが、道幅が狭く谷側は切れ落ちていて落ちたら大変だ。この狭くて片側絶壁の登山道が清滝小屋まで続く。
暫く登ったところで両神神社の鳥居をくぐる。祠にお賽銭をあげて山行の安全を祈願する。
オオスズメバチ注意の看板あり。今の時期は心配ないが5〜10月は要注意だ。因みにオオスズメバチの英語名は「Japanese giant hornet」。時速約40kmで飛び、狩りをする時は1日で約100kmもの距離を移動できる持久力があるそうだ。これは凄い!
会所で最初の休憩。ソフトシェルを脱いでTシャツ1枚になる。
会所からは急登が清滝小屋まで続く。谷沿いの樹林帯で展望はないが、渓流沿いなので美しく、飽きが来ない。5〜6回渡渉があり、増水時は通行不可になるらしい。
19.5kg背負っての急登はきついが、止まるほどではない。トレーニングの成果か?
登山道脇には仏像や石碑が多数ある。この日向大谷ルートはかつて山岳信仰が盛んだった両神神社の表参道なのだ。
清滝小屋の少し手前に「弘法之井戸」があり、水が出ている。清滝小屋に水場があるので少し飲んだだけで汲まなかったが・・・・
弘法之井戸から10分で清滝小屋に到着。しかし水場は水が出ない。トイレは冬季用の1つのみ使用可。洋式ポットンで紙は無かったが、山頂から戻ったら紙が補充されていた。トイレは小鹿野町の「おもてなし課」が管理しているようだ。
清滝小屋は埼玉県が設置したもので以前は営業小屋だったが、廃業して避難小屋として開放されている。「緊急時以外は宿泊不可」とは書かれていないのが良い。我々が1番乗りだ。
2階建てだが、2階は立入禁止で掃除されていないので埃が凄い。土間にテーブルがあり、サンダルも5〜6足ある。
1階はゴザが敷かれていてなかなかきれい。20〜30人は寝られそうだ。銀マット、布団、毛布が備え付けてある。
ザックをデポしてサブザックで山頂へ。山頂まで急登が続く。鎖場もあり、霜柱やツララがある。小屋から40分ほど登ると尾根に出て、両神山の稜線が初めて見えるようになった。しかし鋸歯状の稜線のどれが山頂かは判らない。
小屋から55分で両神神社に到着。イザナギとイザナミの2神を祀ることから両神山と呼ばれるようになったとか。(諸説あり)。両神神社の狛犬はオオカミなのだが、ここでは神の従者が狼なのだとか。なかなかユニークな象で可愛らしいが、補修跡がモルタルむき出しでちょっと残念な感じだ。
神社と山頂直下の2ヶ所に白井差への分岐があるが、どちらも縄張りがされている。登山道としてはちゃんと整備されていて歩きやすいようだが、地主の山中さんと埼玉県の関係が悪いのかも知れない。
神社から30分で山頂に到着。大勢の人で賑わっている。ピーカンで360°の大展望だが、富士山と南アルプス、北アルプス南部はガスの中で残念。北アルプスと八ヶ岳と浅間山は良く見える。北アルプスは真っ白だ。
下る途中で白井差に下る人に話を聞いたが、登るのが楽でハイキングのようだ、とのこと。コースは山中さんの私有地なので、1,000円の協力金を払う必要があるが、駐車料、入山料込みでバッヂもくれるとのこと。登山口にはトイレもあるらしい。次回は白井差から登ろう。
下る途中でバランスを崩して左膝を突き、パンツに穴が開いてしまった。
1時間10分で小屋に戻るとテントが2張あった。小屋には英国人の男性と日本人女性の夫婦が来ていた。冬山キャンプに備えて寒さに慣れる訓練とのことだが、彼らは夕食を食べている様子が無く、夕方には寝てしまった。結局この日泊まったのは6人だった。
持参の銀マットの上に小屋の敷き布団を敷き、小屋の銀マットの上にシュラフを敷いて、その上に毛布を掛けて寝床を用意してからランチの準備にとりかかる。
当てにしていた水場の水が出ないので、てっちゃんが弘法之井戸まで6箸魑發澆帽圓辰討れた。しかし、後で調べて判ったが、小屋の裏手を少し登った所に冬季用の水場があるらしい。
今回のランチは2019年2月の西穂以来久しぶりのチーズフォンデュ。ブロッコリー、ウインナ、バゲット、餅をチーズに絡めて食べる。旨い。火力調節用の餅焼き網は餅を焼くのに使っているので火力が強すぎて鍋を上げ下ろしして調節する。固形燃料も試したが、小さなゴトクではこれも火力が強すぎる。
餅は焼いてから小さく切るのは難しいまで、焼く前にナイフで切ろうとしたら、切れ目入りの餅だったので、手で簡単に4つに割れた。チーズフォンデュの素はアピタで買った雪印の2〜3人用を2袋。百均の14cmのホーロー鍋に1袋で丁度良いが、牛乳は指定量の100ccではやや濃すぎるようだ。2回戦で完食した。
ランチのあと、全員シュラフに潜ってウトウト一眠りしてから夕食。まずはてっちゃんの百均燻製マシンで燻製を作って宴会開始。チータラとウインナを燻してビールで乾杯。古川さんはレモンハイ、てっちゃんと純子さんは熱燗だ。昨年12月の雲取山、乾徳山の高原ヒュッテと今回で燻製は避難小屋泊の定番になった。
燻製の後はメイン寄せ鍋。具材は2、3人用のカット野菜としめじ、豚肉で、スープは鍋キューブの「鶏だしうま塩」。いつもは食べきれない〆のラーメンも2玉完食し、スープも全部飲んでしまった。
寝る前にトイレに出ると満天の星。秩父の街明かりと花火が見えた。後で判ったが、秩父夜祭りの花火だった。7,000発だったようだ。
20:30に就寝。小屋内は夕方から寝るまでずっと0℃でそれ程寒くは無かった。就寝時の着衣はヒートテック上下、パンツ、ダウンパンツ、ダウンソックス、ソフトシェル、ダウンジャケット。
12月4日(日) 晴れ
5:00起床。何度か起きてトイレにも行ったが、そこそこ眠れた。気温はずっと0℃だが、寒くはなく、むしろ暑かった。
まずはコーヒー。朝食は牛丼。吉野家が最近出した常温保存のレトルト牛丼だが、家で試食した時はイマイチで家族にも評判が悪かった。山バイアスがあれば美味しいと思ったが、山でもイマイチだった。それでも全員完食した。
食後撤収して6:45に出発。ヒートテックを脱いでCW-Xに穿き替えるが、それでもやはりタイツは暑い。上は出発時からTシャツ1枚だが、それでも暑い。
好天の日曜日とあって続々と登って来る人とのすれ違いが多い。急傾斜の狭い登山道は登りより歩きにくい。会所では10人以上の団体とすれ違った。狭いところで遭遇しなくて良かった。
小屋から1時間50分で下山完了。コースタイムは1時間35分なのでちょっと遅いが、すれ違いが多かったこともある。今回は下山するまで膝は痛くならなかった。トレーニングの成果か?CW-Xの効果か? トレーニングの成果出ある事を祈る。
下山時のザック重量は15.5kg。食材とアクエリ2本分で4kg減だ。
駐車場の車はあまり増えていないが、無料の第1と第2は満車だった。
関越から富士山が良く見えた。天気は昨日の方が良かったが、富士山は今日の方が良い。
今日は純子さんのランチ会が帰り道沿いの朝霞のレストランであるので、送るついでに我々も同じ店で昼食を摂ることにした。
三芳PAのスマートインターで降りて、住宅街にある「真名井の湯」で汗を流した。住宅街に突如出現する温泉施設だが、なかなか良い施設で、午前中なのに賑わっていた。
温泉から30分で北朝霞駅近くの「Chef Suda パリの食堂」に到着。須田さんはミャンマー大使館やパリのユネスコ代表部で料理長をされていた方で、純子さんはミャンマー時代にシェフと知り合ったそうで、ミャンマー時代のお友達3人とランチなのだ。
牛ステーキのランチと焼きバナナのデザートを食べたが、とても美味しく値段もリーズナブルだ。関越道沿線の山の帰りにはまた行ってみよう。
帰りは和光ICから外環に乗り、山手トンネル経由で帰ったが、渋滞はまったく無かった。
避難小屋泊は山小屋ともテントとも違う楽しさがあって良いものだ。またどこかの山でやろう。
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