両見山 - 不安定な天気でノンビリはできなかったけど、先が見えないワクワク感がたまらない山行でした。
- GPS
- 08:18
- 距離
- 16.7km
- 登り
- 1,456m
- 下り
- 1,443m
コースタイム
- 山行
- 7:43
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 8:18
07:02 P757付近通過
08:02 P986
09:05 両見山(P1115.1)
10:48 P1194
12:06 P1199(休憩30分)
13:35 自転車デポ地点(休憩20分)
14:18 駐車場所(ゴール)
※ 当レコ内の「両見山」は昭文社の山と高原地図(2012年版)から採用しましたが、正しくは「三合落岳」のようです。「両見山」は「三合落岳」から約1Km北北東にあるP748とのことです。(2015.08.29追記)
天候 | 晴れたり曇ったり。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
<スタート 〜 P986> 危険箇所はありません。尾根上には踏み跡あります。 何度か親尾根に合流しながら登りますが、親尾根に乗る直前は決まって急登です。 下りで利用する場合、読図が完璧にできないと、子尾根への乗り換えは難しそうです。 <P986 〜 両見山(P1115.1)> 危険箇所はありません。踏み跡あります。 それなりにアップダウンはあるものの、概ね快適に歩けます。 <両見山(P1115.1) 〜 P1194> 思っていた以上に踏み跡あります。 地形図で崖記号のある部分は、高度感のあるヤセの岩尾根で、二段階で急降下があり最大限の注意が必要です。ホールドはありますが、雨などの場合はより安全を確保すべきです。また、低木もうるさいので、この区間は長袖を勧めます。 <P1194 〜 P1199> 思っていた以上に踏み跡あります。 ほぼ同じ標高のピーク間を約150m下った後、登り返します。P1199直下は這うような急登です。 この区間にも、ヤセの岩尾根と急降下があり、ホールドは十分ですが慎重に進む必要があります。 <P1199 〜 ゴール> 薄い踏み跡あります。 一貫して傾斜のきつい下りで、岩稜帯もありますが、岩は脆いので選んで足を乗せましょう。 支尾根は殆どないので道迷いの心配はありませんが、後半は尾根が広くなるので、方向を誤まらないように注意が必要です。 |
写真
装備
備考 | 紫外線対策にサングラスをしたが、汗まみれになるのには参った。 自転車の利用は、今回も効果的だった。 駐車した場所は、石灰岩を運ぶトラックが頻繁に通行する道路脇だったため、下山後戻ると車は砂埃まみれだった。 |
---|
感想
今日は、四阿屋山から両神山へ延びる尾根の第二弾だ。
ただ、攻める尾根は前回の北側からではなく、より斜度がきつく険しそうな南側からのチャレンジだ。
今日も先週と変わらない感じの不安定な天気らしいが、今日は多少の雨でも決行の覚悟だ。
2時間以上もかけてやってきて2週連続の中止はもったいないし、今日歩かないと3週空くことになり、また禁断症状が出かねないからね。(笑)
天気予報によれば15時くらいから雨の可能性があるとのことなので、なんとか14時頃までには下山したいと、今日はハンモックは置いてきた。ランチも、いつも通りにカップ麺を持っては来たが、今日に限っては非常食になりそうだ。
また、もし途中で雨が激しくなるようならと、一応エスケープも考えてはいた。が、Vルートがエスケープになるのかは甚だ疑問ではあるが。
下山予定の場所に自転車をデポした後スタートした。太陽も出ていて天気は上々だが、とにかく蒸し暑い。すぐに汗びっしょりになった。
両見山までは、Vルートとしては全くと言って良いほど問題が無かった。
そして、いよいよ警戒していたP1199までの尾根歩きに突入。
普段の倍の10mまで降りられるようにロープを持ってはきたが、安全確保のために2mほどの補助ロープがあれば良い程度で、懸垂下降しなければならない場所は無かった。(結局ロープは使わなかった。)個人的には、熊倉山の聖尾根の方が険しい気がする。
とは言え、危険であることに変わりはなく、慎重に確実に歩を進めなければならないことは言うまでもない。
それと、予想以上に歩かれている印象があり、時々は採石場からのトラックに石を落す音が聞こえるせいもあってか、まったく奥深い感じがしなかったのは意外だった。
採石場からの音は、初め雷鳴かと思い、少々焦らされたよ。
そうそう、急下降中にザックが木に引っ掛かって外れなくなってしまった。まぁVルートを歩いていれば、低木のうるさい場所などで引っ掛かることはよくあるが、大抵は身体を捻って向きを変えたり、力ずくで外したりして切り抜けられるのだが、今回はどうにも外れない。とりあえず足は着地点に着いてはいるが、体重の30%くらいが浮いている感じの不安定な体勢だから困った。
やむなく手近の木に捉まりながら、慎重にザックを降ろしてみると、ザックに引っ掛けておいたクリップ(写真参照)に、見事に枝がハマってしかもロックされていたのだ。これでは外れないわけだ。(不安定な場所で、外すのも大変だった。)
このクリップは、使用後のチェーンスパイクなどをぶら下げたりするために普段から引っ掛けていたものだが、これは危険だとすぐさま取り外した。幸い足が着いていたから良いようなものの、完全にぶら下がった状態だったら危険この上ない。まさかこんなものが危険を招くことになろうとは思いもしなかったよ。一般登山道ならまだしも、Vルートでは極力ザックはスッキリしておかないと、と気付かされる出来事だった。
下山に使った尾根は、毎度のことながら情報が無いという点で、本尾根以上に何があるかわからないという不安があったが、前半にガレっぽいヤセがあった後、植林帯が現れ大きな問題もなく下山できた。
あ、右足の捻挫は、時々バランスを崩した際に、思わず踏ん張ってしまうことはあったが、鋭角に曲げないように注意して歩いたので、なんとか大丈夫だった。
さて、決して有頂天になって警戒を怠ってはいけないが、どんなに急峻な地形でも、ホールドのない絶壁でない限り進むことはできると、また自信を付けてしまう山行になってしまったようだ。
コメント
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蒸し暑い中、お疲れ様でした。
藪山にかかわらず、ザックにものを付けておくのはよろしくありません。その昔、ザックに付けていたアブミが倒木に引っかかって、倒木ごと谷底に落ちたことがあります。一歩間違っていたら死んでいました。でも、ひどい捻挫をして参りました。どんなタイミングで引っかかるか想像できるものではありませんので、ザックに余計なものは付けないのが賢明です。
辺見尾根、だいぶつながってきましたね。秋までに両神までつながりそうです。そうしたら、出動してみたくなります。私の嫌いな藪は無いようなので嬉しいです。大ナゲシの方に似ている山容だと思います。大ナゲシもそうですが、祠とか結構あって、人気が無い割に、人気を感じるところです。藪漕ぎするほどの藪ではなく、ルートも適当に行ける感じを受けました。
全線開通まで、待ち遠しいです。よろしくお願いいたします 。
misuzuさん、
いやー、まだまだ甘いですね。
山歩きは言わば「お遊び」なわけですが、命に係わる場合もあるので、もっと真剣に遊ばないとですね。いい経験になりました。
それにしても、さすがmisuzuさん、いろんな修羅場を越えてきているんですね。そんな話を聞くと、「このルート、自分に歩く資格(スキル)があるんだろうか?」と、基準が分からなくなってしまいそうです。
今後も、気付いたことがあったら、いろいろ教えてください。
それはそうと、あの尾根は辺見尾根っていうんですね。名無しだと思ってました。
さて続編は、、、未定です。
kinoeさん こんばんは〜
相変わらずのkinoe流の登山スタイルを存分に拝見できたレコでした。
時折不安になりながらもその自分をしっかり楽しんでる
・・・・そんな感じが強く伝わってきました
自分とはある意味究極に登山スタイル違いますがVルートも楽しいですよね、そろそろ購入したガーミンの本領を見たい気分でもあります(笑)
それにしてもザックをすっきりは安全を考えてもできる限りそうするべきなんでしょうね、自分も何回もシャクナゲやらに引っかかってこけたこと多々あるので気をつけたいと思います、大事に至らずよかったですね
捻挫も僕のよりはるかに軽い症状のようでなによりです。
またチャレンジングなレコ楽しみにしてますね、お疲れ様でした〜
drunkyさん、
不安を楽しんでる・・・そうかもしれません。
何が待ち受けているのかわからない不安=>未知との遭遇への期待、ですかね。
ただ、いつか本当に進めない場所に出た時、潔く撤退する冷静さは持っていたいと思っています。
あぁ、GPS買ったんでしたよねぇ。いつ使うんですか?○でしょ!
とんでもないルートからのピークハントってのはどうですか?
その際は、ザックはスッキリとね。
捻挫の方は何とか歩けるので軽傷なんでしょうが、歳のせいもあってか遅々として改善もしません。時間かかるんですね。
drunkyさん的弾丸登山も楽しみにしています。
kinoeさん こんばんは
例のルートの続編ですね!あっという間に両神山まで開通しちゃいそ〜ですね
でも右へ左へRFが大変そうだし後半は難易度が上がっている感じですね
両神山へ近付くにつれて、どんどん難易度が上がるのでしょうか?
地形図を眺めても複雑な尾根筋で、自分では踏み込むのが難しそうだな〜と
と思いますが・・・・物凄く惹かれるルートです!
秋のベビーキャリー出撃まで秒読み段階に入ったRossiRossiでした〜
RossiRossiさん、
なーんか、みんなに乗せられてるような気がしてきたぞォ。
ま、それならそれでモチベーションが維持できていいんですけどォ。
でもまじめな話、両神山まではどうかなぁ。清滝小屋近くのコルっぽいとことか、キレットだったりして。
それと、実際に計画を立ててみるとわかりますが、尾根の状況以上に、取り付きと下山場所の方が重要だったりします。
いずれにせよ、さすがに情報を集めないととは思ってます。
ちなみに、先週中止した際に白井差小屋まで偵察してきましたが、ちょっと南側から攻めるのは無理そうに感じたので、今後はたぶん北側の支尾根を登り下りすることになりそうです。
ところで、ついに今秋初陣ですか?そろそろ捉まり立ちする頃かな。
残暑も引けた頃に、親が転んだりしないような場所がいいと思います。楽しみですね。
kinoeさん こんばんは
土曜日の天気で、このコース行ってしまったのですか
雨に降られずによかったですね。
剣ヶ峰に近づくにつれて、南側は規制があるので北から入ることになると思いますが、稜線までの尾根歩きが長くなります。この先アップダウンも多いので、あと2回に分けた方がよさそうですね
最終はやはり剣ヶ峰ですか?達成したら今まで登った両神山と違った山に思えるのでは?一位ガタワから清滝小屋に泊まり、一人酒で達成感を味わうのもいいですね
以前この稜線の二子山(辺見岳)を会所からの北尾根で登ろうかと思いましたが、まだ実行していません。家から日向大谷までがあまりにも遠くて
この稜線を歩けるkinoeさんがうらやましいです。
warutepoさん、
土曜日、夕方になってどうなったか定かではありませんが、山行中はまずまずでした。蒸してはいましたが。
仰るように今後は北からのアプローチになると思います。南は規制はともかく、多くが崖や川なので私のナンチャッテ計画では手に負えそうにありません。
ただ、長くなる北からの支尾根歩きも、辺見尾根以上に未知だという点で楽しみなので全く問題なしです。
とは言え、北も川(薄川)があるので、下山場所は事前に確認しておくつもりです。
小屋泊で一人酒、好きな人にはたまらないんでしょうが、あいにく私は、小屋泊も酒も好まない珍しい奴なのでした。
次回はのんびりもしたいので、辺見岳まで行かないかも、です。
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