雨、霧、晴れの八ヶ岳〜赤岳、横岳、硫黄岳
- GPS
- 72:24
- 距離
- 32.8km
- 登り
- 2,099m
- 下り
- 2,229m
コースタイム
- 山行
- 6:46
- 休憩
- 0:47
- 合計
- 7:33
- 山行
- 7:45
- 休憩
- 1:01
- 合計
- 8:46
天候 | 1日目 一時晴れ、雨、霧 一日目夜間 雨 2日目 午前 小雨、風なし、見通しよし 午後 雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
駐車場 美濃戸口の駐車場に駐車 *美濃戸までの林道悪路とのことで、美濃戸口の駐車場にしたが、普通車ならば、十分いけます。片道1時間のこの間が結構負担でした |
コース状況/ 危険箇所等 |
美濃戸口〜美濃戸 とにかく長い片道1時間の距離 美濃戸〜南沢〜行者小屋 沢沿いのウォーミングアップから森林、そして 涸れ沢 行者小屋〜文三郎尾根〜赤岳山頂 目の前に立ちはだかる赤岳、長い階段、急峻な鎖、はしご、がれ場 赤岳山頂〜赤岳天望荘 がれ場を下る。案外大変 赤岳天望荘〜横岳 こぶとがればの尾根が長く続く前半、緊張が強いられる 横岳〜硫黄岳 最後はなだらかな硫黄岳で安心感 ケルン沿いに 硫黄岳〜赤岳鉱泉 森林限界から樹林帯へ大きく変わる 赤岳鉱泉〜北沢〜美濃戸 北沢ルートはマイナスイオンいっぱい |
その他周辺情報 | 帰りがけに行きました。「白州甲斐駒ケ岳温泉尾白の湯 」 晴れの日の露天風呂からは甲斐駒ケ岳が見えるそうです。塩水の温泉と茶色の温泉 |
写真
装備
個人装備 |
雨具(1)
ヘッドランプ(1)
バッテリー及び線材(3)
メモリ(2)
地図(1)
医薬品(1)
着替え(1)
帽子(2)
ウインドブレーカ(1)
ダウン(1)
手袋(2)
靴紐予備(1)
スパッツ(1)
ザックカバー(1)
防水袋(多数)
ストック(1)
飲料水(2)
保温ボトル(1)
食料(1)
非常食(1)
サングラス(1)
ロールペーパー(1)
洗面用具(1)
ゴミ袋(1)
保険証(1)
免許(1)
ナイフ(1)
ライター(2)
コップ(2)
コッフェル(1)
バーナー(1)
カメラ(1)
スマホ(1)
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感想
霧雨晴れ後雨の八ヶ岳縦走 20140902
準備
・山行計画と天気
今年の夏は、週末の天候が崩れることが多く、山行計画も立ちにくいと思っておられると思います。楽しみにしていた七月の白馬岳の雪渓、縦走も雨でとても残念でした。今回の八ヶ岳は、横岳のがれ場が危険度が高いので、一層、晴れの日にと思っておりました。当初の8月29日〜8月30日 硫黄岳、横岳、赤岳の順に縦走予定でしたが、天気予報は、日替わりの様に変わり、最終的に雨模様で、前線の通過が早ければ、晴れの予報の8月30日〜9月1日にシフトし、縦走方向も危険度の高い赤岳を初日に登り、翌日早朝から横岳、硫黄岳をゆっくり行こうと計画も変更しました。結果、表題の通りで、霧雨晴れ後雨でしたが、晴れの時間が、2日目午前中と一番危険度が高い横岳の縦走に当たりました。これは、神様のおかげなどと思いました。
・雨対策
前回不十分な雨対策でザック内びしょ濡れでしたが、今回は、大きめのドライザックで快適でした。レインウエア袖口からの水の侵入防止にリストバンド風のものがあり、これも二重のリストバンドとなり効果がありました。
天候のみならず、精度の高い情報が必要と認識を致しました。ヤマレコもその意味では、精度の高い情報を提供してくれていると思います。
・移動手段
登山口迄の移動手段は、早朝から登山、下山時間に縛られない登山を目指して、今回は、車にしました。当初、前日夜間に登山口駐車場と思いましたが、高速道路の行先インター近くの高速道路のサービスエリアで、車中仮眠、食料、水、トイレの確保をしました。これも高速出口インターから登山口が比較的近くであれば有効と思いました。
山行
・美濃戸口〜美濃戸
悪路で車高によっては、困難と書かれている方が多く、当初から車は美濃戸口と決めていましたが、実際に歩いてみると、普通車ならば、ゆっくり走れば、問題ない程度でした。この片道4km1時間の距離が、案外大変です。特に日帰りならば、2時間と多大なロス。
・美濃戸〜南沢ルート〜行者小屋
出発間際に大雨が降り出すレインウエアを着て暫く雨宿り、小降りになったところで山荘を後にする。南沢と北沢の分岐、南沢ルートに。晴れた日なら、気持ちの良いマイナスイオンを浴び、せせらぎの音を聞きながら、沢沿のゆっくりのウオーミングアップ。沢を何度もしっかりした木橋を渡りますが、楽しいだろうなと思う。森をぬけ、涸れ沢に至る。涸れ沢で一瞬道を見失う。道が数m崩落した様だが、涸れ沢で障害はない。涸れ沢にヘリポートがある。このころから、向こうに、人声がする。先導の仙人さんは、人の歩いた痕跡、人声などいつも注意を払っている様だ。こうして、気持ち良い歩きをして行者小屋に着いた。そのころには、雨も止み、霧も晴れだした。行者小屋は、沢山の人々が清々しい顔で談笑している。我々もここでお茶を沸かし、いよいよだねと話す。この時間で、硫黄岳、横岳、赤岳を周回して来た早い人もいるのに驚く。赤岳が晴れ間に見える。文三郎尾根を登る人が小さく見える。急峻な地蔵尾根が見える。今回、赤岳以降雨の場合のエスケープラインだが急峻で大変そうだ。
・行者小屋〜文三郎尾根〜赤岳
阿弥陀岳の分岐点までは、背の高い樹木林、苔に覆われた木々。文三郎尾根分岐直下の階段にはマンモスマークが並ぶ。濃霧で視界は乏しいが、足元に目を向けてみると、その階段の合間に高山植物が咲く。
キレット分岐点に近づくにつれて、霧が晴れて、霧の合間に、美しの山の端、ゴツゴツした目の前の赤岳が青空に見え始める。晴れてきたと心躍る。
が、赤岳頂上に近づくにつれて、また霧に覆われてくる。最後には、視界不良になる。十数人の登山者を案内する登山ガイドさんが下ってきて、上は濃霧なので注意して下さいと越えをかけてくれた。そして赤岳頂上に着く。残念ながら、真っ白で何も見えない。
赤岳山頂〜赤岳頂上荘〜赤岳天望
真っ白の濃霧で何も見えず、道標には、沢山の文字が並ぶが山小屋の表示がなく、たまたま、ご一緒した方が、地図とコンパスから小屋 はこちらと逆方向を示したりするもので、山頂にいた面々悩む。それでもGPSの示す方向を見せ、こちらと山小屋を目指す。もちろん足元しか見えず、急峻な瓦礫場を下る。そして山頂荘が見え一安心し、天望荘に向かう。これも注意を払い到達する。同行の仙人さんと山頂でご一緒したお二人の計四人で着いた。濃霧は怖い、勘も怖い。
赤岳天望荘泊
赤岳天望荘ではカップを渡され、名前を書き、これで珈琲やお茶を飲む様にと、また食事の際にこのマイカップを使うとのこと。たっぷりと砂糖をいれ珈琲を飲み、先程の四人組で話す。大阪から、札幌からと悠々自適なと話す。お風呂がありました。大きな五右衛門風呂が!
お湯は濁っていたが、ありがたくいただく。
食事後、談話後、直ぐに横になる。この一週間の睡眠不足で直ぐに眠れるかと思えば、身体が興奮しているせいか、シュラフ一枚で寒いせいか、眠れず、やっと眠りについたのはお昼が過ぎたいた。朝四時に目を覚まし、天気を見に外にでる。雨だが、風無く、山の端がはっきり見える。晴れるかも?と。
小屋に戻るとヘッドランプの光で食事の準備が始まっていた。節電です。日の出時間五時15分、残念ながら、ご来光はないが、山々の全貌が蒼く浮かび上がる。そして、赤岳頂上荘の灯が灯台の様に光る。食事後、雨が降っているが、風もなく、予定通り、横岳、硫黄岳周回に向かうことにした。
。
赤岳天望荘〜横岳
午後の強い雨が予報されていたので、 雨がぱらつく中だが、早めに出発した。振り返ると赤岳天望荘、赤岳がお気をつけてと言ってくれている様だ。まずは地蔵尾根の分岐まで十分ほどで着く。お地蔵様が眼下の尾根への安全を見守るようです。いよいよ横岳である。まずは二十三夜峰という小さなコブ。これでも遠目ではどう行くのか怖い。そばまで行くと、なんとか行けそうだ。一つ目のコブを終えると落ち着いてくる。基本的に臆病怖がりの割には、なんとか乗り切りました。この後、急峻な鎖場を何度か怖々登るとそこに大権現と書かれた石碑があった。
そして三叉峰に着く。あまり記憶にない。やはり登りだけに必死だ、なんだか息も粗く水を欲しがる自分がいる。
横岳頂上2829mに着く。やはり途中も頭にない。
硫黄岳〜赤岳鉱泉
逆に横岳以降は、記憶に残る。鹿の高山植物の被害対策の柵が横岳から硫黄岳に向かう登山道脇にある。そこから眼下に硫黄岳山荘が見える。ここからの下りには終わりかけたコマクサや旬の投薬リンドウが自生していた。硫黄岳山荘で、トイレを借りるとウォーシュレットの水洗トイレに驚く。
硫黄岳は、ただただ広い緩い上り、道がなく代わりに目印のケルン、その傍らにクリーム色の投薬リンドウが最盛期、札幌からの方が北海道の投薬リンドウはここのみどりの筋でなく、青の筋と話してくれた。硫黄岳山頂もまた広い山頂で小学生の遠足だろうか?沢山の小学生。
ここで札幌からの方とご挨拶をして別れる。深い霧である。
ここから赤岳鉱泉へ
一気にくだる。瓦礫場からハイマツ、樹林帯に一挙に入り、豊かな森に入る。これが案外長く、標準時間を短く拾い間違えたせいか仙人さんが道を間違えたかと立ち止まる。流石だなあと思う。アナログと言うが人の痕跡をきちんと見ている仙人さんはすごいなあと感心する。そして、赤岳鉱泉に一時間半ほどで着いた。
赤岳鉱泉〜北沢ルート〜美濃戸〜美濃戸口
北沢ルートもまた南沢ルート同様、沢沿いの素敵な登山道と思う。案外八ヶ岳に登る前のこのルートを楽しんでいるかたも多いと思う。沢沿いから林道様になり、南沢と相違し、車も通ることが出来る様だ。そこには、赤岳頂上荘と書かれたジープがあったり、プロパン瓦斯のボンベや物資が置かれている様だ。この北沢ルート、赤岳鉱泉、行者小屋経由で物資を担ぎあげて行くのかと感謝しました。そして美濃戸に着き、さらに4キロ歩き美濃戸口に着くと丁度アルペンバスが乗客を待って出発する所だった。午後14字45分でした。
温泉
九月末に行く予定の甲斐駒ケ岳が望める白州の温泉のご紹介は粋な仙人さんのご推薦。雨でなければ、行くぞの掛け声かな?
札幌の I です。お陰さまで八ヶ岳の核心部(多分)を、不安もなく通過できました。素晴らしい背景での私の姿も、又やまのこ村の駐車場での私の車(一番手前)も取り上げていただき感慨深いものがあります。有難うございました。次に機会があればまたよろしくお願い致します。千人様にも宜しくお伝え下さい。
こちらこそありがとうございました。こちらの近くのお気楽登山と相違して、札幌からと感心しました。私も早い機会に北海道の山々に出会いに行きたく思います。教えて頂いたトウヤクリンドウも筋色が青も楽しみです。車、偶然の神様ですねえ。これも縁ですねえ。
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