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Yamareco

記録ID: 50771
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
丹沢

2009/11/07-08 丹沢寄ユーシン大石山ユーシン鍋割山栗木洞寄

2009年11月07日(土) ~ 2009年11月08日(日)
 - 拍手
GPS
34:13
距離
21.5km
登り
2,255m
下り
2,256m

コースタイム

■11/07
寄水源林駐車場 6:51
9:12 雨山峠 9:27
10:27 ユーシンロッジ(荷物一部デポ) 11:04
12:18 大石山(昼食) 13:25
   下山途中i_wata18双眼鏡落としロスタイム。
15:04 ユーシンロッジ
■11/08
ユーシンロッジ 07:44
8:20 熊木沢出会い
8:29 鍋割山北尾根登山口
10:12 雨山峠-鍋割山の稜線(富士山撮影) 1021
10:29 鍋割山 11:13
11:33 寄への下降ポイント下降開始から撤退戻りまで 14:02
14:31 後沢乗越
15:05 栗ノ木洞(クリノキドウ)
15:18 檪山(クヌギヤマ) 15:49
17:02 寄水源林駐車場

天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2009年11月の天気図
アクセス
コース状況/
危険箇所等
目的
1.ユーシンの紅葉撮影→成功
2.隋道陥落で陸の孤島の(出ると言う噂の)閑静なユーシンロッジに宿泊し
  鹿に囲まれて夜をすごす。→微妙。団体さんも来る大変賑やかな所でした。
3.鍋割北尾根のバリルート走破→成功
4.後沢乗越北から寄への直下のバリルート走破→撤退(250m程北から下降した)

雨山峠まで0.4km以降は迷いやすい。10/31のレコード参照。
ユーシンから大石山に行く橋に事前情報通りスズメバチが飛んでいて橋の右渡渉。
ユーシンから森林管理道経由、鍋割北尾根から鍋割までは難所無し。
鍋割山から後沢乗越間で右に寄まで直下しようとしたがルートロストした模様で上り返した。
いつか、下から?リベンジ。未知ルートは「早朝下から」が鉄則です。

今回は紅葉撮影が主目的なのでコースタイムは撮影時間含み遅いです。
11/07
寄水源林駐車場 6:51
ジュウガツザクラがまだ咲いています。

2009年11月07日 06:45撮影 by  Canon PowerShot TX1, Canon
11/7 6:45
11/07
寄水源林駐車場 6:51
ジュウガツザクラがまだ咲いています。

滝郷の滝へ寄ります。
2009年11月07日 06:58撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
11/7 6:58
滝郷の滝へ寄ります。
水源林遊歩道を過ぎ登山口到着、ここを右へ。ヤマレコの地図はここを左に橋を渡るコースになっていますがそちらも行けそうです。
2009年11月07日 07:20撮影 by  Canon PowerShot TX1, Canon
11/7 7:20
水源林遊歩道を過ぎ登山口到着、ここを右へ。ヤマレコの地図はここを左に橋を渡るコースになっていますがそちらも行けそうです。
渡渉するmelonpan

2009年11月07日 07:34撮影 by  Canon PowerShot TX1, Canon
11/7 7:34
渡渉するmelonpan

2009年11月07日 08:38撮影 by  Canon PowerShot TX1, Canon
11/7 8:38
無言。。。。。
2009年11月07日 08:52撮影 by  Canon PowerShot TX1, Canon
11/7 8:52
無言。。。。。
9:12 雨山峠 9:27
これから檜岳向かう方と3人で休憩。
山渓11月号に「迷いやすい雨山峠」が特集されたそう。

2009年11月07日 09:12撮影 by  Canon PowerShot TX1, Canon
11/7 9:12
9:12 雨山峠 9:27
これから檜岳向かう方と3人で休憩。
山渓11月号に「迷いやすい雨山峠」が特集されたそう。

ユーシンへ下ります。倒れた鉄橋も横を通れば問題なし。
2009年11月07日 09:55撮影 by  Canon PowerShot TX1, Canon
11/7 9:55
ユーシンへ下ります。倒れた鉄橋も横を通れば問題なし。
林道に出た。
2009年11月07日 10:22撮影 by  Canon PowerShot TX1, Canon
11/7 10:22
林道に出た。
10:27 ユーシンロッジ(荷物一部デポ) 11:04
おお、写真で見たとおり。
2009年11月07日 10:27撮影 by  Canon PowerShot TX1, Canon
11/7 10:27
10:27 ユーシンロッジ(荷物一部デポ) 11:04
おお、写真で見たとおり。
入り口の紅葉綺麗。
2009年11月07日 10:36撮影 by  Canon PowerShot TX1, Canon
11/7 10:36
入り口の紅葉綺麗。
和室畳部屋を選び寝具などデポ。
昼食持って大石山へ。蛍光灯点く。炊事場有り。コインのみ使用可能の緑電話有り。TVが無いと文句でそう。
2009年11月07日 11:02撮影 by  Canon PowerShot TX1, Canon
11/7 11:02
和室畳部屋を選び寝具などデポ。
昼食持って大石山へ。蛍光灯点く。炊事場有り。コインのみ使用可能の緑電話有り。TVが無いと文句でそう。
ロッジ直脇の指導標。
2009年11月07日 11:04撮影 by  Canon PowerShot TX1, Canon
11/7 11:04
ロッジ直脇の指導標。
「大石山への橋にスズメバチ」というレポを読んでいたので、注意するようにi_wata18さんに伝える。刺されたらシャレになりません。(by melonpan)
2009年11月07日 11:05撮影 by  Canon PowerShot TX1, Canon
11/7 11:05
「大石山への橋にスズメバチ」というレポを読んでいたので、注意するようにi_wata18さんに伝える。刺されたらシャレになりません。(by melonpan)
偵察するi_wata18.スズメバチ発見!。次に刺されたら命が危ない!。
2009年11月07日 11:06撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
11/7 11:06
偵察するi_wata18.スズメバチ発見!。次に刺されたら命が危ない!。
少し上流を渡渉。登山道は渡渉地点の直ぐ傍で、黄色のプラクイの間を上る。
2009年11月07日 11:08撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
11/7 11:08
少し上流を渡渉。登山道は渡渉地点の直ぐ傍で、黄色のプラクイの間を上る。
大石山の大石。南アルプスのイルカ岩に対抗し、勝手に「クジラ岩」と名づけました。
このクジラ君、笑っています。ちょうど海からジャンプし前びれが出たところ。あ、i_wata18がクジラに飲み込まれる!!。
2009年11月07日 11:58撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
11/7 11:58
大石山の大石。南アルプスのイルカ岩に対抗し、勝手に「クジラ岩」と名づけました。
このクジラ君、笑っています。ちょうど海からジャンプし前びれが出たところ。あ、i_wata18がクジラに飲み込まれる!!。
12:18 大石山(昼食) 13:25
2009年11月07日 12:25撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
11/7 12:25
12:18 大石山(昼食) 13:25
12:18 大石山(昼食) 13:25


2009年11月07日 12:21撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
11/7 12:21
12:18 大石山(昼食) 13:25


12:18 大石山(昼食) 13:25
中年の背中と青年の背中。
2009年11月07日 12:30撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
11/7 12:30
12:18 大石山(昼食) 13:25
中年の背中と青年の背中。
12:18 大石山(昼食melonpan) 13:25
2009年11月07日 12:50撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
11/7 12:50
12:18 大石山(昼食melonpan) 13:25
12:18 大石山(昼食i_wata18) 13:25
2009年11月07日 12:41撮影 by  Canon PowerShot TX1, Canon
11/7 12:41
12:18 大石山(昼食i_wata18) 13:25
下山途中i_wata18双眼鏡落としロスタイム。
(無事見つかる。)
15:04 ユーシンロッジ
えー、団体さん。二部屋に泊まれないよ!。→ツェルトビバーグ訓練の山岳会の方々でした。
2009年11月07日 15:05撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
11/7 15:05
下山途中i_wata18双眼鏡落としロスタイム。
(無事見つかる。)
15:04 ユーシンロッジ
えー、団体さん。二部屋に泊まれないよ!。→ツェルトビバーグ訓練の山岳会の方々でした。
結果2部屋に6名でした。うち4人で一緒にチゲとi_wata18の鳥味噌鍋、melonpanのカレーを分け合いました。上菅田からの二人組さん、イカとチゲ有難うございます。
2009年11月07日 17:37撮影 by  Canon PowerShot TX1, Canon
11/7 17:37
結果2部屋に6名でした。うち4人で一緒にチゲとi_wata18の鳥味噌鍋、melonpanのカレーを分け合いました。上菅田からの二人組さん、イカとチゲ有難うございます。
11/08
朝食、i_wata18
2009年11月08日 06:14撮影 by  Canon PowerShot TX1, Canon
11/8 6:14
11/08
朝食、i_wata18
朝食、melonpan、おお、豪華野菜スープ付カレー。
2009年11月08日 06:45撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
11/8 6:45
朝食、melonpan、おお、豪華野菜スープ付カレー。
ユーシンロッジ 07:44
2009年11月08日 07:44撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
11/8 7:44
ユーシンロッジ 07:44
ユーシン先のゲート
2009年11月08日 07:49撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
11/8 7:49
ユーシン先のゲート
落ち葉がサクサクして気持ちよかった。
2009年11月08日 07:52撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
11/8 7:52
落ち葉がサクサクして気持ちよかった。
この瞬間にトンネルが崩落しないことを願いました。
2009年11月08日 08:14撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
11/8 8:14
この瞬間にトンネルが崩落しないことを願いました。
熊木ダム。
2009年11月08日 08:15撮影 by  Canon PowerShot TX1, Canon
11/8 8:15
熊木ダム。
「正面の山」の手前を右に迂回するヘアピンへの臀部の沢を右に上る。
2009年11月08日 08:20撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
11/8 8:20
「正面の山」の手前を右に迂回するヘアピンへの臀部の沢を右に上る。
8:20 熊木沢出会い
2009年11月08日 08:20撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
11/8 8:20
8:20 熊木沢出会い
北尾根取り付きに着きました。道標と赤ペンキの印があります。
2009年11月08日 08:31撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
11/8 8:31
北尾根取り付きに着きました。道標と赤ペンキの印があります。
その横の堰堤。ドラム缶(?)に赤いスプレーで「ナベワリ」の文字あり。
2009年11月08日 08:34撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
11/8 8:34
その横の堰堤。ドラム缶(?)に赤いスプレーで「ナベワリ」の文字あり。
鍋割北尾根を下りで来たら、標高900mの赤ペンキすぐ先の倒木。ここの鞍部を斜め左に下る。
真直ぐ行くと、先の「正面の山」
2009年11月08日 08:48撮影 by  Canon PowerShot TX1, Canon
11/8 8:48
鍋割北尾根を下りで来たら、標高900mの赤ペンキすぐ先の倒木。ここの鞍部を斜め左に下る。
真直ぐ行くと、先の「正面の山」
塔の岳、左に尊仏山荘、小屋の右に人が沢山。
2009年11月08日 09:11撮影 by  Canon PowerShot TX1, Canon
11/8 9:11
塔の岳、左に尊仏山荘、小屋の右に人が沢山。
安全な右尾根道から着ました。ヤマレコの地図には左の沢コースしか点線が記載されていません。
2009年11月08日 09:43撮影 by  Canon PowerShot TX1, Canon
11/8 9:43
安全な右尾根道から着ました。ヤマレコの地図には左の沢コースしか点線が記載されていません。
北尾根から望む富士山。
2009年11月08日 10:02撮影 by  Canon PowerShot TX1, Canon
11/8 10:02
北尾根から望む富士山。
10:12 雨山峠-鍋割山の稜線(富士山撮影) 1021
2009年11月08日 10:10撮影 by  Canon PowerShot TX1, Canon
11/8 10:10
10:12 雨山峠-鍋割山の稜線(富士山撮影) 1021
10:12 雨山峠-鍋割山の稜線(富士山撮影) 1021
2009年11月08日 10:12撮影 by  Canon PowerShot TX1, Canon
11/8 10:12
10:12 雨山峠-鍋割山の稜線(富士山撮影) 1021
富士山
2009年11月08日 10:16撮影 by  Canon PowerShot TX1, Canon
11/8 10:16
富士山
10:29 鍋割山 11:13
2009年11月08日 10:29撮影 by  Canon PowerShot TX1, Canon
11/8 10:29
10:29 鍋割山 11:13
鍋割山からの下山開始
2009年11月08日 11:13撮影 by  Canon PowerShot TX1, Canon
11/8 11:13
鍋割山からの下山開始
赤い実、枝にとげ有り。
鍋割山からの南に沢山見られます。→メギ
2009年11月08日 11:17撮影 by  Canon PowerShot TX1, Canon
11/8 11:17
赤い実、枝にとげ有り。
鍋割山からの南に沢山見られます。→メギ
この鍋割山稜9の指導標5m下が次の写真。
2009年11月08日 11:33撮影 by  Canon PowerShot TX1, Canon
11/8 11:33
この鍋割山稜9の指導標5m下が次の写真。
11:33 寄への下降ポイント下降開始から撤退戻りまで 14:02
2009年11月08日 11:34撮影 by  Canon PowerShot TX1, Canon
11/8 11:34
11:33 寄への下降ポイント下降開始から撤退戻りまで 14:02
鹿柵を入ると、「鍋割山への黄テープ」が無い。
2009年11月08日 12:06撮影 by  Canon PowerShot TX1, Canon
11/8 12:06
鹿柵を入ると、「鍋割山への黄テープ」が無い。
B3の赤い測量ポストを左の尾根を行くのが正解だった様子
→エントリ地点からして間違い。i_wata18の11/28リベンジ記録ご覧ください。
2009年11月08日 13:49撮影 by  Canon PowerShot TX1, Canon
11/8 13:49
B3の赤い測量ポストを左の尾根を行くのが正解だった様子
→エントリ地点からして間違い。i_wata18の11/28リベンジ記録ご覧ください。
14:31 後沢乗越
2009年11月08日 14:31撮影 by  Canon PowerShot TX1, Canon
11/8 14:31
14:31 後沢乗越
後沢乗越を振り返る。
2009年11月08日 14:31撮影 by  Canon PowerShot TX1, Canon
11/8 14:31
後沢乗越を振り返る。
15:05 栗ノ木洞(クリノキドウ)
2009年11月08日 15:05撮影 by  Canon PowerShot TX1, Canon
11/8 15:05
15:05 栗ノ木洞(クリノキドウ)
お疲れのmelonpanさん、私も疲れた!。
2009年11月08日 15:04撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
11/8 15:04
お疲れのmelonpanさん、私も疲れた!。
檪山、さあ遅いお昼ご飯。
2009年11月08日 15:18撮影 by  Canon PowerShot TX1, Canon
11/8 15:18
檪山、さあ遅いお昼ご飯。
15:18 檪山(クヌギヤマ) 15:49
最後の食事味わって食べます。i_wata18
2009年11月08日 15:31撮影 by  Canon PowerShot TX1, Canon
11/8 15:31
15:18 檪山(クヌギヤマ) 15:49
最後の食事味わって食べます。i_wata18
melonpan、タマゴが温泉タマゴ状態です。
ソーセージはお仕舞いかな。
2009年11月08日 15:36撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
11/8 15:36
melonpan、タマゴが温泉タマゴ状態です。
ソーセージはお仕舞いかな。
檪山からの松田市街地。もやっと。
2009年11月08日 15:49撮影 by  Canon PowerShot TX1, Canon
11/8 15:49
檪山からの松田市街地。もやっと。
17:02 やっと寄水源林駐車場に到着。もうヨザクラです。
2009年11月08日 17:02撮影 by  Canon PowerShot TX1, Canon
11/8 17:02
17:02 やっと寄水源林駐車場に到着。もうヨザクラです。

感想

11/05 今週末か来週末の紅葉見にユーシンに泊まろと思っていたら、melonpanさん
からお誘いがあり、急遽シュラフ購入し天気持ちそうな11/07-08に決行!。

■ユーシンロッジ
人気の無い陸の孤島で静かな場所。夜は鹿に囲まれ、朝は鳥のさえずりで目覚める予定。しかし、団体さーん、ツェルトでビバーグ訓練、朝は4:30からピーチクパーチクとさえずるのは鳥でなくおばさんたち。。事前情報とはぜんぜん違うところでした。
周辺の渓谷も紅葉は十分見ごろです。しかしまだ緑の楓も多く、来週の方がさらに良いかもしれません。

■バリルート
鍋割-後沢乗越間の下降ポイントエントリはおそらく正解。→上過ぎ。右の木に1000mの赤ペンキあるところが正解。
地図の等高線で明確な一本尾根と見えたが、地形はまっすぐ別尾根へ続いていた。
なかなか地図に有るはずのピークに出ない。途中かなり下降してから左を見ると長い緩やかな尾根が有り、多分そちらが正解だと分かった。GPS座標も予定より北を示している。後400mで沢だったが、ギザギザの崖マークがあるので時間が有るうちに引き返した。もっと早く、磁石で方位確認をするべきだったろう。丹沢ももうすぐ歩き終えるかと思ったら、皆次はバリ(エーション)ルートをやるらしい。1万分の一の地図を早々買わなければ。。次はどの尾根、どの沢を攻める!?。段々危ない道へ。

塔ノ岳から見ると綺麗な玄倉川沿いを歩いてみたい。
秘境と化したユーシンに泊まってみたい。
先週偵察だけで終わった、鍋割山の北尾根を踏破したい。
この三つの希望を叶えるべく、i_wata18さんに声を掛けて、えんやこりゃと行ってきました。
二人なら、崩落が激しいという玄倉林道も何とかなるでしょ!

■第1日目 - 寄〜雨山峠〜ユーシン〜大石山

雨山峠まではi_wata18さんの道案内もあり何の問題もありませんでした。
ただ、雨山峠までの道標は、確かに進むべき方向からすこしずれていて、別の沢を指し示しています。一人だったら道標に惑わされていたかもしれません。
雨山峠からユーシンの間の道は、そこそこ整備されていました。気をつけて通れば問題なし。紅葉も綺麗でした。途中、道のすぐ脇から水が湧き出している箇所があり、水場として使えます。
ユーシンには、水洗トイレ(ちゃんと紙がありました)、炊事場、布団、電話があり、避難小屋というよりひっそりとした民宿といった感じ。水の心配をしなくて良いのは気分的にものすごく嬉しいです。
ユーシン裏の橋にはスズメバチが飛んでいるので注意。川を渡る方が安全です。
大石山からは塔ノ岳〜丹沢山〜蛭ヶ岳が屏風のように見えて気分爽快。たっぷり野菜、ウィンナー、キクラゲ、ワカメ、玉子入りの豪華ラーメンをいただきました。幸せなり〜。
ユーシンへ下山したら人がたくさんいてびっくり。そのうちに夕食&宴会が始まり、私のビール&ワイン、i_wata18さんのウィスキーで完全に酔っぱらいました。(^_^;) ウィスキーの水割りはとても美味しいですね。
夜は布団を使わず、シェラフ+シェラフカバー+ウレタンマットのみ。服装は、上はディアドラのサッカー用アンダーシャツにユニクロの薄手フリース、下はユニクロのヒートテック股引に登山パンツ、登山靴下。私のシェラフはISUKAのAir280という薄いタイプでしたが、全然寒くありませんでした。

■第2日目 - ユーシン〜鍋割山〜寄

お酒のおかげで夜中に喉が渇いて仕方ありませんでした。何度か水を飲んだりトイレに行ったりしましたが、基本的に6時までぐっすり眠れました。それから朝食を作ったり部屋の片付けをしたので、出発が遅くなってしまいました。
ユーシンを離れ、熊木ダムを過ぎていきます。紅葉が見頃で素晴らしいです。河川敷でキャンプしている人たちもいました。玄倉林道は荒れ果てていると聞いていたので、普通に歩けるので拍子抜けました。
やがて北尾根への取り付きに着きました。道標やドラム缶?に赤いペンキで「ナベワリ→」と書かれているのですぐに分かります。
北尾根は昭文社の地図にはかろうじて破線として載っているルートですが、実際に歩いてみたらすごく良かったです。道中、ぽつぽつと赤いペンキで印があるので、注意していればロストすることはないでしょう。念のため持参した、ヤマレコに投稿された写真と照らし合わせながら進みました。途中、東側が開けて塔ノ岳がくっきりと見えます。既に頂上には人がいっぱい。
ただ一カ所、道のすぐ脇の切り立った崖の下がえぐれ、空中に飛び出た状態になっている箇所がありました。近々、そこに生えている木ごと崩落しそうです。間違ってもその上でジャンプしたりしないようにしましょう。地面ごと谷へ落ちかねません。この崩落は鍋割側から下りてくると気づきにくそうです。
先週偵察した地点から鍋割山へ登りました。今日も頂上は賑やか。鍋焼きうどんの香りが食欲をそそりますが、朝食が遅かったので食事はせず、お菓子やインスタントかりん湯での休憩にとどめました。この日は富士山がくっきりと見え、素晴らしい景観を楽しむことができました。麓の霞具合も感じ♪
下山コースは、寄へのショートカットにもなる、後沢の北側の尾根を下りることにしました。ときどきずるっと滑ったり、足下の脆い石を落としてしまったり…。かなり苦労しました。…が、行けども行けども地図上の小ピークがありません。ヤマレコのレポには「鍋割」と書かれたテープ付きの鹿冊を越えるとありましたが、それもありません。
おかしいな?と思って地図、GPSで現在地を確認してみると、予想よりかなり北側にいるようです。最初は信じられませんでした。だって、分岐のない正しい一本の尾根を下りてきているはずでしたから。でも、よーく地図の等高線を見ると、本来の尾根のもう一本北側に尾根らしきものが伸びていました。
げげっ、ここを下りてききたのか?! 間違えた〜!(T_T)
この下は崩れた沢のようだし、登り返さないと遭難しかねない…。気分的にはこのまま下りたかった(だって楽なんだもん)のですが、遭難を避けるため、安全第一で登り返しました。遭難ドキュメント本に書かれていた「登り返す鉄則を知っていても下りたい心境になる」のが本当だということを身をもって知ることができました。
登山道に登り返して反省会をし、そこからは後沢乗越を過ぎて栗ノ木洞方面へ。もう遭難する心配もないので安心♪後沢乗越の紅葉は、先週に続いて今週も綺麗でした。寄大橋そばの車に到着したときには、もう辺りは暗くなっていました。

----
i_wata18さんには、道中ずっと私の膝を心配してペース配分していただき、とても助かりました。
山で生卵を食べられるなんて!玉子ラーメン最高でした。ヽ(´∀` )ノ
でもまさか道迷い遭難の訓練までできるとは想像していませんでしたが。(^_^;)
とても豊かな山行になり、感謝感謝です。

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コメント

バリルート
こんばんはi_wata18さん、 melonpanさん。

お二人とも料理が得意そうですね。
凄く美味しそうです!
食べたくなっちゃいました。

お二人が行かれたバリルート、理解しようと
地図見てたのですが・・。
良く分かりませんでした。
なんか凄いですね。
私なんかちょっと道を外しただけで、
顔が真っ青・・。
けっこうビビリなもんで。

もこういう楽しみ方あるって、
初めて知りました。

ところで「ユーシンロッジ 07:44」写真の
あと2枚目と3枚目の写真、とても素敵です。
どんな所なんですか?

manabu
2009/11/9 21:58
後沢右岸尾根
manabuさん

山の中でこれほど美味しい食事をしたのは初めてでした

私たちが下ろうとしたバリルートは、Y-U1さんのレポにある「後沢右岸尾根」です。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-37276.html
このレポにある地図や注意点を印刷して臨んだのですが、尾根の取り付きから一本北に入ってしまいました。行けども行けどもレポにある目印が無く、「おかしいな」と思いながらもずんずん下ってしまい…。「おかしいな」と思って下っていくなんて遭難の典型的な序章ですよね。下に行く前に気づいたのが幸いでした。shock

私も基本的にビビリ屋ですが、今回は経験豊富なi_wata18さんが同行してくださったので、気が楽でした。happy01

ご指摘の写真は、玄倉林道で撮影した物です。玄倉川沿いの紅葉は見頃でした。人があまり歩いていないので、落ち葉が潰されずに道に積もっていました。maplemaple
2009/11/10 20:16
ずるーい!!
ずるーいずるーい、
また鍋割!?と思ったら、男どもったら、ずるーい!!
せめて宴会だけでもご一緒したかった・・・(←あれ、違う!?)

単独もとっても楽しくて捨てがたいですけれど、
こうやって同行者がいると、「なるほど、そうくるか」「これ便利じゃん!」みたいな発見もあったりして、
楽しみながら勉強にもなりますよね。
お疲れ様でした♪
次回はぜひ私も

<おまけ> 来週、山でない仲間と紅葉狩りを目論んでいるのですが、
ユーシンでこれだったら、丹沢湖あたりはちょうどいいかもしれないですねー♪
2009/11/9 22:55
ひっそりユーシン
garumaaさん

今回のような大人数が集うユーシンは極々稀で、いつもは誰もいないそうです。また近々ひっそりユーシンを楽しみに行こうかなと思っています。寝袋が薄いので本格的な冬が来る前に。

グループだと「足手まといになっていないかな」と考えて下山を急いで膝を痛めやすく、だから私は単独が多いのですが、i_wata18さんは常に気を配ってくださり感謝感謝です。

では次回はgarumaaさんも一緒に

丹沢湖の紅葉はそろそろ見頃じゃないかと思いますよ
2009/11/10 21:11
赤ぁーーーいっぱいでうつくしぃ。
i_wata18さま  melonpan さま

すっ すっ すごーーい!
食料&お酒。
とくに「ガラス瓶」で 担いで行くなんざ昔気質。
やっぱ山グルめぇーですね。

そして何といっても「赤」の鮮やかなこと。
良いタイミングで入っていらっしゃる
2009/11/10 23:07
赤いっぱい
77ms1ksbさん

赤も黄色もいっぱいありました。ユーシンや玄倉川辺りの紅葉は、色のコントラストがとても綺麗でした。

i_wata18さんのガラス瓶には私も驚きました。
ちなみに、私はワインを500mlのペットボトルに移し変えて持ち込みました。
山での食事やお酒はうんめぇーですね
2009/11/12 12:30
皆さんこんばんは
manabuさん
甲武信ヶ岳や雲取山のレコ参考にさせていただきました。今回のバリルートは私もまだ完全に理解できていないのでさらに精緻な地図で確認し再挑戦の予定です。できれば早い時間上りにしたいです。

melonpanさん
>今回は経験豊富なi_wata18さんが同行
確かに最近道のロストが多く変な経験が増えています。
気をつけなければ。怪しいと思ったら地図と磁石とGPS.
でも、怪しいと思わなかったらだめですね。
鍋割山南の赤い実は、「メギ」でした。鍋割ネットに質問しました。


garumaaさん
>次回はぜひ私も
静かなユーシン体験ツアーはやるつもりです。
バリルートの再挑戦もありますし。現地集合で。
PS.今週末は、天気よければ西沢渓谷かな。。

77ms1ksbさん
久しぶりの宿泊登山でした。林間学校みたいで楽しいですね。
昔の尾瀬もそうですが、結構ガラス瓶で行きます。
ビン重量464gありました。やっぱりペットボトルに詰め替えたいですね。
紅葉の写真もっと有りますが枚数制限であまりUP できません。残念。
2009/11/11 0:41
ゲスト
ユーシン・コラボ
i_wata18さん melonpanさん

お二人で行かれたんですね
ロッジ入口の紅葉たまらないです maple
大石山の写真、中年の背中と青年の背中

>スズメバチ発見 次に刺されたら命が危ない!。
自分もそうなんです。お互い気を付けましょう。
情報ありがとうございます

羨ましい「食事」
食料重たかったでしょう

熊木沢出合付近 林道に落ち葉が堆積していますが
紅葉の見頃は過ぎましたかmaple
2009/11/11 10:17
ユーシンの紅葉
koshibaさん

ユーシンに行こうか考え中というi_wata18さんのコメントを読んで、同行をお願いしました。

これまでの山行では、私が案内役を務めることが多かったので(私ゃ山歩き一年生の初心者です)、案内してもらったり相談したりする山行はとても新鮮でした。

食料は重さもさることながら、その分早起きして準備するのが大変なのでその分、寝ていたい!)、山で楽しく食事する風景を思い浮かべて頑張って起きるようにしています。

i_wata18さんもコメントしていますが、赤く染まったモミジは今週末も見られると思います。日曜日は天気が良さそうですね。雨続きで増水が心配ですけど。
2009/11/12 12:36
Re:ユーシン・コラボ
koshibaさん、おはようございます。
また情報有難うございます。

スズメバチは山間では11月にはいなくなると思ったのですがまだいました。右20mを渡渉しましたが、増水していなければ全然問題ないです。

>熊木沢出合付近 林道に落ち葉が堆積していますが
>紅葉の見頃は過ぎましたか
逆にまだ緑のカエデも多く、順次紅葉していきそうです。この週末も良さそうですが、土曜日は天候今ひとつですね。
2009/11/12 6:56
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