夜叉神から厳冬の北岳

2023年01月21日(土) ~ 2023年01月22日(日)

• GPS: 23:18
• 距離: 35.3km
• 登り: 3,767m
• 下り: 3,772m

コースタイム

1日目

• 山行: 7:15
• 休憩: 0:26
• 合計: 7:41

距離 13.7km 登り 2,033m 下り 964m

6:07 夜叉神峠登山口
6:33 6:35 崖澤橋
6:39 西口登山口
6:44 6:46 御野立場
6:51 6:52 夫婦滝
6:56 大崖沢橋
7:56 鷲ノ住山
9:24 9:37 アルキ沢橋BS
11:41 池山
11:52 11:59 池山御池小屋
13:22 13:23 城峰
13:48 宿泊地

2日目

• 山行: 14:03
• 休憩: 1:23
• 合計: 15:26

距離 21.6km 登り 1,749m 下り 2,807m

4:39 宿泊地
6:21 6:29 ボーコン沢ノ頭
7:58 8:08 八本歯のコル
8:31 8:37 吊尾根・北岳山荘トラバース道分岐
8:51 9:00 吊尾根分岐
9:21 9:31 北岳
9:48 吊尾根分岐
9:56 9:57 吊尾根・北岳山荘トラバース道分岐
10:15 10:24 八本歯のコル
11:21 11:29 ボーコン沢ノ頭
13:53 13:54 城峰
14:30 14:38 池山御池小屋
14:48 池山
16:23 16:35 アルキ沢橋BS
18:24 鷲ノ住山
19:19 大崖沢橋
19:26 19:27 御野立場
19:34 西口登山口
19:39 崖澤橋
20:05 ゴール地点

天候

冬型緩み，つかの間の移動性高気圧

アクセス

利用交通機関：

自家用車

夜叉神峠Pに駐車，先客20台程度

コース状況／危険箇所等

南アルプス林道の夜叉神-広河原の区間は，土日は休工中なので揉めずに通れる。

鷲ノ住山と義盛新道は荒んだ雰囲気。
池山小屋までは軽アイゼンで充分。

城峰の先，2445m辺りでテン泊。

翌日，18kgの荷物を10kgに絞って山頂アタック。
ボーコン沢の頭で風が強まる。
15m/s超え，零下15度。
氷のつぶてを巻込んだ谷風、山からの突風が交互に。
積雪15-50cm程度，よく締まっており歩行に困難なし。

日の出と共に、バットレスが朱鷺色に染まっていく。

八本歯のコル、山頂直下の西壁トラバース区間は思わずたじろぐが，アイゼンは比較的よく効いたので慎重に行けば問題なし。
ボーコン迄降りてきたら，風は止んだ。

テン場で体調が悪くなり，暫し休憩のあと，
意を決して撤収。

義盛新道をテン泊装備担いで降りるのは危険を感じた。
ストックで3点支持を心掛ける。
ラスボスの鷲ノ住山を気力で乗り越え，デポしたトレランシューズに履き替える。

夜叉神峠Pに20:00過ぎ帰還。

写真

1/21 5:56

先月の鳳凰三山についで，再度夜叉神峠P

1/21 6:11

右の単管を乗越えるべし

1/21 6:17

左の扉が開いている

1/21 6:18

開けたらちゃんと閉めましょう

1/21 6:18

夜叉神トンネル内は0℃で生暖かい

1/21 6:26

トンネル後半部は乾いている

1/21 6:39

観音経トンネル。北岳側は凍結防止用の大きな扉があるが，手で動かせるので焦らないで。

1/21 6:47

1/21 7:06

1/21 7:25

鷲ノ住山への入口

1/21 7:44

トレランシューズをデポの技，使わせて頂きました。冬靴は母指球の辺りが全く曲がらないので。池山小屋までトレランシューズ+軽アイゼンで行けたかも。

1/21 8:13

野呂川発電所への下り

1/21 8:32

吊橋

1/21 8:34

結構揺れます

1/21 8:49

林道のカーブミラーを目指し，崖を登ります。往路は登りなので問題なし，復路は重装備背負っての下りなので要注意。

1/21 9:13

朝の光がトンネルの中に差込んでいる

1/21 9:24

あるき沢橋BS，義盛新道の始まり

1/21 11:50

池山小屋が見えた

1/21 11:55

中を拝見

1/21 11:56

1/21 12:09

カロリーメイトでお茶

1/21 13:10

スノーシュー，折角持ってきたので試してみる。結果的には不要だった。

1/21 13:50

2445m辺りに見つけたテンバ

1/21 14:22

ちょっと狭いけど。樹冠辺りに突風が吹いていても，テントは静かでした。

1/21 14:23

雪が薄くて割り箸ペグが効かないので，石楠花にクローブヒッチ。

1/21 15:14

水を作ります

1/21 16:19

晩飯はこれ。

1/21 16:20

旨かった！

1/21 17:27

寝るか。

1/22 3:41

寝れない。

1/22 5:45

5:00頃アタック出発。砂払の手前で夜明けの始まり。

1/22 5:53

砂払

1/22 6:18

ボーコン沢の頭

1/22 6:19

いよいよ核心部に挑む。緊張感が。

1/22 6:19

尾根伝いで雲海の夜明け

1/22 6:28

1/22 6:51

北岳が朱鷺色に染まる

1/22 6:51

我を忘れる空間が

1/22 7:11

氷のつぶてが吹き荒れる

1/22 7:37

八本歯から望む

1/22 7:41

ほぼ垂直に見える岩雪ミックス区間。ロープには一切頼らず，壁に向かってアイゼンの先端を確実に差し込み下っていく。

1/22 7:51

八本歯を振返り

1/22 7:51

まだ先は長いよう

1/22 8:05

1/22 8:30

1/22 8:36

1/22 8:52

ようやく分岐。稜線に出るとますます風強し，顔と手が冷えてやばい。

1/22 8:52

偽ピークが多くて困る

1/22 9:18

登頂でごわす！

1/22 9:18

山頂の風景が名残惜しくて，写真撮りまくり

1/22 9:18

間ノ岳方面

1/22 9:19

甲斐駒，八ヶ岳

1/22 9:19

先月登った鳳凰三山が手に取るよう

1/22 9:19

お地蔵さんとエビの尻尾

1/22 9:20

1/22 9:20

三角点タッチ

1/22 9:21

1/22 9:22

1/22 9:39

下り，この雪庇の裏が危険個所

1/22 9:43

急斜面，滑落したら500mは止まらないな。登りは稜線へ直登，下りはトラバースで行きました。

1/22 10:00

ボーコン沢の頭への稜線

1/22 10:02

滑ったら終わりだよー

1/22 10:44

ずっと雲海。素晴らしか。

1/22 11:05

振返り，無事登頂できたことに感謝。

1/22 11:28

1/22 12:09

テンバで暫くへばった後，意を決して下山開始。

1/22 13:53

1/22 16:27

あるき沢橋BS

1/22 17:03

悪名高きラスボス，鷲ノ住山。終わった脚，重装備，暗闇，荒んだ道，400mアップ。

1/22 18:39

デポしたトレランシューズを回収して

1/22 18:53

歩け歩け

1/22 20:07

既視感ある夜叉神峠P。この時間は誰も居らず。

1/22 21:08

甲府昭和ICの手前の吉野家で，高校生のようにがっつく。御飯おかわり。

撮影機器：

Pixel 5a Google

感想

TipTop123

皆さんの山行記録を見て、無性に行きたくなった。

天候，雪のコンディション，完璧でした。

アタックの日は1名様としか出会わず，宇宙空間を旅しているようでした。