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Yamareco

記録ID: 512187
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖

仲秋の南アルプス 茶臼〜千枚岳テント泊

2014年09月13日(土) ~ 2014年09月16日(火)
 - 拍手
体力度
10
2~3泊以上が適当
GPS
81:46
距離
70.6km
登り
6,088m
下り
6,090m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
5:53
休憩
0:37
合計
6:30
6:20
6:22
25
6:47
6:53
81
8:14
8:20
72
9:32
9:55
136
12:11
2日目
山行
10:06
休憩
1:37
合計
11:43
4:41
121
6:42
6:42
55
7:37
7:40
4
7:44
7:49
4
7:53
8:07
24
8:31
8:31
60
9:31
9:35
68
10:43
11:00
112
12:52
12:58
40
13:38
13:41
49
14:30
14:45
14
15:34
16:03
21
16:24
宿泊地
3日目
山行
8:26
休憩
1:09
合計
9:35
5:42
63
宿泊地
6:45
6:45
92
8:17
8:17
2
8:19
8:20
5
8:25
8:26
4
8:30
8:33
13
8:59
9:00
45
9:45
9:45
25
10:10
10:48
47
12:19
12:20
5
12:25
12:25
69
13:34
13:47
24
14:11
14:12
37
14:49
14:50
27
15:17
4日目
山行
7:47
休憩
0:26
合計
8:13
6:48
26
7:14
7:14
31
7:45
7:45
13
7:58
7:59
62
9:01
9:01
66
10:07
10:09
10
10:19
10:32
8
10:40
10:50
34
11:24
11:24
214
14:58
14:58
3
15:01
ゴール地点
天候 概ね晴れ 曇り
過去天気図(気象庁) 2014年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
畑薙ダム沼平駐車場
畑薙大吊橋まで40分程林道を歩く。
2014年09月13日 06:10撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
2
9/13 6:10
畑薙大吊橋まで40分程林道を歩く。
畑薙大吊橋
吊橋を渡ると三半規管が・・
2014年09月13日 06:20撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
6
9/13 6:20
畑薙大吊橋
吊橋を渡ると三半規管が・・
やれやれ峠。
まだ元気なのでやれやれ感は無かった。
2014年09月13日 06:49撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
1
9/13 6:49
やれやれ峠。
まだ元気なのでやれやれ感は無かった。
しばらく沢沿いを行く。
2014年09月13日 07:08撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
1
9/13 7:08
しばらく沢沿いを行く。
ウソッコ沢小屋。
2014年09月13日 07:49撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
1
9/13 7:49
ウソッコ沢小屋。
横窪沢小屋は8月末まで。
2014年09月13日 09:34撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
9/13 9:34
横窪沢小屋は8月末まで。
茶臼小屋
目の前の赤崩が迫力ありました。
2014年09月13日 13:17撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
4
9/13 13:17
茶臼小屋
目の前の赤崩が迫力ありました。
2日目
翌朝、富士山見えるとは知らなかった。
2014年09月14日 04:44撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
5
9/14 4:44
2日目
翌朝、富士山見えるとは知らなかった。
ガスの亀甲状土。
2014年09月14日 05:19撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
9/14 5:19
ガスの亀甲状土。
赤く染まって来る。
2014年09月14日 05:34撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
4
9/14 5:34
赤く染まって来る。
かっこいい上河内岳を綺麗に撮れました☆
2014年09月14日 05:37撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
7
9/14 5:37
かっこいい上河内岳を綺麗に撮れました☆
絶景に気分も高まります。
2014年09月14日 05:39撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
5
9/14 5:39
絶景に気分も高まります。
美しい模様の岩。
2014年09月14日 05:51撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
3
9/14 5:51
美しい模様の岩。
振り返り南アルプス深南部
憧れの存在だ。
2014年09月14日 06:17撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
6
9/14 6:17
振り返り南アルプス深南部
憧れの存在だ。
これから向うBIG3達
聖、赤石、悪沢が並んでいます。
実にデカイ!
2014年09月14日 06:18撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
10
9/14 6:18
これから向うBIG3達
聖、赤石、悪沢が並んでいます。
実にデカイ!
日丸構図で。
2014年09月14日 06:33撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
8
9/14 6:33
日丸構図で。
聖平から聖岳
かっこいいけど登るのが少し憂鬱。
2014年09月14日 07:42撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
7
9/14 7:42
聖平から聖岳
かっこいいけど登るのが少し憂鬱。
テン場は快適そうだった。
2014年09月14日 07:44撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
9/14 7:44
テン場は快適そうだった。
小聖岳から聖岳。
キツイ登りだけど偽ピークがないので以外と楽!?
2014年09月14日 09:32撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
1
9/14 9:32
小聖岳から聖岳。
キツイ登りだけど偽ピークがないので以外と楽!?
聖岳到着。
赤石岳のピークは隠れてしまった。
2014年09月14日 10:45撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
6
9/14 10:45
聖岳到着。
赤石岳のピークは隠れてしまった。
目的地の百間洞。近い様で(実に)遠かった。
2014年09月14日 11:05撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
1
9/14 11:05
目的地の百間洞。近い様で(実に)遠かった。
アップで。
飛んで行けば5分位?
2014年09月14日 11:05撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
3
9/14 11:05
アップで。
飛んで行けば5分位?
南西方向からの赤石岳。
2014年09月14日 11:34撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
2
9/14 11:34
南西方向からの赤石岳。
兎岳の登り返し。
山名と山容がリンクしてない。
2014年09月14日 11:41撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
5
9/14 11:41
兎岳の登り返し。
山名と山容がリンクしてない。
小兎岳は楽です。
2014年09月14日 13:11撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
2
9/14 13:11
小兎岳は楽です。
予想外に一番苦しんだ中盛丸山。

2014年09月14日 14:38撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
2
9/14 14:38
予想外に一番苦しんだ中盛丸山。

百間洞のテン場はひっそりでした。
上の方に張ると面倒かと
2014年09月15日 05:52撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
1
9/15 5:52
百間洞のテン場はひっそりでした。
上の方に張ると面倒かと
3日目
翌日の大沢岳。
2014年09月15日 06:29撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
1
9/15 6:29
3日目
翌日の大沢岳。
百間平からの赤石岳
とても気持ちがいい。
2014年09月15日 06:43撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
1
9/15 6:43
百間平からの赤石岳
とても気持ちがいい。
まるで雲ノ平からの水晶岳の様・・(行った事は無いですが)
2014年09月15日 06:45撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
8
9/15 6:45
まるで雲ノ平からの水晶岳の様・・(行った事は無いですが)
植物保護ロープが張られています。
2014年09月15日 06:49撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
3
9/15 6:49
植物保護ロープが張られています。
平らな場所を久しぶりに歩きました。
2014年09月15日 06:57撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
3
9/15 6:57
平らな場所を久しぶりに歩きました。
赤石岳の登りは快調。
2014年09月15日 07:05撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
1
9/15 7:05
赤石岳の登りは快調。
赤石岳非難小屋
素敵な主人に元気をもらう。
2014年09月15日 08:22撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
4
9/15 8:22
赤石岳非難小屋
素敵な主人に元気をもらう。
赤石岳山頂より。
2014年09月15日 08:32撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
4
9/15 8:32
赤石岳山頂より。
中央アルプス。
2014年09月15日 08:33撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
2
9/15 8:33
中央アルプス。
北部には荒川が待ち受けています。
2014年09月15日 08:36撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
1
9/15 8:36
北部には荒川が待ち受けています。
白根南嶺の向こうは雲海。
2014年09月15日 09:01撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
1
9/15 9:01
白根南嶺の向こうは雲海。
荒川小屋が見えて来ました。
2014年09月15日 09:13撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
2
9/15 9:13
荒川小屋が見えて来ました。
雷鳥雄。もっと低いアングルで撮影したいけどザックが重くて億劫です。
2014年09月15日 09:20撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
7
9/15 9:20
雷鳥雄。もっと低いアングルで撮影したいけどザックが重くて億劫です。
かなり綺麗な荒川小屋。
2014年09月15日 10:08撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
1
9/15 10:08
かなり綺麗な荒川小屋。
我慢できず荒川カレー
そういえば山小屋で食事するのは初めてだ。
2014年09月15日 10:28撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
9
9/15 10:28
我慢できず荒川カレー
そういえば山小屋で食事するのは初めてだ。
ここには是非泊まってみたいと思いました。
2014年09月15日 10:41撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
1
9/15 10:41
ここには是非泊まってみたいと思いました。
で、でかい。
2014年09月15日 11:18撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
3
9/15 11:18
で、でかい。
お花畑からの赤石岳。盛夏に是非訪れたい。
2014年09月15日 11:48撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
2
9/15 11:48
お花畑からの赤石岳。盛夏に是非訪れたい。
イワヒバリ氏。
2014年09月15日 12:15撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
3
9/15 12:15
イワヒバリ氏。
塩見岳から蝙蝠尾根下降するつもりだったんですがねぇ。
2014年09月15日 12:22撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
2
9/15 12:22
塩見岳から蝙蝠尾根下降するつもりだったんですがねぇ。
中岳非難小屋。
2014年09月15日 12:24撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
9/15 12:24
中岳非難小屋。
ウラシマツツジと東岳。
2014年09月15日 12:40撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
1
9/15 12:40
ウラシマツツジと東岳。
東岳は岩稜帯の山頂。
2014年09月15日 13:37撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
9/15 13:37
東岳は岩稜帯の山頂。
赤石、聖岳、上河内さようなら。
この日は写真的には暗めだけど歩くには干からびず丁度よかった。
2014年09月15日 14:28撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
3
9/15 14:28
赤石、聖岳、上河内さようなら。
この日は写真的には暗めだけど歩くには干からびず丁度よかった。
樹林帯を歩き千枚小屋へ。
2014年09月15日 15:08撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
1
9/15 15:08
樹林帯を歩き千枚小屋へ。
千枚小屋もとても綺麗でした。
2014年09月15日 15:19撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
1
9/15 15:19
千枚小屋もとても綺麗でした。
テン場は貸切でした。
2014年09月15日 15:59撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
3
9/15 15:59
テン場は貸切でした。
4日目
射光が絶妙な富士☆
2014年09月16日 06:48撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
7
9/16 6:48
4日目
射光が絶妙な富士☆
なだらかな尾根を
2014年09月16日 07:03撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
9/16 7:03
なだらかな尾根を
写真を撮りながら
2014年09月16日 07:05撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
2
9/16 7:05
写真を撮りながら
快適に下って行きます。
2014年09月16日 07:18撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
3
9/16 7:18
快適に下って行きます。
美しいフォルムのベニテングタケ
2014年09月16日 07:36撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
3
9/16 7:36
美しいフォルムのベニテングタケ
本ルート唯一の展望台から赤石岳
2014年09月16日 07:50撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
2
9/16 7:50
本ルート唯一の展望台から赤石岳
美しい森
疲れた体が癒される。
2014年09月16日 08:59撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
4
9/16 8:59
美しい森
疲れた体が癒される。
長いのかと思っていたが、あっという間に下りてきました。
2014年09月16日 10:02撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
1
9/16 10:02
長いのかと思っていたが、あっという間に下りてきました。
さわら島はバス待ちの方で賑わっていました。
2014年09月16日 10:20撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
9/16 10:20
さわら島はバス待ちの方で賑わっていました。
気持ちいですが、下界は暑い・・暑すぎる
2014年09月16日 10:25撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
2
9/16 10:25
気持ちいですが、下界は暑い・・暑すぎる
永遠と林道を歩きます
2014年09月16日 11:01撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
1
9/16 11:01
永遠と林道を歩きます
コバルトブルー赤石ダム
2014年09月16日 11:42撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
2
9/16 11:42
コバルトブルー赤石ダム
立派なダムです
2014年09月16日 11:53撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
9/16 11:53
立派なダムです
そういえば鏡見るの4日振り。
2014年09月16日 12:56撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
5
9/16 12:56
そういえば鏡見るの4日振り。
赤崩が見えて来たのでもう少し。
凄い土砂だ・・
2014年09月16日 13:40撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
9/16 13:40
赤崩が見えて来たのでもう少し。
凄い土砂だ・・
沼平駐車場
私の車一台だけだった。
2014年09月16日 15:02撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
4
9/16 15:02
沼平駐車場
私の車一台だけだった。

感想

今回の計画は荒川岳から千枚岳方面には行かず塩見岳まで北上し蝙蝠尾根経由で二軒小屋に下り周回する予定でしたが、予定ができて荒川岳までとなりました。前半は疲れやすかった体は後半は大分慣れてどこまでも歩いて行ける様な感じだったので少し残念ですが、自分にとって思い出に残る山行となりました。

1日目
静岡県に住んでいる自分ですが、南アルプス南部はアクセス的に遠い様な気がしていてなかなか行かずにいた山域ですが、いざ行って見ると山越えはあるものの以外と近く(3時間位)すぐ着く。
沼平で車中泊するが、窓を開けて寝てしまったので蚊が鬱陶しい。そんな感じで寝たのかどうなのか良く分からない状態で翌朝畑薙ダムを発つ。今年は天候が悪すぎなのと仕事で山へ行くのは2ヶ月ぶりだったので少し不安はあるものの筋トレはしていたのでそこまでは心配はなかった。(よく会社で脚凄いね!と言われます。短いけど)順調に歩きウソッコ沢小屋を過ぎた辺りで年配の方が座っている、声をかけると顔から血を流している。どうやら転び落ちたようだ。今から下山しましょうか?と聞くと少し休めば大丈夫だと笑い言う。とはいってもメガネも壊れ心配だ。すると連れの方が下りてきて一緒に下山するようだ。気がかりだが先に行く事にする。あの時はどのように判断するのが正しかったのだろうか。
茶臼小屋に着いた頃には疲労感があった。筋トレしていても山に行かないとやはりダメなんだなと思う。
隣にテントを張った明日光岳にピストンという女性の方と話したりして時間が過ぎる。反対側には家族で東京から来たという方。娘さんが私の娘と同じ名前で妙に親近感がある。母親の誕生日を祝い感謝の言葉を贈ったりしていて私は勝手に感動していた。それにしても焼肉のいい香りがついつい肉をガン見してしまう。

2日目
ガスの稜線の中を一人行く。どうやら大半の方は茶臼岳に向ったようだ。上河内岳に着く頃にはガスも飛び上河内岳が姿を現す。実にかっこいい。ちょっとした丘のように思っていたので端正な姿に驚いた。
聖平小屋に立ち寄りいざ聖岳へ。高低差は700m程なので稜線歩きとしてはかなり登る方だと思う。しかしかっこいい、かっこよすぎる。ルンルン気分とはいかないが偽ピークがない分すんなり登れた気がする。まだか?早く!と望まない精神で登って行くといつの間にかキツイ登りが終わっている事が多い。
聖岳からみる百間洞は近く見えるが赤石沢を巻くようにアップダウンがあるので遠い。そして後半きつかった。兎岳は山名とはギャップがあるし、最後のノーマークだった中盛丸山は黒幕的存在で実に苦しんだ。
百間洞に到着すると、いかにも強そうなお二人が『どこから来たの?』と聞く。『茶臼からです』するとへぇ〜健脚だねと言う。健脚かどうかは別として今日は疲れたのは事実です。そのお二人と話をしていると赤石沢を遡行してきたと言う。帰り道は林道を歩いて帰ると言うと『君絶対沢向いているよ!』と言い沢登を中心とした山岳会〔逍遥渓稜会〕に是非入らないかと名詞をくれた。沢登りは自分にとっては未知の領域、敷居の高さから行こうと思った事は無かったが興味が無い訳ではなかったので、熱心に話を聴いた。その方もその昔ここ百間洞で誘われ入会したとの事。心の隅で考えておこう。テン場はガラガラだった。

3日目
前夜に虫?蚊?ダニ?に刺されたのか脚は刺された跡だらけでかゆい。几帳面で神経質だった私は寝る時なのどに虫などいたら気になって寝れたものではなかったが今は何も気にならない。風邪が強くても雨が降っても若者が宴会などやって騒いでいても気にせず寝れるようになった。良い意味で人間性が変わってきたようにも感じる。
体も慣れてきたようで赤石岳まで快調に無疲労で到着。県営赤石非難小屋に立ち寄ると主人が出てくる。『今日はどこまでだ?』え〜と千枚です。『わっはっは!そりゃあ楽勝だな!』楽勝かは微妙すぎるので苦笑する。『ほぃ!いってらぁあしゃあい!!』とても気さくな方でなんだか元気がでてくる。ダイナミックな赤石岳を過ぎ荒川小屋に到着する。とても綺麗で良い所だ。前日の百間洞でカツ丼を食べたかったが、時間が時間なので眼光の鋭い優しいお兄さんに無理と言われたので、食事に執着していた事もあり荒川カレーを注文する。小屋で食事をするのは初めてだったので凄く美味しく感じた。ここから千枚小屋までは天気も薄曇りで干からびる事も無く比較的歩き易かった。ただ写真的には青空のほうがフォトジェニックだ。千枚小屋もこれまた綺麗な小屋で泊まって見たい気もするが装備の軽量化で財布が最も軽量化してしまったので仕方が無い。テン場は自分一人貸切であった。連休の北アルプスだったらまずあり得ないだろう。夜は風が強かったが樹林帯なので快適そのもの。極度の熱がりで寒さに耐性があるのでシェラフから出て寝ていたらまたしても虫刺されが・・・少しは考慮する必要があるようだ。

4日目
本日の行程は25km程あるが下るだけなので気が楽だ。ひたすら緩やかな尾根を下って行く。ザックも軽くなりまるで娘の幼稚園の鞄のようだ。しばらく下っていくとご夫婦の方が『バスの時間は10:30でした?』と聞いて来たので『すみません林道を歩いて帰るのでちょっと分かりません。』と言うと小屋で3泊したのでバスの領収書あげようか?と言って来る。最初からバスには乗る気は無いので、『林道歩くの好きなので大丈夫です』と断る。美しい森もあり楽しみながら重力に身を任せ筋肉で下る。楽だ、楽すぎる。長いと思っていた下りもあっという間にさわら島に着く。バス待ちの方が沢山並んでいる。係りのお兄さんがバス乗るの?と聞いてくるが私は口が渇いていて『のみぃまへん』と口が回らない。ここから長い林道の始まりだ。今の時期ならまだいいが真夏なら暑くてたまらないだろう。余りに退屈だったのでラジオを聴きながら歩くと緊急地震速報が鳴り不安な気持ちになったので、もくもくと歩く。
こんな自然豊かで山深く素晴らしい場所にリニアが通るのか・・・私はなんとも言えない気持ちになります。地下水の事や残土の事、自然への影響が計り知れないこの工事、いろんな意見はあると思うけど私はいっそ無い方が良いと思う。むしろ反対派だ。そもそも着工すれば林道は大量のダンプカーなどで歩けないのではないか?など考えながら歩く事4時間。かなりの長さだったが何とか畑薙ダムに到着した。
今回の山行は時間が取れない者にとっては大変貴重で思い出深いものになりとても満足、そして山がもっと好きになりました。

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コメント

お疲れ様です。
あの林道を歩いたなんてすごいですね!!!
でも、それが本来なのかも知れませんね。バスに乗るために小屋に泊まる・・・何か矛盾を感じます。
とは言え、私はバスに乗るために小屋に泊まってしまいましたが。あの赤石岳避難小屋はそういうテント派が多く泊まる小屋です。
2014/9/18 20:32
Re: お疲れ様です。
mayutsuboさん、コメントありがとうございます。
バスに乗る為に小屋に泊まるのは私も矛盾を感じます。
さすがにあの林道を歩くのは長いので普通にバスに乗車できないものかと思います。昔はみんな歩いていたようで凄いなと思います。
2014/9/20 4:48
「のみぃまへん」(笑) お疲れ様でした!
Johnnnyさん、南アルプス大満喫の旅お疲れ様でした!
今年の夏は、後立山か、今回のコースかと当初は考えていたのでまるで自分も歩いたかのような錯覚に勝手になってました。

天候も安定していたようで良かったですね。沢歩きへのヘッドハンティングやら、道中の出会いも盛り沢山だったようで。
しかし、最後に「のみぃまへん」!
1人深夜に爆笑してしまいました。

爆笑から一転、環境と開発、様々な意見があるところですよね…。『もののけ姫』などを思い出したりした深夜1時でした。
小さな積み重ねをしたいと思います。
山が好き!その想い、存分に伝わりましたよ。
2014/9/19 1:04
Re: 「のみぃまへん」(笑) お疲れ様でした!
garnet0823さん、おはようございます。
はい!実に充実した時間を過ごせました。その代わり現実に戻った時の反動もありましたがとてもリフレッシュできました。この3連休の後立山は激混みだったようで、ちょっとあれはヤダなぁ・・・南アルプスはいくら百名山と言えど北アに比べれば大分空いていると確信しました。テン場貸切とかありえないハズですから。そして強い方が多かった様に思いました。テン泊装備といえど抜かされないように超必死でしたから。
2014/9/20 4:56
林道歩きお疲れ様。
ワタシが昨年歩いたのは夜間だったので、ヘッドランプの光に虫が寄ってきて苦労しました。
昼間でそれは無かったでしょうが、長いですよねぇー
お疲れ様。
2014/9/19 6:01
Re: 林道歩きお疲れ様。
toshi-17さん、おはようございます。
確か荒川から二軒小屋経由・・・の林道歩きですよね?
とてもでは無いけど自分には真似できないですヨ。
さわら島からで十分満足でした(汗)
そのパワフルな歩き自分も見習なくてはと思います。
2014/9/20 5:03
ストレス解消ですネ
お仕事が忙しくてなかなか山に行けなさそうでしたが、これでストレス解消ですネ。
兎岳は優しそうな名前ですが実際に登ると本当にきつく、もう少し名は体を表すような名前にしてほしいなと私も思ったものです。
椹島からの林道歩き、バスが通っていない時の真夏に2回程歩きましたが、軟弱な小生はバス運行後はバスばかりです。
2014/9/19 9:22
Re: ストレス解消ですネ
fujinohideさん、おはようございます。
仕事は確かに忙しくなかなか山へは行けてませんでしたが、満足な時間を過ごせました。兎岳はなにも可愛くも優しくもないですよね(笑)
あの林道を真夏に2回もですか・・・干からびてしまいそうですね。一度歩いたらもう歩くのをためらってしまいます。長すぎです・・

実は昨日は会社に行くのが深夜だったので朝八ヶ岳へ行って来ました。聖や赤石を見た後だと小さく見えましたが感覚が変になっているのだと思いました。
2014/9/20 5:16
思い出に残る素敵なヤマ旅でしたネ♪
おはようございマス♪ジョニーさん(*^_^*)

レコでははじめましてですネ 先日コメント頂きありがとうございました  お互いにツラかったあの時、中盛丸山過ぎたの場所でジョニーさんとお会い出来て、言葉を交わす事がで来て『また最後!ガンバって歩いてこ〜』と私たち思う事が出来ました

行きも帰りのバスを使わずあの林道を歩かれたジョニーさん!スゴイですネ  行きは元気があったからヤレヤレせずに済んだ事でしょうけど、帰りは千枚から下山されてきてあの林道を歩いたってビックリです 本当にお疲れさまでした!

この連休、とても良いお天気に恵まれて、お互いとてもステキな南アルプスの山を楽しむことが出来てヨカッタですネ♪またどこかのヤマでバッタリ会えのを楽しみにしてます  

P.S
私も荒川カレー食べました 縦走の時など、わりと小屋の軽食やランチを利用したりしますが(荷物を軽くするために )なかなか美味しかったり 今度は百瞭兇里箸鵑つ食べれると良いですネ   
2014/9/24 4:14
Re: 思い出に残る素敵なヤマ旅でしたネ♪
おぉ!kchan様コメントありがとうございます。

お会いした時お二方ともまだまだ元気なようにも見えましたし、兎に角素敵な笑顔だった事が印象的でした

林道歩きは山腹の水平歩道だと思って歩きましたけど、やはり林道でした。また歩け!と言われたらちょっとためらってしまいそうです

そうですね!自分にとっても良い思い出になりましたし、お互い充実の南アだったと思います。山がもっと好きになったのは間違いないです。

山小屋の食事が美味しすぎると荷物の軽量化の前にお財布の軽量化が進みそうですが、百瞭兇里箸鵑つ次こそは・・・noodle
2014/9/24 23:05
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