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Yamareco

記録ID: 5139767
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
富士・御坂

富士登山2010 吉田ルート弾丸登山

2010年07月16日(金) ~ 2010年07月17日(土)
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
10:54
距離
17.9km
登り
1,793m
下り
1,788m
歩くペース
とても速い
0.60.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
1:59
休憩
0:15
合計
2:14
22:26
25
22:51
3
23:43
23:47
1
23:48
23:52
0
23:10
23:15
43
23:58
2日目
山行
6:21
休憩
2:56
合計
9:17
0:04
1
0:05
0:12
1
0:13
0:17
0
0:17
0:23
6
0:29
0:34
1
0:35
0:39
3
0:42
0:49
11
1:00
1:04
4
1:08
1:21
10
1:41
1:43
2
1:45
1:48
5
1:59
2:07
90
4:28
4:33
4
4:37
4:38
5
4:43
5
4:48
5
4:53
2
4:55
1
4:56
4:59
7
5:06
10
5:16
5:23
11
5:34
14
5:48
5:50
17
6:07
7:20
4
7:24
7:25
15
8:01
8:04
24
8:28
8:31
21
9:04
14
9:18
9:20
1
9:21
ゴール地点
GPSロガー未使用のため、トラックログは別の山行より編集・作成
写真の撮影日時も手入力、地図上の表示箇所は正確ではないことに留意
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2010年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
往復:バス(河口湖駅〜富士スバルライン五合目)
コース状況/
危険箇所等
全編よく整備されている
<吉田口五合目 富士スバルライン終点>
河口湖から小一時間バスに揺られ五合目へ。売店の明かりは煌々と辺りを照らし、観光客の喧騒でまるで下界のよう。ここで仮眠して高度順応をする予定だったがとんでもない。寝ることは諦めて歩き始める。
2010年07月16日 22:26撮影
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7/16 22:26
<吉田口五合目 富士スバルライン終点>
河口湖から小一時間バスに揺られ五合目へ。売店の明かりは煌々と辺りを照らし、観光客の喧騒でまるで下界のよう。ここで仮眠して高度順応をする予定だったがとんでもない。寝ることは諦めて歩き始める。
<六合目 安全指導センター>
ひんやりとした空気に高山の雰囲気を感じながら幅広の道を歩いていく。一旦下り、ゆるゆると登っていくと安全指導センターの前を通過する。真夜中だというのに職員の方がひっきりなしに注意喚起していて驚く。
2010年07月16日 22:54撮影
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7/16 22:54
<六合目 安全指導センター>
ひんやりとした空気に高山の雰囲気を感じながら幅広の道を歩いていく。一旦下り、ゆるゆると登っていくと安全指導センターの前を通過する。真夜中だというのに職員の方がひっきりなしに注意喚起していて驚く。
六合目を過ぎると徐々に傾斜がついてきて山登りらしくなる。意識してペースを落としながら歩く。ふと見下ろすと河口湖の街明かり。他に見えるのは星空とたくさんの登山客のヘッドライトの光。
2010年07月16日 23:15撮影
1
7/16 23:15
六合目を過ぎると徐々に傾斜がついてきて山登りらしくなる。意識してペースを落としながら歩く。ふと見下ろすと河口湖の街明かり。他に見えるのは星空とたくさんの登山客のヘッドライトの光。
<七合目 トモエ館>
暗いので今自分がどこまで登ってきたのか分からない。気付くと七合目、2700mを超えていた。意外と楽なもんだと思ったがそんな余裕はここまでだった。
2010年07月16日 23:30撮影
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7/16 23:30
<七合目 トモエ館>
暗いので今自分がどこまで登ってきたのか分からない。気付くと七合目、2700mを超えていた。意外と楽なもんだと思ったがそんな余裕はここまでだった。
七合目の花小屋以降、足もとは砂礫から岩盤に変わり道幅が狭まる。小屋がある場所はさらに道が狭くなっていて俄かに混雑しはじめる。やがて渋滞の中心に取り込まれ、辺り一帯は新宿駅構内もかくやと言わんばかりの大混雑に。
2010年07月16日 23:34撮影
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7/16 23:34
七合目の花小屋以降、足もとは砂礫から岩盤に変わり道幅が狭まる。小屋がある場所はさらに道が狭くなっていて俄かに混雑しはじめる。やがて渋滞の中心に取り込まれ、辺り一帯は新宿駅構内もかくやと言わんばかりの大混雑に。
<七合目 鳥居荘>
鳥居荘の直下に来るとさらに道が混雑。
やっぱりこの時間に登るのは間違いだったかと後悔するものの、どこかで休むのも勿体ない気がするしと牛歩の列に続く。周りは喧しく、小屋番も負けじと食事ができると声を上げている。とにかく人が多くて芋洗い状態。ストレスが半端じゃない。
九合目を前にして体が怠くなってきたし、いい加減この渋滞にもうんざりしたので道の脇に逃げて不貞寝を決め込んだ。
2010年07月17日 00:06撮影
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7/17 0:06
<七合目 鳥居荘>
鳥居荘の直下に来るとさらに道が混雑。
やっぱりこの時間に登るのは間違いだったかと後悔するものの、どこかで休むのも勿体ない気がするしと牛歩の列に続く。周りは喧しく、小屋番も負けじと食事ができると声を上げている。とにかく人が多くて芋洗い状態。ストレスが半端じゃない。
九合目を前にして体が怠くなってきたし、いい加減この渋滞にもうんざりしたので道の脇に逃げて不貞寝を決め込んだ。
寒さに目を覚ます。1時間ほど眠れたようだ。水分も食事も十分に摂っていたので衰弱はしていない、むしろすっきりしている。東の空を見るとぼんやりと白み始めていた。
2010年07月17日 03:35撮影
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7/17 3:35
寒さに目を覚ます。1時間ほど眠れたようだ。水分も食事も十分に摂っていたので衰弱はしていない、むしろすっきりしている。東の空を見るとぼんやりと白み始めていた。
そこから先はひたすら無心に登り続けた。みるみるうちに夜が明けていく。
2010年07月17日 04:09撮影
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7/17 4:09
そこから先はひたすら無心に登り続けた。みるみるうちに夜が明けていく。
<富士山頂浅間大社奥宮 吉田口(須走口)頂上>
登り始めから6時間、ようやくお鉢に立てた。ここもとにかく人が多く、山頂の混雑にただただ当惑するばかり。どこか落ち着いて息を整えるような所もなく、登頂の余韻もそこそこにお鉢巡りを開始。
2010年07月17日 04:28撮影
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7/17 4:28
<富士山頂浅間大社奥宮 吉田口(須走口)頂上>
登り始めから6時間、ようやくお鉢に立てた。ここもとにかく人が多く、山頂の混雑にただただ当惑するばかり。どこか落ち着いて息を整えるような所もなく、登頂の余韻もそこそこにお鉢巡りを開始。
足元は雲海に塗りこめられている。
2010年07月17日 04:31撮影
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7/17 4:31
足元は雲海に塗りこめられている。
成就ヶ岳を過ぎた辺りでご来光を迎えた。吉田口頂上の神社よりも人が少なく、遮るものもない絶好の展望地。周囲から歓声が沸き起こる。
2010年07月17日 04:37撮影
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7/17 4:37
成就ヶ岳を過ぎた辺りでご来光を迎えた。吉田口頂上の神社よりも人が少なく、遮るものもない絶好の展望地。周囲から歓声が沸き起こる。
振り返るとお鉢の向かい側にある剣ヶ峰。火口の大きさに思わず驚きの声を上げる。
2010年07月17日 04:40撮影
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7/17 4:40
振り返るとお鉢の向かい側にある剣ヶ峰。火口の大きさに思わず驚きの声を上げる。
たくさんの人が稜線にひしめき、一様にご来光を眺めている脇を抜けて次のピークを目指す。
2010年07月17日 04:40撮影
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7/17 4:40
たくさんの人が稜線にひしめき、一様にご来光を眺めている脇を抜けて次のピークを目指す。
伊豆ヶ岳の直下にて。
2010年07月17日 04:41撮影
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7/17 4:41
伊豆ヶ岳の直下にて。
低い雲が御来光を隠し朝日がちらちらと明滅し始める。その様子にどこか生き物らしさを感じ、なぜか登頂の苦労が報われた気がしてどっと感動があふれてきた。
2010年07月17日 04:42撮影
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7/17 4:42
低い雲が御来光を隠し朝日がちらちらと明滅し始める。その様子にどこか生き物らしさを感じ、なぜか登頂の苦労が報われた気がしてどっと感動があふれてきた。
箱根の山越しに相模湾も見えてくる。
2010年07月17日 04:42撮影
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7/17 4:42
箱根の山越しに相模湾も見えてくる。
ついに完全に日が昇った。あちこちで万歳三唱している。御来光登山なんて、と斜に構えていたが実際に見てみるといいもんである。
2010年07月17日 04:43撮影
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7/17 4:43
ついに完全に日が昇った。あちこちで万歳三唱している。御来光登山なんて、と斜に構えていたが実際に見てみるといいもんである。
<伊豆ヶ岳(阿弥陀岳)山頂>
赤く染め上げられた山頂に立ち、朝日を一身に浴びる。
2010年07月17日 04:43撮影
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7/17 4:43
<伊豆ヶ岳(阿弥陀岳)山頂>
赤く染め上げられた山頂に立ち、朝日を一身に浴びる。
剣ヶ峰も輝いている。登ってきて良かった。
2010年07月17日 04:45撮影
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7/17 4:45
剣ヶ峰も輝いている。登ってきて良かった。
<東安河原>
伊豆ヶ岳を下り、荒巻を抜けた先の広場に出る。休憩するのに適するだけでなくここも眺望が利くため登山客がたくさんいる。もう、全員が手を繋いだらお鉢を一周するんじゃないかと思うくらいに。
2010年07月17日 04:52撮影
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7/17 4:52
<東安河原>
伊豆ヶ岳を下り、荒巻を抜けた先の広場に出る。休憩するのに適するだけでなくここも眺望が利くため登山客がたくさんいる。もう、全員が手を繋いだらお鉢を一周するんじゃないかと思うくらいに。
<御殿場登下山口山頂>
お鉢巡りを始めて30分ほどで御殿場口頂上に到着。ここも例に漏れず多くの人がいる。
2010年07月17日 04:53撮影
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7/17 4:53
<御殿場登下山口山頂>
お鉢巡りを始めて30分ほどで御殿場口頂上に到着。ここも例に漏れず多くの人がいる。
どこを向いても絶景(と人)。
2010年07月17日 04:55撮影
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7/17 4:55
どこを向いても絶景(と人)。
<頂上浅間大社奥宮>
山頂に建てられた一際立派な社殿。郵便局を含めさすがにまだ開いてないので参拝はできなかった。
2010年07月17日 04:56撮影
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7/17 4:56
<頂上浅間大社奥宮>
山頂に建てられた一際立派な社殿。郵便局を含めさすがにまだ開いてないので参拝はできなかった。
<コノシロ池>
神社を出ると夏にだけ現れる幻の水溜まりに迎えられる。逆さ富士ならぬ逆さ剣ヶ峰。
2010年07月17日 04:59撮影
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7/17 4:59
<コノシロ池>
神社を出ると夏にだけ現れる幻の水溜まりに迎えられる。逆さ富士ならぬ逆さ剣ヶ峰。
三島岳へは浅間大社奥宮裏にあるガレとザレの斜面を慎重に登る。高所ゆえか陰日向のコントラストが強く出る。
2010年07月17日 05:00撮影
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7/17 5:00
三島岳へは浅間大社奥宮裏にあるガレとザレの斜面を慎重に登る。高所ゆえか陰日向のコントラストが強く出る。
オベリスクのようにも見える三島岳への岩稜から目を落とすと頭が悉く無くなった石仏群。良くも悪くも目立つ富士は廃仏毀釈の影響を強く受けたものと見られる。
2010年07月17日 05:02撮影
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7/17 5:02
オベリスクのようにも見える三島岳への岩稜から目を落とすと頭が悉く無くなった石仏群。良くも悪くも目立つ富士は廃仏毀釈の影響を強く受けたものと見られる。
火口含め頂上部には雪がたくさん残っていた。この後白山岳でお会いしたハイカーに聞けばこれだけ残っているのもなかなか珍しいとのこと。
2010年07月17日 05:03撮影
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7/17 5:03
火口含め頂上部には雪がたくさん残っていた。この後白山岳でお会いしたハイカーに聞けばこれだけ残っているのもなかなか珍しいとのこと。
<三島岳(文殊ヶ岳)山頂>
剣ヶ峰を窺うピークより。
2010年07月17日 05:06撮影
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7/17 5:06
<三島岳(文殊ヶ岳)山頂>
剣ヶ峰を窺うピークより。
ふと、気配を感じ振り返ると影富士ができていた。
2010年07月17日 05:07撮影
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7/17 5:07
ふと、気配を感じ振り返ると影富士ができていた。
そして最後の難関、馬ノ背。
ざりざりと滑りやすい登りで、足を踏み外して砂の坂道を滑り落ちてくる人がいるくらいに危険な急登。
2010年07月17日 05:08撮影
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7/17 5:08
そして最後の難関、馬ノ背。
ざりざりと滑りやすい登りで、足を踏み外して砂の坂道を滑り落ちてくる人がいるくらいに危険な急登。
<富士山頂剣ヶ峰>
お鉢巡りを始めて小一時間。ついに日本最高峰に到達。
朝日のギャップで火口は暗く沈み、雲海に彩られた輝く地平はどこまでも続く。文字通りの絶景に息を呑んだ。
2010年07月17日 05:16撮影
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7/17 5:16
<富士山頂剣ヶ峰>
お鉢巡りを始めて小一時間。ついに日本最高峰に到達。
朝日のギャップで火口は暗く沈み、雲海に彩られた輝く地平はどこまでも続く。文字通りの絶景に息を呑んだ。
最高所の三角点。
2010年07月17日 05:18撮影
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7/17 5:18
最高所の三角点。
折角なので撮ってもらった。
2010年07月17日 05:19撮影
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7/17 5:19
折角なので撮ってもらった。
最高峰を後にして残りのお鉢巡りを楽しむ。親不知子不知の内側は完全な雪道で軽アイゼンがないと危ないくらい。ここまでスニーカーで登ってきていた人達は馬の背へ引き返していた。
2010年07月17日 05:25撮影
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7/17 5:25
最高峰を後にして残りのお鉢巡りを楽しむ。親不知子不知の内側は完全な雪道で軽アイゼンがないと危ないくらい。ここまでスニーカーで登ってきていた人達は馬の背へ引き返していた。
太陽が登るにつれ陰富士もよりくっきりとしてきた。
2010年07月17日 05:27撮影
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7/17 5:27
太陽が登るにつれ陰富士もよりくっきりとしてきた。
甲府盆地の辺りは雲の下のよう。
2010年07月17日 05:29撮影
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7/17 5:29
甲府盆地の辺りは雲の下のよう。
ここから先はガレの多い岩山を縫うように登山道が通っている。
2010年07月17日 05:29撮影
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7/17 5:29
ここから先はガレの多い岩山を縫うように登山道が通っている。
<雷岩>
お鉢巡りの一般コースを外れ冠の頂点を繋ぐように歩いて行くと、お鉢からもよく見えていた岩のそばに出た。当然目立つので次のピークである白山岳へさっさと向かう事に。
2010年07月17日 05:49撮影
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7/17 5:49
<雷岩>
お鉢巡りの一般コースを外れ冠の頂点を繋ぐように歩いて行くと、お鉢からもよく見えていた岩のそばに出た。当然目立つので次のピークである白山岳へさっさと向かう事に。
第二の高峰、白山岳の釈迦の割石が立ちはだかる。
2010年07月17日 05:51撮影
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7/17 5:51
第二の高峰、白山岳の釈迦の割石が立ちはだかる。
振り返ると剣ヶ峰はもうあんなに遠く。
2010年07月17日 05:52撮影
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7/17 5:52
振り返ると剣ヶ峰はもうあんなに遠く。
釈迦の割石に取り付こうとするも急峻で直登は難しそう。やや南側に回り込んで取り付きを探す。
2010年07月17日 05:56撮影
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7/17 5:56
釈迦の割石に取り付こうとするも急峻で直登は難しそう。やや南側に回り込んで取り付きを探す。
易しそうな所を這い上がる。こんな高所で岩登りをするとは思っていなかった。数段登るたびに息が切れて軽い頭痛が起こるが自分のペースで登った結果なので実に気分がいい。
2010年07月17日 06:00撮影
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7/17 6:00
易しそうな所を這い上がる。こんな高所で岩登りをするとは思っていなかった。数段登るたびに息が切れて軽い頭痛が起こるが自分のペースで登った結果なので実に気分がいい。
頂上付近にあったくぐり岩。石仏でも安置されていたかのような具合だが果たして。
2010年07月17日 06:03撮影
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7/17 6:03
頂上付近にあったくぐり岩。石仏でも安置されていたかのような具合だが果たして。
<白山岳(釈迦ヶ岳)>
岩場との格闘の末第二の高峰、白山岳の頂上に立つ。現在のお鉢巡りのルートからは除かれたピークのため訪れる人はほとんどいない。
2010年07月17日 06:07撮影
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7/17 6:07
<白山岳(釈迦ヶ岳)>
岩場との格闘の末第二の高峰、白山岳の頂上に立つ。現在のお鉢巡りのルートからは除かれたピークのため訪れる人はほとんどいない。
ややもすれば剣ヶ峰よりも立派な三角点が据えられている。
眺めも良く、静かに過ごせるこの場所で1時間半も休憩していた。
2010年07月17日 06:09撮影
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7/17 6:09
ややもすれば剣ヶ峰よりも立派な三角点が据えられている。
眺めも良く、静かに過ごせるこの場所で1時間半も休憩していた。
<吉田口(須走口)下山口>
吉田口への下山口は登頂時の山小屋より少し東へ進んだ場所にある。あとはひたすら下るのみ。スバルライン五合目まで215分とあるが……
2010年07月17日 07:40撮影
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7/17 7:40
<吉田口(須走口)下山口>
吉田口への下山口は登頂時の山小屋より少し東へ進んだ場所にある。あとはひたすら下るのみ。スバルライン五合目まで215分とあるが……
下りの道は登りの岩道と違い砂礫の悪路が延々と続く。砂と石が中途半端な深さに積もっているため足の置き方を変えなければならず、慣れるのに苦労した。
2010年07月17日 07:48撮影
1
7/17 7:48
下りの道は登りの岩道と違い砂礫の悪路が延々と続く。砂と石が中途半端な深さに積もっているため足の置き方を変えなければならず、慣れるのに苦労した。
眼下には緑の海を泳ぐクジラのような山中湖。夜中には見えていなかった景色が楽しめる。御来光も影富士も素晴らしかったが、やはり富士山は日中に登るものだと確信した。
2010年07月17日 07:52撮影
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7/17 7:52
眼下には緑の海を泳ぐクジラのような山中湖。夜中には見えていなかった景色が楽しめる。御来光も影富士も素晴らしかったが、やはり富士山は日中に登るものだと確信した。
<下江戸屋分岐>
八合目にて須走下山ルートと分岐。この分岐を見落として痛い目に遭ったという話は数多く目にした。
2010年07月17日 08:01撮影
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7/17 8:01
<下江戸屋分岐>
八合目にて須走下山ルートと分岐。この分岐を見落として痛い目に遭ったという話は数多く目にした。
頂上を振り返ると見えるのは富士の赤茶けた斜面とオンタデのコロニー、そしてどこまでも広がる大空。
2010年07月17日 08:07撮影
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7/17 8:07
頂上を振り返ると見えるのは富士の赤茶けた斜面とオンタデのコロニー、そしてどこまでも広がる大空。
足元の景色も素晴らしい。
2010年07月17日 08:17撮影
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7/17 8:17
足元の景色も素晴らしい。
北に河口湖、遠くには奥秩父の山並みも見えている。この時間は御来光登山の観光客と下山が被るのでここでも混雑した。
2010年07月17日 08:30撮影
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7/17 8:30
北に河口湖、遠くには奥秩父の山並みも見えている。この時間は御来光登山の観光客と下山が被るのでここでも混雑した。
高度が下がってくるにつれ背の低い植物が増えてくる。
2010年07月17日 08:34撮影
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7/17 8:34
高度が下がってくるにつれ背の低い植物が増えてくる。
代わりに砂礫は薄くなってまた歩き方を変える必要がある。
2010年07月17日 08:37撮影
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7/17 8:37
代わりに砂礫は薄くなってまた歩き方を変える必要がある。
落石除けのトンネルがあるが眺めがいいからか外を歩く人の方が多い様子。
2010年07月17日 08:39撮影
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7/17 8:39
落石除けのトンネルがあるが眺めがいいからか外を歩く人の方が多い様子。
試しに中を進んでみたが砂の乗った段差が歩き辛い。たまらず外に出た。
2010年07月17日 08:41撮影
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7/17 8:41
試しに中を進んでみたが砂の乗った段差が歩き辛い。たまらず外に出た。
そうこうしているうちに森林限界を下回り、登山道と合流。荒涼とした富士の山だったが六合目以下はこんなにも瑞々しい緑があったとは。
2010年07月17日 09:00撮影
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7/17 9:00
そうこうしているうちに森林限界を下回り、登山道と合流。荒涼とした富士の山だったが六合目以下はこんなにも瑞々しい緑があったとは。
<吉田口五合目 富士スバルライン終点>
下り始めてから1時間半ほど、ぎちぎちに痛くなった足を引きずるようにして何とか下山した。登りはあれはあれでしんどかったが下りがこれほど辛いとは。
売店の近くでしばらく休憩し、バスを拾って帰路に就いた。
2010年07月17日 09:20撮影
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7/17 9:20
<吉田口五合目 富士スバルライン終点>
下り始めてから1時間半ほど、ぎちぎちに痛くなった足を引きずるようにして何とか下山した。登りはあれはあれでしんどかったが下りがこれほど辛いとは。
売店の近くでしばらく休憩し、バスを拾って帰路に就いた。

装備

MYアイテム
へるにゃん
重量:0.18kg
個人装備
長袖シャツ Tシャツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 ゲイター 日よけ帽子 予備靴ひも ザック ザックカバー 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 ライター 地図(地形図) コンパス ヘッドランプ 予備電池 筆記用具 ファーストエイドキット 針金 常備薬 時計 タオル

感想

【総評】

富士山は一般登山道である。装備をしっかりとし、気負う事さえなければ誰にでも開かれている山だという事はよく解った。

多少知識は仕入れていたつもりだったが、兎に角未経験というか未知の世界との遭遇、といった感覚が大きかった。
弾丸登山は観光地であり人だらけである。混雑している所では歩いているというよりは歩かされているという感覚が大きく、普通の登山の間隔でいると度肝を抜かれる。これを許容できるかどうかで弾丸登山の成否が分かれるように思う。個人的には二度と御免であったが。

それでも御来光、逆さ富士に影富士、真っ赤に染まった火山岩、残雪と、どれをとっても忘れ難い経験であり、初めて訪れる富士山頂としては成功で贅沢に過ぎるものだった。ナイトハイクをしなければこれらの経験はなかったが、同時に、強く日中帯での富士登山を意識した。途中ダウンした事も含め、これは翌年以降に活かされることになった。
確かにこの山行を繰り返すのであれば『富士に二度登る馬鹿』になるであろう。


【日記】

ここのところ地元の同期から富士登山について教えてほしいと立て続けに相談を受けていたのだが、『偉大なる通俗』とも評される富士山のこと、あまり食指が働かない。ましてや御来光登山なんてイベント的なものは今の登山スタイルとかけ離れている。

それでも地元の連中の間ではちょっとしたブームになっているらしく、やたら登頂報告を聞かされ、あまつさえ「誰々でも登っているのに何故関東にいるお前は登らないのか」というような事さえ言われる始末だ。
そんなやりとりが繰り返されるので段々とその気になってきてしまう。地図からガイド本、その他必要な装備を揃え、緊張とともに駅のホームに立っていた。なにせ登山を再開して森林限界を超えるのはこれが初めて。他は精々グループで登った四国剣くらいのものだった。

河口湖駅からバスに揺られスバルライン五合目に着くと想像だにしない世界が広がっていた。人、人、人、明らかに登山の出で立ちではない団体から自衛官や在日米軍と思しき集団まで多種多様な人がひしめいている。売店も煌々と明かりがついていて夜の10時を過ぎているのにまるで繁華街の様相を呈している。ここで仮眠を取ってから山頂を目指そうと思ったのは間違いだったようだ。

仕方ないので高所順応もそこそこにそのまま山頂を目指す。ナイトハイクなんて何年ぶりの事だろう。既に森林限界を超え、眼下には河口湖の街明かり、見上げれば満天の星空、そして頂上を目指すハイカーのヘッドライトが連なる。自分もその一団に加わるのだと胸が高鳴ったのは最初のうちだけだった。

吉田ルートは小屋の前後で道が急になる事が多く、おまけにちょっとした岩場まである。そうした場所が現れると途端に渋滞が発生する。トモエ館を過ぎた辺りからはラッシュ時の新宿駅よりもひどい混雑で、冗談ではなく一歩進んだら1分休止するほどだった。歩いても全く身体が暖まらない。汗もかかず息も切れない、それでも後ろからせっつかれるようにして歩かざるを得ない。山を登っている感覚はなかった。

金剛杖が後ろの人を打ち、団体リーダーの怒号が響き、不用意なヘッドライトの光に目を眩まされる。周囲は騒然とし、中には歩き煙草をしている人までいる。雑音に辟易し音楽を聴きながら牛歩する。日本一の名峰に来てまで何をしているんだろうと思った。

病は気からというが、大混雑の中不貞腐れながら歩いていると次第に体調が悪くなってきた。初めての富士山という事もあり緊張したのかもしれない。時折空いた所があったので他の人を抜いていくのに無理にペースを上げたのも良くなかった。寒さと眠気からか、九合目手前で高山病のような症状が出て気怠くなってしまった。
最早ご来光などどうでも良い、やっぱりこういう山は人がいない時に登るのが一番、などと思い、着込んで道脇で寝る事にした。

少し寝ると色々とすっきりした。
体が疲れてたというよりは神経的に参ってたらしく、ひとしきり物を考えるのをやめると急に体調も良くなった。そこから先は無心でひたすら登り、夜が明ける直前にお鉢に辿り着いた。ここでも人が多く、頂上に立てたという感慨に浸る余裕はあまりなかった。

雑踏を掻き分けるようにしてお鉢巡りをする。人の少ない区間に差し掛かった時、太陽が雲海の向こうからご来光を迎えた。山の上での夜明けなど何度も経験していたはずだったが、この時ばかりはさすがに感動を覚えた。あちこちで沸き起こる歓声も気分を盛り上げたというのもある。厳かではなかったが、イベント的な登山のよさの片理を味わう事が出来た。

そこからは無我夢中だった。空いているお鉢のピークを踏みながら剣ヶ峰へ向かう。雲海はどこまでも広がり、雪が残る火口は途方もなく深い。とにかくどこを見ても大きく、比して自分はとても小さな存在だと感じた。馬の背は砂礫のとんでもない坂道に思え、柵の下は崖で恐ろしかったが、何故か小気味良さすらあった。最高峰はこれまた人の列で日本の頂に立ったという気分にはなかなかなれなかったが、そこから見る景色はいずれも絶景で、改めて富士山というもののスケール感には圧倒されるばかりだった。

また一般ルートを外れ白山岳を直登する。剣ヶ峰よりもこちらの方が感動が強かった。直下の岩登りは緊張こそしたが他に誰もいない、日本最高所のフリークライミングだった。ゆっくりとお茶を飲み、8時間振りに静かな時間が過ごせた。

下りの辛さはまた想像だにしないものだった。ちょっとした砂礫の層を踏んで下りるのだが、ガイド本にあった爪先から着地する方法で歩くと危なくて仕方がない。砂の中のどこに岩が潜んでいるか知れたものでないからだ。砂礫の深い所では踵から着地し、探るように爪先を置いていくようにするとスムーズに下れた。しかし足裏の痛みもどんどん強くなってくる。最後は根競べのような状態だった。周りはタウンユースのスニーカーの人が多かったが果たして無事(?)に下山できたのだろうか。登山靴を履いている自分でも這う這うの体だった。

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