記録ID: 514649
全員に公開
沢登り
日光・那須・筑波
苦土川水系 大沢右俣(沢登り講習)
2014年09月20日(土) [日帰り]
kamog
その他1人
- GPS
- --:--
- 距離
- 7.7km
- 登り
- 1,057m
- 下り
- 534m
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・大沢林道を手前の舗装されている大川林道と間違わないよう。 深山湖を過ぎ、舗装された真っ直ぐ右の大川林道へは入らず、左上する三斗小屋 温泉跡に続くダートな林道へ入り約1km近くの分岐を右へ進むのが大沢林道。 少し下ると古い橋を渡り、その先両側に計3台程度駐車可。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■受講者さんの記録HP http://park.geocities.jp/viva_yh2/page_8/oosawa1.html ■苦土川水系 大沢右俣 標高1150mまでは平凡なゴーロだが、そこから一気に滝!滝!のオンパレード。 一本上流の井戸沢と比べても登攀性は全然上でクライミング慣れしていないと 厳しく時間も架かる。詰めは少し外すと猛烈な藪漕ぎとなる。 しかし慣れた人には登り応えのある面白い沢であろう。 遡行グレード:2級上 ‥賈娘動車道/黒磯板室ICから板室温泉へ。途中7−11もある。 板室温泉手前で深山湖方面へ左折して、次の分岐は右へ。(左は深山園地) 深山ダム手前には公衆トイレもある。(以前来たときはここで前泊した) ダムを左岸へ渡り舗装された林道を湖が終わるあたりまで進むと、 右手に三斗小屋温泉跡へ続くダートな林道があるのでそちらに進む。 左は大川林道で舗装されているが、すぐにゲートが出てくる。 三斗小屋温泉跡への林道は車高の低い普通車では辛いであろう。 その場合は大川林道分岐辺りに邪魔にならないよう駐車するしかない。 分岐から約1km近く行けば分岐があり、左へ下る方に入る。 すぐに古い橋を渡ったところの両側に草祓いされたスペースがあるので ここに駐車できる。 すぐ先にチェーンゲートがあるが、今回は開いていた。 (だが少し先に林道を覆うように倒木があるので結局先には行けないが) ただしここに戻ってくるには、下山も時間がかかる。 三斗小屋温泉から登山道、林道を下るか、峠沢などを沢下降するかなので 大人数やスピーディーに登れない人は厳しいであろう。 三斗小屋温泉泊(要予約)も考えられるが、パーティの状況によっては 小屋に着くのも夜になってしまう可能性もある。 あとは今回我々が行ったように、大峠北側の林道駐車スペースに車を1台デポ してから、深山湖の方に他の車で移動することが考えられる。 移動に2時間近くかかってしまうが、大峠から北側の林道駐車場には35分程度、 遡行終了点から林道駐車場には2時間程度の下山なので楽である。 大沢林道を終点まで25〜30分程度歩く。 途中出てくる2つの分岐はすべて左へ進む。 林道終点は少し広場になっており、広場から先もまっすぐ進むと僅かな踏み跡を 伝ってゴーロの大沢河原に下りられる。 すぐ先の大きな堰堤は右から巻くと鉄製のハシゴがあり、これを使って堰堤を 乗り越える。堰堤上もゴーロだ。 平凡なゴーロ帯をテクテク進むと、標高1000mで水量比1:1の西沢が左から 合わさる。 この西沢にも40m級の滝が2つあり詰めは強烈な藪漕ぎと聞く。 さらに進むと広いゴーロの河原が林で分かれているが、これはインゼル(中之島) で、無難に左側を行く。 標高1150m辺りで眼前にようやく2条10m滝が現れ大沢の真骨頂が始まる。 ここまで車止めから1時間15分程度。 2条10m滝は右壁を登る。卦蘢度だが濡れた部分はヌメリがあるので注意。 亀の子タワシは必携。 続けて1+2+5m。5m滝は左脇を笹を掴んで登る。卦蕁檗 左から支沢が入り4×7m滝を越えると、前半の核心部20m滝。 左コーナールンゼを10m登ってステミングして右壁に移る。 移る手前の左側大きなフレーク状のクラックに小カムを決めてランニング。 移った右壁の途中に残置ハーケン1個。 落ち口には潰された残置ハーケン3個とロープスリングがあるが、カラビナ入ら ないので、その1m上のクラックにハーケン2枚決めてマスターポイントとした。 (元蕁.蹇璽廛好院璽40mくらい) 左側がトイ状の15mナメ(左トイ卦蕁檗法2段3m、壁状4m滝(右流芯 卦蕁櫂魅瓮蠅△蠅、左隅卦蕁法2段2条2m小滝を越えていくと、 前半戦もう一つの核心部6m滝となる。 右のやや悪い土混じりのブッシュを登り、残置スリングの架かったルーフ状岩を 落ち口へ向かいトラバースする。足元はスメアリングとなる。 後続者には残置に振られ止めをして、落ち口にハーケンを決めてビレイした。 (元蕁檗 次の3条4mは右から易しく巻く。 左から涸れ沢の合わさる5m滝は右壁を卦蕁椶播个襪、左の涸れ沢から左隅を 登って落ち口方向へトラバースして巻く(卦蕁法 沢はやや北東方向へ向き、3m、7m(右)、2m、5m(右巻く)と連続すれば 標高1250mで大沢の二俣だ。 左俣には幅の広い20m滝(卦蕕らいで登れる)で水量比は3:2とやや左俣の 方が多い。 ず2鵑魯レの右俣へ入る。 2条4m、4mと越えていくと特に右側の壁が高くなりゴルジュの様相だ。 すぐに20m滝が現れる。 乾いた左壁を弱点突きながらクライミング。途中小カムをランニングとした。 (卦蕁棔 そして後半の超核心部である2段35m滝が出てくる。 下からでは下段しか見えないのでそれ程高度感は感じない。 乾いた左壁を登れるかなぁと思ったが、実は上部は急なスラブとなっており 止めた方がよい。 結局流芯に取り付く。危惧していたヌメリはあるにはあるが、タワシで磨けば 何とかなった。 (ちなみに私は今回も忍者2014ビブラムソールである) 下段落ち口手前は左足がヌメヌメスラブで決まらず考えさせられる。 水流中に小カム決めて「足滑るなよぉ〜」と祈りながら思い切って登る。 その次もなかなかムーブ決まらず、ハーケン1枚決めて(すみません残置です) 思い切り登った。 ここに来て上段もあることがわかる。 流芯を何とか最後まで登りきる。今日一番の核心であった。(元蕁棔 過去のトポにはさり気無く記載されているが、水量のおそらく少な目の今日でさえ 部分的にシャワーになり、時期柄水も冷たく難儀した。 巻くなら右手の急峻なブッシュからであろうが、落ち口上部も壁になっているので 苦労しながらの要懸垂であろう。 イ泙世泙逝譴和海。 4mの後はトイ状8mで、右から取付き中間で中央のカンテを左へトラバースし 水流を登る。(卦蕁 次の2段10m(壁状6m+ナメ4m)も難癖があり、右のやや悪いブッシュから 巻き上がり、落ち口より3m上でブッシュ掴みながらトラバースして、最後も ブッシュ頼りにクライムダウンした。 滝の間隔も開き出し、2段4m、2段5×10m、ヌメリのあるナメ帯と越して いくと、標高1495mで右から笹の中の浅い窪状である支沢が入ってくる。 この辺りで水もほぼ涸れてきて詰めの様相になってきた。 ゴーロ帯を進めば2段10m涸れ棚が出てくるが卦蕁歡度でフリーで登れる。 出だし一部浮石があったので、これをスタンスに使わないようにしたい。 トイ状7×12m、逆層トイ状が連続して続く。 時折ブッシュが覆ってくるが、まだ大したことはない。 ι弦1640mで右側に草付露岩帯が出てくる。 おそらくこの露岩帯が上部で沢状になる出合なのであろう。 今回は無視してしまったが、結局ここを登ってしまった方がよかったかも。 無視してそのまま笹のボサが覆ってくる北西方向の沢状を進むが しばらくで沢形は急な笹薮の中で終わってしまった。 強引に右側から登ってしまったが、この上は斜度も緩まず急峻で濃密な笹と ブッシュの混じる藪漕ぎであった。 しばらくは格闘してみたが、稜線まではまだまだ距離もあるではないか。 ふと右手下にはっきりとした沢形が見える。 その沢は稜線まではっきりと繋がっている。 何とか笹を掴みながら先の方で沢に下りる。 この比較的明確な沢が先ほどの露岩帯に繋がる沢だと地形図でわかった。 ヤブの少ない沢形をズンズン登り、最後は背の低い笹を漕いで大倉山東側の コル辺りで稜線登山道に出た。 東へ少し進めばキスゲ小沼と標識がかかった小さな池があった。 五葉の泉よりもさらに東側であろう。 Шの刈払われた歩きやすい登山道を流石山、大峠に向かった下山する。 稜線北側では早くも赤や黄色の紅葉が始まっていて、それらが夕陽に照らされ 心和んだ。 大峠からは野際新田に向かい、北側の登山道を下る。 しばらくで荒れた林道となり早朝にデポした駐車場に戻った。 ■沢登り&クライミング&読図講習(マウントファーム) http://mt-farm.info/ |
写真
撮影機器:
感想
会津の受講者Kさん念願であった那須の大沢へ行きました。
昨年はKさん体調不調でF1まで行き断念したのでリベンジです。
個人的には大沢は7年ぶりの遡行。
右俣にはなかなか辛い大滝があり左俣より少し難しい印象です。
短い割に手間のかかる滝が続くので距離の割には時間が掛かる沢なので
大峠北側に車を1台デポ。
三斗小屋経由だと下山に時間がかかるのでこの作戦はよかった。
紅葉がきれいでした。
PS 朝方、三斗小屋跡に行く林道で車3台に追いついた。
先頭車は車高の比較的低い車で林道を難儀されていたので、後続の私の車を先行
させてくれた。
挨拶をすると何と宗像さんではないか。
他2台の車はバラバラであったので、おそらく生徒さんたちであろう。
最近車を買い替えられたそうだ。
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