木曽駒ケ岳〜空木岳
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- GPS
- 56:00
- 距離
- 19.5km
- 登り
- 1,489m
- 下り
- 2,927m
コースタイム
- 山行
- 7:31
- 休憩
- 1:31
- 合計
- 9:02
- 山行
- 6:41
- 休憩
- 1:06
- 合計
- 7:47
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
帰り)空木岳登山道入口⇒こまくさの湯(タクシー) ⇒女体入口(バス) …駒ケ根IC⇒<中央高速バス> |
コース状況/ 危険箇所等 |
千畳敷から木曽駒ケ岳間は歩きやすい道で登山者も多い。 宝剣岳から空木岳間の縦走路は所々に岩場があり、いくつもの長くて急なアップダウンが繰り返されるハードな道と言えよう。昭文社地図のコースタイムは相当な健脚者のものだと思う。 宝剣岳と空木岳の岩場は手がかり、足がかりがしっかりしているので悪天候でなければそれほど危険ではない。 空木岳から池山方面への下りは、大地獄・小地獄の鎖場を除けば、比較的ゆるやかで歩きやすい。なお、林道終点(道路状況によりその下の空木岳登山口)からタクシーを呼ぶことができる。 |
その他周辺情報 | アフター温泉は菅の台バスセンター上の「こまくさの湯」が便利 タクシーの呼び方は木曽殿山荘で教えてもらえる |
写真
感想
御嶽山の災害のあとだったが、予定通り中央アルプスにでかけた。
高速バス、路線バス、ロープウェイを乗り継いで千畳敷に着くと眩しいばかりの紅葉が広がっていて高揚感が増す。行楽客で賑わっているが、紅葉シーズンの混雑時は数時間待ちともなるロープウェイが待ち時間ゼロで乗れたのはラッキーだ。そして何よりも本当に久しぶりに天候に恵まれた山行になったことが嬉しい。
ロープウェイ前のテラスで紅葉を眺めながらお昼をとる。千畳敷は思ったより観光ずれしていなくて自然保護の節度が守られているようだ。
千畳敷の観光遊歩道から登山道を上り詰めると稜線に達する。ここから一息で宝剣山荘に着く。宿泊手続きをして駒ヶ岳に向かう。小屋の前の宝剣岳頂上の石の上に人が立っているのが見える。
駒ヶ岳は小高い丘のような感じだ。午後3時を過ぎても展望が広がっているのがありがたい。宝剣岳に連なる稜線、南アルプスの山並み、そして噴煙を吐く御嶽山が雲の上に確認できる。
夕方、雲が多くなり、期待した夕焼けは拍子抜けに終わったのは少々残念。翌日の天気予報はよさそうだ。安心して床に就く。
二日目、朝起きると周辺はガスに覆われ視界がきかない。宝剣岳の頂上でもガスの中、山頂を離れる頃から次第に薄日がさしてきた。そしてこの時人生二度目となるブロッケンに遭遇し、ちょっと感激する。
岩場を通り過ぎ三ノ沢分岐付近からはこの縦走路唯一といってよいゆったりとした尾根歩きが楽しめる。何といっても周辺の紅葉が素晴らしい。
極楽平を過ぎると木曽殿に向かう登山者のみとなり、静かな山歩きになる。
風があってガスが流れ、展望が遮られたり開けたりの繰り返しだが、やはり天候のよい山歩きは楽しい。
しかし、このあと地図上記載の山5つ以外にも急なアップダウンの繰り返しがあり、見た目で頂上と見えた所が実はまだ手前で頂上はさらに向こうのピークということが何度も続くと精神的にもちょっときついものがある。
檜尾岳の広い頂上で昼食。ここで約半分の行程だ。
熊沢岳を過ぎる頃は疲れも感じ始める。幸いなことに天気はもっていて周辺カールの紅葉も美しい。
東川岳から目の前に広がる空木岳の立派な山容を見ながら、急坂を下ること30分、今宵の宿の木曽殿山荘に着く。
小屋は手入れが行き届ききちんといているが、楽しみのビールは冷えてなくて少々がっくり。夜食は珍しいおでん。消灯後は真っ暗となる。
三日目朝、食事は暗いうちにいただく。小屋のご主人から帰路ルートの丁寧な説明を聞く。
外は天気予報に反し晴れていて、3日間連続の好天気と今までのつきのなさを取り返したかのようだ。でも風が強い。ほんのりの朝焼けを見ながら空木岳の登りにかかる。いきなりの1時間の急登はこたえる。第1ピークでストックをしまい岩場に向かう。
岩稜帯を歩くこと30分あまり、空木岳山頂に着くと360度の大展望。東側には雲の上に八ヶ岳から南アルプスが広がる。まさに大展望の絶景にみとれる。
宝剣山荘から着かず離れず共に歩いてきたグループのリーダが今回の空木岳で日本百名山達成だという。これをその場にいた全員で祝う。
空木岳は光岳と並んで最後の百名山となることが多いと聞く。木曽殿山荘にはいくつもの記録写真が飾ってあった。
空木岳からは今までと打って変わってなだらかな道、駒峰ヒュッテから駒石へ、気持ちの良い空木平カールを進む。カールの終点が森林限界点、ここで紅葉の見納めをして池山方面に下って行った。
このあと、池山小屋で昼食をとり、池山経由で登山道入口第2取付点からタクシーでこまくさの湯へ、そこでさっぱりしてから帰路についた。
好天気のもと美しい紅葉と展望に恵まれ、変化があって歯ごたえのある縦走を存分に味わえた3日間の山旅だった。
今回初めて中央アルプスを歩いたが、山が深くて大きく、アルプスの名に恥じない、歩く価値が十分にある立派な山容だったと認識した。
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