守門岳、大パノラマと大雪庇

2023年03月05日(日) [日帰り]

• GPS: 12:17
• 距離: 16.5km
• 登り: 1,343m
• 下り: 1,324m

コースタイム

日帰り

• 山行: 10:39
• 休憩: 1:32
• 合計: 12:11

5:57 冬期除雪終了点
8:00 8:00 保久礼駐車場
8:06 8:40 保久礼小屋
9:18 9:19 キビタキ清水
9:21 9:21 キビタキ避難小屋
10:45 10:46 天狗岩屋清水
11:01 11:51 大岳
12:13 12:14 網張り
12:45 12:46 大岳分岐
13:09 13:09 青雲岳
13:34 13:36 守門岳
14:58 15:03 藤平山
16:34 16:35 大池山
18:06 18:06 冬期除雪終了点
18:10 ゴール地点

天候

晴れ
気温−2〜−3℃で暖か
稜線は微風だが冷たい風で防寒着が欲しい

アクセス

利用交通機関：

電車 自家用車

前日に長岡駅集合
ホテルニューグリーン長岡泊

当日守門岳登山口
5時半前後に到着したが既に40台先行車があり長い路駐の列が出来ていた。
（準備中に更に10台ほどの車がやって来た）

コース状況／危険箇所等

・冬季除雪終了点〜大岳
快晴でトレース豊富な為危険な場所や道迷いの心配は無かった。
下部は雪が締まりアイゼン歩行で行けるが次第にツボ足だとキツくなりワカンに履き替えた。（周りもワカンやスノーシューが大半）
避難小屋以降はひたすら大岳に向けて登りが続く為消耗するが、森林限界を超えた先の眺望は最高！

・大岳〜青雲岳〜守門岳（袴岳）
大岳と大岳分岐の鞍部である網張り付近が最大の難所。
大岳からの下りはかなり急だが、左は雪庇、右は谷間に落ち込んでおりヒヤヒヤした。
大岳分岐への登り返しはクラストした急斜面にワカンのまま突っ込んでしまったので苦戦、アイゼンに履き替えれば良かったと後悔した。
稜線に出ると広々とした雪原を歩く。
雪庇により過ぎなければ特に危険は無い

・守門岳〜藤平山〜大池山〜冬季除雪終了点
藤平山までの1時間半は眺めの良い尾根歩きが続き気持ち良く歩けるが、それ以降、樹林に入ってからが2時間以上あり、下山に4時間を要するロングコースな為正直飽きた。
下山時は雪が緩み踏み抜きまくり。
トレース豊富で道迷いは無かったが、目印や標識は雪の下なのか特に見当たらず。

その他周辺情報

寿温泉　大人600円　20時まで
※現在ポンプ故障の為温泉でなく水道水の沸かし湯

写真

3/4 19:21

前日、軽い長岡観光を楽しんだ自分（kukaminn）とnameless7c。
夕方に合流した◯たと3人で登頂前祝い！

3/5 5:57

翌日朝5時半位に登山口の冬季除雪終了点に着く。
既に40台の先行車がいて駐車場から溢れ路駐の列が出来ており、自分たちもその列に加わった。
結局準備が終わり出発出来たのは6時前。
気温は−2〜3℃位か？あまり寒くない
一年振りの守門岳へ出発だ。

3/5 5:58

去年は雪がヤワで直ぐにワカンを履いたが、今年は結構雪が締まってるな。
暫く爪無しで進んでみる

3/5 6:00

去年はガスに覆われ下山時にやっと姿を現した大岳。
今年は最初から見えてる！

3/5 6:26

斜度がキツくなる前にアイゼン装着。
久しぶり過ぎるアイゼン装着に苦戦した事など無かった様にポーズを決めるnameless7c

3/5 6:29

橋を過ぎると斜度が増してゆく。
最近チェーンスパイクで事足りる雪山低山しか行って無かったのでピッケル、アイゼン、ワカン、ポールとフル装備な今回は妙に荷物が重く感じる。

20分程登って一旦休憩。
暑過ぎて皆上着を脱いでいた。
自分達も堪らず装備変更。

3/5 7:19

斜度の緩い樹林帯を越え、稜線への登りの途中辺りで登山道に陽が射し始めた。

3/5 7:24

稜線に乗ると最初の目的地の大岳が見えた。
まだまだ遠いな。
守門岳はまだ見えてないのかな？

3/5 7:27

朝日に輝く新潟の山々
左の三角の山は越後駒ヶ岳、
中央奥の山が八海山らしい。

昨日八海山を飲んでいた二人は「八海山を制覇した」などとほざいてる

た）八海山は呑みやすくて美味かった🍶

3/5 8:04

保久礼小屋到着。
ここまで2時間かかった（だいたい昨年と同じペース）
この小屋は二階建てらしいのでかなり雪が深い事になる。

トイレに行きたい一行だが、残念ながらトイレは雪の下…
雪の状況を調べに来た地元の方に稜線に新しくトイレが出来る事、山開きに新トイレが開く事など教えてもらう。
山開きは4月だけど…

3/5 8:25

隣の尾根へ向かう5人組パーティ。
あとでその姿をもう一度見ることになる。

3/5 8:28

雪が深くなって来たのでここでワカンへ装備換装。
周りもワカンかスノーシューが多かったが、スキーやアイゼン着用者もいた。
久しぶり過ぎるワカンに手間取りここで停滞25分。
次はちゃんと予習してこよう…

3/5 8:32

ワカンだと深い雪でも余裕だぜ〜と踏み跡なき雪面を登り始めたのだが…

3/5 8:36

右…ワカン歩行に苦戦するnameless7c
左…ポールのスノーバスケットが外れ行方不明になってしまったため雪を掘り返している私…（5分ほどで無事発見）

3/5 8:39

結局小屋に着いてからルートに復帰するまで35分もかかってしまった…予想外の遅れ。

今日はロングコースなのにヤバいぞ！

3/5 8:58

保久礼小屋から先はひたすら登りが続く。
体力も使うが、風が無風に近く身体を冷やしてくれない。
天気が良いので昼にかけますます暑くなりそうな悪寒！

下の樹林では好調に飛ばしていたnameless7cだが、身体が冷えなくなった途端スピードダウン。
熱に弱い男nameless7c…

3/5 8:57

暑過ぎて遂に上着を脱ぎメリノウール姿で腕まくりな◯た

た）だっぴっぴ、脱いでも暑い。Tシャツ着てくればよかった

3/5 9:11

急斜面を登るうち日本海が見えて来た

3/5 9:15

越後の山は美しいなぁ

た）どれが何山とかわからんけど絶景だぁ

3/5 9:22

キビタキ避難小屋…辺りらしいが、雪に埋もれて建屋は見えず。
中央のこんもり盛り上がってる場所らしい？

3/5 9:28

ひたすら登りが続く。
段々と樹木が疎になって来たかな…？
森林限界突破が近いか。
ここから山頂までまだコースタイムは2時間ある。
先は長い。

3/5 9:32

犬連れの登山者を二人も見かけた。
犬は足が冷たく無いんだろうか…

標高を上げると樹木の上部が白くなり始めた。
あれは霧氷だろうか。

3/5 9:38

森林限界を越え雄大な景色が広がる。
（無雪期に来た事がないので本当に森林限界突破したかは不明だが）

3/5 9:40

去年はガスと強風の真っ白な世界だったので

（本当はこんな景色だったのか…）

と◯たと自分は新鮮な面持ち

3/5 9:55

越後の山々に見惚れているnameless7c

3/5 9:55

「ここからはビクトリーロードだよね〜」

などと語ってから15分経過したがまだまだ山頂は見えない（前方は偽ピーク）

景色は最高、快晴にテンション上げ上げ！
しかしずっと登りはやはり大変だ。

3/5 10:03

霧氷と青空

3/5 10:09

次第に遅れ始めたnameless7c

それはそうとして美しい景色だ

た）去年は真っ白で何も見えなかったしね

3/5 10:15

お隣の中津又岳へ続く尾根を歩く5人パーティが見える。
気持ち良さそうな道だなあ
来年は彼方に行こうなどと語り合う

3/5 10:18

そろそろ山頂かな？（実はまだあと1時間弱かかる）

3/5 10:25

右手奥にに大雪庇がチラリ

3/5 10:32

はぇ〜スゲ〜な〜（小学生並な感想）

3/5 10:32

標高を上げると風が出て来た。
暑いなか涼しい風に助けられた。

3/5 10:35

何度も偽ピークに騙されて来たが、流石にアレは山頂でしょ！
疲れた体に鞭を打つ

3/5 10:42

シュカブラ

3/5 10:46

風の流れが分かって面白いな

3/5 10:47

上部は雪がカリカリだ。
シュカブラもあったし、風が強いし寒いんだろうな

3/5 11:03

ふうふう…つ、着いたか

3/5 11:03

大岳到着！
登山開始から5時間以上かかってしまった。

3/12 11:03

ちなみに去年の大岳はこんな感じw

3/5 11:03

これは良い景色だ

3/5 11:05

奥に連なるはなんと去年秋に登った飯豊山地らしい。
凄いな

3/5 11:06

東洋一の大雪庇をバックに記念撮影

た）一年越しの大雪庇、見られてよかった

3/5 11:07

中津又岳も雪庇が凄いな

ちなみに中津又岳、大岳、青雲岳、袴岳などの総称が守門岳というらしい

3/5 11:08

大雪庇アップ

3/5 11:09

袴岳アップ

3/5 11:10

先の距離や時間は気になるが、取り敢えず大休止としよう。
まずはおにぎりを齧る。

3/5 11:18

◯たが持って来たスイーツを抹茶ラテでいただく

3/5 11:35

遅れて着いたnameless7cの意向でここで昼も済ます事にしカップ麺を食す。

3/5 11:35

気温が高いと雪山でもゆっくり休憩出来るな

3/5 11:48

登山口に、50台も駐めてあっただけあって、今日の大岳は賑わっている

なんやかんやで50分も休憩してしまった！
もうすぐ12時になってしまう。
先の時間がヤバいのでそろそろ出発〜

3/5 11:55

大雪庇、なかなかの迫力。
怖いので崖側からはなるべく離れて歩きたい

3/5 11:55

ワカンのまま先へ進んだが、そのせいで苦戦することになる

3/5 11:57

大岳までに比べて先を行く人影は疎。
守門岳まで行く人は少ないのか？
単に時間が遅くなった為だろうか

禁断の尻セード…

た）どこかのレコに滑ったほうが安全て書いてあったんだよ

3/5 11:59

網張りへ向けての下りはかなり急斜面でワカンだと踏ん張りが効かなくて参った。
（何度か滑り落ちてしまった）

3/12 11:25

昨年強風でホワイトアウトだった為守門岳へ向かう途中、諦めて引き返した地点の写真がコレだが…

3/5 12:03

同地点で記念撮影！リベンジ達成〜

今度は快晴で地形も良く見えてたので余裕でポーズの◯た。

た）スモンよ、私は帰ってきた！＼(^o^)／

3/5 12:03

さて、ここからは未踏エリア。
頑張らねば。

3/5 12:05

雪面に走るクラックにビビるワタシたち…

3/5 12:11

鞍部の網張りからの登り返し。
クラストした急斜面にワカンは荷が重かった…

滑る恐怖に耐えながら慎重に足を踏みだし登って行く。
アイゼンにしとけば良かった〜

3/5 12:40

なんとか危険エリアを脱出。
多少斜度が緩くなり一息つく

3/5 12:46

nameless7cも斜面を登り切った。
彼も相当ビビっていたという

3/5 12:46

大岳分岐通過

3/5 12:50

広がる雪原、静かな稜線は別世界の様。
大岳までの賑やかさとはまた別の魅力がある

3/5 12:50

大雪庇は大迫力

3/5 13:02

こう見ると大岳も結構雪庇あったんだな

3/5 13:03

3/5 13:10

青雲（あおぐも）岳通過
無雪期は池塘と木道の山だというが、今は雪に埋もれ山頂標識の位置すら分からない

3/5 13:10

ゴールの守門岳（袴岳）が見えて来た〜！
右に伸びる尾根が下山ルート、トレースもバッチリみたいだな

3/5 13:10

守門岳の雪庇。
トレースが意外に雪庇に近くて怖いな

3/5 13:12

青雲岳から降りてくるnameless7c

3/5 13:12

稜線から見える飯豊山地

3/5 13:12

一人先を行く◯た。
袴岳右の裾にはBCスキーヤーが集合していた

3/5 13:15

ミニエビの尻尾発見

3/5 13:17

山頂アタック！

3/5 13:25

先を行く◯たから見たワタシとnameless7c（と見知らぬ1人）

3/5 13:27

◯た、守門岳登頂（私は5分ほど遅れて到着）

3/5 13:27

トレースの無い烏帽子岳方面

3/5 13:27

山頂への最後のアタックを仕掛けるワタシ

背後には大迫力の大岳の雪庇が。

3/5 13:35

守門岳山頂にて。
◯たとnameless7cを撮影。
時間が押してるのですぐ下山開始します。

3/5 13:48

暫くは眺めの良い稜線歩きが続く。
こちらも左側は雪庇エリア。
クラックもあり油断出来ない。

3/5 13:52

守門岳直下の下りは中々急だ。

3/5 13:54

巨大な雪庇だ

3/5 14:02

降って来たらまた風が消え、照り付ける太陽に熱々に茹でられる。
今日は着たり脱いだり忙しい

3/5 14:04

先を行く◯たがトレースを逸れ姿を消し、焦りながら後を追うと…

3/5 14:13

あまりに暇（？）なのでルートを逸れ遊び始めたらしい。
これは◯たがわざわざ雪庇の下まで行き撮影したもの。

3/5 14:19

妙なルートを進んでいる◯た。

3/5 14:24

雪庇上から見た雪原を行くワタシ

3/5 14:38

ルートに復帰し先へ。
先に急斜面が見えてるな

3/5 14:42

武尊山の剣ヶ峰みたいだな（大袈裟）

3/5 14:44

あれはおそらくトレースの無かった大岳分岐からのルートかな

3/5 14:50

先に見えるピークが藤平山。
トレースに沿って歩くといつの間にか夏道を逸れていた。

3/5 14:53

陽が傾いて来たな。
いつの間にか雲が増えていた

3/5 15:09

藤平山を過ぎたあたりから樹林帯に入った

3/5 15:20

大池山（と勘違いしていた無名峰）手前で激しく降りゲンナリ。
気温の上昇に伴い雪が腐れてきて歩きにくい降りが続いた

3/5 15:24

中央奥に見える山肌平ヶ岳らしい。
まさか平ヶ岳が見れるとは…！感動した。

3/5 15:35

無名峰で暫し停滞

3/5 15:38

左奥の双耳峰は浅草岳らしい。
今日は登った事のある山がたくさん見れて満足だ。

3/5 16:05

遅れていたnameless7cが復活。
華々しく凱旋（？）

3/5 16:07

また陽が出て来て一気に景色が色鮮やかに

3/5 16:19

その後も樹林の腐れ雪にズボズボ嵌りながら降り続けた

3/5 16:20

見渡す限り雪雪雪！

3/5 16:29

こちらが真の大池山でした。

3/5 16:51

大池山から降りて来た。
後はピークは無く、比較的平坦な道となる筈

3/5 17:09

大岳と鞍部が見えた

3/5 17:27

17時半、林道合流手前で陽が暮れ始めた。
ギリギリ真っ暗になる前に下山出来そうかな

3/5 17:27

夕陽を浴びるワタシ

3/5 18:03

登山口到着。
18時を回ってしまったのは反省だ。

3/5 18:06

自分達の他にはもう1台しか車が残って無かった。

3/5 18:38

寿和温泉で汗を流す

3/5 20:46

時間が遅くなり飲食店がどんどんしまって行く中長岡市内のガストで晩飯後、長岡駅で解散した。

帰りの高速は渋滞こそ無かったが、ひたすら眠くて参った。

撮影機器：

OLYMPUS Tough TG-6 オリンパス

iPhone 12 128GB SoftBank Apple

AQUOS sense6 SHG05 au シャープ

感想

kukaminn

昨年ホワイトアウトで見ることの出来なかった東洋一の大雪庇を見る為、再び長岡の地に集合した◯たと私（kukaminn）。
今回は山友nameless7cも加わり万全の布陣？だ。

前日長岡観光と洒落込んだnameless7cと私、夕方合流した◯たと居酒屋で前祝い。
翌日は朝4時起床で登山口を目指した。

登山口は5時半時点で40台以上が路駐する混雑ぶりで、冬の守門岳の人気に驚かされる。
快晴無風で気温高めと来れば混むのも仕方ないか。

新潟の山の雪深さに驚き、ワカンやアイゼンによる雪山ハイキングを存分に楽しみ、時にはヒヤヒヤ、絶景大展望を存分に堪能出来て大満足だった今回の山行。

しかしちょいロングコース過ぎたな…
時間管理もミスって下山18時過ぎ。
登山口から撤収したのはこの日最後という有様。
これは激しく反省だった。
本来は3人でもっと詳細を詰めておくべきだった。

次の機会があるならそこは改善したい。

まるた

昨年はホワイトアウトで何も見えずに大岳の先で撤退した守門岳へ行ってきました。
今年はどぴーかんで一年越しの大雪庇と越後の山々の絶景を見ることができて、リベンジ達成しました😆
中津又岳のほうも楽しそうなので来年はそっちに行ってみようと思います。

nameless7c

4回雪を踏み抜いて脚の付け根まで埋まった