北アルプス南北縦走(焼岳〜穂高槍〜水晶〜読売新道〜下ノ廊下〜白馬〜栂海新道〜親不知)
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過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー 自家用車
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コース状況/ 危険箇所等 |
西穂〜槍間はよく崩れております。栂海新道は雨の時はグチャグチャ新道ですので余りおすすめ出来ません。読売新道・清水尾根・栂海新道は登り降りともに発狂したくなるほど長大です。気を確かに! |
その他周辺情報 | 登山口から少し降ると中ノ湯様があります。今回は寄れませんでした残念。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ 1
Tシャツ 2
ソフトシェル 1
タイツ 2
ズボン 1
靴下 3
グローブ 2
防寒着 2
雨具 1
ゲイター 1
日よけ帽子 1
着替え
靴 1
予備靴ひも 1
サンダル
ザック 1
ザックカバー 1
サブザック
昼ご飯
行動食 2 ?
非常食
調理用食材
調味料
飲料 3 ℓ
ハイドレーション 1
ガスカートリッジ 200 g
コンロ 1
コッヘル
食器
調理器具 1
ライター 1
地図(地形図) 4
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ 2
予備電池 10
GPS 1
筆記用具 1
ファーストエイドキット 1
針金
常備薬 1
日焼け止め 1
ロールペーパー 1
保険証 1
携帯 1
時計 2
サングラス 1
タオル 2
ツェルト
ストック 1
ナイフ
カメラ 1
ポール
テント 1
テントマット 1
シェラフ
ヘルメット 1
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感想
【行動記録】
【9月27日(土)】
八王子よりマイカーにて焼岳登山口に23時頃到着。金曜の夜でしたが駐車場はガラガラでした。準備して0:10頃出発。6:00頃西穂山荘到着。小休止して出発。紅葉は8分位でしょうか。9:10頃西穂山頂到着。小休止後、ヘルメット着用で奥穂に出発。初日荷物MAXでしたので無理せずマイペースで進みました。14:18頃奥穂山頂到着。団体さんで大混雑でしたので早々に穂高岳山荘に向かいました。ジャンダルムは相変わらず迫力です。14:51穂高岳山荘到着。初日は山荘大混雑でしたのでテン泊としました。狭いテラスでしたが、深夜テントから顔だけ出して天の川を望みながら快適に過ごせました。涸沢の紅葉は8〜9分位でしょうか。21時頃就寝。
【9月28日(日)】
1:00頃起床。カレーを食し準備・撤収後2:40頃出発。5:13頃ブルーアワーを拝みつつ北穂山頂到着。小屋周辺にあふれんばかりの人だかり。この人数小屋に宿泊出来たのか?と思う位でしたが、「昨夜は凄まじかったよ〜」と隣のおじさんお疲れ気味につぶやいておりました。思わず、「お、お疲れ様です(´゜д゜`)」。
ご来光待たずに大切戸に突入開始。北穂小屋の立地の凄さは飛騨泣き途中で見上げると思い知らされます。世界遺産級です。大切戸を堪能しつつ、8:20頃南岳小屋到着。空腹激しく、小屋にてどん兵衛と炭酸で早めの補給。たっぷり休み槍に出発。途中、颯爽と身軽な随分山慣れしているであろう女性登山者と情報交換。全くの見ず知らずの方とも深い話が出来てしまうのが登山の魅力でもあります。11:55穂先到着。前日は団体さんで穂先2〜3時間待ちとおばさまが叫んでおりました。12:30頃後ろ髪を引かれながら双六小屋に出発。千丈乗越より西鎌尾根を下ります。ガスが出ても積乱雲にならず雲海になる秋の好天。何時まで持つかなぁ。15:51双六小屋到着。今夜は小屋泊です。夕食後小屋前から望む鷲羽岳が大変印象的でした。岩稜・危険地帯を計画通り通過出来た事に安心しつつ、20時頃就寝。布団で寝る事が贅沢に思えるだけでも意味のある山行です。
【9月29日(月)】
3:05頃双六小屋を出発。4:40頃双六岳山頂到着。行程上夜中に歩き出すため歩き始め3時間位は暗闇ですが、凄く綺麗な場所を通過している事も珍しくありません。いつもこの「夜中の行程」はもったいないなと思いながら写真撮らないのでサクサク進む大切な時間として先を急ぎます。日の出後6時位から歩き出すような登山に憧れますが、自分には中々出来ません。6:04頃三俣蓮華岳山頂。今日も旅の目的の一つ、綺麗なブルーアワーが望めました。感謝感謝。6:43三俣山荘にて小休止。7:51鷲羽岳山頂。相変わらず絶景です。雲ノ平山荘もよく見えました。紅葉は7分位でしょうか。9:28水晶岳山頂。水晶で晴天は初めてでした。感謝。小休止後、初読売新道突入。11時頃、稜線にて小屋で拵えていただいたお弁当を食す。12:14赤牛岳山頂。裏銀座後立山連峰・薬師岳がきれいに望めました。この頃より同じ奥黒部ヒュッテを目的地にしている男性2名とポイント毎に行動を共にするようなりました。この日読売の降りは自分たち3名で登りはいませんでした。結局3名ともバラバラにヒュッテに夕方前に到着し、1名はヒュッテ泊、僕ともう一人の方はテン泊でした。この方は黒部から入山して、五色〜薬師〜太郎〜奥ノ廊下〜雲ノ平〜読売とルアーフィッシングをしながら縦走されている渋くカッコいい強者でした。色々と釣りや各地の沢のお話を聞かせて頂き楽しい時間を過ごさせていただきました。単独行者にとってはこういう時間は大変貴重です。長い1日も無事終わり21時頃就寝。
【9月30日(火)】
奥黒部より黒部ダムに向かう場合、平ノ渡と言ってボートで対岸の平ノ小屋に渡る必要があります。無料で5分もかからないのですが、運行時間が決まっていますので、その時間に合わせて行動する必要があります。奥黒部側の始発は6:20ですのでその時間に合わせてヒュッテを4:30頃出発。6時前に渡しに到着。至ってシンプル。木の梯子階段が黒部湖に伸びて水際に切り株があるだけの渡場。6:20丁度にボートが到着。つめれば20人位は乗れそうなしっかりした小型クルーザーでした。五分後平ノ小屋直下に到着。6:30頃黒部ダムに出発。9:36ロッジくろよん到着。小休止。その後黒部ダムに移動し、レストハウスにて軽食をがっつく。10:30頃までしっかり休憩し出発。天候は下り気味でしたが、いよいよ下ノ廊下に突入です。14時頃十字峡。下ノ廊下は紅葉まだまだでした。15:30頃高熱隧道通過。凄い熱気でした。16時頃阿曽原温泉小屋到着。今夜は小屋泊です。小屋番のおやじさんは有名で豪快な人です。人柄に惚れたリピーターが多いのも宿泊すれば納得してしまいます。また、露天風呂の温泉は言うまでもなく極楽ですし、食事も充実でまた必ず訪れたいと強く思いました。少し食べ過ぎながらも20時頃就寝。
【10月1日(水)】
3:30頃出発。前日から踵のマメが潰れ激痛でペースが上がらず水平歩道を遅々と進む。本日中に白馬は無理だろな〜と早朝からテンションダウン。水平歩道は凄いとこに道を造ったのだと歩くたびに思い知らされます。地図のタイムで欅平に8:30頃到着。ゆっくり食事し、9:30頃祖母谷温泉に出発。10時頃より長い登り清水尾根が始まりました。白馬岳に直登出来る清水尾根は登りも降りも登山者が非常に少なめです。踵の具合も相まって非常にゆっくりペースで夕方16時頃不帰岳避難小屋に到着。本日は避難小屋泊です。避難小屋は12畳ほどあり中も綺麗で貸切でしたの
で快適でした。また、小屋の直下に水場もあり自分にとっては不便の感じない避難小屋でした。大分日本海が近い事もありさすがに寒い夜を過ごしました。
【10月2日(木)】
4時頃起床。前日に全身・踵のケアを入念に行ったのが効いたのか、痛みのないスタートを5時頃切れました。少し進むと清水尾根の稜線に出たため、景観が一変しました。歩いてきた尾根を始め、唐松・五竜方面、なんと言っても剱・立山が素晴らしい姿で出迎えてくれます。昨日の辛い1日は一瞬で吹き飛びました。ただ、のんびりしていられないのが縦走の辛く厳しところ。白馬に向かいます。9:26頃白馬山荘到着。山荘でカップラーメンと炭酸を購入し補給。10時頃白馬岳山頂。これ以上の標高は今後無く後は海に降るだけ。本日の目的地朝日小屋に出発です。途中紅葉は満開でした。15:30頃朝日小屋到着。最終日は小屋に素泊まりとなりました。夜半頃より雨・風強く、明日の天候が心配に。予報は1日雨。まあ、あとは一気に降るだけだし最終日なので気合でどうにかなると思いながら21時頃就寝。
【10月3日(金)】
0:30頃起床。ダラダラ準備して2:20頃出発。天気は風雨。3:30頃朝日岳山頂。飛ばされそうになりながらもそそくさと栂海新道に向かいます。6時頃黒岩平にて小休止。雨も弱くなり少し落ち着く。周辺は完全に秋の装い。その後また風雨強く、黙々と進行し、9時頃栂海山荘到着。停滞すると寒かったので早々に出発。写真撮らないとサクサク進めます。12:30頃白鳥小屋到着。中に親不知からの登山者1名。休憩そこそこ出発。ガシガシ降ってく間に雨は止みましたが、登山道が滝になって非常にグチャグチャ新道でした。15:42頃栂海新道登山口到着。国道を跨いで海岸に降り、15:50頃目的地日本海に到着しました。縦走完了です。
【感想】
去年とは逆走で、コースも変えて南北縦走してきました。
テント2泊、小屋3泊、避難小屋1泊の6泊7日でしたが、今までで1番負担の少ない南北縦走となりました。
荷物も過去最高に絞り込み、水なしで20船献礇好箸任靴拭3年前は33繊去年は28繊∈Gは20繊小屋泊を多くする事で食糧を大分少なく出来、行動食、着替え、燃料なども最少に減らし、テントもシングルで全室無し。寝袋も無し。ダウンの上下とビバークシートで凌ぎました。もっと絞れるという方も多くいらっしゃると思われますが、自分的には1週間以上の縦走ではこれが限界でした。
今回、縦走初日に御嶽山が噴火し、多くの登山者の方が犠牲になられました。乗鞍や焼岳も御嶽と同じ常時観測火山です。焼岳が噴火していても不思議では無いという事だと思います。同じ登山者として、心よりご冥福をお祈り申し上げます。
今回の噴火で、日本はほんとに自然災害多発国であり、ある意味それだけ自然に恵まれている国でもあるのだと強く認識させられました。
登山や縦走の意味・目的は十人十色です。
自分は、自身に対してのチャレンジであり、自然に一時身をさらす事で日々の生活を客観視出来る行為であり、自身に普段眠ってる力や精神力の底力を思い出させる行為でもあります。また、ブルーアワーや絶景のさなか大好きな音楽を聴いた時以上の感動は、日常生活では決して味わえません。中毒性があります。完全に北アル中です。
また、毎度思うのは縦走はあっという間なんです。テン泊だったりするとやる事が多いので結構時間に追われます。山にまで来て時計と睨めっこ。だけれども確実に充実している。すべての行為が自主的だから。忙しくても、時間に追われても山では楽しく充実している。不思議ですがそいうものだと思ってます。
来年何処を縦走しているかは分かりませんが、きっと北アルプス歩いてるんだろなぁ。
長くなりましたが、このレコが南北縦走される方の役に少しでも立てれば幸いです。
「想い出の山」写真&レポートコンテスト 「山行記録部門」 by モリパーク アウトドアヴィレッジ(MOV)
YOKUさん、こんばんは!
YOKUさん、これって・・・
恒例行事なんですかっ!?
まさかまた焼岳から日本海を目指すとは
凄すぎます
この縦走を実践できる人はそうはいませんよね
akirajさん返信遅くなりました<(_ _)>
10月の縦走は恒例行事になりつつあります
最近は、毎年この時期に向かって生活して仕事して山に登ってる感じです
運良く天候に恵まれていましたので、無事海までたどり着けました( ^^)
下廊下から白馬までのコース以外は歩きましたが、スピードが違います。
昨年は八方尾根から親不知まで歩きましたが小屋に5泊です。
下山後親不知ホテルにチェックインしようとしたら、女将さんに海岸に降りていないことがばれて、海岸を往復するまでチェックインさせてもらえませんでした。
これだけのんびりしたので山中で1Q87を読み終わりました。
今年は読売新道を降りるだけで13時間かかりました。
本当です。(笑)
ちなみに読んだ本は大杉栄の「自叙伝・日本脱出記」
翌日は黒部ダムを左から右に歩く間に全観光客に抜かれました。
borav64mさん初めまして!コメント励みになります<(_ _)>
阿曽原~白馬は今ルート上心身共に1番堪えました(-.-)
清水尾根は登るのも降るのも厳しいですね(*_*
読売新道も降りであれだけ長いので、登りは想像するだけで疲労困憊です。
山で読書良いですね!小屋泊時は談話室の書籍コーナーに入り浸っております。
今年の総重量は去年と比べ8垳困蕕靴討い襪里如△△泙蟆適ではありませんでしたが、行程を短縮する事には成功したようです。重く長期快適か、軽く短期不快か縦走では悩ましい問題ですね(-.-)
良かったらまた覗きにいらして下さい!
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