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Yamareco

記録ID: 527142
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
谷川・武尊

谷川岳−谷川連峰馬蹄型縦走路(時計回り)@土合

2014年10月10日(金) ~ 2014年10月11日(土)
情報量の目安: S
都道府県 群馬県 新潟県
 - 拍手
体力度
7
1~2泊以上が適当
GPS
34:57
距離
24.3km
登り
2,758m
下り
2,764m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
7:46
休憩
0:13
合計
7:59
距離 11.0km 登り 1,693m 下り 875m
6:00
6:10
144
8:34
8:35
69
9:59
53
10:52
35
11:27
11:29
89
12:58
41
13:39
2日目
山行
9:38
休憩
0:22
合計
10:00
距離 13.3km 登り 1,052m 下り 1,890m
6:34
94
8:08
8:09
74
9:23
9:24
113
11:36
11:45
68
12:53
13:03
50
13:53
13:54
47
14:41
113
歩行距離:24.3km
累積標高差(登り):2299m
累積標高差(下り):2292m
天候 10/11:曇り(稜線上は霧・強風)
10/12:晴れ
過去天気図(気象庁) 2014年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
◆土合橋駐車場(50台/無料)
※無料で利用できる駐車場は土合橋と土合駅前
コース状況/
危険箇所等
◆西黒尾根から谷川岳山頂
谷川岳登山指導センターから舗装路をそのまま進み、
西黒尾根登山口と書かれた道標から登山道に入る。
樹林帯の長い急坂をしばらく進む。
やがて視界が開け、前方に天神平のロープウェイ山頂駅が見える。
尾根上をそのまま進むとラクダの背に着く。
巌剛新道と合流しラクダのコブと呼ばれる岩稜帯に入る。
露岩の急坂を登り詰めると肩の広場となり天神尾根と合流する。
谷川岳はトマの耳、オキの耳と二峰に分かれる。

◆谷川岳から蓬峠
奥の院とノゾキの直後にクサリ場がある。
しばらく滑りやすい蛇紋岩の露岩が続く。
なだらかな稜線上を歩くが、東側は切れ落ちているので要注意。
一ノ倉岳山頂は広く避難小屋が建つ。
さまざまな慰霊碑が並び、峻厳な谷川岳を物語っている。
なだらかな稜線を少し進むと茂倉岳の山頂。
茂倉岳から400m下ると笹平に着き、一面の笹原が心地良い。
紅葉期は草紅葉が見事である。
武能岳まで200mほど登り返し、再び緩やかに下って蓬峠。
蓬峠の広い草原にポツンと蓬ヒュッテが建つ。
暖かいランプの宿で大変情緒深い山小屋である。
テント場はなく、草原の幕営地を無料で利用できる。
蓬ヒュッテで受付記名し、今後の行動予定を管理人に告げる。

◆蓬峠から清水峠
蓬峠から登山道は新潟県に入る。
気持ちの良い草原の緩やかな稜線を歩く。
振り返ると谷川連峰の眺望がすばらしい。
七ッ小屋山に着くと、これから歩く縦走路が確認できる。
上越マッターホルンと呼ばれる大源太山の後ろには
湯沢町の平野と遥か遠くに日本海を一望できる。
湿地を過ぎ、清水峠に建つ鉄塔電線監視所目掛けて下る。
清水峠には白崩避難小屋が建ち、周囲にも幕営スペースがある。

◆清水峠から白毛門を経て土合
朝日岳まで標高差500mの樹林帯を登り返す。
やがて北面の崩壊路を歩くようになるとジャンクションピークに着く。
新潟県側は巻機山へのバリエーションルートが続く。
縦走路はここから再び群馬県に入る。
池塘が点在する朝日ヶ原を見ながら緩やかな稜線を進む。
宝川温泉の分岐を見送り、木道が朝日岳へと続いている。
朝日岳山頂からは谷川連峰の眺望だけではなく、
武尊山、至仏山、燧ヶ岳や日光連山の峰々を一望できる。

笠ヶ岳までは小ピークのアップダウンが連続する。
大烏帽子、小烏帽子とピークを過ぎると笹原の笠ヶ岳山頂まで登り返す。
笠ヶ岳からの眺望も良く、谷川岳東壁が圧巻。
再び大きく下って緩やかに登り返すと白毛門のピーク。
谷川岳東壁がさらに迫って見え、
眼下にジジ岩とババ岩の岩峰が愛らしく立っている。
土合まで標高差1000mの厳しい急坂を下る。
崩壊路のザレた悪場は足元に注意したい。

◆蓬峠の幕営地と蓬ヒュッテ
ヒュッテ宿泊は完全予約制。
予約がない時は無人開放されているため一般利用が可能。
水場は土合、土樽どちら側に下っても10分ほどの場所にある。
テント利用時はヒュッテに申し込む(幕営無料)。
笹原に囲まれた草原に幕営スペースが10〜20張ほどある。
下地は柔らかく快適で、ペグも良く入る。
[10/10]
土合橋駐車場(標高:700m)
[10/10]
土合橋駐車場(標高:700m)
駐車場中央の水場
冷たくて美味しいです
駐車場中央の水場
冷たくて美味しいです
谷川岳ロープウェイ
谷川岳ロープウェイ
谷川岳登山指導センター
水場・登山届ポストあり
谷川岳登山指導センター
水場・登山届ポストあり
西黒尾根登山口
樹林帯の急坂が続きます
樹林帯の急坂が続きます
森林限界(標高:1390m)
森林限界(標高:1390m)
天神平が見えました
天神平が見えました
オヤマリンドウ
谷川岳にも
高山植物の最終ランナー
1
オヤマリンドウ
谷川岳にも
高山植物の最終ランナー
クサリ場
ホールドが良いので
特に問題ありません
クサリ場
ホールドが良いので
特に問題ありません
続くクサリ場
こちらは蛇紋岩のスラブ
滑りやすいです
こちらは蛇紋岩のスラブ
滑りやすいです
ラクダの背
ラクダのコブ
巌剛(がんごう)新道から合流
巌剛(がんごう)新道から合流
西黒尾根とマチガ沢
西黒尾根とマチガ沢
ジョウシュウオニアザミ
1
ジョウシュウオニアザミ
山頂を示す道標
霧が出ている時は助かります
山頂を示す道標
霧が出ている時は助かります
天神尾根と合流
谷川岳トマの耳(標高:1963m)
トマとは
「手前」の訛りだそうです
谷川岳トマの耳(標高:1963m)
トマとは
「手前」の訛りだそうです
一望千里を示す羅針盤
一望千里を示す羅針盤
谷川岳オキの耳(標高:1977m)
奥のオキが大きいと
覚えてきました
谷川岳オキの耳(標高:1977m)
奥のオキが大きいと
覚えてきました
富士浅間神社
奥の院を過ぎてクサリ場
露岩が滑りやすいです
奥の院を過ぎてクサリ場
露岩が滑りやすいです
Bルンゼの頭
一ノ倉岳への稜線は
東側が切れ落ちています
一ノ倉岳への稜線は
東側が切れ落ちています
ノゾキ
覗いても真っ白
ノゾキ
覗いても真っ白
一ノ倉岳(標高:1974m)
一ノ倉岳(標高:1974m)
一ノ倉岳避難小屋と慰霊碑
一ノ倉岳避難小屋と慰霊碑
ドアが修繕されました
ドアが修繕されました
4畳半ほどのスペースです
4畳半ほどのスペースです
茂倉岳(標高:1978m)
眺望が良さそうな山頂ですが
今回は残念です
茂倉岳(標高:1978m)
眺望が良さそうな山頂ですが
今回は残念です
笹平の草紅葉
ガスが吸い込まれていきます
笹平の草紅葉
ガスが吸い込まれていきます
笹原を稜線漫歩
白樺尾根と武能沢
白樺尾根と武能沢
武能岳(標高:1759m)
武能岳(標高:1759m)
笹原を下って行きます
笹原を下って行きます
蓬峠(標高:1530m)
ここから新潟県に入ります
蓬峠(標高:1530m)
ここから新潟県に入ります
蓬ヒュッテ(標高:1525m)
暖かいランプの宿です
蓬ヒュッテ(標高:1525m)
暖かいランプの宿です
テント泊の登山者も
小屋のトイレを利用します
テント泊の登山者も
小屋のトイレを利用します
草原の好幕営地
無料開放です
1
草原の好幕営地
無料開放です
下地はふっかふか
ペグも良く利きます
2
下地はふっかふか
ペグも良く利きます
取水のため土樽方面へ
取水のため土樽方面へ
新潟側の水場(標高:1440m)
下って10分・標高差90m
2
新潟側の水場(標高:1440m)
下って10分・標高差90m
[10/11]
ダイヤモンド白毛門
3
[10/11]
ダイヤモンド白毛門
おはよう苗場山
お世話になりました
2
お世話になりました
七ッ小屋山へ続く稜線
笹原が心地良い
1
七ッ小屋山へ続く稜線
笹原が心地良い
雲上の上越マッターホルン
登行意欲を掻き立てられます
3
雲上の上越マッターホルン
登行意欲を掻き立てられます
池塘と七ッ小屋山
3
池塘と七ッ小屋山
七ッ小屋山(標高:1675m)
七ッ小屋山(標高:1675m)
谷川連峰の眺望がすばらしい
3
谷川連峰の眺望がすばらしい
朝日岳へ続く稜線
雄大な道のりです
朝日岳へ続く稜線
雄大な道のりです
白崩避難小屋
板間の二階建て
3畳ほどのスペースが2箇所
10人ほど入れそうです
板間の二階建て
3畳ほどのスペースが2箇所
10人ほど入れそうです
清水峠(標高:1450m)
こちらは電線監視所
クルマでは通れない
国道291号が続いています
1
清水峠(標高:1450m)
こちらは電線監視所
クルマでは通れない
国道291号が続いています
ジャンクションピーク
(標高:1930m)
ここから再び群馬県へ入ります
ジャンクションピーク
(標高:1930m)
ここから再び群馬県へ入ります
蓬峠からの縦走路を振り返る
蓬峠からの縦走路を振り返る
朝日ヶ原の池塘を見ながら
平坦な道のりを歩きます
朝日ヶ原の池塘を見ながら
平坦な道のりを歩きます
朝日岳(標高:1945m)
武尊山と燧ヶ岳の眺望が良い
朝日岳(標高:1945m)
武尊山と燧ヶ岳の眺望が良い
大烏帽子と笠ヶ岳の稜線
編み笠の山容が特徴的
大烏帽子と笠ヶ岳の稜線
編み笠の山容が特徴的
笠ヶ岳避難小屋
鉄鋼の剛健な造り
笠ヶ岳避難小屋
鉄鋼の剛健な造り
スペースは4畳半ほど
日中はオーブンのようです
とても中には入れません
スペースは4畳半ほど
日中はオーブンのようです
とても中には入れません
笠ヶ岳(標高:1852m)
谷川岳東壁が圧巻です
笠ヶ岳(標高:1852m)
谷川岳東壁が圧巻です
白毛門へ続く稜線
大きく下ると
細かいアップダウンがあります
白毛門へ続く稜線
大きく下ると
細かいアップダウンがあります
振り返れば
ピラミダルな笠ヶ岳の秀峰
振り返れば
ピラミダルな笠ヶ岳の秀峰
白毛門(標高:1720m)
白毛門(標高:1720m)
谷川岳ベースプラザを俯瞰
あそこまで下らなくては…
少し意気消沈
谷川岳ベースプラザを俯瞰
あそこまで下らなくては…
少し意気消沈
松ノ木沢の頭(標高:1484m)
1
松ノ木沢の頭(標高:1484m)
ジジ岩・ババ岩と
白毛門を見上げる
ジジ岩・ババ岩と
白毛門を見上げる
時折クサリ場もあります
重太郎新道を思い出す
足に堪える下りでした
時折クサリ場もあります
重太郎新道を思い出す
足に堪える下りでした
存在感を示す巨木
ゴールまでもう少し!
存在感を示す巨木
ゴールまでもう少し!
東黒沢出合
谷川連峰馬蹄型
無事に帰着できました
1
谷川連峰馬蹄型
無事に帰着できました
三連休初日
クルマいっぱいでした
三連休初日
クルマいっぱいでした
そして土合駅
上り線ホームは地上
上り線ホームは地上
下り線ホームは地下
日本一のモグラ駅です
今日は下る気になれません
下り線ホームは地下
日本一のモグラ駅です
今日は下る気になれません
下山後の入浴は
湯テルメ谷川
下山後の入浴は
湯テルメ谷川
みなかみラーメン
17号沿い「香華」という
小さなお店でした
3
みなかみラーメン
17号沿い「香華」という
小さなお店でした

感想

◆日本三大急登の西黒尾根
土合駅から谷川岳山頂の標高差は1300m、
樹林帯の急坂とラクダのコブと呼ばれる岩稜帯を歩きます。
晴れた暑い日には過酷な登りとなると想像しましたが、
当日は曇りで風もあったため、涼しく快適でした。
ラクダのコルからの登りが本番ではないかと感じました。

◆ランプの宿、蓬ヒュッテ
管理人はチョビヒゲ仙人と呼ばれる高波さん。
当日はもう1人のスタッフの方と、8人ほど宿泊者がおられました。
板張り20人程度収容の小さい山小屋ですが、
暖かいランプに心が和らぐ、たいへん情緒深い山小屋でした。

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