丹沢主稜縦走(檜洞丸・蛭ヶ岳・丹沢山・塔ノ岳)
- GPS
- --:--
- 距離
- 20.9km
- 登り
- 2,153m
- 下り
- 2,410m
コースタイム
- 山行
- 5:33
- 休憩
- 0:55
- 合計
- 6:28
天候 | 一日目:曇り後晴れ 二日目:曇り時々晴れ後に晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2023年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り:「大倉」からバス、小田急「渋沢」下車 |
写真
感想
今回は一泊二日で丹沢主稜を歩いてきました。
初日は辛くて辛くて身も心も大変でしたが、下山したら充実感でいっぱいになりました。
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この冬、何かのきっかけで「丹沢主脈いいな〜」と思うようになりました。
そしてつい一週間前のこと。秦野駅から鶴巻温泉駅までのゆるハイクの時、目の前にそびえ立つ大山と丹沢山塊。
「来週行くか!」と急遽思い立ちました。笑
丁度連休なのと、お天気や気温もそこまで悪くならなさそうだったのでルート決めて山小屋予約。
丹沢は今後も行くだろうし、紙の地図も持っておこう。と、買って開けてみて漸く"丹沢主稜"と"丹沢主脈"の違いを知るのでした。。
ほんでアプリで登山計画を立てていると、西丹沢VCから蛭ヶ岳まで9kmで登り1800mという数字が判明。
自分の山行記録を辿ってみると、今まで歩いた事ないエグい数字、、😭
でもまあ何とかなるやろと、情報収集をたくさんして準備を整えました。
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そして当日。ツツジ新道からスタート。
西丹沢VCには初めて降り立ちました。人は意外とたくさんいましたが、釣りなどで遊びに来た方もちらほら。
私が向かったツツジ新道は、自分と高校生くらいの4人組。大荷物背負って、山岳部か何かかな。
この道は最初は大きな岩もなく、少し坂を上がっていくという感じでした。
そして途中で出迎えてくれるミツマタの群生!とてもいい香りで、たくさん咲いてて楽しい道でした。
しかしミツマタに惑わされたのか間違って分岐を下りて15分程ロス😭笑
来た道を戻ります。先行していた高校生たちも間違って進んでいたようで戻ってきましたが、彼らは沢沿いを進んで行きその後は見掛けませんでした。大丈夫だったかなあ…。
そしてゴーラ沢出合に行きます。この沢へ出る直前、ピンクテープが貼ってある木諸共道が崩れていました。左上を見ると上から崩れた跡が。
いつこうなったのかはわかりませんが、かなり危ない道でした。かと言って他に沢へ下りる道も見つけられず、仕方なくそこを通る事に。めちゃめちゃ怖かったです。下調べが足りておらず反省しました。
そんなこんなでゴーラ沢を渡渉し、ザック下ろして沢で少し休憩。体制を整えて急登へ。
最初だけ鎖を伴いますが、その後はひたすら岩や木の根、階段を登って行きます。
そして絶対今日もやると思った、踵の靴擦れ😭
久々のハイカット…。かなり序盤でやってしまいました。。
急登で脚も持っていかれ、靴擦れでペースも上がらず…。
計画した当初は、塔ノ岳からヤビツ峠へ下り、大山を経て下山すること予定でした。が、この時点で諦めて大倉へ下りる決意をしました。笑
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ひーひー言いながら、檜洞丸に到着!長かった!
おにぎり二つ食べて、蛭ヶ岳へ向かいます。
ほんの少し下りた所に、青ガ岳山荘さんとお手洗いがありました。
その真正面に見える蛭ヶ岳with小さい山…。
蛭ヶ岳めっちゃ遠ない?登り返しめっちゃあるくない??これほんまに歩ける???😭
絶望感でいっぱいになりました。笑
泣いてても痛くても辛くても自分が足を進めないと自分は進まない。無心で歩を進めます。
(靴擦れは痛いですが、耐えられない痛みではないのでダメージは少な目。精々ペースが上がらない位です。)
どんどん道を下りていきます。この辺りは人があまり通らないのか何なのか、道がちょっと荒れ気味でした。地面は削れてもろもろ、根っこも剥き出し…見てて複雑な思いです。
鹿がたくさんいたので、食害とかもあるのかもしれませんね。
亀の歩みで登ったり下りたり。ようやく臼ヶ岳に到着。ここからの蛭ヶ岳はさっきより近づいた…と思う事にしよう。
そして最後の登り返し…!
めっちゃ鎖やん😭めっちゃ登るやん😭もうええって😭
となりながら鎖場を登っていきます。こりゃ聞いてた以上だ…。冬のゆるハイク明けにはめっちゃハードでした。まさかこんなに直登するとは。
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もうマヂ無理、、という所でやっと山頂に到着!!
長かったー。先に蛭ヶ岳山荘さんで受付受け付けを済ませます。予定より20分ほど遅れてしまいましたが、山荘の方はとても優しくて面白い方でした。
荷物を置いて、外で写真をパシャリ。この看板に会いたかった。
西の空は少しガスに包まれて富士山は見えませんでしたが、南の方には町が見えました。
こんなに山奥を歩いてきたのに、すぐ側に町が見えるのが不思議ですね。でも町の側の山が私は好きです。
晩御飯まで時間があったので、自炊室でお味噌汁とおやつを食べました。お腹は空いていましたが、この後にカレーが待ってるので席を空けておかねば…!
眠すぎて布団の上で座ったまま仮眠。
私の後にもう二組来られて、今日は自分入れて五名の宿泊者でした。
晩御飯の時間が迫り漫画を読んで待っていると、小屋の方がご飯のお知らせと共に「丁度日が沈むよ、富士山も見えてきた」と。
みんなで寝室の窓から眺めに行きました。今日初の富士山!
その横へ夕日が沈んでいく途中でした。
朱色の空に藍色の山の影。
蛭ヶ岳から見ると、南アルプスの赤石岳の辺りに日が沈んで行くそうです。
今日の疲労感もどこかへ沈んでいきました(?)。
そして待ちに待ったひるカレー♪
カレーは最初の一回こっきりですが、ご飯と添え物やサラダはおかわり自由! もりもり食べました。
少しスパイスが効いて、噂通りのおいしいカレーでした😭
食後は外へ景色を見に行ったり、他の方と少しお話ししたり。
蛭ヶ岳へは幾つかルートがありますが、主稜を歩いてきたのは自分のみ。正直に「めっちゃキツかったです😂」と吐露しました。笑
他の方は焼山から、大倉からの方がいらっしゃいました。
お水500ml(500円)と登頂証明書(200円)を購入し、早目に就寝。
(証明書は葉書サイズの賞状に名前と日付けを手書きで書いてくださいます。)
お隣の方がいびきが凄まじくて、寝たか寝てないかよくわからないまま朝を迎えてしまいました😂
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〈二日目〉
もしも昨日の疲労が嘘のように回復していたら、早目に出て大山へ行こうかな。
…なんて考えていましたが、そんな夢のようなことは起こりませんでした。笑
窓から外を見ると、ガスとまあまあな揺れ具合の草。この中を歩いて行くのか、、でも行かなきゃ。
他の方が朝食を摂っているあいだ外を見つめ、出るタイミングを見計らいました。
今日もペースが上がらないことを見越して、一足早く出発。
外に出て南の方を見ると、少しだけガスが晴れて町が見えました。ちょっとだけ朝日も。他の方も外へ出て来られました。
そしてなんと霧氷も出来ていました!
初めて見ました、、
朝4時くらいの時は無かったそうで、この時点で6時。できたてほやほやです。
前日の朝は-6度まで下がったそうですが、今朝はそこまでは行かず。
風も思ってたよりキツくなく、出だしはダウンを着て程良い感じでした。
そんなこんなでいざ出発。
ガスに包まれていますが、朝日が透けて見えてとても美しい光景でした。
雲の流れが早い。その合間から光の差し込み具合が変化し、同じ景色など全くありません。
ガスの合間には歩いてきた主稜や沢が所々見えます。
低く生え揃った草も霜を纏い、きらきら光りながら風で揺らめいていました。
どこを切り取っても綺麗だ、と思いながら歩きました。
けど残念なことが一つ。蛭ヶ岳の頂だけは何度振り返っても姿を現してくれませんでした。
でも確かに後ろにいる。歩いてきたのだから。
後ろからそっと自分を見守っていてくれているのを感じていました。
途中でダウンを脱いだりシェルを着たり休憩したり。
すると同じ小屋に泊まっていた"お父さん"と歩みが同じタイミングになりました。
(ちなみにこのお父さん、バス停まで私と"てれこ"になりながら下山しました笑)
「頼むの申し訳ないけど、写真撮ってくれませんか。来た証拠にw」
と言うので、勿論です!とガスを拝見にデジカメで写真をパシャリ。
多分歩くペースもそんなに変わらなかったと思いますが、一緒に歩くことは無く。あくまでソロを貫く似たもの同士でした🤣
山荘を出て一時間くらいでしょうか。不動ノ峰を少し過ぎた辺りで気付けばガスが晴れており、目の前が開けていました!
右手には丹沢山、左手には雲海が見えました。
この稜線はとても綺麗だと聞いていて、でもそれが今日は見えなくて。がっかりではないけれど、どこか物足りなさを感じながら歩いていました。
でもこの景色を見られて、今日ここまで歩いて来られてよかったと、素直に思いました。
ここでお父さんとまた合流w
これはシャッターチャンスですよ! とまたパシャリ。ソロだけど、今日はこの景色を共有できる人がいて本当に良かった!
私は少し自撮りなどをして笑、ガスると残念になるのでその前に出発。
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しばらく歩いて、一年振りに丹沢山へ到着!
大倉〜丹沢山までの距離感に、去年は本当に助けられました。何かと基準になってくれて。
ただ去年とは違い、この辺りまで霧氷を見ることが出来ました。同じ3月中旬なのに前は完全に春で、泥んこが蒸して暑かったなあ…。
ここでお父さんともう一組同じ山荘だったお二人も到着。(あまりお話しされない感じだったので言葉は交わしませんでしたが、、)
私も漸く朝ご飯を食べて、出発しました。
ここからは知ってる道だったので、気持ち的にも楽に歩けました。
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さくさくと塔ノ岳に到着。
こちらは三回目ですが、ちょっと朝早いだけでこんなに人が少ないとは。驚きでした。
お手洗い済ませて、足を労ってちょっと休憩。
気付けばガスが結構取れてきていました。
あまり休憩時間を取る方ではないのですが、今日は時間にめちゃめちゃ余裕があるしと思って長く居座りました。
おやつ食べながら景色を眺めていると、蛭ヶ岳の山頂もほんのりとした雲が掛かるくらいになっていました。今日一番の景色でした!
歩いてきた道が全部見えました。あー遠かったなー😭でも歩いて来られて本当に良かった。
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大満足。いよいよ最後の下りに突入です!
大倉尾根から下山も三回目ですが、こんなに町が見えたのは初めてです。
まだ午前中なこともあって、登ってくる人が大半でした。
挨拶を交わすと色んな表情の人がいておもしろかったです。大倉尾根キツいよなあ…頑張れ…!!!
と心の中で応援しつつすれ違い。
途中で挨拶したマダムが
「早いですね!」と仰るので、
「蛭ヶ岳山荘で泊まってきました!」と伝えると
「えっ…!?!?!?」と仰天されていました。笑
西丹沢から登ったこと、結構辛かったこと、素直に話しました。
マダムは「丹沢山までは行ったことあるけど、蛭ヶ岳まではとても無理だわ〜! とても良い山荘だと聞くけれど…」と仰るので、
「丹沢山まで行けたならいけると思います。西丹沢からはキツいですけど、それ以外のルートなら…焼山かこの道なら…!ぜひチャレンジしてみて下さい!💪」
と少し後押し。行きたいっていう気持ちがあるなら行った方がいい派なので(?)マダムが無事に蛭ヶ岳に行けるように、願いながらお別れしました。
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その他会話集
_嵶山荘にておじさん「上寒かった!? 寒いの嫌だからここで引き返そうかと思ってんだよねww」
ワイ「風ちょっとあるんでここより寒いですw」
▲錺ぁ屐○さんですか!?」
某YouTuberさん「そうです!よくわかりましたね!写真撮ります??」
神対応して頂きました😭
おじさん「下の方にお花が綺麗に咲いてるよ」
ワイ「ほんとですか!見てみます、ありがとうございます!」
…お花の名前忘れました(おいw
じ晴茶屋にてお父さん「やっとここまで来たねえ!」
ワイ「ほんとに!長かったですね〜w」
ゥ丱皇笋砲討父さん「バスもうすぐ出るよ!」
ワイ「私ここでちょっとゆっくりして行きますw」
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ソロなのにこんなに人とお話しした山行は初めてかも知れません。笑
という訳で正午過ぎ辺り、無事に大倉へ下山できました!
長かった…大倉尾根は無心で下山しました、、
公園の桜とか見たかったけど、足が色々と限界に達しておりました。とりあえず靴洗って、焼きぶたまんを食べてバスに乗り込みました。
町の側にある山はとても好きですが、車窓から檜洞丸や蛭ヶ岳は見えないのが、逆に良いですね。山深い所を歩けたんだなと、思います。
次は違うルートでまた丹沢を歩いてみたいです。
もう今既に蛭ヶ岳山荘に行きたくなってる自分が怖い😂笑
おしまい
靴擦れやら登り返しでやられて、結構序盤から大変だったんですね😭
雲海とガスの切れ間からの朝がめっちゃ綺麗です。雲の感じがダイナミックでカッコいい…
やっぱり蛭ヶ岳周辺は山深くていいですよね。読んでいてまた行きたくなりました。
ありがと山です! 少なくとも冬のゆるハイク明け一発目に歩く所では無いなと思いました😂笑
風があったので雲がたくさん流れてて綺麗でした。そういった意味でもなかなか足が進まず…!
山深いと全部歩いてみたくなっちゃいますね⛰来シーズンも楽しみです!
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