記録ID: 537435
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沢登り
丹沢
玄倉川水系 小割沢
2014年10月26日(日) [日帰り]
- GPS
- --:--
- 距離
- 4.3km
- 登り
- 525m
- 下り
- 525m
コースタイム
中ノ沢林道分岐上部10:10−
10:21小割沢橋10:27−
12:29標高560m二俣12:48−
14:19七ノ沢乗越14:22−
14:42小割沢右岸尾根取付き15:00−
15:55中ノ沢林道−
16:10中ノ沢林道分岐上部
10:21小割沢橋10:27−
12:29標高560m二俣12:48−
14:19七ノ沢乗越14:22−
14:42小割沢右岸尾根取付き15:00−
15:55中ノ沢林道−
16:10中ノ沢林道分岐上部
天候 | 曇り一時小雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・トイレ、登山届は玄倉バス停で |
コース状況/ 危険箇所等 |
■小割沢 『丹沢の谷110』では登れない滝ばかりで高巻きの連続になり遡行の楽しみは 乏しく、下山ルートにしたい沢、という旨が記載されているが、今回ソロ遡行 でも高巻いた滝は3つのみで、内容的には上流の弥七沢と同等で面白い。 右岸の巻き道は消失気味で悪く、むしろ下降の方が大変であろうと思う。 遡行グレード:2級 ※2016年以降、玄倉林道は玄倉バス停先で一般車両通行止めとなってしまったので (例えゲートが開いていても、予告なく施錠されてしまいます)この記録は それ以前のものとなっています。 |腑梁林道(小川谷廊下等に向かう林道)は遡行日現在もチェーンゲートで 入れない。ゲートの前は緊急車両や作業車両が入るので空けておきたい。 林道分岐から少し玄倉林道を進むと路肩に3−4台停められる。 立間大橋を渡り10分程度で小割沢橋に着く。 橋の下流側から小割沢へ下り、橋の下の右側が半壊堰堤3m滝を登って遡行開始。 橋のすぐ上に立ちはだかるF1は「スラブで直登は無理なようだ」と掲載されて いるが、以前から「いやぁ登れるんじゃないの〜」と思っていた。 滝の両岸ともトラロープが急な崖に伸びているが、こんな急壁をゴボウでなんか 登りたくないものだ。 登ったところで、それぞれ沢に戻る箇所は急なザレで悪いように見えた。 ※実際の高巻きは左壁のトラロープを頼って登り、滝の落ち口少し上に向け ザレをトラバースできる。 さて、F1を直登してみる。 幸いアクアステルス渓流靴のスメアリングはヌメリも感じられずよく利く。 流芯左から取付くと3段目にハーケンあり、さらに2m上にもハーケンあり、 長めのスリングを一応バックアップ取りながらクライミングする。 終了点も左に一箇所、右には古いリングボルトが1つあったがこちらは使いたく ないよね。 結局5段12×20m、クライミンググレードはRCCで卦蕁棔銑元蕁櫃箸いΔ箸海蹇 「やっぱり登れたじゃない」スラブクライミングに慣れていれば、が前提だが。 すぐに2m(左教蕁棔法2m(左卦蕁次法2段6m(2m+倒木4m、 左卦蕁次法2段2m(容易)と続く。両岸は深いゴルジュだ。 そして2段6m。下段2.5mは左右とも掘楜蕁⊂綯覆録爾こを従えており、右を 卦蕁椶播个襦上段中間にハーケンと残置スリングありA0可能。 3段3.5m(0.5+1+2m)は上段が左卦蕁櫃捻曚垢函沢は北向きから西向き に左折していく。相変わらず深いゴルジュ。 ※最近はこの基部の釜が深くなって濡れないで取り付こうとすると左壁が細かく 伏兵的存在となっている。(2020年3月現在) ず犬貌鄒召ら入る枝沢を合わせると3段5×8m滝。流芯左を教蕁棔 沢は再び北に向きだして少しで5m滝出現。 近づけば何とか直登できそう。 左壁を卦蕕播个襦M遒糎の5m上部左側に終了点1つあった。 北西に向きを変え、2段6m滝。 下段4mは左壁を卦蕁棔⊂綯2mは釜を持っており左を卦蕕覇庸砲垢襦 少しで標高520m二俣状。枝沢の左沢は流木群がある涸れ沢。 ここまでの滝はすべてある程度の緊張感を持って直登できた。 でも頭に乗ると痛い目に遭うことを再度頭の隅に置くことにする。 ヂ瑤北西に向き4段2×7m、2段4.5m(2+2.5m)を越すと、 どう見てもツルツルで登れそうもない6m滝が出てきた。 今日初めて「こりゃ無理!」と思わせる滝。 4段2×7mの下まで戻り右岸のやや弱点に見える急なザレを木をつないで 高巻く。 高巻きの尾根の反対側はどうやら標高560mのこの沢の本当の二俣のようだ。 沢に戻るには急すぎるので、50mロープでラペルするが、あと5mほど不足。 何とかザレをクライムダウンする。沢床まではロープスケール30mかな。 560m二俣は大杉山方面から流れ出す左俣に細々なから水が流れているが、 過去記録で本流と謳っている右俣はやはり涸れている。 しかし右俣は今まで以上に深いV字ゴルジュとなって狭い。 1.5m、流木詰まった2m、CS流木詰まりの2m小滝を越していくと、 右から10mほどの棚を架けたルンゼが合わさり、本流には苔スラブ2段6mだ。 右側から登れないものかと試すが、苔のトラバースが悪そうだし、 嫌な虫の予感がしたので止めた。 二俣まで戻って左俣との界尾根を高巻き、右俣へ最後はザレをクライムダウン。 降りた下には左側が象ノ鼻状カンテの4m滝があった。 沢は西を向くと少しで涸れ棚が連続してくる。 険悪なゴルジュ帯からは何となく解放された様子である。 4段10m(卦蕁次法4段6m(卦蕁次法2段7m(卦蕁法4m(卦蕁法 2段7m(卦蕁次砲妃舛戝が続けざまに現れる。 そして次の2段7mは無理すればスメア利かせて登れなくもなさそうであったが やはり嫌な予感がしたので、右岸を高巻いた。 高巻き中は何となく薄い踏み跡があったので、この辺が昔使われていた右岸巻き径 の名残なのであろうなぁ。 ┥し開いて3段7mは上段が卦蘢度。 その上で標高700m三俣となり、左沢と中俣の間は土砂溜りとなっている。 高台状になった中俣(北西方向)へ進むといよいよ最後の詰めとなる。 詰めは案外広々して斜度も緩めで標高780m七ノ沢乗越に出て遡行終了。 反対側の湯ノ沢七ノ沢は急峻なルンゼで落ち込んでいた。 下山は一般登山道ではないので当然要読図。 弥七沢との界尾根である小割沢左岸尾根は過去何回か使ったことがあるが、 最後は弥七沢出合に向かって末端まで行かず、右側にぼろいザレをトラバース すれば悪いザレ場の中にトラロープが続き、それに従えば弥七沢橋の20m南側 で林道に出られる。 今回はいまだ歩いていない小割沢右岸尾根を採る。 大杉山(861m)手前まで南下し、出だしのみ右手が植林帯、左が広葉樹の 右岸尾根(北西向き)に乗る。 地形図をしっかり把握すれば標高545m小ピークまでは問題は左程ない。 ただこの尾根、尾根上だけでなく、両側急斜面上にも至る所に作業者用と 思われるピンクテープが張り巡らされているので、やはり読図必須である。 標高545m小ピークからは厄介となる。 木を使いながらの急斜面となるだけでなく、小さな尾根が3方向に分派していて この尾根やその間の浅い沢状は地形図から読み解くのは難しい。 比較的明瞭な尾根を末端まで行ってしまうと小割沢出合滝の上流に落ち込んでいる ので、そこまで行かずに右手の浅く急な尾根を下って、さらに2つに分派した 小尾根を左に進んだが、下に見えている小割沢橋へは絶壁状となっている。 右往左往するのも面倒なので、20mラペルして林道に降り立った。 橋から20mほど南に脚立が架かっており、その10m南側の小さな沢手前が 下から見る限り何とか降りられるのかもしれないが、わからなかった。 ※2020年現在、脚立もなく全面護岸堤となっている。斜めに斜度の緩い箇所も あるが、小割沢橋ギリギリの所まで下って懸垂20mした方がよい。 ※ここ数年小川谷や西丹沢県民の森方面にヒルがでているのだが、10月末という こともありすっかり油断していたら、靴下に1匹しっかり張り付かれ少し流血♪ やつらの活動温度は保全センターによれば17度〜ということも忘れていた。 |
写真
撮影機器:
感想
過去書籍からして遡行価値そんなにもないのかなぁと今まで敬遠していたが、
隣の弥七沢と同等の内容で結構面白かった。
登れない滝ばかり・・・との記載であったが
どうにも登れないものは一つ、登れるかもしれないけれどやばそうなのが二つ、
あとは直登できた。
下降に適している沢とはとても思えない。
ゴルジュ深いし、巻きも悪いし、懸垂の連続になっちゃうだろう。
でも懸垂できる支点の木も沢中にはほとんどないしねぇ。
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