【上千枚山南東尾根〜上河内岳東尾根〜上河内沢左岸尾根】
- GPS
- 11:38
- 距離
- 22.8km
- 登り
- 2,393m
- 下り
- 2,387m
コースタイム
- 山行
- 10:52
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 11:32
天候 | ◎曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
◎上千枚山南東尾根 畑薙橋を渡った地点にある巡視路から取り付きました。 鉄塔までは整備された道と思っていましたが、その後も藪無しの快適な道が続いた事に驚きました。過去に道があったのでしょう。 核心は東俣林道からも見える2100m地点の崩壊地。 脆いナイフリッジ状(20mくらい)になっており、両サイドどちらか樹林帯が繋がってれば、、、という期待は実らす、リッジ上をロープを出しての通過となりました。 技術的には難しくありませんが、(鎌薙に近いかも)脆い&落ちられないのでハーケンを打って支点(回収)をとりました。 核心部を越えると上千枚山頂上まで鬼のような斜面の藪岩→しらびそ&シャクナゲの藪が続き、下部の穏やかさに比べ上部は刺激的な尾根でした。 ◎上河内岳東尾根 今回は締まった残雪が残っていたので、背丈の低いハイマツ帯を通過したくらいで快適な尾根歩きでした。 展望の良さは折り紙付きなのでオススメ。 ◎上河内沢左岸尾根 上河内岳東尾根2660付近から(2600地点)から上河内沢、横沢出合に向かって伸びている尾根。 傾斜が緩く、尾根の方向を変える2450〜2400付近の地形図『荒地』はシラビソ幼木のブッシュ。ここは密度が濃く痛い。 この藪を抜けると急斜面ながらも歩きやすい広葉樹林に変わり難なく出合まで下りられます。 |
写真
感想
週末は深南部の奥地へ釣り&尾根ハントへ行く予定でしたが、土曜日の悪天候で中止。
日曜日は何とかなりそうな天気なのでtanahikaryo君、bombjack君と未到だった上河内岳周辺の尾根に行ってきました。
今回のメインは上千枚山南東尾根。
沼平から椹島へ向かう林道で上千枚山を見ると崩壊地が目につく尾根になります。
当然ながら私もこの尾根を何度も眺めていた訳で、「これは完全に尾根を侵食して厄介だなー」と思い、上千枚山は既に北尾根を歩いているので標高点が3つもあるのに南東尾根は無かった事にしようかと思っていました。(笑)
急遽日帰りでの計画となり、心強い2人が同行してくれる千載一遇のチャンス!
この尾根を提案してみると、とても興味を持ってくれたのでご一緒して頂く事になりました。
雨が5時前まで残りましたが、ようやく止んだので5時過ぎに自転車で沼平をスタート。
ヤレヤレ回避地点に自転車をデポしたけど、昨日からの雨で大井川は濁っている。下山時には落ち着いてる事を願い畑薙橋へと歩き出す。
取り付きは調査済み。
中電さんの巡視路を使い、鉄塔までは階段状の足場とロープでとても歩きやすい。
記録の無いルートになるので、この先は藪漕ぎも覚悟していましたがビックリする程快適な尾根で一般ルート並みのスピードで核心と思っていた2100m地点の崩壊地まて進みました。
樹林越しに見える崩壊地にワクワクしながら進み、完全崩壊した岩尾根を見ると両サイド切れ落ち巻けそうにない。
私1人だったらどうしただろう?登り勾配なので懸垂も出来ず先が見えない&脆いナイフリッジをノープロで進めたとは考え難い。
私がルートを探しているとbombjack君が登攀具をセットし目を輝かせてリッジ上を進んでくれました。
今回も13クライマーの技術に助けられました!と同時に、bombjack君の無駄使い山行にならずホッとしました。
この崩壊地を越えれば木が繋がってるので余裕だと思っていましたが、樹林帯の中での藪岩が続き気が抜けませんでした。
更に密藪が上千枚山山頂まで続き頂上に着いた時にはクタクタ。。。雪に覆われた山頂からの景色は最高でした!
上千枚山で休憩して分岐の伊谷山へ。
ここから上河内岳東尾根に向かいます。踏み抜きやちょっとした藪が大変でしたが、メガシャキをチャージした事もあり何とか下降ルートの2600地点へ。
ここから上河内岳山頂までは空荷でピストン。
数年前、yamayoさんと来た時は深いハイマツ漕ぎで苦労しましたが、残雪期なのでハイマツは雪の下。
南アルプス南部〜南嶺の景色を堪能しながら白く続く尾根を登り上河内岳山頂へ。
ここを登るのは数年ぶりでしたが景色も良く、真っ直ぐ山頂に続く本当に良い尾根です。
山頂に着いた時は西側からガスが湧き展望は見られなかったので来た道を下降。
2600地点から南へ伸びる尾根を降ります。
こちらも記録が無いので途中に変な崖とかあったら面倒だなーと思ってましたが、2450m付近の伐採跡地に幼木が密生しているだけで、歩きやすい尾根でした。
横沢、上河内沢出合付近から沢通しは過去に時間が掛かった経験があるのでルンゼを登り返して横窪沢小屋へ。終盤でこの登り返しはキツかった!
横窪沢小屋からヤレヤレ回避の大井川まではトレラン。1時間で戻ってこれました。
問題の本流渡渉は水位は腰程度でしたが流れが強く、最後の最後に流されかけ転倒ドボンしたところをtanahikaryo君に支えてもらい助かりました!
深南部ツアーは中止になりめっちゃ残念でしたが、日帰りという縛りのある計画でしたがアトラクション〜大展望〜ドボンと盛りだくさんで120点の山行になりました!
同行してくれた2人に感謝です!
コメント
この記録に関連する登山ルート
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上千枚、私はいつになったら行く気になるだろう??www
伊谷山からの尾根は『もう行かなくていいかな。』って言っていたはずなのに行っちゃったんですね😲
ハイマツが雪に埋もれているとは言え、勾配のキツい箇所もあった筈なので楽ではなさそうですね。
頼もしいパーティー!ナイスです。
川に流されなくて良かったです。ハイマツよりデンジャラスですねェ…
永野さんの本を見てほぼ毎週のように本を見て変な尾根登っては師匠のいる聖平小屋に行って報告していた時期ですね。
今回は上千枚山までの尾根はキツかったけど、上河内沢東尾根はあの時のような拷問は無く、「この辺りは深かったなぁ〜」なんて思いながら歩いてました。
畑薙第一ダムまで流されずに済んだ良かった! 次からはスクラム組んで花びら回転しようと思います。
毎回林道から見上げてたルートを攻略できて最高でした。
ありがとうございます。
これから沢シーズンですね!行きたいところがあり過ぎて時間が足りません😂
春になり、いよいよ沢シーズン到来! 今年も変な場所ばかりになると思いますが是非是非お付き合いよろしくお願いします!
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