難関峰・笈ヶ岳(リベンジ成功!&初挑戦成功! 200名山)


- GPS
- 16:26
- 距離
- 22.3km
- 登り
- 2,064m
- 下り
- 2,076m
コースタイム
- 山行
- 15:09
- 休憩
- 1:17
- 合計
- 16:26
天候 | 快晴のち夕方雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
白山ホワイトロードは石川県側は中宮温泉まで4/28の午前10時から開通したが、開門が07:00〜19:00限定のため、我々はゲート前駐車場(5,6台可)から自転車で中宮温泉ビジターセンターまで乗り付けた。登山口はビジターセンター脇にある。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
昨年、小笈ヶ岳手前で時間切れ敗退の経験から、今年はゲート外から自転車で早朝に出発。以下、気付き事項のみ列記します: <中宮温泉ビジターセンター⇒ジライ谷の頭> ・最初30分ほどはほぼ水平歩き。1つ目トンネル先の残雪は皆無で木橋が2本出ていたので歩き易い。2つ目のトンネル先しばらくで東屋。左下に石階段があり、更に左手(下流10m程)に渡渉し易い箇所あり。写真参照) ・ジライ谷出合の渡渉からジライ谷の頭(P1250)まで標高差550m急登が続く。特に最初はロープ場が幾つかあり慎重に。 ・小さな岩のある場所は休憩適地。 ・大岩は左から巻いてあがる。次第に斜度は緩くなる。 ・ジライ谷の頭(1250)へ乗り上げたあと細尾根区間は小枝がぴしぴし邪魔になる。冬瓜山(かもうりやま)の稜線(P1480)へ向け斜度があがるが、稜線手前は今年は雪は散発的に出てくるが繋がっておらず、ピンクテープを頼りに登り上げる。 <⇒シリタカ山先の鞍部> ・今年は雪が少なく冬瓜山ルートは藪漕ぎ必至のため冬瓜平コースで往復。 ・とはいえ北面は雪がベッタリのため、P1480の鞍部(折れた木が3本程目印に)でアイゼン装着。北の雪斜面は少し急だがピッケル無しで慎重に。 ・東向きに進路を取り極力歩き易いトラバースを進む。昨夜の雨で雪上の踏み跡はほぼ消滅している。 ・GPSを頼りに、後半は急斜面のトラバース続きで、最後は結構な斜度でシリタカ山北の鞍部へ乗り上げる。 <⇒鞍部⇒稜線> ・鞍部から北へ少し下ってから東へトラバース。この辺も結構な斜度なので慎重に。 ・下りきって雪庇の雪上を登り、大岩(△のトンガリ)が大きくなってきたら、斜度のある丘から左の雪上をトラバース。この先の斜度が厳しくて先行の1人は撤退された模様。 ・この先、昨年は数mの藪漕ぎだったが、これを嫌って往路は藪の下面へトラバースし登る。かなりの急角度なので復路は藪の上部を突っ切ることに。その上で雪のルートが二手に分かれるが、左が正解。どちらも藪が数mあるが、右へ行くと雪の壁があり迂回に手間取る模様(経験者語る)。左手は藪の川を数mで雪道復活。少し登れば稜線に到着。 <⇒笈ヶ岳⇒下山> ・稜線の先で藪が30mほどあるが、ピンクテープもあり踏み跡明確で先ほどのように倒木を分け入る感は無く難なく通過。 ・雪庇が繋がっているので、小笈ヶ岳を越えれば笈ヶ岳は指呼の距離。 ・笈ヶ岳の山頂は雪が無いが、白山や周囲の山々が360の大絶景。 しばし休憩のあと下山にかかる。 ・シリタカ山手前の鞍部から往路のトラバースを嫌って下迄降りて左手の平坦地から西へ進む。昨年は多くがこのルートを歩かれていたが、やはりこちらの方が歩き易いと感じた。 ・ただし、その先もう一段下がるところは谷筋のスノーブリッジが崩壊しており、危険なため少し登り返し、往路に復帰し、大岩の転石脇を抜ける。 ・その先も歩き易い方向に進むが最後GPSで修正し、3本の折れた木の見える稜線に登りアイゼンを外す。 ・ピンクテープを見ながら下山するが、途中から雷と豹。のためカッパ上下を着る。小枝が煩いのでカッパの下も水浸し。 ・ジライ谷の頭から急降下は雨で滑り易いので慎重に。 ・渡渉地点まで想定以上に時間を要したが、ビジターセンターで翌日に301名山の最後というご夫婦にルート説明し、自転車でゲートに戻った。 |
その他周辺情報 | 道の駅「瀬女」の「比(ひめ)の湯」に向かったが19時半までの臨時休業。仕方なく、4kmほど北の「大門温泉センター」,380円。21時迄で冷えた体を温めた。 https://www.urara-hakusanbito.com/spot/detail_1108.html 福井側へもどる場合もひめの湯が最寄りだが、休業の場合は15km離れた白峰温泉総湯 |
写真
下り坂の向かい風が冷たかったですね(T)
鞍部へ登っていく雪渓が見えますね。往路は雪渓下部まで回り込んで下から登りましたが傾斜が急でした(T)
去年より雪が少なくスノーブリッジは大きくパックリでしたね(S)
感想
去年、小笈ヶ岳手前で涙をのんで時間切れ。今年はその反省から、白山ホワイトロードのゲート手前から自転車で中宮温泉ビジターセンターへ早朝から往復することにしました。地元、金沢在住のtom32さんも同行してくれることになり心強い限り。
日の出前に中宮ビジターセンターに自転車を停めスタート。
ジライ谷出合の渡渉は昨日の雨の影響は皆無で去年同様の水位でした。
昨年同様、東屋下流約30mの石階段から更に少し下流の渡渉点が最も楽だと思います(約50cmのジャンプ)。
乗っけから足場の良くない急登なので慎重に。岩場やロープ場も続きます。暗い中登った方が余計な周囲の景色が見えないから楽かな、と帰路思いました。
ジライ谷の頭まで行くと急登区間終了。
その先一旦下って、細尾根区間。ここは小枝がやっかいで切れ落ちた細尾根で顔にペシペシ当たる小枝を慎重にかき分けながら進むのでスピードがあがりません。
冬瓜山の稜線付近で雪は出てきますが、今年は雪が連続せず稜線までノーアイゼン。
冬瓜平への北側は雪ベッタリなので稜線でアイゼンを装着。
折れた太目の木が3本ほどあるのが帰路も目印。
東へトラバースしながら、シリタカ山北の鞍部へ登り上げますが、最後は結構な急登。
その北の丘を北側へ少し下ってから東にトラバース。
鞍部へはトラバースと急降下を慎重に。
鞍部手前は数mほど藪漕ぎですが大したことはありません。
鞍部から大岩方面へ進み、短い急登の丘から左へトラバース。
結構な斜度で、去年は見える短い藪に突っ込んだ記憶がありますが、今年は雪が少ないので藪の下から上がります。雪は繋がっているのですが、こっちはこっちで急登。ここを下るのは危険と感じたので、帰路は藪を5mほど漕いでトラバースすることに。
この先の雪ルートが左右に分かれ、私は左に行きましたが、その先で詰まっていそうだったので、後続の2人は右の方へ。しかし右は右で雪壁だったそうで、迂回に時間かかったようです。私のルートは藪の中の沢ルート5mで雪ルートになり、しばらくで笈ヶ岳への稜線に到着。(帰路は私のルートで。)
その先30m程藪漕ぎでしたが、踏み跡明瞭でピンクテープもあり迷うことは無かったです。
その先、小笈ヶ岳手前の昨年のUーターンポイントを過ぎ、小笈ヶ岳を越え、
さあ、いよいよラスボス笈ヶ岳は目の前です。
メンバーも私を先に行かせてくれました。
笈ヶ岳に到着!感無量です。
しばし白山や周囲の山々を見ながら悦に入っていました。
快晴に感謝し食事休憩後、下山します。
シリタカ山手前の鞍部からはトラバースを嫌って、最下部まで下ってから西へ進みます。往路ルートに合流し自分らのルートで冬瓜山の稜線へ。
ここから下りですが、途中雨というか結構な雹(ひょう)に振られ、雷にも祝福され(?)ながら、木の根っこなどが滑り易いので慎重に急降下などこなし渡渉点へ。
水量は往路とほぼ同じでした。
あとはほぼ水平路を30分でビジターセンター。
明日、笈ヶ岳で301名山終了というご夫婦と少しお話をし、自転車でゲートに戻りました。
今年はどこも雪が少なく、道路管理事務所の話では「20年で2番目に少なくて昨年の4割」だそうでしたが、稜線の雪歩きは十分楽しめました。
今回も時間はかかったけど、笈ヶ岳のリベンジができて何よりでした。
tom32さん、早朝から丸一日お付き合い頂き大変ありがとうございました。
お陰様でいい歩きが堪能できました。
ShuMaeさん、笈ヶ岳リベンジおめでとうございます。
わたしもShuMaeさんのサポートのおかげで初挑戦の初登頂を遂げることができました。ありがとうございました。
かねてからヤマレコでやりとりをしていたShuMaeさんが去年時間切れで撤退した笈ヶ岳にリベンジするとのはなしを聞き、同行させていただきました。数日前に登頂した地元知人Kさんのアドバイスと経験者Shumaeさんの巧みなルートファインディングのおかげで、最低限のヤブこぎとリスク回避により、二百名山最難関級といわれる名峰に登頂することができて感激です。同行させていただきありがとうございました。
さて、今回のコースについて感じたことを記しておきます。冬瓜山〜シリタカ山の巻道トラバースのコース取りとしては往路の標高を保ちながらトラバースするルートが登下降が少なく見通しがきくので一般的かと思いますが、冬瓜平は下寄りにルートをとると平坦な面のトラバースとなるそうです(ただし登下降は長くなります)。復路は小笈ヶ岳とシリタカ山の鞍部から下る際、往路より下寄りを歩きましたが、急な雪渓に迷い込んで危うく滝の上部へ出てしまいそうになりました。この区間の下部のコース取りは地形の起伏もあり見通しがきかないのでルートファインディングが難しいかなと感じました。
私たち以外に4人単独行の男性がいました。根張りが多いヤセ尾根の急登や、残雪トラバースが長く続くため滑落の危険性が高く、残雪上やヤブ漕ぎではルートロスしやすいため、単独行は遭難のリスクが高い山だと感じました。
コメント
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難関の二百名山!
笈ヶ岳登頂おめでとうございます?
田中陽希さんのグレートトラバースでも苦労してた山のイメージがあります。💦
コラボで難関踏破素晴らしいです!😁
お疲れ様でした!😁
笈ヶ岳はある程度雪があった方が藪が無くて歩き易いと思います。
今年は過去20年で2番目に少なく、去年の4割との地元情報もあり、正味期限切れを心配しましたが、稜線はまだ大丈夫でよかったです。
tom32さんとの初コラボでリベンジ達成できたのも嬉しいです。
田中陽希さんは聞くところでは秋に登られたとか?全面藪漕ぎは相当大変だったと思います
エールをありがとうございました
田中陽希さんは雪が積もる前にヤブ山として登って夏は二度とこないって言ってましたね😅北陸のヤブは背丈を超えるササが密集してたり、低木も積雪に耐えるために簡単に折れないので漕ぐのは難儀します
今回、例年より残雪が少なくて難しいかなと思いながら臨みましたが、昨年、山頂手前まで行かれたShuMaeさんの経験を踏まえて、残雪の状況をみて相談しながらルートファインディングして登れたのはコラボ登山ならではかなと思います😉ShuMaeさんのリベンジ成功を見届けられ、自分も初登頂できていい経験ができました😊
あのトムさんですね♪
お二人ですごいところへ行かれたんですね。
距離も標高もすごいのでコウモリ有、雪有、沢有で
なんでもありですか😄
88、白いお花は遠目で自信ないですが
ザイフリボクかもしれません。
あのtomさんですよ、リス君クラブ石川支部の
去年のリベンジで行ってきました。
tomさんのサポートあって成功できました
しかし長すぎ
ザイフリボク、聞いたことも無い名前ですが、お花博士ありがとうございます
リスくんクラブ活動、ご無沙汰してます😅
密かに、ちょこちょこ捕獲したり、再会しに行ったりはしてるのですけどね😉
笈ヶ岳は地元石川の山でありながら、ソロではとても挑めない山なので、ShuMaeさんのリベンジ計画をお聞きしたときに飛びついて同行させていただきました😊
白いお花、ザイフリボク、はじめて見る・聞くお花です。結構高いところに咲いてたからふだんは目に入らないのかな?たまたま岩場のロープ場😉で待っているときに目の高さに見えたので気がつきましたが、それだけ急峻な山ってことで
笈ヶ岳登頂おめでとうございます!
積雪量が少ないと薮が出て難度が増す気がします💦
お2人の写真から大変さが伝わってきました。
可憐な花々も含め、
この時期ならではの素敵なお写真楽しく拝見させて頂きました。
長丁場、お疲れ様でした🙇♀️
リス君クラブ石川支部のtom32さんと登ってきました。
今年は雪が少ないので、どうなのかな?と思いましたが、稜線はそこそこ歩けました。
藪は確かに昨年より多かったですね。
お花はtom32さんがプロでしたね。
疲れましたが、リベンジ成功でよかったです
体力的にもスキル的にも大変なお山でしたが
ShuMaeさんとご一緒のこともあり、楽しく歩くことができました😊
今回ヤブ山ということで、いつも担いでいるミラーレスを封印しての山行でしたので、お花の撮影は控えめでしたが、無雪区間ではやはり撮ってしまいますね😉ホッとしたあたりでは撮りまくってました😆
先ずはおめでとうございます🍾🎉💐スゴイ凄すぎる😲
陽希くんの二百名山、三百名山一筆書きも勿論📺で見ましたが。雪があったらあったで大変で👀💦
無ければもちろん笹地獄😱 無事のご帰還、何よりでございました😹経験豊富なお二人にとっても、きっと忘れられない一座になることと思います。お疲れ様でした😹
そうそうtomさん、お近くで大きな地震があったようですが、大丈夫ですか⁈
エールをありがとうございます
去年山頂直前で涙の撤退だっただけに、今回は不退転の覚悟で望みました
tom32さんの同行もあってリベンジ成功!何よりでした。
陽希さんは無雪季の藪地獄なので尚更大変ですね。
2回登って、つくづくいい山だなぁ、と思いました。
昨年の失敗があって学習効果もありますしね
私は、前日に山に登らない、前夜は睡眠が浅くなる車中泊はしない、ことを肝に命じていました
石川の地震は私も気になったのでtom32さんにメールしたのですが、金沢は距離があるので大丈夫、とのことでしたヨ
地元でも遭難の多い山というイメージが強いところなので予定日が近づくにつれ、お天気は気になるわ、体調が気になるわ、不安な毎日でしたが、当日はShuMaeさんとご一緒でしたのでキツイお山でしたが安心して楽しめましたよ〜🎶
能登の地震、お気遣いありがとうございます😌揺れるたびに携帯のアラームが心臓に悪いですが金沢ではほとんど被害のない程度の揺れですのでごあ心配なく😉
藪と残雪とお花と苦楽が存分に楽しめたみたいですね。
こんな山を歩いたら普通の登山道を歩けなくなりますよ。
しかし行動時間が16時間とは驚きです!
笈ヶ岳はちょっと歩いて来ようという山じゃない事をお二人のレコで感じました。
(個人的には面白そうとも思いました)
お疲れ様でした。
昨年、山頂手前で涙を飲んで撤退だっただけに、これ1本に集中して歩いてきました。
同行者にも恵まれ、お陰様でリベンジ成功
やっと肩の荷が降りた気分です。
汗をかいた方が記憶に残る、という意味ではとても良い歩きができた山行でした。
ワイルドな山だけに歩いた感が半端なかったです。雹が降ったのと、腹痛で30分近くロスもあって16時間かかりましたね。そんなにゆっくり歩いた感じしないですが、スピードアップしづらい山かも。
次は山毛欅尾山ピストンもトライしたいなぁ、と既にMっ気が出ています。
関東からはアクセスがあまり良くないですが、0041さんも機会みて是非どうぞ
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