前穂高/北尾根〜明神岳/主稜
- GPS
- 32:00
- 距離
- 22.7km
- 登り
- 1,779m
- 下り
- 1,766m
コースタイム
- 山行
- 4:30
- 休憩
- 0:10
- 合計
- 4:40
- 山行
- 10:05
- 休憩
- 1:40
- 合計
- 11:45
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
5月3日 10:45
ハングを乗っ越すと
細尾根の向こうに前穂高2峰が見えた。
更にその奥には前穂高岳頂上が。
後は
2峰から懸垂下降して
頂上直下を慎重に登るだけか。
油断してはいけないが、
気分が高揚してきた。
11:30
最後の雪壁を慎重に登攀して
前穂高岳 頂上に着く。
静かな山頂。
誰もいない。
振り返れば
薄曇りの元、槍穂高連峰が広がっていた。
彼方には剣岳も。
ザックを下ろしてアンパンを食べて一休憩をする。
緊張がほぐれていく。
美味しい。
最高な瞬間。
友人に登頂報告のLINEを入れ、
しばし槍穂高連峰を眺め続けた。
===========================
5月3日
7:30
前穂高北尾根・5/6のコルに着。
これから北尾根登攀が始まる。
天気は快晴、
ぬけるような青空が広がり、
穂高の稜線がくっきりと浮かび上がっていた。
8:00
5峰登攀開始。
慎重に行けばアップに丁度いい感じだ。
先行者のトレースを参考にしつつ、
岩場がでている箇所は極力そちらを登攀。
5峰頂上に着くと
先行2パーティーが4峰大岩直下にいるのが見えた。
一旦、上高地側にトラバースすると思うのだが
少し渋滞していたので、暫くここで待機した。
4峰は大岩まで尾根通しに直登。
夏期は岩が安定しないので、
直登できないが、
今は凍りついて安定している。
それでも気温が上ってくればどうなるかわからない。
慎重に大岩まで行き、
あとはセオリー通り上高地側にトラバースして登攀した。
4峰頂上に着くと3峰下部が見渡せた。
1ピッチ目は雪が殆どついていなかった。
2ピッチ目のチムニーは一変して雪の壁。
傾斜は60度くらいだが、日陰で安定しているようだ。
更に先は5メートル程度の垂壁だったと思うが、
この感じでは大丈夫だろう、
そう判断し、ノーザイルで行くこととした。
先行パーティーが見えたので
3/4のコルで暫し昼寝をして待機。
10:15
3峰登攀開始。
ルートファインディング通り、
1ピッチ目はトラバースから慎重に登攀、
2ピッチ目もチムニーの雪は安定していて快適だった。
この終了点で先行者が先を譲ってくれたので
ここから先のトレースを付けさせて頂くこととなった。
なんだか申し訳なかった。
10:45
ハングを乗っ越すと
細尾根の向こうに前穂高2峰が見えた。
更にその奥には前穂高岳頂上が。
後は
2峰から懸垂下降して
頂上直下を慎重に登るだけか。
油断してはいけないが、
気分が高揚してきた。
11:30
最後の雪壁を慎重に登攀して
前穂高岳 頂上に着く。
静かな山頂。
誰もいない。
振り返れば
薄曇りの元、槍穂高連峰が広がっていた。
彼方には剣岳も。
ザックを下ろしてアンパンを食べて一休憩をする。
緊張がほぐれていく。
美味しい。
最高な瞬間。
友人に登頂報告のLINEを入れ、
しばし槍穂高連峰を眺め続けた。
12:00
前穂高山頂でのビバークには、まだ早すぎる。
上高地の最終バスは確か18:30。
下山しようと思えば下山できるな、
そう思って明神岳主稜へ向かった。
明神主稜方面はこれまでと一変、
雪は殆ど着いていなかった。
それでも時折ある雪渓は凍結していて
アイゼンを付けたり脱いだりと
必要以上に時間と体力を浪費した。
最後の懸念箇所は明神岳2峰の通過だ。
雪が中途半端につくと非常に登攀しにくくなるはず。
行くまで分からないので
まだ緊張をとくことはできなかった。
明神岳頂上に着くと2峰全容が確認できた。
コルまで雪渓がせり上がっており、
壁自体には雪はなさそうで、問題なさそうであった。
慎重に登攀して14:10、2峰頂上に着いた。
明神岳2峰通過のLINEを入れ、縦走再開。
3峰を通過して
ビバーク適地の4峰には15:00に着いた。
目の前には霞沢岳と焼岳、その奥には乗鞍岳と
最高なロケーションが広がる。
ここでの日の出・日の入りはさぞかし綺麗だろう。
ここでビバークしたかったけど
水が残り600ml、スポーツドリンクも残り600mlだった。
我慢すれば問題ないけど、快適ではないな。
名残惜しかったが下山することにした。
後は最終バスに間に合うよう、ちょっと急いで降りるか。
なんにしても今回も楽しい山行だったな。
うんうん、良かったな。
PS1:
4峰をずいぶん降りてから
ビバーク地の裏に雪渓があったことを思い出した。
愕然。。。
PS2:
河童橋には予定通り18時に到着。
けど、なんだか人が少ない。
バス停に向かったが、どうもバスもない様な感じ。
おかしいなと思いつつ、
バス停についたら最終バスの時間は17:30だった。
あれま?????
このまま小梨平キャンプ場(上高地)にサイトした。
初めてここでサイトしたけど
目の前に梓川・奥穂高と最高のロケーションだった。
トイレ・水場も完備とかなり快適。
こりゃいい。
朝も快晴で梓川と奥穂高・焼岳も最高に綺麗だった。
ここでのサイトも楽しいもんだな。
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【日程】
《5月2日》
5:00 起床/自宅出発 6:00➡9:30 あかんだな駐車場 10:10➡10:40上高地
上高地10:45 ➡横尾 13:00➡15:20 涸沢
《5月3日》
4:00 起床/出発 6:15➡7:30 5/6のコル 8:00➡11:30 前穂高山頂
14:10 明神岳2峰➡15:00 明神岳4峰➡18:00 上高地
【ソロ対策】
・登山計画書:会社引き出しの中、車の中(ダッシュボード上)、登山口
・連絡:友人に要所要所で随時連絡
【ソロリードについて】
・支点がしっかりしていないと意味が無い。
この為、基本的にはノーザイルで通過予定。
ザイル可能性箇所は以下である。
前穂高岳4峰:大岩を上高地側に巻いた後、直上する箇所
前穂高岳3峰:1ピッチ目、2ピッチ目(大チムニー)
2峰へのクライムダウン
明神岳:2峰
・ザイルは7.1ミリ ダブルロープをシングル方式で計画。
この径では通常使用しているグリグリの適用外の為、
ルベルソを使用(事前に確保可能は確認済)。
ロールンロックも7.1ミリザイルでは適用外。
(事前に確保可能は確認済)
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【衣類装備】
上:厚手ベースレイヤ-(ファイントラック)
R1フーディー(パタゴニア;サイズS)
ナノエアフーディ-(パタゴニア;サイズS)
アセンジョニストジャケット(パタゴニア;サイズS)
下:厚手ベースレイヤー(ファイントラック)
ナノエアパンツ(パタゴニア;サイズS)
スノーストームパンツ(マウンテンハードウェア;サイズS)
厚手靴下
手袋:ソロイスト(ブラックダイヤモンド)
薄手ドライフット(ファイントラック)
予備手袋(インナー)、ダウン、サングラス
【登攀装備】
ザイル(7.1ミリ・60メートル;エーデルリッド/スキマープロドライ)
ハーネス(ブルーアイス/コーカスプロ)、チェストハーネス(自作)
ルベルソ×2+管付カラビナ×2、ナノトラクション+管付カラビナ
アルパインヌンチャク(60僉5、120僉3、180cm×1)
アックス(ペツル/サミテック、ペツル/ノミック)
ロールンロック、アックスホルダー、簡易アブミ
アイゼン(ペツル/バサック)、登山靴(スカルパ・ファントム6000)
ヘルメット、ストック(BD・ディスタンスカーボンFLZ)
※PASは携行せず。
【宿泊装備】
シュラフ(イスカ610;※1)
シュラフカバ-(ファイントラック/エバーブレス;※2)
マット(サーマレスト/ネオエアーXライト(女性用);※3)
テントマット(薄手/100円ショップ)、銀マット(薄手/100円ショップ)
クロスオーバードーム(1人用)、ペグ(※4)
コッヘル、コップ、歯ブラシ、火器、ガスカートリッジ(※5)
箸、スプーン、コンタクトレンズ、メガネ、食料/水(下記)
ヘッドランプ、電池、テーピング、地図、コンパス、ライター、
リップ、ナイフ、トレペ、ウェットテッシュ、お金、腕時計
携帯充電器、登山靴用の袋
※1:イスカ610では若干寒いが特に問題なし。
※2:結露が凄かった。やはりゴアテックスの方が良いか。
※3:ネオエアーXライトのR値は5.4であるが特に問題なし。
※4:割り箸でも十分か。
※5:ガス使用量:36g使用(水:300ml×4+500ml×1を沸騰させる)
【食料/水分】
80kcalのアンパン×10、レトルト親子丼×2、アルファ米×2
アメ×10、30kcalゼリー×10、チョコレートバー×1
ティーバッグ×6
スポーツドリンク2.0L、携行水分1.0L
※水分は横尾/涸沢で300mlずつ飲用。
また前穂高・北尾根から明神・主稜部分は融雪させて作成予定。
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