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Yamareco

記録ID: 5464118
全員に公開
アルパインクライミング
槍・穂高・乗鞍

前穂高/北尾根〜明神岳/主稜

2023年05月02日(火) ~ 2023年05月03日(水)
 - 拍手
GPS
32:00
距離
22.7km
登り
1,779m
下り
1,766m

コースタイム

1日目
山行
4:30
休憩
0:10
合計
4:40
10:40
130
上高地・バスターミナル
12:50
13:00
140
横尾
15:20
涸沢
2日目
山行
10:05
休憩
1:40
合計
11:45
6:15
75
涸沢
7:30
8:00
120
前穂高・北尾根5/6のコル
10:00
10:20
70
前穂高・北尾根3/4のコル
11:30
12:00
130
前穂高・山頂
14:10
14:20
40
明神岳・2峰
15:00
15:10
170
明神岳・4峰
18:00
上高地・バスターミナル
天候
過去天気図(気象庁) 2023年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
5月2日
上高地から。
岳沢側は昨年より少ないが、
前穂高・北尾根は
昨年よりも多いか。
2023年05月02日 10:47撮影 by  SO-01J, Sony
2
5/2 10:47
5月2日
上高地から。
岳沢側は昨年より少ないが、
前穂高・北尾根は
昨年よりも多いか。
前穂高・北尾根
5/6のコルから。
抜けるような青さと
穂高連峰の稜線。
2023年05月03日 07:35撮影 by  SO-01J, Sony
4
5/3 7:35
前穂高・北尾根
5/6のコルから。
抜けるような青さと
穂高連峰の稜線。
前穂高・北尾根
2峰から。
頂上はすぐそこだ。
2023年05月03日 11:09撮影 by  SO-01J, Sony
3
5/3 11:09
前穂高・北尾根
2峰から。
頂上はすぐそこだ。
前穂高・山頂から。
槍穂高連峰が一望できた。
しばし眺めた。
2023年05月03日 11:35撮影 by  SO-01J, Sony
3
5/3 11:35
前穂高・山頂から。
槍穂高連峰が一望できた。
しばし眺めた。
槍ヶ岳と東鎌尾根。
彼方には剱岳が見えた。
2023年05月03日 11:10撮影 by  SO-01J, Sony
4
5/3 11:10
槍ヶ岳と東鎌尾根。
彼方には剱岳が見えた。
西穂高〜奥穂高への稜線
2023年05月03日 11:36撮影 by  SO-01J, Sony
1
5/3 11:36
西穂高〜奥穂高への稜線
前穂高山頂。
雪庇が凄い。
2023年05月03日 11:36撮影 by  SO-01J, Sony
3
5/3 11:36
前穂高山頂。
雪庇が凄い。
前穂高・山頂から
南側を望む。
霞沢岳と焼岳。
その向こうに乗鞍岳
2023年05月03日 11:52撮影 by  SO-01J, Sony
2
5/3 11:52
前穂高・山頂から
南側を望む。
霞沢岳と焼岳。
その向こうに乗鞍岳
明神岳頂上から
明神岳2峰を望む
(手前の壁)
2023年05月03日 13:44撮影 by  SO-01J, Sony
3
5/3 13:44
明神岳頂上から
明神岳2峰を望む
(手前の壁)
明神岳4峰から。
霞沢岳・焼岳・乗鞍岳を
望める絶好のビバーク地。
すぐ後に雪があったのを
後で気づく。
ビバークしても良かったな。
2023年05月03日 14:58撮影 by  SO-01J, Sony
2
5/3 14:58
明神岳4峰から。
霞沢岳・焼岳・乗鞍岳を
望める絶好のビバーク地。
すぐ後に雪があったのを
後で気づく。
ビバークしても良かったな。
小梨平でのサイト。
初めてだったが
とても綺麗で快適だった。
2023年05月04日 07:42撮影 by  SO-01J, Sony
2
5/4 7:42
小梨平でのサイト。
初めてだったが
とても綺麗で快適だった。
梓川と焼岳。
こちらも
ほんまに綺麗。
2023年05月04日 07:51撮影 by  SO-01J, Sony
2
5/4 7:51
梓川と焼岳。
こちらも
ほんまに綺麗。

感想

5月3日 10:45
ハングを乗っ越すと
細尾根の向こうに前穂高2峰が見えた。
更にその奥には前穂高岳頂上が。
後は
2峰から懸垂下降して
頂上直下を慎重に登るだけか。
油断してはいけないが、
気分が高揚してきた。

11:30
最後の雪壁を慎重に登攀して
前穂高岳 頂上に着く。
静かな山頂。
誰もいない。
振り返れば
薄曇りの元、槍穂高連峰が広がっていた。
彼方には剣岳も。
ザックを下ろしてアンパンを食べて一休憩をする。
緊張がほぐれていく。
美味しい。
最高な瞬間。
友人に登頂報告のLINEを入れ、
しばし槍穂高連峰を眺め続けた。

===========================
5月3日
7:30
前穂高北尾根・5/6のコルに着。
これから北尾根登攀が始まる。
天気は快晴、
ぬけるような青空が広がり、
穂高の稜線がくっきりと浮かび上がっていた。

8:00
5峰登攀開始。
慎重に行けばアップに丁度いい感じだ。
先行者のトレースを参考にしつつ、
岩場がでている箇所は極力そちらを登攀。
5峰頂上に着くと
先行2パーティーが4峰大岩直下にいるのが見えた。
一旦、上高地側にトラバースすると思うのだが
少し渋滞していたので、暫くここで待機した。

4峰は大岩まで尾根通しに直登。
夏期は岩が安定しないので、
直登できないが、
今は凍りついて安定している。
それでも気温が上ってくればどうなるかわからない。
慎重に大岩まで行き、
あとはセオリー通り上高地側にトラバースして登攀した。

4峰頂上に着くと3峰下部が見渡せた。
1ピッチ目は雪が殆どついていなかった。
2ピッチ目のチムニーは一変して雪の壁。
傾斜は60度くらいだが、日陰で安定しているようだ。
更に先は5メートル程度の垂壁だったと思うが、
この感じでは大丈夫だろう、
そう判断し、ノーザイルで行くこととした。
先行パーティーが見えたので
3/4のコルで暫し昼寝をして待機。

10:15
3峰登攀開始。
ルートファインディング通り、
1ピッチ目はトラバースから慎重に登攀、
2ピッチ目もチムニーの雪は安定していて快適だった。
この終了点で先行者が先を譲ってくれたので
ここから先のトレースを付けさせて頂くこととなった。
なんだか申し訳なかった。

10:45
ハングを乗っ越すと
細尾根の向こうに前穂高2峰が見えた。
更にその奥には前穂高岳頂上が。
後は
2峰から懸垂下降して
頂上直下を慎重に登るだけか。
油断してはいけないが、
気分が高揚してきた。

11:30
最後の雪壁を慎重に登攀して
前穂高岳 頂上に着く。
静かな山頂。
誰もいない。
振り返れば
薄曇りの元、槍穂高連峰が広がっていた。
彼方には剣岳も。
ザックを下ろしてアンパンを食べて一休憩をする。
緊張がほぐれていく。
美味しい。
最高な瞬間。
友人に登頂報告のLINEを入れ、
しばし槍穂高連峰を眺め続けた。

12:00
前穂高山頂でのビバークには、まだ早すぎる。
上高地の最終バスは確か18:30。
下山しようと思えば下山できるな、
そう思って明神岳主稜へ向かった。

明神主稜方面はこれまでと一変、
雪は殆ど着いていなかった。
それでも時折ある雪渓は凍結していて
アイゼンを付けたり脱いだりと
必要以上に時間と体力を浪費した。
最後の懸念箇所は明神岳2峰の通過だ。
雪が中途半端につくと非常に登攀しにくくなるはず。
行くまで分からないので
まだ緊張をとくことはできなかった。

明神岳頂上に着くと2峰全容が確認できた。
コルまで雪渓がせり上がっており、
壁自体には雪はなさそうで、問題なさそうであった。
慎重に登攀して14:10、2峰頂上に着いた。

明神岳2峰通過のLINEを入れ、縦走再開。
3峰を通過して
ビバーク適地の4峰には15:00に着いた。
目の前には霞沢岳と焼岳、その奥には乗鞍岳と
最高なロケーションが広がる。
ここでの日の出・日の入りはさぞかし綺麗だろう。
ここでビバークしたかったけど
水が残り600ml、スポーツドリンクも残り600mlだった。
我慢すれば問題ないけど、快適ではないな。
名残惜しかったが下山することにした。
後は最終バスに間に合うよう、ちょっと急いで降りるか。
なんにしても今回も楽しい山行だったな。
うんうん、良かったな。

PS1:
 4峰をずいぶん降りてから
 ビバーク地の裏に雪渓があったことを思い出した。
 愕然。。。

PS2:
 河童橋には予定通り18時に到着。
 けど、なんだか人が少ない。
 バス停に向かったが、どうもバスもない様な感じ。
 おかしいなと思いつつ、
 バス停についたら最終バスの時間は17:30だった。
 あれま?????

 このまま小梨平キャンプ場(上高地)にサイトした。
 初めてここでサイトしたけど
 目の前に梓川・奥穂高と最高のロケーションだった。
 トイレ・水場も完備とかなり快適。
 こりゃいい。
 朝も快晴で梓川と奥穂高・焼岳も最高に綺麗だった。
 ここでのサイトも楽しいもんだな。

============================
【日程】
《5月2日》
 5:00 起床/自宅出発 6:00➡9:30 あかんだな駐車場 10:10➡10:40上高地
 上高地10:45 ➡横尾 13:00➡15:20 涸沢
《5月3日》
 4:00 起床/出発 6:15➡7:30 5/6のコル 8:00➡11:30 前穂高山頂
 14:10 明神岳2峰➡15:00 明神岳4峰➡18:00 上高地

【ソロ対策】
・登山計画書:会社引き出しの中、車の中(ダッシュボード上)、登山口
・連絡:友人に要所要所で随時連絡

【ソロリードについて】
・支点がしっかりしていないと意味が無い。
 この為、基本的にはノーザイルで通過予定。
 ザイル可能性箇所は以下である。
  前穂高岳4峰:大岩を上高地側に巻いた後、直上する箇所
  前穂高岳3峰:1ピッチ目、2ピッチ目(大チムニー)
  2峰へのクライムダウン
  明神岳:2峰
・ザイルは7.1ミリ ダブルロープをシングル方式で計画。
 この径では通常使用しているグリグリの適用外の為、
 ルベルソを使用(事前に確保可能は確認済)。
 ロールンロックも7.1ミリザイルでは適用外。
(事前に確保可能は確認済)
============================
【衣類装備】
 上:厚手ベースレイヤ-(ファイントラック)
   R1フーディー(パタゴニア;サイズS)
   ナノエアフーディ-(パタゴニア;サイズS)
   アセンジョニストジャケット(パタゴニア;サイズS)
 下:厚手ベースレイヤー(ファイントラック)
   ナノエアパンツ(パタゴニア;サイズS)
   スノーストームパンツ(マウンテンハードウェア;サイズS)
   厚手靴下
 手袋:ソロイスト(ブラックダイヤモンド)
   薄手ドライフット(ファイントラック)
 予備手袋(インナー)、ダウン、サングラス

【登攀装備】
 ザイル(7.1ミリ・60メートル;エーデルリッド/スキマープロドライ)
 ハーネス(ブルーアイス/コーカスプロ)、チェストハーネス(自作)
 ルベルソ×2+管付カラビナ×2、ナノトラクション+管付カラビナ
 アルパインヌンチャク(60僉5、120僉3、180cm×1)
 アックス(ペツル/サミテック、ペツル/ノミック)
 ロールンロック、アックスホルダー、簡易アブミ
 アイゼン(ペツル/バサック)、登山靴(スカルパ・ファントム6000)
 ヘルメット、ストック(BD・ディスタンスカーボンFLZ)
 ※PASは携行せず。

【宿泊装備】
 シュラフ(イスカ610;※1)
 シュラフカバ-(ファイントラック/エバーブレス;※2)
 マット(サーマレスト/ネオエアーXライト(女性用);※3)
 テントマット(薄手/100円ショップ)、銀マット(薄手/100円ショップ)
 クロスオーバードーム(1人用)、ペグ(※4)
 コッヘル、コップ、歯ブラシ、火器、ガスカートリッジ(※5)
 箸、スプーン、コンタクトレンズ、メガネ、食料/水(下記)
 ヘッドランプ、電池、テーピング、地図、コンパス、ライター、
 リップ、ナイフ、トレペ、ウェットテッシュ、お金、腕時計
 携帯充電器、登山靴用の袋
 ※1:イスカ610では若干寒いが特に問題なし。
 ※2:結露が凄かった。やはりゴアテックスの方が良いか。
 ※3:ネオエアーXライトのR値は5.4であるが特に問題なし。
 ※4:割り箸でも十分か。
 ※5:ガス使用量:36g使用(水:300ml×4+500ml×1を沸騰させる)

【食料/水分】
 80kcalのアンパン×10、レトルト親子丼×2、アルファ米×2
 アメ×10、30kcalゼリー×10、チョコレートバー×1
 ティーバッグ×6
 スポーツドリンク2.0L、携行水分1.0L
 ※水分は横尾/涸沢で300mlずつ飲用。
  また前穂高・北尾根から明神・主稜部分は融雪させて作成予定。        

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