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Yamareco

記録ID: 5477981
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
大峰山脈

大峯北奥駈道(逆峯:吉野〜前鬼)

2023年05月08日(月) ~ 2023年05月12日(金)
 - 拍手
体力度
10
2~3泊以上が適当
GPS
42:45
距離
55.7km
登り
4,594m
下り
3,999m
歩くペース
ゆっくり
1.21.3
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
1:07
休憩
0:02
合計
1:09
14:32
31
15:03
15:04
14
15:18
15:19
22
2日目
山行
13:17
休憩
0:58
合計
14:15
3:51
3:51
3
3:54
3:55
22
4:17
4:17
12
4:29
4:29
13
4:42
4:49
28
5:17
5:17
30
5:47
5:47
76
7:03
7:04
11
7:15
7:17
16
7:33
7:34
37
8:11
8:11
18
8:29
8:43
135
10:58
11:01
40
11:41
11:47
41
12:28
12:28
64
13:32
13:33
17
13:50
13:51
2
13:53
13:59
45
14:44
14:57
23
15:20
15:20
30
15:50
15:51
58
16:49
16:49
11
17:00
17:01
24
17:25
3日目
山行
10:25
休憩
2:01
合計
12:26
4:42
57
5:39
5:39
11
5:50
5:50
35
6:25
6:31
27
6:58
7:28
10
7:38
7:38
7
7:45
7:45
23
8:16
8:29
9
8:46
8:52
12
9:04
9:10
18
9:28
9:29
3
10:53
10:54
11
11:05
11:06
13
11:19
11:29
10
11:39
11:39
4
11:43
11:43
44
12:27
12:27
24
12:51
12:52
10
13:02
13:03
5
13:08
13:08
28
13:36
13:44
32
14:16
14:17
35
14:52
14:53
78
16:11
16:11
5
16:16
16:16
18
16:34
16:34
34
4日目
山行
11:56
休憩
1:28
合計
13:24
4:43
54
5:37
5:38
19
5:57
6:02
0
6:02
6:13
44
6:57
6:58
22
7:20
7:21
41
8:02
8:02
45
8:47
8:49
42
9:31
9:32
60
10:32
11:08
106
12:54
12:54
9
13:03
13:03
31
13:34
13:47
3
13:50
13:50
10
14:00
14:00
29
14:29
14:35
11
14:46
14:47
48
15:35
15:36
37
16:13
16:21
2
16:23
16:23
46
17:09
17:10
57
18:07
小仲坊
5日目
山行
2:10
休憩
0:00
合計
2:10
4:00
18
小仲坊
4:18
4:18
31
前鬼林道ゲート
4:49
4:49
22
前鬼トンネル
5:11
5:11
12
前鬼口トンネル
5:23
5:23
47
西ノ谷
6:10
6:10
0
前鬼口バス停
6:10
ゴール地点
過去天気図(気象庁) 2023年05月の天気図
アクセス
吉野駅に到着。関東からのため、時間がかかった。
2023年05月08日 14:31撮影 by  iPhone 8, Apple
5/8 14:31
吉野駅に到着。関東からのため、時間がかかった。
連休後の平日のため、閑散としている。
2023年05月08日 14:31撮影 by  iPhone 8, Apple
5/8 14:31
連休後の平日のため、閑散としている。
2023年05月08日 14:58撮影 by  iPhone 8, Apple
5/8 14:58
吉野駅から吉野山を登って行くと、古い参拝道の雰囲気を伝える建築物が増えていく。
2023年05月08日 15:06撮影 by  iPhone 8, Apple
5/8 15:06
吉野駅から吉野山を登って行くと、古い参拝道の雰囲気を伝える建築物が増えていく。
2023年05月08日 15:07撮影 by  iPhone 8, Apple
5/8 15:07
荘厳な蔵王堂。大峯奥駈道の終点(順峯)。
2023年05月08日 15:19撮影 by  iPhone 8, Apple
5/8 15:19
荘厳な蔵王堂。大峯奥駈道の終点(順峯)。
2023年05月08日 15:20撮影 by  iPhone 8, Apple
5/8 15:20
2023年05月08日 15:29撮影 by  iPhone 8, Apple
5/8 15:29
吉野には多くの宿坊がある。
2023年05月08日 15:35撮影 by  iPhone 8, Apple
5/8 15:35
吉野には多くの宿坊がある。
2023年05月08日 15:39撮影 by  iPhone 8, Apple
5/8 15:39
本日はこの旅館に前泊。連休後の吉野は、多くの旅館が休業になり、やっと営業しているところを見つけた。古いが、清潔で気持ちがよかった。
2023年05月08日 15:41撮影 by  iPhone 8, Apple
5/8 15:41
本日はこの旅館に前泊。連休後の吉野は、多くの旅館が休業になり、やっと営業しているところを見つけた。古いが、清潔で気持ちがよかった。
2023年05月08日 15:56撮影 by  iPhone 8, Apple
5/8 15:56
2023年05月09日 04:48撮影 by  iPhone 8, Apple
5/9 4:48
いよいよ大峯奥駈道の始まり。
2023年05月09日 04:58撮影 by  iPhone 8, Apple
5/9 4:58
いよいよ大峯奥駈道の始まり。
本来はこんなところから「女人禁制」だったのか?
2023年05月09日 05:08撮影 by  iPhone 8, Apple
5/9 5:08
本来はこんなところから「女人禁制」だったのか?
2023年05月09日 05:16撮影 by  iPhone 8, Apple
5/9 5:16
2023年05月09日 07:16撮影 by  iPhone 8, Apple
5/9 7:16
足摺宿の避難小屋。
2023年05月09日 07:33撮影 by  iPhone 8, Apple
5/9 7:33
足摺宿の避難小屋。
内部は土間。グランドシートがあれば、その上にマットを置いて宿泊可能と思われる。
2023年05月09日 07:34撮影 by  iPhone 8, Apple
5/9 7:34
内部は土間。グランドシートがあれば、その上にマットを置いて宿泊可能と思われる。
2023年05月09日 07:38撮影 by  iPhone 8, Apple
5/9 7:38
二蔵小屋。
2023年05月09日 08:29撮影 by  iPhone 8, Apple
5/9 8:29
二蔵小屋。
快適に宿泊できそうだ。
2023年05月09日 08:30撮影 by  iPhone 8, Apple
5/9 8:30
快適に宿泊できそうだ。
二蔵小屋から巻き道に向かう時に、二蔵小屋の水場に下りてしまい、時間をロスしてしまった。巻き道は、水場と大天井ケ岳への道の間にあるので、注意が必要。
2023年05月09日 09:27撮影 by  iPhone 8, Apple
5/9 9:27
二蔵小屋から巻き道に向かう時に、二蔵小屋の水場に下りてしまい、時間をロスしてしまった。巻き道は、水場と大天井ケ岳への道の間にあるので、注意が必要。
有名な五番関の女人結界。
2023年05月09日 10:58撮影 by  iPhone 8, Apple
5/9 10:58
有名な五番関の女人結界。
2023年05月09日 10:59撮影 by  iPhone 8, Apple
5/9 10:59
2023年05月09日 11:41撮影 by  iPhone 8, Apple
5/9 11:41
今宿跡。当初、ここでの宿営も考えたが、まだ進めそうなので、ここでは宿営せず。テントは最大3張りが限度か?
2023年05月09日 12:16撮影 by  iPhone 8, Apple
5/9 12:16
今宿跡。当初、ここでの宿営も考えたが、まだ進めそうなので、ここでは宿営せず。テントは最大3張りが限度か?
洞辻茶屋の不動明王像。
2023年05月09日 13:30撮影 by  iPhone 8, Apple
5/9 13:30
洞辻茶屋の不動明王像。
洞辻茶屋。このあたりから疲労がピークに達してしまった。
2023年05月09日 13:31撮影 by  iPhone 8, Apple
5/9 13:31
洞辻茶屋。このあたりから疲労がピークに達してしまった。
2023年05月09日 13:31撮影 by  iPhone 8, Apple
5/9 13:31
「だらにすけ」は、胃腸薬らしい。
2023年05月09日 13:49撮影 by  iPhone 8, Apple
5/9 13:49
「だらにすけ」は、胃腸薬らしい。
役行者像。
2023年05月09日 14:50撮影 by  iPhone 8, Apple
5/9 14:50
役行者像。
2023年05月09日 15:04撮影 by  iPhone 8, Apple
5/9 15:04
2023年05月09日 15:43撮影 by  iPhone 8, Apple
5/9 15:43
大峯山寺。
2023年05月09日 15:50撮影 by  iPhone 8, Apple
5/9 15:50
大峯山寺。
小笹ノ宿に到着。
2023年05月09日 17:27撮影 by  iPhone 8, Apple
5/9 17:27
小笹ノ宿に到着。
阿弥陀ケ森の女人結界門。
2023年05月10日 05:23撮影 by  iPhone 8, Apple
5/10 5:23
阿弥陀ケ森の女人結界門。
2023年05月10日 05:26撮影 by  iPhone 8, Apple
5/10 5:26
2023年05月10日 05:51撮影 by  iPhone 8, Apple
5/10 5:51
2023年05月10日 06:25撮影 by  iPhone 8, Apple
5/10 6:25
2023年05月10日 06:36撮影 by  iPhone 8, Apple
5/10 6:36
大普賢岳。
2023年05月10日 06:58撮影 by  iPhone 8, Apple
5/10 6:58
大普賢岳。
2023年05月10日 07:36撮影 by  iPhone 8, Apple
5/10 7:36
国見岳。
2023年05月10日 08:18撮影 by  iPhone 8, Apple
5/10 8:18
国見岳。
2023年05月10日 08:47撮影 by  iPhone 8, Apple
5/10 8:47
2023年05月10日 09:24撮影 by  iPhone 8, Apple
5/10 9:24
行者還小屋。
2023年05月10日 11:38撮影 by  iPhone 8, Apple
5/10 11:38
行者還小屋。
2023年05月10日 11:39撮影 by  iPhone 8, Apple
5/10 11:39
2023年05月10日 11:40撮影 by  iPhone 8, Apple
5/10 11:40
弥山に到着。
2023年05月10日 16:10撮影 by  iPhone 8, Apple
5/10 16:10
弥山に到着。
2023年05月10日 16:11撮影 by  iPhone 8, Apple
5/10 16:11
弥山の小屋は規模が大きい。
2023年05月10日 16:11撮影 by  iPhone 8, Apple
5/10 16:11
弥山の小屋は規模が大きい。
2023年05月10日 16:13撮影 by  iPhone 8, Apple
5/10 16:13
狼平の小屋。誰もいなかったが、後から来る人と同宿になるのが煩わしいので、テントを張った。
2023年05月10日 17:10撮影 by  iPhone 8, Apple
5/10 17:10
狼平の小屋。誰もいなかったが、後から来る人と同宿になるのが煩わしいので、テントを張った。
翌朝、改めて弥山神社に参拝。
2023年05月11日 06:03撮影 by  iPhone 8, Apple
5/11 6:03
翌朝、改めて弥山神社に参拝。
八経ヶ岳。
2023年05月11日 06:56撮影 by  iPhone 8, Apple
5/11 6:56
八経ヶ岳。
2023年05月11日 06:56撮影 by  iPhone 8, Apple
5/11 6:56
禅師の森を過ぎたあたりの岩場。かなりの難所。
2023年05月11日 08:31撮影 by  iPhone 8, Apple
5/11 8:31
禅師の森を過ぎたあたりの岩場。かなりの難所。
2023年05月11日 08:44撮影 by  iPhone 8, Apple
5/11 8:44
2023年05月11日 09:40撮影 by  iPhone 8, Apple
5/11 9:40
楊枝ケ宿小屋。ここも宿泊には快適そうだ。しかし私は他人との同宿が苦手なので、常にテント泊。
2023年05月11日 10:32撮影 by  iPhone 8, Apple
5/11 10:32
楊枝ケ宿小屋。ここも宿泊には快適そうだ。しかし私は他人との同宿が苦手なので、常にテント泊。
2023年05月11日 10:33撮影 by  iPhone 8, Apple
5/11 10:33
この辺りは倒木がすごい。
2023年05月11日 11:36撮影 by  iPhone 8, Apple
5/11 11:36
この辺りは倒木がすごい。
2023年05月11日 12:03撮影 by  iPhone 8, Apple
5/11 12:03
鳥の水。この時期は水が出ていた。
2023年05月11日 12:47撮影 by  iPhone 8, Apple
5/11 12:47
鳥の水。この時期は水が出ていた。
2023年05月11日 13:04撮影 by  iPhone 8, Apple
5/11 13:04
釈迦ケ岳山頂。北側はかなりの急登の岩稜。南側は笹の斜面。
2023年05月11日 14:45撮影 by  iPhone 8, Apple
5/11 14:45
釈迦ケ岳山頂。北側はかなりの急登の岩稜。南側は笹の斜面。
2023年05月11日 15:23撮影 by  iPhone 8, Apple
5/11 15:23
深仙宿の小屋。
2023年05月11日 15:38撮影 by  iPhone 8, Apple
5/11 15:38
深仙宿の小屋。
2023年05月11日 15:37撮影 by  iPhone 8, Apple
5/11 15:37
2023年05月11日 16:01撮影 by  iPhone 8, Apple
5/11 16:01
今回は、大日岳に行かず。
2023年05月11日 16:02撮影 by  iPhone 8, Apple
5/11 16:02
今回は、大日岳に行かず。
太古ノ辻。
2023年05月11日 16:14撮影 by  iPhone 8, Apple
5/11 16:14
太古ノ辻。
前鬼の美林。
2023年05月11日 16:20撮影 by  iPhone 8, Apple
5/11 16:20
前鬼の美林。
二つ岩。
2023年05月11日 17:09撮影 by  iPhone 8, Apple
5/11 17:09
二つ岩。
小仲坊の公衆電話。
2023年05月11日 18:04撮影 by  iPhone 8, Apple
5/11 18:04
小仲坊の公衆電話。
トイレと小屋。
2023年05月11日 18:07撮影 by  iPhone 8, Apple
5/11 18:07
トイレと小屋。
前鬼口。
2023年05月12日 06:08撮影 by  iPhone 8, Apple
5/12 6:08
前鬼口。
2023年05月12日 06:10撮影 by  iPhone 8, Apple
5/12 6:10
橿原の乗り換えで、かき寿司とビールのご褒美。
2023年05月12日 10:24撮影 by  iPhone 8, Apple
5/12 10:24
橿原の乗り換えで、かき寿司とビールのご褒美。

感想

【前泊】
吉野駅から3Kmほど上がったところの旅館で前泊した。これが大正解だった。翌日の終盤に体力の限界に達してしまい、小笹ノ宿にたどり着いたときには、へとへとだった。もし前泊でこの3Kmの距離をかせいでいなかったら、翌日の最後はどうなっていたことだろうか。

【1日目】
洞辻茶屋までは順調に歩いたが、洞辻茶屋を過ぎてから、バテたというよりも、体力の限界に達してしまい、洞辻茶屋から山上ケ岳まで、2時間半もかかってしまった。

山上ケ岳を過ぎると、自然景観が一変し、美しい原生的な風景が広がった。最後の力を振り絞って小笹ノ宿まで歩いた。

小笹ノ宿は、テントスペースも十分にあり、水も豊富にあって、非常によい宿営地だった。避難小屋には2・3人の先客があるようだった。ただしこの宿営地でとても残念だったのは、いたるところに焚き火の跡があることだった。国立公園内はどこも焚き火は禁止されているはずだが、おそらくそんなことは承知の上で焚き火をしているのだろう。後から来たキャンパーの焚き火の火の粉で、テントに穴など開けられたらたまらないので、念の為、焚き火の跡がないような場所を選んでテントを張った。

焚き火は地面の植生を痛めるばかりか、燃え残りの炭は永久に分解されない。小笹ノ宿周辺は、おそらく日本でも有数の美しい原生自然の景観を残している場所だと思われるが、本当に残念だった。女人禁制などという理不尽な入域規制をする以前に、国立公園の自然保護区域内での焚き火の禁止を徹底してもらいたいと強く思った。ちなみに小笹ノ宿周辺には、環境省の石柱がしばしば見られたが、ここが国(環境省)の管理区域だとすれば、女人禁制などという差別的行為を、国はどうして黙認しているのだろうか、改めて不条理を感じた。

【2日目】
小笹ノ宿周辺の自然景観は本当に素晴らしく、ここが女性に開放されたら、訪れた女性ハイカーはさぞ感激するに違いないと思いながら歩き始めた。ただし、本当に女人禁制が撤廃されたら、しばらくは珍しさも伴って、女性ハイカーが大挙して押し寄せることになり、今の静寂さはなくなることにはなるだろうが…

途中から疲れが出てしまい、夕方までに目的の宿営地にたどり着くことを優先したため、行者還岳の登頂はあきらめた。

水の利便性を優先して、2日目は狼平にテントを張った。狼平は小屋のすぐ脇に川が流れているので、水は豊富にあるが、弥山から下りに45分、翌朝の登りに1時間以上かかってしまう。翌日の疲れを考えると、弥山の小屋脇にテントを張った方がよかったと思う。ただし弥山には水場はない。水は小屋で販売されているようだが、翌朝も早出する場合に、出発の時間に水が購入できるかどうか不安があった。そのため私は狼平にテントを張ったのだが、ウォーターパックを2つ持っていれば、予め翌日の分の水を買っておくことができるので、これを教訓として、次回からは必ずウォーターパックを2つ持参することにしたいと思った。

【3日目】
弥山から釈迦ケ岳までの区間は、倒木や岩場の難所が多く、加えて冬の間に崩落したと思われる箇所などもあり、大きなバックパックで歩くのが大変だった。釈迦ヶ岳の登りは、かなりの傾斜で岩場も多かったため、下りが心配だったが、南側は岩稜ではなく笹の斜面を下りて行く道だったので、助かった。しかし太古ノ辻に来るまでにたいぶ時間がかかってしまい、二ツ岩ですでに5時を過ぎてしまった。暗くなりかけた広葉樹の森に入ると、踏み跡やピンクテープの目印が非常に見え難く、不安を抱えながら急ぎ足で進んだ。何とか6時前に前鬼集落跡の祠まで到達することができて安堵した。

小仲坊は想像以上に規模が大きく、施設もきれいに管理されていて、好印象だった。しかし平日だったためか、宿坊には誰もいなかった。本坊の下方に、おそらく昔は田や畑だったと思われる棚田状の広い草地があって、山岳テントなら100張以上設営できそうに思われた。すぐ近くにかなりの勢いで流れている川があり、水はそこで汲んだ。しかし後で調べてみると、本坊の周辺に水汲み場があったらしい。広々とした草地にぽつんと一つ小さなテントを張った。宿営者は私一人だった。

【4日目】
最終日は、スマホの充電残量が30%以下になってしまったため、ヤマレコのアプリは起動させなかった。前鬼口にバスが来るのは7時31分で、1日に1便しかない。必ずこのバスに間に合うように、4時に小仲坊のテント場を出発した。ひたすら急ぎ足でアスファルトの林道を歩いた。すると6時10分には前鬼口に着いてしまった。前鬼口には今は営業していない売店の建物があり、その前に自販機があった。トイレもあったが、水は出ていなかった。制汗シートであせを拭き、シャツを着替えてバスを待った。コミュニティバスに揺られること2時間、大和上市駅で列車に乗り換え、帰途についた。

ー装備ー
【シュラフ】
モンベルのダウンハガー800#3番で十分だった。だたしモンベルのプラズマ1000 ダウンジャケットを持参して、寝る時も朝の食事時も、必要に応じて使用した。この時期、ダウンのパンツは必要ないと思う。

【着替え】
全行程5日間だったが、着替えは3日分にした。山だと同じものを2日間着ていても、それほど気にならないので、これで十分だった。

【ベースウェイト】
水なし(食料込み)の重量は11Kgだった。これに水2.5Lを加えると、総重量は、13Kgを超えることになる。私の体力では、13Kgは縦走時の重さとしては、限界を少し超えていることを実感した。次回南奥駆を歩くときには、軽量化を工夫して、水込み総重量を12Kgに抑えることを目指したい。

ー反省点ー
【コースタイム】
標準コースタイムを基準にして計画を立てたが、当然のこととして、テント泊縦走の場合は、荷物の重量があるので、大学の山岳部員のような体力がなければ、標準コースタイムではとても歩けない。私の場合、縦走の計画は、標準の1.3倍くらいの時間配分にしなければならないことを改めて実感した。

【火気】
今回は、プリムスのUltra Gas 250缶を持参したが、私としてはかなり贅沢に使っても、使用量は58gだった。結果的に110缶で十分だったことになる。250缶は非常に重いので、次回は110缶にして、非常用にエスビットの固形燃料とチタンの五徳を持参したい。固形燃料は五徳と風防を合わせても、60g程度なので、250缶を持参するよりも150g程度軽量化できる。ただし、固形燃料は着火し難いので、効率よく着火させるためには何か工夫する必要がある。

【食料・行動食】
必要カロリーを考慮して、行動食としてバランスパワーを1日分5箱(小分け10個)を持参した。しかし実際には1日小分け5個しか消費しなかった。本来はよくないことだが、疲れると食欲がなくなるためと、何よりも味に飽きてしまって、食べられなかった。アルファー米なども1食分余ったので、余った食料の重量は、何と900g程度になった。次回は、バランスパワーの持参は1日分小分け5個として、加えて都昆布やカリカリ梅のようなものを持つようにしたい。

今回始めて「その場deパスタ」という3分でできるスープパスタを持参したが、疲れている時に、これが非常に食べやすかった。重量も80gで、110gのアルファー米よりも軽量化できるので、次回は、アルファー米をやめて、モンベルのリゾッタと、スープパスタを中心にすることにしたい。ただし、(好みにもよるが)コーンリゾッタは、これだけで食するには塩けが足りず、とても食べ難かった。

【ウォーターパック】
通常は、2Lのウォーターパックを一つ持参しているが、テント場から水場が遠い場合に、翌日の水も確保しておく方が良い。ウォーターパックは大した重量ではないので、次回は2L用2個を持参したい。

【モバイルバッテリー】
毎日の行動時間が想定以上に長くなってしまった。それにともなってヤマレコの稼働時間も長くなってしまったために、スマホの消費電力が想定以上に多くなってしまった。モバイルバッテリーは重いので、ぎりぎりの重さで6700mAh/130gのものを持参したが、最終日は、スマホの電力残量が30%ほどになってしまった。そのため最終日は、ヤマレコを使用することを控え、GPSログを取ることができなくなってしまった。通常3・4泊ほどの場合は10000mAh程度を持参する人が多いと思うが、大容量バッテリーは重さとのトレードオフで、悩ましいところだ。下記のウェットティッシュを軽量化すれ、10000mAhクラスでもよいかもしれない。

【ウェットティッシュ】
私は食器の後片付けや歯ブラシのクリーニングに、アルコールのウェットティッシュを使用している。今回は、40枚入りを2個持参したが、実際には、1個しか使用しなかった。次回は、40枚入1個としたい。これで150gの軽量化になる。

【ズボン】
今回はズボンは履いているものだけで、テント場では軽量タイツにしていた。しかしズボンは、濡れたり酷く汚してしまったりした時に、着替えがないと困る。またタイツでは、テント場でうろうろする時に、何となく気恥ずかしい。もう1つ長ズボンや薄手のジャージパンツを持参するのでは、重量が増えてしまうので、次回は、軽量な短パンを持参したい。

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